日本財団公益コミュニティサイト CANPAN CANPANブログ:公益法人,NPO,CSR,社会貢献活動のための無料ブログ

聴覚障害者留学

 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子などをお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。


カテゴリアーカイブ
最新記事
最新トラックバック
日別アーカイブ
月別アーカイブ
2008年 3月 生活報告 富田 望 [2008年04月16日(水)]
2008年 3月 生活報告 富田 望

久々の帰国
 3月下旬、Ohlone大学では2週間ほど春休みがあり、この機会をとらえ、日本に息抜き期国してきました。空港に着いた時の印象が、日本の徹底的な設備の良さ、綺麗さで、次にやはり、日本人だからだとおもいますが、スームズなコミュニケーション、そして印象の良い接待が新鮮でした。一週間半の滞在だったので、必要な手続き、必需品の買い出しなどの用事に追われる1週間で、気ついた時には、もう渡米日という感じでした。あっというまの1週間半でしたが、久々の家族、友人達との再会はやはり嬉しく、自分の故郷はいつまでたってもやはり故郷だと、新たな気持ちを胸に日本を後にした休暇になりました。

ASLクラスから学んだこと
 3月中句、Ohlone大学のASL学部と強い関わりを持っておられるスウェーデンの大学からの講師2名が、情報機器技術の調査/サポートのために視察しに来られました。ASL104クラスの視察の際に、すこしお話をする機会に恵まれ、スウェーデンでの聾教育/福祉の状況について色々とお話をして頂きました。具体的な内容としては、1981年の「手話」の公用語の認定、さらに2003年の教育、社会、法律などそれぞれの分野への政府による法的働きかけ、それにともなって向上した手話通訳養成システム、手話による教育システムの明確化などでした。中でも印象的だったのが、福祉先進国スウェーデンでは障害者のハンディだけでなく、教育、福祉、地域によるサポートによって、心理的な負担を軽くすることに重点をおくという質の高さで、障害者がいかに経済的に、心理的に、自立した人として生活できるかがに注目しているかが伺えた会談でした。

コミュニケーションの大変さ
 私が受講しているWritingクラスでは中間テストに3つのエッセイを提出しなければならず、一度にたくさんのエッセイを書句という経験が無かったため、少し不安でしたが、なんとかで提出期限までに済ませることができました。自分の感覚としては前よりも書く力が上達したという実感があります。ただ、英語を書く時に、日本語から英語に換えて書く方が効率良いのか、英語は英語として書く方がいいのか、自分の中ですこし葛藤があります。これに似た感覚を前にも味わった事があります。それは、幼児時代、日本語から日本手話への切り替えが上手くできず、もどかしい思いをしたことがありますが、それに似た感覚で、それよりももっとたどたどしい感覚です。おそらく、これは英語が自分の言語でないというせいもあるとおもいます。自分の考えている事、伝えたい事が的確に伝えられないという苛立ち、もどかしさは、やはりいつまでたっても慣れないものです。私の両親はろう者なので、両親が健常者とコミュニケーションを取る時の大変さを、たくさん見てきています。とはいえ、自分が幼児時代だったということもあって、知ってはいても、自分の問題として直面した事はありませんでした。しかし、今ここで、自分が両親の大変さを知るというのも皮肉な話で、この経験を通して、自分の両親への尊敬への気持ちを実感しています。
Posted by 富田 望 at 05:23 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)