日本財団公益コミュニティサイト CANPAN CANPANブログ:公益法人,NPO,CSR,社会貢献活動のための無料ブログ

聴覚障害者留学

 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子などをお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。


カテゴリアーカイブ
最新記事
最新トラックバック
日別アーカイブ
月別アーカイブ
2008年2月生活記録 (第3期生 管野 奈津美) [2008年03月24日(月)]
● はじめに
2月はアパートから大学までの電車通学やお弁当作りなど慣れないことばかりだったが、3食自炊しているおかげなのか、風邪をひくことなく健康に過ごすことができた。早起きしてルームメイトと一緒に通学し、電車の中で「眠い眠い…」と言いながら今日は何のクラスがあるなどたわいない会話をする時間が好きである。3人のルームメイトとアパートの家賃や食費などをシェアしているので、ルームシェア生活での役割分担やお金に関するルールを話し合ったりなど色々良い経験になっている。私は主に家賃の支払い担当でルームメイトから家賃を集めて自分の口座に振り込んでいるが、アメリカのATMが古く、何度振り込んでも受け取ってもらえず、直接銀行に振り込みにいくハプニングを経験した。(日本の機械は本世界トップレベルと言っていいほど本当に質が良いと改めて感動しているこの頃です…。)また、週末には友人をディナーに招待し、日本食を作ったりおしゃべりしあったりとアパート生活を楽しんでいる。

● クラス
今学期は4つのクラスを履修しており、詳細は以下の通りである。

English
語彙、文法、エッセイとバランス良く勉強できるクラスである。語彙に関しては毎回小テストがあり、とても良い刺激になっている。本を読んで議論する時間があり、テーマはイスラム教とイラン革命である。本といってもアメリカでベストセラーになったコミックであり、筆者が少女時代に味わったイラン革命・イラン&イラク戦争の経験がコミカルに描かれていて読みやすい。そこで2人でパートナーを組んで、イスラム革命について調べてプレゼンをするという課題が出て、私のグループのテーマは「イスラム教の信念と他の宗教との違い」であった。私はイスラム教と他の宗教の違いを簡潔にまとめてプレゼンをした。イスラム教について調べた時に世界中の様々な宗教観に触れることができ、元々、日本では宗教に対する意識は薄いと改めて感じた。宗教について考えるいい機会になったと思う。

Deaf Culture
前学期のDeaf Studiesのクラスの内容をより深く学べるクラスと言っていい。2月はまずCultureとは何かというテーマから入り、アメリカにおける価値観、外国人から見たアメリカ人は何かというテーマの本を中心に進めた。それと同時にリサーチプロジェクトの課題があり、もちろんDeaf Artistについての本を選択し、読んでいる。とても分厚い本なので読み切れるか心配だが、頑張って読んでいきたい。

Deaf Art
アメリカのDeaf Artistとして有名なポール・ジョンソン先生のクラスでDeaf Artについて学べる講義である。先生いわく、Deaf Artについて詳しく学べるのはGallaudet Universityだけで、「君たちはとてもラッキーだ」と言っていた。Artとは何かという議論から始まり、2月はマイノリティとは何か、マイノリティとアートの関わりは何かというテーマで進められた。マイノリティのアートについて調べてプレゼンをする課題があり、黒人、アジア、ヒスパニック、女性、ゲイ、レズビアンなどのテーマが出て、私はレズビアンのテーマを選んだ。今まで知らなかった新鮮な世界に触れることができ、今学期で一番楽しみにしているクラスである。また、様々なDeaf Artの作品に触れることができ、良い刺激になっている。先生に作品集を見せたところ、「wonderful !! 」と喜んでいただき、「ぜひ、ここで学んだことを日本に持ち帰って広めてほしい。」と励ましの言葉とヘンリー・ムーア(アメリカの有名な彫刻家)の作品集をプレゼントして下さった。インターンシップ先や進路についても色々アドバイスを頂き、きっとこの先大きな力になってくれるであろう。この出会いに感謝している。

Ceramic
前回は中級クラスで今学期は上級クラスを履修しようかと思ったが、時間がどうしても合わず、先生と相談した結果、初級クラスを履修することになった。初心者と一緒に授業を受けているが、アメリカと日本では教える内容とプロセスが全く違うので、いい勉強になっている。また、クラスメイトから作り方について質問を受けることもあり、どうやって説明したらわかりやすいのか考えながらアドバイスしている。前学期はまだASLと英語に慣れず、ついていけなかったが、今学期は落ち着いてクラスに溶け込むことができ、色々釉薬の重ね塗りを試してみたりなどチャレンジしている。

● バイト
週に6時間だけだが、今学期からLab Assistantという学内のバイトを始めた。Lab Assistantというのは主に実習室の管理で、夜実習室を生徒のために開けなければならないが、先生の代わりに部屋にいて、生徒が誰か来たか確認したり、機械を使う時に危険がないかどうか見たりする仕事である。私は陶芸部屋のLab Assistantで、ほとんどの生徒が初心者なので生徒に作り方をアドバイスすることもでき、とても良い経験になっている。

P.S. もうすぐ春!!
日本はそろそろ桜が開花する季節ですね。ワシントンDCに、明治時代に日本から贈られた桜の並木道があり、とても美しいスポットだそうで、今から楽しみです。ただ、アメリカでは外では酒を飲んでいけない法律があるので、日本と同じようにお花見はできなさそうです…。健康的にお弁当を持ってハイキングに出かけようかと計画中です。