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聴覚障害者留学

 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子などをお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。


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2007年 12月生活記録 [2008年01月16日(水)]
12月生活記録   富田 望

はじめに
 だんだん寒くなってきました。fremontではまだまだ秋の半ば頃、並木通りを散歩するのに丁度いい気温といった感じでしょうか。
今月は日本財団の芳川さんが視察にきてくださって、偶然にも、その日が私の誕生日だと云うことでアイスクリームを御馳走になりました。芳川さん、野崎さん、楽しい夕食とデザートを有り難うございました。ついで、私の友人達が、余裕のない試験期間だったのにも関わらず、サプライズパーティを開いてくれ、実際、初めての日本を離れての誕生日、あまり期待はしていなかっただけに、この日の為に時間を作ってくれた事が、すごく嬉しかったです。私のアメリカ初の誕生日は、皆にお祝いしてもらっての忘れられない「HAPPY BIRTHDAY」になりました。

試験と秋学期の感想
(新鮮だったASL103の試験)
 ASL103クラスの試験として、デフイベントに関するレポートとASL実技試験とDVD制作(二回)の3つの課題があったのですが、中でも新鮮たったのが、グループに分かれてのDVD共同制作でした。そのテーマも“聾文化と健常文化の比較”、健常者とろう者が混じってASLを学んでいくこのクラスにとっては、ディスカッションや情報交換を通して、お互いの視点、立場を学び合うのに良い機会にだったと思います。また、これを機に普段話すことのない人達と話したり、自分とは違うタイプの人達とのDVD共同制作活動は、なかなか刺激させられるものがあり、自分にとっても新たに考えさせられた課題になりました。最後のクラスパーティには、教授の自宅に集合して、各チームのDVDの出来を批評しての終わりになりました。それにしても、クラスパーティが教授の家っていうのには驚きました。日本語でいう「普通は…」が通用しないのもアメリカならでしょうか(笑)

(あっという間だった秋学期)
 8月に渡米してからの4ヶ月間は本当にあっという間で、秋学期の試験も終わり、すこしホッとしています。秋学期を振り返ってみての感想を言わせて頂きますと、生活、食事、住宅、マナー、言語、何もかもが全て日本と違うということで、やはり普段と違った環境に置かれることは、思った以上にストレスを強いられるものです。渡米する前の、私の最初の目標の一つに「最初の学期はあまり気張らずに、生活に慣れることを第一に考える」ことがありましたが、これは正直、その通りだとおもっています。なにかと不自由な境遇に置かれた時に、最終的に誰よりも自分のことを理解してあげられるのは自分自身だと思いますし、自分に与えられたこの好機会を活かすも殺すも、自分次第だと思っています。これからも、無理しない程度に自分を戒めて、一歩一歩、確実に進んで行きたいとおもいます。

 最後になりましたが、お世話になった日本ASL協会のスタッフの方々、日本財団の皆さん、日本から応援してくださっている皆さん、日々支えてくれる家族、友人たちに感謝の気持ちを込めて、今年最後の報告とさせていただきます。
2007年 11月生活記録 [2008年01月16日(水)]
お詫び
 最初に、11月/12月の生活記録が遅くなってしまったことをお詫び申し上げます。

多彩に富んだイベント
 11月はハローウィン、感謝祭、デフイベントとアメリカならではこそのイベントがあり、これをきっかけにアメリカの歴史、文化に触れることが出来た月間でした。感謝祭では私の下宿先の家族が快くパーティに招待してくださったこともあって、アメリカンファミリーの雰囲気も体験してきました。国が違うというだけで、習慣や、マナーどれひとつをとっても、こんなにも違うものなのかと不思議な気持ちになりました。感謝祭が終わったあとの初めの金曜日はBlack Fridayと呼ばれるそうです。その由来、聞いてみれば、感謝祭が終わった後のバーゲンによる店の“黒字”から来ていると。面白いですね!以上、ちょっとした豆知識でした!

DCARAの見学
 FremontにあるDCARA(Deaf Counseling Advocacy and Referral Agency)が運営している施設へ見学に行く機会があり、視察してきました。
 DCARAは地域活動、支援の中心になっており、地域のデフコミュニティの中で大きな役割を果たしています。それぞれ各地域のろう団体(ろう団体といってもすごく分野が幅広いです)、教育機関があり、主に講習・カウンセリングを通して、ろう者の自立生活のため、多岐的な支援を行っています。具体的には、コミュニケーションの補助、弁護補助、情報提供、コミュニティの教育機関による強いサポートなどがあります。DCARAは地域の各団体の支援をスームズにする整備役といったところでしょうか。それぞれの地域によって、力を入れている分野、強い分野などが異なっているそうで、それは日本の地域格差問題、地域の教育力の低下問題を思い起こさせました。このように、対比してみても、各団体などの地域社会、学校機関団体、家庭地域がそれぞれ恊働しあって行くという点、支援対象は違えども、似通ったところ、面白いと思いました。

生活とクラス
 クラスもラストパートまであとわずか、最近の話題は12月の試験のことでもちきりです。最初は必死だったASLでの授業にも慣れて来て、授業に合わせての自習ペースもつかんできました。当然のことながら、きちんとした衣食住あってこその有意義的な学校生活だと実感しています。というのも、最近、気温変化の激しいこの季節のせいか、長期間、体調をくずしがちだったところ、初めての中間試験を向かえ、余裕のない日々をやっとこで終えました。体調管理も勉強するための必要なスタンス、体力、精神力の充実は不可欠ですね。秋学期も残り一ヶ月わずか、12月は体調万全で試験に望みたいと思います。