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聴覚障害者留学

 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子などをお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。


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2007年12月 生活記録(1期生 池上 真) [2007年12月31日(月)]
 12月7日にすべてのクラスが終了し、待望の冬休みが始まった。クラス終了後は、極度の緊張感から解放され、安堵感と疲れから何事に対してもやる気が起きず、無力感の日々が続いた。

 8日は、我が家で寿司パーティーを行った。クラスメイトも何人か参加してくれ、学習以外のことについておしゃべりに花を咲かせ、新たな発見もあり、有意義な時間を過ごすことが出来たと思う。来学期も、このような親睦を深める機会を設けることが出来たらと考えている。

 冬休み初めの週は、毎日インターンシップのため出かけていた。これまで通り、ケースマネージャーとして、利用者の家を訪問したり、利用者のニーズに応えるためリレーサービスを活用しながら教会などの関連機関や団体に問い合わせたりした。また、サービスの利用目的を達成した一部の利用者を対象に満足度調査も行ったりした。毎週火曜日に1時間ほど上司と個人面談を持つ機会がもたれているが、最後の週は、ギャローデット大学の教授やコーディネーターも交えて、これまでのインターンシップを振り返り、学んだこと、大変だったこと、インターンシップ受け入れ先への要望、上司の自分に対するインターンシップの評価など、総括的な話し合いを行った。お互いに忌憚のない意見を交換することが出来たという意味で大変意義のある話し合いになったと思う。

 その翌週は、キャンパスライフへアルバイトに出かけた。この秋学期から業務の内容が変わったのだが、現在は全学生のファイルの保管や整理整頓を担当している。この時期は、受付業務の学生の協力を得ながら、膨大なファイルのスリム化に向けて業務に取り組んでいるところである。

 先週末は、そのキャンパスライフの上司のご好意で、上司の家族とキャンパスライフでアルバイトしている学生と共にバージニア州にある別荘のような小さな家で日ごろのストレスや雑踏から解放された、安らぎの時間を過ごした。

 大晦日はここワシントンDCでDCに残っているインターナショナルの学生と共にカウントダウン・パーティーに参加する予定である。また、新年の日も同じくキャンパスライフの上司のお誘いで、アジア系レストランでのディナーに参加することになっており、これまた楽しみである。

 最後に、今年もいよいよ終わりだが、多くの人に支えられて無事に一年を終えることができた。この感謝の気持ちを忘れずに来年もがんばっていきたいと思う。

 来年もよろしくお願いします。みなさま、良いお年をお迎えください。
2007年12月 生活記録(第2期生 高山 亨太) [2007年12月28日(金)]
 すべてのクラスの最終レポートと最終発表が終わった後は、学生による各々のクラスの評価をオンラインで回答し、さらにインターンシップの評価や報告の作業に追われた。それが終わった後は、友人とパーティを楽しんだり、1月から寮に戻るための引っ越しの作業をしたりしていた。
 1月からの新学期は、現在住んでいるアパートから大学の寮に引っ越すことになった。以前にも述べたように大学院に入学する前の1年間は、1学期で4科目が基本だったので余裕を持ちながら、アパートでの自炊を楽しみながら学習することができたが、大学院に入学した後は6科目と週二日のインターンシップがあり、とてもじゃないがいくつかのことを器用にバランスよくスケジュールをこなすことは、現在の自分にとってはとても難しかった。やはり英語が母国語ではない環境で、大学院生活を送ることは想定以上に厳しいものであった。同級生やカウンセラー、ルームメイトと相談の結果、もっと学習に集中するために1月から寮に移ることになった。大学の学生食堂の味はどうしても好きになれないが、このような状況では我慢できると思う。ただ、たまにはレストランなどおいしい食事を食べに行ったり、アジア系の料理の出前を注文するなど工夫したいと思っている。
 去年のクリスマスとお正月はアメリカで過ごしたので、今年は日本で家族などとともにすごそうと思い、一時帰国した。新学期に向けて、おいしいものを食べたり、友人に再会したり、資料を集めたり、小旅行するなど、日本での有意義な時間を使っていきたい。
 遅くなりましたが、メリークリスマス。そして、今年も残りわずかとなりました。早いかもしれませんが、今年は本当にお世話になりました。来年もどうぞ応援宜しくお願いします。良いお年をお迎えくださいますよう。

Best wishes for Happy Christmas and a Happy New Year.

Thank you all.





2007年12月生活記録(岡田) [2007年12月28日(金)]
Final Exam

今学期後半は様々なことが重なり勉強のペースだけではなく、体調も崩してしまうなどあまり芳しくない状況ではあったが、Final Examも無事に終わり、ほとんどの科目でAが取れてほっとしている。

Deaf Cultureは選択式で、学期後半全体から出題された。授業内容はこまめに復習していたこともあって、無事に点数に結び付けられた。ASLは今学期に習った表現を使用して自分でストーリーを表現するもので、先生と1対1で行われた。日本ではこのように定期テストで先生と1対1で行うという経験はなかったので新鮮だった。

ADA Projectに関しては、アメリカ流のレポートの書き方がイマイチわからなかった。今までも何回かペーパーは出してきたが、比較的長めのものは今回が初めてだったからである。日本での大学院での経験を生かして自分なりにまとめることはできたものの、来学期はこうしたレポートの書き方やリサーチテクニックなども含めて指導をいただけるようお願いしようと思っている。


Winter Break

日本では考えられない6週間の冬休みである。学期中は旅行に出かけたり、いろいろとやりたいことを考えていたのであるが、学期終盤に疲れてしまったため、結局12月は家にいて、英語の勉強などにあてている。

ちなみにこちらのクリスマスは各家庭でそれぞれ楽しんでいるようである。私が部屋をお借りしている家庭も、家をライトアップしたり、大きなツリーを飾ったりしている。ほかの学生もクリスマスは家族と旅行に出かけたり、実家に帰っている学生が多いようだ。

1月にはリフレッシュと、Spring Semesterに必要な資料などを取りに一時日本に帰国する予定である。久しぶりの日本と、友人との再会を楽しんでこようと思っている。
2007年11月生活記録(岡田) [2007年12月28日(金)]
先月あたりからここフリーモントでも寒くなり、いよいよ冬と思われたが、意外にも昼間は20度近くまで上がる日もあるくらいで快適です。日本で言えば11月に入ったけど、真冬がないという感じでしょうか。

Deaf Culture

学期後半に入り一気に課題が増えてきた。ブックレポートやプロジェクト、ペーパーなど毎時間必ず何かを提出するというペースであった。なかでも印象に残ったのが、「ADA Project」で、これは各自がテーマを決めて、それに見合う企業にコンタクトを取り、ADAが本当に遵守されているか、もしされていない場合どうするか、自分なりにアプローチの方法を考えて調査するプロジェクトだった。

アメリカ人でも、ADAによっていろいろな権利が認められているのは知っていても、具体的にどういう規定で守られているのか知らない人がほとんどである。例えば授業で、先生が、ある学生に「お店に行って物を買いたいけどコミュニケーションが取れないときに通訳を頼めると思う?」と聞いたとき、「もちろん。ADAにあるから」と答えていた。しかし「じゃあ、それはADAのどこに書いてあるの?」と聞かれると答えられないという現状であった。

実際には、ADAには多くの免責事項があり、常にサービスを要求できるわけではないのであるが、そのような規定も含めて、自分の権利をきちんと守るためには、まず自分が何によってどこまで守られているのかを知る必要があるとの目的で実施された課題であった。

私は、自分の留学目標と関連付けて、Small Private Schoolをテーマに、「ろうでも入学を認めるか。必要なサービスは提供されるか」を調べたが、他の学生は病院でのemergency roomでの通訳の派遣や、雇用の際に平等に扱われるかなどを調べたようである。

概して、まだまだ不十分な実施状況が浮かび上がったが、興味深かったのは、レポートを書くだけではなく、その前に対応が不十分な企業に対して学生が苦情申し立ての手紙を書き(実際に投函するかは各自の自由)、その内容をクラス内でディスカッションして、評価しあったことである。然るべき立場の人に伝えられているか、企業とのやり取りの事実関係(担当者名や日時)を記入しているか、ADAの該当する部分を提示して自分の主張を裏つけているかなどをポイントとして評価した。その上である学生は丁寧に改善をお願いしたいと書いてあったり、また他の学生は規定どおり対応しない場合は、弁護士に通告すると書いたりしており面白かった。

今回の課題だけではなく、以前にADAやRehabilitation Law504などを扱ったときにも、自分の権利を守るためにはどう行動すべきか、というトピックで、望ましい行動が箇条書きにされたSelf Advocacy Tipというプリントを利用して、授業が行われたこともある。「感情的にならず主張の論拠を提示する」など当たり前なこともあったが、このようなresourceがあり、そして授業で扱われるというのは大切なことであると感じた。もちろんこれは、deafのみのクラスが設置されているOhloneだからできることなのかもしれないが、日本でも工夫次第で十分に活用できる取り組みの一つではないだろうか。

また自分にとっても、「ろう学生のempowerment」を考えたときに非常に示唆に富むものであり、良い経験であった。今学期この授業で得たものは数多く、来学期も自分にとってプラスになる授業に出会えれば、と思う。


Deaf Field Work

今月はSan Jose State UniversityとCalifornia University, Berkeleyを訪問した。両校とも1000人近くの障害学生が在籍し、聴覚に関しては数十人の学生が在籍している。

今学期4つの大学を訪問して感じたことは、日本以上に支援に対するスタンスが多様であるということである。学生がサービスを利用する際の規定やその柔軟さ、通訳者の確保の仕方、組織の構成など、予想以上に各大学でまちまちであった。その根底にある考え方として、policyの遵守こそが大切であるという大学から、できる限り健聴の学生と同じようにとの考えで、かなり柔軟に学生に対応している大学まで様々である。

来学期は今回得た情報を整理することも含めて、英語で報告書を作成するなど、英語力の向上とも結びつけながら、プログラムのマネジメントという観点からより深く掘り下げて行きたいと思う。


2007年11月 生活記録【第2期生 谷口】 [2007年12月20日(木)]
サマータイムの時期が終わり、そろそろ寒さが忍び寄る季節になってきた。11月下旬にTHANKSGIVINGという祝日があり、約1週間休講となったので友人20人でバージニア州の田舎にあるロッジで2泊した。1泊目の夜は1人の友人が七面鳥料理に腕をふるってくれ、2日目の夜は日本のカレーを作り、そしてその後にゲームをするなど楽しく騒げた3日間であった。さらにそのロッジには露天風呂があり、初めて外国人と一緒に入浴するという経験を味わうことができたことも1つ思い出になった。

■IIP

<Deaf Culture class>
今学期で”Deaf Culture”という講義を受講してきてその講義の中でろう文化について討論する時間がかなりあったが、今「ろう文化とは何か」と言われてみるとその答えに戸惑ってしまう。講義の最終日に、私も含めて生徒たちが再度それについて議論し、「ろう文化とはろう者の言語である手話(表情も含める)を初めとして、ろう者に呼びかける時は机を叩いたり電灯を消したり、週末にはろう者同士でバーなどに行ってストレスを発散したりする。」という曖昧な答えしか出せなかった。また、2人のクラスメイトが最終プレゼンテーションのためにギャローデット大学内で色々な学生にインタビューをしたが、ろうとしてのアイデンティティがすでに確立している学生でさえ明確に答えられなかった。それはろう文化という言葉がまだ浸透していないのか、きちんと自分の中で理解出来ていないのか、もしくは「文化」という言葉と同様に定義が年ごとに変わるからなのか。それもまた教育とは違った面で面白い疑問となった。

<ASL/English bilingual ED class>
その講義で北欧のバイリンガルろう教育について話し合う機会があったが、それについて書きたい。スウェーデンやデンマークなど北欧ではバイリンガルろう教育の先進国でもあり、それらの国の法律の下により聾学校や家庭内でもバイリンガルろう教育が進められている。実際、去年3月に北欧教育視察をしてきたが、今まで日本手話に興味のなかった私が180度変わったくらい刺激の多かった旅行だった。また、その国々には教材開発研究所というのがあり、ろう者のための教材を開発している。しかし、それとは反対に人工内耳を装着している子どもが年々と増加してきている。それはなぜだろうか。まだはっきりと理由は見出せないが、北欧のバイリンガルろう教育は聴覚障害者と健聴者の共存をめざすことを基本としているため、それが返って聴覚障害者と健聴者の区別がつかなくなり、ろうとは何かを考える機会を見失っているろう者が増加してきてしまったということも考えられる。共存も大事だが、それ以前にろう者としてのアイデンティティを育むバイリンガルろう教育も必要だということを考慮していかないといかない。

■抱負
12月の第一週に講義とテストそしてレポートの提出が終わり、その後は冬休みに入る予定である。これまでお正月は必ず家族や親戚と共に過ごすという伝統を守ってきたが、今年の冬休みは日本に一時帰国せず外国で初のお正月を迎えることになる。なぜならば、来年の夏頃に留学生活を終え日本に一時帰国する予定なので、今年の冬こそはお正月やクリスマスを通してアメリカの文化を肌で感じ取ってみたいと思ったからである。来月に私の仲の良かった友人が今学期で留学生活を終え、母国に帰国する予定なので来月にその友人の付き合い時間を増やして思い出を作っていきたい。
Posted by 谷口恵美(第2期) at 02:33 | 奨学生生活記録 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
2007年11月 生活記録(1期生 池上 真) [2007年12月16日(日)]
先週末で、やっと秋学期が終了した。この一学期は、予想以上に大変で死にそうだった。毎日毎日勉強で、週末もほとんど遊びに行かず、家で大人しく過ごしていた。昨年までと比べ、学校の友人と話す時間も大幅に減り、パニック状態に陥ったことも少なくなかった。昼休み時間を使っては教授のところに行き、レポートに書かなければならない内容を確認したりした。また、図書館の職員にも大変お世話になった。大学院に入ると、いろいろ調べ物をしなければならないが、なかなか自分のテーマに合った文献が見つからない。そんなときは、いつも決まって図書館の職員にメールしてアポをとってはクラスが始まる前の朝8時に会ったりした。レポートの英語を見てもらうためにチューターセンターにもよく通った。個人的にアメリカの友人にお願いして見てもらったことも。とりあえず今は、大学院に入学して初めての一学期を無事に終えることが出来、肩の荷が下りた気分だ。というか、殻から抜け落ちた気分だ。気持ちの良い安堵感でもあるが。まだたったの一学期しか終わっていないけれど、次の学期もその次も、この調子で駆け抜けることができればいいなと思っているところである。

先週は、月曜日にプレゼンが二つ(厳密に言えば、一つはパネル展示、もう一つはグループプレゼンテーション)、水曜日には個人のプレゼンテーションが二つあり、体力的にも精神的にも限界を越えそうで、クタクタだった。最後の最後のプレゼンにおいて(水曜日の午後)、USBを教室のコンピューターに差し込み、該当のパワーポイントを探そうとしたとき、USBのなかに今までのペーパー(ワード)やパワーポイントがずらーと並んでるのを見て、自分で言うのも変だけど、こんなに勉強したんだなとびっくりした。大学院で勉強するということは相当の覚悟と努力、具体的には、タイムマネジメントと健康管理を要求されるということ学んだ一学期であった。

ちょうど先週の金曜日は、日本財団の方がお見えになり、ほかの日本財団の奨学生と一緒に「寿司太郎」に行った。最後のレポートを提出しての翌日だったので、本当にタイミングが良かったなと思った。そこでは、キリンビールを片手に、アジのたたき、かき、ししゃも、てんぷら、えだまめ、イカの一夜干し、すし…。日本に住んでいる人にとってはいつでも食べられるかもしれないが、海外で生活しているとそうはいかず…(住む場所にもよるが)。学期中に友人と一度だけ足を運んだことがあるが、ペーパー(ホームワーク)のことを気にせずにおいしく食べたり飲んだりしたのは何ヶ月ぶりのことだろうか。(一学期のご褒美と思っていただきました。本当にありがとうございました。)

ところで、冬休みの予定はまだ決まっていない。学期中から冬休みの計画を立てる人もいたが、僕は課題で頭がいっぱいいっぱいでただ勉強から解放されればいいと思っていたので。とりあえず、今週はインターンシップをこなし、来週はキャンパスライフでアルバイトする予定である。あとは、学期中になかなか会えなかった友人と一緒にご飯食べに行ったり、新たな料理にチャレンジしてみたりしたい。

それから今年はどういうわけか、身の周りに病気や事故で亡くなったり、入院したりした人がいて、明日何が起こるかわからない、我が身にも降りかかってくるかもしれないということを教えられる今日この頃である。生きているだけでもありがたいと思える人になろうと強く思う。
留学中奨学生の現状報告 [2007年12月16日(日)]
留学中奨学生の現状報告

今年度から本事業担当者になられた日本財団国際協力グループ(助成元)の芳川さんが、去る12/5(水)にオーロニ大学、12/7(金)にギャロデット大学に初めて訪問され、奨学生の担当者や教授陣と面談を行いました。夜には奨学生を日本食レストランに招き、各奨学生から留学全般についていろいろなお話をうかがいました。両日は野崎も同行させていただきましたのでその様子を報告させていただきます。

オーロニ大学(2名)

8月に渡米したばかりの3期/岡田奨学生(向かって左)と同3期/富田奨学生(右)です。

現在2人は英語研修を主に、それぞれの留学目的に向かって頑張っております。

同日は偶然にも富田奨学生の23歳の誕生日でしたので、我々4名でささやかにお祝いしました。

まだ渡米して4ヶ月の2人ですが、すでにアメリカでの生活にはかなり馴染んでいるようでした。


★ギャロデット大学(4名)

学期末試験の時期でありましたが、すでにテストやレポート提出が終わっている安堵感からか久しぶりの日本食にかなり大はしゃぎではじけていた4名でした。二次会に行きたいと言われたのは初めてでした(笑)。

1期/池上奨学生(左手前)、3期/管野奨学生(左真中)、2期/谷口奨学生(左奥)
日本財団芳川さん(右手前)、2期/高山奨学生(右奥)

ギャロデット大学の奨学生にはもうお決まりの日本食レストランです。


1期/池上奨学生-今年の8月にLaw School進学を断念しギャロデット大学大学院のソーシャルワーク学部上で法律関係を学んでいます。

2期/高山奨学生-1年間の英語研修を終え、大学院のソーシャルワーク学部にて学んでいます。日本での学習や経験を十分にリンクし研究等も順調に進んでいるようです。

2期/谷口奨学生-2年間の留学期間完了まで余すところ後半年(一学期)となりました。今までの教室での研修を実践の場での研修に上手くリンクできるように計画準備中です。

3期/管野奨学生−8月に渡米し英語研修を主に留学目的に進めて準備中です。


奨学生は各留学先でそれぞれの目的に向かって頑張っておりますので、今後とも本事業奨学生への暖かい応援をお願いします。



責任者 野崎














2007年11月 生活記録(第2期生 高山 亨太) [2007年12月14日(金)]
始めに
 11月は、多くの各種レポートや最終レポートがあり、とてもゆっくり自分の時間を楽しむような暇はなかった。インターンシップでも、4つのケースを任されるようになり、一段と忙しかった。忙しさがピークを迎えた頃に、Thanksgivingというアメリカでも重要な祝日があり、多くの大学や教育機関は1週間ほど休みに入る。去年の11月は、ボストンに出かけるなど、余裕があったが、今年はそうはいかずにワシントンD.Cに残って、最終レポートをこなしながら、有意義な休みを過ごした。

最終レポート
 ほとんどのクラスで、最終レポートとそのプレゼンテーションが課せられ、資料検索のために図書館に通ったり、英文のチェックを受けるためにチューターセンター(学習補助)に通ったりする日々であり、生半可な物ではなかったが、Thanksgivingの休みを有意義に過ごしたりして、なんとか最終レポートとプレゼンテーションをこなすことができた。

インターンシップ
 11月に入る頃から、4つの家族のケースを担当するようになった。4つのケースはデフファミリーのケースか、両親が聴者ではあるが、ろうの子どもを抱えているケースのどちらかであった。なお、2つのケースは、虐待などの事由で裁判所が介入している。また裁判所が介入していない残りの2つのケースは、依然としてHigh-risk(危険が高い)の状況となっており、継続的な支援が必要な状況となっている。Gallaudet UniversityのMSWを卒業した手話のできるソーシャルワーカーによる指導の下、様々な聴覚障害専門メンタルヘルスサービス機関や、その他のサービス機関に連絡したり、Client(利用者)とともに訪問したりするなどのアメリカでの専門的なソーシャルワークの流れや方法論を学ぶことができるなど貴重な経験をした。また実際の実践を通じて、9月10月を通じて行われた、トレーニングプログラムの重要性が身をもってわかるようになった。特に虐待の疑いのある初対面のClientにアメリカやワシントンD.Cの虐待・保護放棄防止に関する法律や条例を説明する時には、基本的な知識やトレーニングを積んでいないと説明が難しい。他に聴覚障害専門のメンタルヘルスサービス機関を訪問し、聴覚障害専門のメンタルヘルスサービスについて説明を受けたり、会議を持ったりすることで、聴覚障害専門のメンタルヘルスサービスの重要性を肌に直に触れることができた。このインターンシッで、もっとも大変だったことは、裁判所の判定に関わっているため、両者の状況などをまとめた観察レポートを自己責任の下(最後にサインもする)にて提出しなければならず、自分で下書きを書き、指導者にチェックしてもらいながらレポートを裁判所が定めた期限までに提出しなければならないことであった。また裁判所に手話通訳を同伴しながら参加できたことも大きな経験となっている。なお、担当したケースの1つをクラスの最終レポートとプレゼンテーションで発表する必要があったが、Clientと指導者の了承を得て、家族状況、サービス歴、現在の問題などをまとめ、最後にソーシャルワークのTheory(理論)を応用し、現在の課題や状況を分析し、さらに課題などをまとめる作業を通じて、さらにClientの状況や強みを知ることができた。インターンシップでは、特に精神障害を抱えるろうのClientの支援に強い興味を持って取り組んできたので、次学期でも引き続き、多くのことを学んで行けたらと思っている。

Thanksgiving
 1週間ほどの休みは、ほとんど宿題で追われてしまい、遠くまで出かけることはなかったが、友人と過ごしたり、Gallaudet Universityの職員の家で開催されたホームパーティーに出かけたりと有意義に過ごすことができた。
第1回帰国報告会の様子 [2007年12月08日(土)]

去る11月3日(土・祝)に行いました第1回帰国報告会には多くの皆様にお越しいただきましてありがとうございました。
同日の様子が同カンパンプログのブログマガジンに掲載させていますので、是非ご覧下さい。

http://blog.canpan.info/koho/archive/294



責任者 野崎