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聴覚障害者留学

 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子などをお届けするものです。
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2007年9月 生活記録(1期生 池上 真) [2007年10月14日(日)]
 大学院のクラスが開始してから一ヶ月が経過した。これまでの大学院における学生生活の感想はといえば、とにかくホームワークの量が多いということである。大学院だから当たり前なのかもしれないが、ひとつのクラスでも落第したら、進級あるいは卒業に響くので、そうならないようにと、毎日丹念にホームワークの内容や締切日を確認しては、勉学にいそしむ日々を送っている。先月末、続く睡眠不足が影響してか、体調を崩してしまった。運が良かったことに、その日は金曜日の夜だったので、大事を取って横になり、来る日曜日までには回復したが、時間の管理だけではなく、健康管理にも気を配る必要があると痛感した。それ以来、可能な限り、睡眠時間は最低6時間はとるように心がけている。

 大学院のクラスを受講してみての感想はといえば、ディスカッションが中心であり、どの学生も積極的にディスカッションに参加するということが挙げられる。もともと大勢のグループで行動することが苦手な僕は、ディスカッション中、たとえ自分の意見や考えが頭に思い浮かんでも、ついつい聞き手に回ってしまう。もし誰かに「What do you think about this?(これについて、君はどう思うかい?)」と聞かれれば、こちらとしては答えやすいのだが、ここはアメリカ。自分から積極的に挙手して、自分の考えや意見を述べるのがアメリカのやりかた、スタイルである。また、アメリカに来て2年が経ち、日常生活レベルの会話は何とか理解できるようになったのだが、指文字の読み取りには一苦労している。指文字が多く使われるのは、もともとアメリカ手話独自の特徴のひとつなのか、それとも時代の変化が背景にあるのか、あるいは「大学vという環境にいるからなのか。もともと自分の言語ではないけれども、自分とは違う世代の人たちや地方に住んでいる人たちにも会ってみたい。

 これまでの2年間と異なり、今度は「卒業」という明確な目標が出来たので、以前と比べて精神的に余裕が生まれてきたように思う。日本の大学時代のときとは異なる新たな専門分野の世界に一歩を踏み出した気分である。大学院に入る前までソーシャルワークを学んだことが一切ないため、新しい専門用語に出会うたび、「(これは)日本で言う、何に当てはまるのか?」と思いながら、アメリカのソーシャルワークの歴史やシステム、問題点などを学んでいる。

 10月は中間試験があり秋学期の中でももっとも忙しい時期である。先日、ひとつのクラスの中間試験を終えたばかりだが、来週も大きなレポートの提出が控えているので、気を引き締めてがんばっていきたいと思っている。