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 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子などをお届けするものです。
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2010年2月生活記録 (4期生 川上恵)[2010年03月13日(土)]
[大雪]
2月中旬、DCに大雪が降り、1週間近く、学校がお休みになった。私の生活はといえば、丁度その頃、寮からアパートに移る予定だったのが、運悪く、引越しの日に、その大雪である。道路に積もった雪のため、車が通れないのもあって、寮に住む友人の部屋に、一週間近く、居候させてもらうことになった。前の生活記録にも書いたが、雪、雪とはしゃいでいた私は 今回の件で雪国の生活の不便さを、実感持って知った。雪が降った後が、さらに大変であり、道路を渡るのに足を上げないと前に進めない・・・など、雪に対する認識が甘かったかなーと思った1週間であった。車が通れる頃になって、やっと荷物を運びこみ、新しい部屋に落ち着いた。

[春学期の履修]
昨年までは、私を担当しているカウンセラーの元に、いままでの学業成績表の記録が、きちんと届けられていなかったようで、それまでは、1年生の立場として見なされていたのだが、今学期に、改めて、再確認してみると、地元の短大時代に取った単位の移行が出来ることが分かった。その結果、一年生を飛び越しての途中編入が認められた。今学期の履修しているクラスは下記の通りである。

「GSR 103 American Sign Language and Deaf Studies
(アメリカ手話とデフスタディ)」、
「GSR104 Quantitative Reasoning Approach 」(数学)
「LIN263 Introduction to the Structure of American Sign language
(アメリカ手話の構造入門)」
「DST495 Deaf people in Developing nations (途上国のろう者達)」

GSR103(アメリカ手話とデフスタディ)は、一般教養のクラスであり、卒業するまでに必ず取らなければいけないクラスである。様々な教育環境を持った生徒達が、ろうコミニュティと手話に対する見方や考え方について、毎クラス集まって議論をかわす。大学というのは学問を学ぶ場だけでなく、そのクラス内の議論を通し、ろう者の言語である「手話」への認識、ろう者のアイデンティティに気づくことのできる場所でもある。オーロニ大学で受けた「デフ・スタディ」のクラスでも同じようなことを思ったが、様々な教育環境を持ったろう者達が集まり、それぞれの経験や意見交換をすることは、よりよいろうコミュニティの雰囲気作りとろう教育の向上に向けて、団結力を強めることにつながるのではないかと感じる。今、ろう学校だけでなく、インテグレーションのろう児の増加があるように、ろう教育の生徒達の傾向に変化がある。よりよいろうコミュニティのために、様々な教育環境を持ったろう者達が集まって自らの経験より、よりよいろうコミュニティを築くために意見交換の場を設けることが大切だと改めて実感した。

      

[Lunar New Year (旧正月)]
2月下旬頃、Asian Pacific Association(APA)主催のLunar New Year(旧正月)があった。行事の内容を説明する前に、APAとは何か、具体的な活動と内容を紹介したい。この団体はアジア人、アジアアメリカ人によって構成されており、現在は私を含め約15名が活動している。アジア人としてのアイデンティティとアジア文化の知識を高めるのがこの活動の主な目的である。アジアだけでなく、ヒスパニック(Latino Student Union)、ブラック(Black Deaf Student Union)などの団体もある。
当初、2月13日に開催する予定であったのが、その週間は大雪のため、27日へ変更になった。この日にちは、実際の中国の旧正月日程に合わせてある。今年の旧正月は、丁度2月14日のバレインタイデーであった。お昼からメンバーが集まって料理を作ったり、会場に飾りをつけたりと忙しかった。ミニ講演ではタイから留学生が、タイのろうコミュニティ、また、タイろう者の生活についてお話をして頂いた。他には各国の新年の様子や、各手話のビデオなどが流れており、日本の所では、日本でよく知られている二人羽織と豆のボール移しゲームで大変盛り上がった。参加者の中には日本ASL協会の野崎さん夫婦の姿もあり、実に楽しい時間であった。このように行事に参加することによって、異国にいながらもアジア文化に触れることができるのは、多人種、マルチカルチャーと呼ばれる米国ならではだろう。

昨年の秋学期と比べると、クラス内でも専門用語や、内容も増えてきて、一段と難しくなってきているが、これまでの根性とがんばりで、やっていきたい。

Posted by 川上 恵 at 12:12 | 奨学生生活記録 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年2月生活記録 (第3期生 管野奈津美)[2010年03月08日(月)]
*新学期が始まって*
ブラジルがとても恋しく、なかなか冬休みボケが治らなかったが…寒いDCに戻り現実に引き戻された。しかも私にとって最後の学期になるので気を引き締めていきたい。 学期が始まって初めに履修したクラスが合わないと感じたので、何度かクラス履修計画を変更し、結局この3クラスに落ち着いた。

1. History of Mass Media and the Deaf Community
2. Asian Deaf Studies Research Seminar
3. Cultural Studies Research Project II

History of Mass Media and the Deaf Communityのクラスは今までろう•難聴者役が出てきたアメリカ映画を分析していくクラスである。ろう者が映画の中でどのような役割を果たしているのか、その時代のろう者に対する見方はどうだったのかと時代背景の検証も含めてクラスで議論していく。1週間ごとに2、3つの映画を鑑賞しなくてはいけないので大変だが、良い息抜きになっている。Asian Deaf Studies Research Seminarは、前からクラスメイトの香港出身の学生と話していたことだが、Deaf StudiesにはDeaf Woman Studies, Deaf Black Studies, European Deaf history, African Deaf Studiesなどのクラスがあるが、何故かアジアに関するクラスがないのである。( African Deaf Studies というよりは途上国のろう者をテーマにしたクラスがあり、アフリカ出身の先生が学部の方で講義しているそうだ。)アジアに関してはもともと調査が進んでいないのと英語による文献が少ないのが一番の理由だが、アジア に関わっている先生もいないのが現状である。 大学院にアジア出身の学生が2人いるのだからなんとか行動を起こそうということで先生に相談してみたところ、セミナーという形でクラスを作ってくれた。タイで長年働いていた経験のあるクラスメイトも加わり、情報交換という形で1週間に1回の頻度で集まりミーティングしている。今はそれぞれのテーマについて調査し、情報交換しているだけだが、後々Asian Deaf Studiesというような分野が生まれ、活発になってくれたらと思う。そのための足がかりとしたい。

*記録的な大雪*
日本でもニュースになったらしいが、2月中旬にワシントンDCに記録的な大雪が降り、なんとギャロデットが1週間休校になってしまった。私も日本にいた時に経験したことがないだろうと思うくらい、大雪の嵐が続いた。大雪が降る前にスーパーマーケットに買い出しに行ったのだが、買い物客が殺到し、レジにものすごい行列ができており、牛乳などが売り切れだった。さて大雪が降り、皆で外で雪合戦などして遊んだのはいいが、その後シェアハウス内で風邪が流行ってしまい、ルームメイトから風邪をうつされた。家を出たくても外は大雪の嵐…悪循環であった。数日間寝込んでしまった。一日中出れないので家の中ですることといえば、食べることとお菓子を食べながらテレビや映画を見ること…なので冷蔵庫内の食べ物もなくなっていき買い物に行きたくても車を出せない…。ルームメイトと遭難の疑似体験をしているみたいだと話したものである…。ともあれ、今となってはいい思い出だ。


↑Gallaudetにて大雪の中雪合戦!!



↑雪に埋もれたGallaudetのシンボル「Bison」と一緒に記念撮影

Posted by 管野 奈津美 at 14:46 | 奨学生生活記録 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年1月生活記録 (第3期生 管野奈津美)[2010年03月08日(月)]
**冬休み**
留学生活最後の冬休みなので、アメリカにいる間にはぜひ1度行きたいと思っていた南アメリカのブラジルに行くことにした。12月22日から1月10日まで2週間ほど滞在した。まず港町のサルバドールでクリスマスを迎え、次にレシフェで働いている日本人女性の家を訪ねた。年始年末はブラジルのろう者が借りてくれたレシフェから数時間ほどの田舎のビーチハウスでのんびりと過ごした。人生初めて夏のクリスマスと年始年末を過ごすことができ、とても幸せだった。昼過ぎにのんびり起きて昼ご飯を食べ、ビーチに行って一日泳ぎ、夕方はハンモックで小説を読み、夕ご飯を食べながらビール片手に皆で夜遅くまで談笑した。慌ただしい大学院の生活から少しでも逃れることができ、とても良いストレス解消になった。(現実逃避ともいえるかも…)ビーチハウスで1週間ほどブラジルのろう者たちとともに生活し、とても気さくな人ばかりたちでブラジルの手話を教えてくれたりブラジルの料理を作ってくれたりとても濃い休暇を過ごすことができた。彼らはとても表現豊かでブラジルの手話とアメリカ手話が入り交じった会話だったが、不思議と彼らの言いたいことが理解でき、色々と深く話すことができた。彼ら達もギャロデットはどうか、日本はどうかと興味があるようで積極的に聞いてきた。地元のろう協会で働いている方もいてその経験談なども聞いたり意見交換したりととても刺激を受けた。ブラジルは日本から見たらまだまだ途上国だが、とてもパワフルで皆活き活きして「もっとブラジルのろうコミュニティを向上させたい」と意欲的で将来こういうことをしたいなど将来のビジョンを熱く語ってくれた。それは慌ただしい大学院生活に追われてしばらく忘れてしまっていたことを思い出させてくれた。しかも年輩のろう者や若いろう者も混じって積極的に討論しあっている光景を見て、日本ではあまり見ない光景なので考えてしまった。アメリカだけではなく彼ら達から学ぶべきことも多いと感じた。本当にとてもすごくためになるいい休暇だった。後は北上しながら各地の都市を訪れてアメリカに戻った。本当にブラジルは広く、2週間では足りなかったので、ぜひ再び訪れてみたい。


↑ナタールのビーチにてお気に入りの1枚



↑年末年始を過ごしたビーチ



↑オリンダの街から

Posted by 管野 奈津美 at 14:41 | 奨学生生活記録 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年2月生活記録 (第4期生 福永 梢)[2010年03月08日(月)]
  大学が1週間休校になった。2月の第2週のことである。今年一番の大雪だった。休校中も宿題の提出(追加されたクラスもあった)やネット議論と教授たちはちゃっかりしていた。それを除けば、久しぶりに自分のペースで時間を過ごし心身ともによいリセットができた。交通機関がマヒ、特別講演のキャンセルなど世間はてんやわの大騒ぎだったが、私にとっては天からのプレゼントになった。



↑道脇にはところどころイスや箱が。。。そのうちの1つをよく見ると、
「この場所をとらないで下さい。このために私は何時間も雪を
掘り起こしています。よろしく。」と張り紙が(笑



カウンセリング:主役は誰か

   今学期は専門クラスを3つ、ASLクラスを1つ取っている。その中で一番好きなクラス「ろう心理学」では、新生児聴覚スクリーニング検査、早期支援、脳科学、教育システムなど各方面の専門家による講義が行われる。好きなものこそ上手なれは本当だなと思うほど、それぞれが熱意と信念をもって取り組んでいるだけあって、どの講義も大変魅力的で興味深い。とある日、自分の子どもがろう・難聴だと診断された親とそれに対応する心理カウンセラーのロールプレイがあった。ちなみに私のグループに登場する親の訴えは以下であった。

        「子どもの言葉数が少なく不安。走り回ったり暴れたりして
         手がつけられない。コミュニケーションもできなくてお手上
         げ状態。イライラもする。他のところで知的障害かもしれな
         いと言われたが、そうなのか。口話教育を受けさせたい」


   その後、生徒全員で感じたことや気付きなどについて話し合った。個人によって異なる効果、保護者が負う責任やストレスの大きさなどから、何が良くて悪いのか言い切ることはできない。子どものことを一番に考えると、子どもに必要なのは保護者である。心理カウンセラーは所詮他人にすぎず、親が子どもとしっかり向き合い育てられるようサポートするのみだ。保護者の考え、知識、子どもへの見方などを探りながら、まずは話を聞く。情報提供について、学校の種類、コミュニケーション手段、補聴器/人工内耳など、さまざまな選択肢について情報を与えるのがよいとされている。そこで、教授が問いかけた。「あなたは、精神ストレスにさらされている中で、これだけ膨大な情報を数時間で覚えられますか?」。教授はにやりと笑い、「専門家であることを自覚し、保護者ひとりひとりに合わせて言葉とプロセスを慎重に選ぶことを心がけるように」と言ってこの授業を締めた。こんな感じで毎回とても学びがいがある。


特別講演を取りまくり

    大学では一般講義以外に、外から研究者や学者を招いた特別講演も行われる。今学期はその特別講演をできるだけ多く取るようにしている。これまで出席したのは、ASLとReadingをテーマにした言語学、成人のADHD、海外のろう・難聴教育と手話、第二次世界大戦中収容所に入れられた在米日本人。言語発達、多文化教育のクラスをとっているので、これらの特別講演で学んだことを応用できて一石二鳥となっている。



↑一番お気に入りのカフェ


和みカフェ、発見

    新しい生活にだいぶ慣れ、趣味のカフェめぐりをぼちぼち始めている。大学から歩いていけるところだと3つカフェがある。その中の1店がとても和めるところで、週に1回以上は通っている。コロンビアコーヒーがベースで、日曜の正午にはコロンビアの伝統儀礼、コーヒー煎りが見られる。香ばしい香りが高い天井にまで広がる。煎りたてのコーヒーは無料で配られる。酸味が強いため、ポップコーンでバランスを取りながら飲む。ブラックで苦いのに味わい豊かで、ゆっくり少しずつ楽しめることができる。こうした場所と時間を大切にしながら、残り数カ月を乗り切りたい。

Posted by 福永 梢 at 14:13 | 奨学生生活記録 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年12月生活記録 (第3期生 管野奈津美)[2010年03月08日(月)]
**学期末**
学期末は11月に行った調査の資料整理、そして最終レポートと学期末プレゼンテーションの準備に追われ、とても忙しい日々であった。それと並行して修士論文の執筆も始めた。Deaf Visual Culture: Art, Theory, and Resistanceのクラスでは最終プロジェクトとしてデフアートの作品についての分析を行った。主にアメリカ、カナダ、ヨーロッパのデフアートの作品をテーマ別に整理した。ロチェスターやトロントでだいぶデフアートについての情報を集めてきたのでそれが役に立ってよかった。その結果1980―90年代と2000年代以降では作品のテーマと傾向がかなり変わってきていることがわかり、それについてプレゼンテーションで発表した。その変化については背景を分析してみないとわからないが興味深い出来事だと思う。難しいレポートであったがかねてから修士論文の1部として考えてきたテーマなので一歩前進できたのではないかと思う。

**ルームメイトとのディナー**
12月中旬に冬休みに入り、ルームメイトは実家に帰ったり旅行に行ったりもしくは家に残ったりなど様々で、秋学期は皆忙しく集まる機会が少なかったので1度皆でディナーをしようということでディナー会を開いた。それぞれ料理したものを持ち寄ってワインを飲み、楽しんだ。ルームメイトのアイデアでクリスマスプレゼント交換をすることにした。クリスマス交換プレゼントはいくつになってもわくわくするものである。ルームメイトのうち1人がイスラム教なのでクリスマスとはいわず私たちはホリデープレゼントと呼んだ。あらかじめ数日前にくじびきで名前を書いたカードを引き、誰が誰にあげるか決まる。プレゼントを購入したら、当日に名前を書いたカードを添えてそっとリビングルームに置いておく。食事会の後、皆で一斉にプレゼントを開けてみた。私へのプレゼントは 魚のイルミネーションの水槽であった。 「Natsu(私の愛称)1人だけペットがいないからかわいそうだと思って!」と(ちなみにルームメイト4人全員ペットあり、犬2匹猫2匹の大所帯である…)購入してくれたそうである。なんとも微笑ましいプレゼントである。


↑プレゼントをもらって記念撮影


**大雪**
冬休みが始まり、さてそれぞれが実家に帰ろうというときにワシントンDCに珍しく大雪が降り、ルームメイトが乗るはずの飛行機がキャンセルされてしまうなど足止めをくらった。大雪のため遠出できなかったが近所の友達やルームメイトと一緒にお菓子を作ったり、家でのんびりココアを飲みながらDVD鑑賞をしたりと心温まる休暇を過ごせた。去年と今年は2回も引っ越しに追われ慌ただしかったが、今年の5月から1年契約で今の家に落ち着いて快適な学校生活を過ごせたのでとても安心している。古い一軒家だが改装がきちんとされていて大学にもすごく近く便利なのでこのまま来年も無事にこの家で過ごせるよう祈りたい。


↑大雪の中ペーター(ルームメイトの愛犬)と散歩

Posted by 管野 奈津美 at 12:43 | 奨学生生活記録 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年2月生活記録 第4期生 武田太一[2010年03月07日(日)]





●春学期
春学期は以下の4クラスを受講している。

・English Reading 英語の読書
昨年の秋学期から引き続き受講しているクラスである。昨年はASLも英語も拙い状況であり、先生の話を理解することも難しかったが、今回は難なく受講することが出来ている。

・English 101A 英語101A
昨年受講した151Bからレベルアップしたクラスである。一見難しそうなクラスではあるが、幸いなことに優しい先生であったため、宿題もそこまで多くはなく授業についていきやすいクラスである。他のクラスでは宿題が多くて大変と聞いて、自分のクラスもじきに沢山の課題が与えられるかもしれないが、しっかりと取り組みたい。

・ESL 英語が第二言語
健聴の留学生と共に受講しているクラスである。ろう学生は聞こえないことが弊害になって音声言語をスムーズに習得していくのが難しい傾向にあるが、健聴学生であっても同じ状況が見られることが興味深かった。英語を聞いて話すことが出来ても、いざエッセイなどを書こうとすると文法の誤りや英単語の綴りが間違っていたりなどが見られる。やはり第二言語となると、ろうであれ健聴であれ立場は同じなのかもしれないと思った。

・ASL Field Work アメリカ手話フィールドワーク
このクラスではろう学校でのボランティアをさせてもらっている。私が担当するのは小1のろう重複クラスと小3クラスである。小1ろう重複クラスは生徒が4人おり、それぞれが持っている障害の種類は自閉症だったり学習障害だったりと異なっている。個々に合わせた指導が必要で、先生とのやりとりやそれぞれに合わせた指導の仕方など学ぶことができ、いい経験をさせてもらっている。

○余暇
日本から友人が遊びに来て、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ハリウッド、ヨセミテ国立公園などに連れて行った。特にハリウッドは6時間もかけてドライブしたが、海沿いを走ったので眺めの良い景色を堪能することが出来た。


ゴールデンゲートブリッジ前



冬のヨセミテ
夏には見られなかった滝


○今後の予定
ようやく3月の終わりにTOEFLを受講することになった。12月に出願してあるにも関わらず、なかなかテストの予約が出来ないなど問題に見舞われていたので安堵している。TOEFLに向けて勉強するとともに、大学院出願も現在進行中である。


おまけ
大学に生えていたキノコ

Posted by 武田 太一 at 13:13 | 奨学生生活記録 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年 1月 生活記録 富田 望[2010年02月23日(火)]

 先週から、DCは稀にみる大雪に見舞われた。ローカルニュースによれば、111年ぶりだとか。生活面でも、学校は一週間の公欠になったし、ローカルニュースでも外出を控えるようにという放送が流れたりして、結果、一週間のほとんどを家で過ごすこととなった。たまに、外出しようにも、道路は辺り一面、雪で埋まっていて、車が出せない、歩きにくい、と言うふうに不便だった。にっちもさっちもいかないとは、まさにこういうことをいう。というわけで、一週間ほど学校がない状況がつづき、通常は喜ぶべき事(?)なのだろうが、オンラインで課題が追加される、休日のどれかにクラスを設置するという風に、休んだ分を補う方向でいくそうだから、プラスマイナスで、結果的には同じという気がする。それにしても、いやはや、、、すごい経験をしたナァという感じである。

EDU 609 Home, School, Community Partnership for Children
 ここ数年間、人々の間で家族の概念は大きな変化を見せている。アメリカ合衆国は多国民国家であるから、家族の形態からも、文化的グループからも、全体として幅がある。近年のnon-traditional family(離婚家庭、シングルマザー家庭、養子家庭、ゲイ/レズビアン家庭)の数の増加は、家族の新しい概念をうみだしつつある。教師/学校側にとって、この家族の新しい概念は馴染みがなく、何かと必要があったとしても、non-traditional familyへの対応、アプローチ方法は個人単位レベルの内輪話に終わりがちである。また、近年の傾向として、教師/学校側に求められる役割と立場の変化、教師と親とのコミュニケーション手段、またそのスタイルに大きな変化があるのも特徴である。子ども達のたしかな心身成長の為には、教師と親との間で、きちんとコミュニケーションが取れている必要がある。少なくとも、きちんと最低限の情報は共有されていなければならない。先週のクラスでは、教師と親との間にある期待とそのズレ、つまりは、お互いに何を求めているのかにギャップがあるということであるが、そこに個人という核を含めた様々な要因について話し合った。来週中には、Parent meeting Planを作成しなければならず、Parent Educationの為のトピックをかんがえなければならない。

Work field for EDU 609
 このプログラムの一環として、Tutorの仕事を始めることになった。おもな生徒はInternational studentであり、今は一人の学生を受け持っているが、今後の慣れによっては、労働時間をふやすなりして、経験をつんでいけたらとおもっている。


LIN 731 American Sign Language Phonology
前学期では、英語の音声学的分析の分別、(各形式APA&IPA、ほとんどはAPAであった。)、また各言語の音声学的分析、具体的には音素とその文節の関係とunderlying formの表記、また音韻変化における音素と音素の相互関係とそのルールに集中したが、今学期はAmerican Sign Languageの音声学的分析、またその手話の音素の分別方法とその表記に集中している。Final projectとしてASL video clip(30秒)と各ライン(Gloss, all aspects of HC vertically, the hand configuration, descriptive matrix for the under form, lexical forms)の表記の提出が、最終的には必要で、すべての表記を終えるには、かなりの時間と根気の必要が予想される。今学期はDr Johonson氏がhalf semesterしか受け持つことができないために、かなり時間的に押したスケージュルになっており、宿題の読書量も多い。それでもこのクラスから学ぶことは多く、特にDr Johnson氏は、stokeoが築いた基本的なアメリカ手話音声学的分析のparameter of signにOrientationを加え、さらに手話音声学の構造と表記を明確にしたセオリーを書いたというので、高い評価がある。その彼から、直々に手話音声学的分析の方法を学べるこの機会に恵まれたことを幸運に思う。

LIN 733 ASL syntax
 先週から、やっと待ちに待っていたASL syntaxの内容になった。まずは節の構造からのdiscussionから始まって、まず基本的な品詞における様々なセオリー、埋め込み構造からのSVO構文の証明や、Fridmanの自由詞構文説などに触れた。だが事実として、depicting verb (一般でいうclassifier construction)となると、その構文の証明があやふやになるのは否めないところがある。Dr. Carol Padden氏の多品詞(multi-clausal)説も興味深いが、やはりdepicting verbへの関連性は低いようにおもう。いずれにせよASLはSVO構文であるという説が強いようにおもうが、どのセオリーにしても、可逆性に欠けるという印象をうけた。

 それとは別の話しになるが、来週にCarol Padden氏が講演を開くというので、是非参加するつもりでいる。またその内容と感想については、後を追って報告したい。

 これからは、中間試験や、春休みなどと学期の山場にさしかかり、なにかと忙しい時期になるが、健康には気を配って乗り切りたい。

Posted by tomita at 18:06 | 奨学生生活記録 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年1月生活記録 (4期生 川上恵)[2010年02月23日(火)]
(Deaf Dialogue in 香港)

12月の生活記録で報告したように、12月27日から31日に香港で「Deaf Dialogue : Building A Better Asia Deaf Leadership Training (デフ・ダイアログ:よりよいアジア社会の構築を目指して)」が開催された。このトレーニングは日本財団、香港中文大学と世界ろう連盟、アジア太平洋地域事務局が共催してのトレーニングであり、アジアのろう社会の発展を目指して、アジア各国から11カ国19名(香港、マレーシア、カンボジア、フィリピン、スリランカ、モンゴル、インドネシア、中国、ベトナム、タイと日本)が集まった。主な目的としては、アジアのリーダー育成、又アジア隣国のネットワークの強化である。この集いの発展といえば、2006年に開催された日本財団主催のBABAリトリート会議(Building A Better Asia)があり、続いて盲人ダイアログが、2008年に開催され、昨年の12月に初めてろう者に注目が集まったということである。講師は世界各地で活躍されている世界ろうあ連盟理事のコリン・アレン氏、ヒルデ・ハウアランド氏、ケニアろう連盟理事のニクソン・カキリ氏、そして日本からはアジア太平洋事務局の宮本一郎氏であった。

1日目はオリエンテーション、2日目は世界ろう連盟の組織と障害者の人権問題、3日目はアジア太平洋地域事務局の役割とリサーチ方法、4日目は、ろう者リーダーとしての責任と役割といった内容であった。その他、この生活報告を読んでいる読者に気になっている人がいるだろうが、会場には香港、フィリピン、カンボシア、アメリカと日本手話の手話通訳が設置されており、読み取り通訳に英語という状況であった。講師がレクチャーを進めるのと同時に各国のそれぞれの手話通訳があり、様々な通訳を見ることができる。ワークショップの中でも、ろう者の人権問題と手話の言語への認識の向上が共通の課題であった。

アジアのろう者の社会的立場を見てみると、まず先進国と途上国の格差が大きい。日本とベトナムやカンボシアが例である。日本で初めてろう学校が設立されたのは明治時代だが、カンボシアは最近数年前である。さらに戦争や貧困の理由でいまだに教育を受けることができないろう児、無学で仕事を就けず、孤立しているろう者も数多いだろう。次はろう教育。今の日本には手話を使って授業を受けられる学校が少しずつであるがあちこちと出ている。他の国では、社会、また聴者からの圧力が強く、口話教育がいまだにまだ続いている状況も少なくない。加えて手話通訳サービスの質と情報保障の問題への認識の薄さも出てくる。日本は手話通訳派遣、字幕、手話ニュースなど以前と比べて発展している。その一方、他の国では手話通訳サービスや、制度など情報保障に対する認識が低いため、同じアジアでも、日本と他隣国との格差は大きいと改めて実感した時であった。個人的な話になるが、以前にアフリカにあるカメルーンに1ヶ月滞在した経験があり、言語(フランス語)を通じず、手話通訳のサービスを受け入れる環境や情報保障制度がまだ整えていない場所での生活が大変だったのを覚えている。このように環境を整えていない場所にいる現地のろう者も、毎日そのような気持ちを持って過ごしているのだろう。カンボシアやベトナムにろう者の生活の現況を聞いて、ふとその時の自分と重ねて思い出した。このようにアジアろう者のよりよい社会参加への環境づくりには「人権権利と手話言語への認識」の重要性がはっきりと形をもってある。また、今回講師をして頂いたアレン氏、ハウアランド氏、カキリ氏と宮本氏のそれぞれ持っているリーダーシップの素質、身近におきているアジアろう社会の課題についても、考えさせられることの多かったワークショップである。

香港中文大学に手話言語学・ろう者研究センターというのがあり、今、日本財団から支援を受けている香港、インドネシアとスリランカのろう者達が各国の手話辞書の作成を目指し、手話言語学と英語を学んでいる。これまでの手話辞書というのは、聴者によって作成される事が多く、実際の言語ユーザーの視点や、声がおなざりになるということがあるが、これからは手話を専門的に学んだろう者が、研究分野に参加することによって、よりよい辞書を仕上げることができるのではないかと期待している。又、このトレーニングを通して、アジアの良い面を再発見した。個人主義である米国と比べて、アジアは「和」主義である。留学中である今でも、カルチャーショックなのか「あれっ?何か違うなー」と思う時がある。このトレーニングを通して、また日本から離れることによって、アジア内の日本、日本からみた沖縄の位置を改めて、再確認できた。今回の集まりを通して、アジアのろう者社会の現況だけでなく、客観的に西洋と東洋の文化を比べてみることができたと思う。

Posted by 川上 恵 at 15:32 | 奨学生生活記録 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年1月生活記録(3期生:岡田)[2010年02月20日(土)]
新年早々、お正月気分もないままに新学期が始まった。今学期で大学院は終盤に入り、あっという間に終わりに近づいている。クラスメイトや教授との関係、生活の基盤なども安定してきたときに終わるのは勿体無い気持ちにあふれているが、学べるだけ学んで帰りたいと考えている。

■ Internship

秋学期から始まる予定であったインターンシップであるが、先月末に受け入れ先と自分の大学院の間でやっと話がまとまり、何とかスタートすることができた。場所はスタンフォード大学で、Diversity & Access Officeという部署のインターン生として働いている。

スタンフォードには障害学生支援関係のオフィスが2つあり、クラスと寮生活にかかわるサービスなのか、それ以外の部分のサポートなのかによって担当部署が異なる。私のいる部署は後者のほうで、主に障害を持つ教職員の支援や、卒業式・オリエンテーション・Parents Weekend などのイベントでのサービスの調整を担当している。また、元々は学生支援というよりも、大学としてADAの遵守を確実にするために、ADA Coordinatorがおかれている場所であるので、啓発などにも力を入れている。

直接学生とかかわることはほとんどないところで働くという渡米時にあまり想定していなかった展開になったが、学生への直接的な支援は日本でも行っていたので、アメリカでまた同じような仕事をするよりも結果的にはよかったと思っている。個人的には、障害学生支援の日々のサービスの運営者は、目の前の学生のニーズにこたえるだけではなく、大学という枠組みを意識してバランスよく運営できる能力を持っていなければいけないと考えているのだが、このオフィスで、啓発やポリシーの作成などを通して、そのような枠組みを意識した、より大きな視点から障害学生支援の運営を考えることができているからである。

現時点で主に行っている仕事は、非常時の障害学生あるいは障害のある教職員の避難に関するプラン・プログラムを作成していくことである。アメリカでは先日もアラバマ大学で銃撃事件があったように、日本以上に深刻な非常事態に遭遇する可能性が高い。また、それに対する備えに対してもかなり過敏になっている。障害学生は、非常時に身の安全を確保するために、ほかの学生と比べて困難が伴うことが多い。しかし、そのための情報やプランが万全とはいえない状況がある。これを改善するために、さまざまな大学をリサーチし、基本的なプランを作成し、さまざまな人からフィードバックをもらいながらその質を高め、最終的には関係する部門と連携しながら、実行に移すということが自分の役割である。

インターン生という立場であるが、このようにチャレンジのある仕事を任され、数ヶ月前と比較しても充実した生活を送っている。今までも貴重な勉強ができていたが、やりがいのある仕事がないとかなりのストレスを感じてしまう性格なので、渡米後2年半経ってやっと本来の自分の生活のベースができたとほっとしている。常に時間に追われ非常に忙しいが、日本での経験・アメリカの大学院での勉強を、実際の現場でどう生かすか、日々考えながら生活している。あるとき突然、以前行った仕事が大学院で学んだこととつながったり、逆に新たな疑問が生まれたりと、気づきがない日はないほどである。こうした小さな気づきが、帰国後に障害学生支援の運営を行っていくうえで貴重なヒントとなるはずなので、今まで以上に集中して取り組んでいきたいと思う。

Posted by 岡田 孝和 at 16:33 | 奨学生生活記録 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年1月生活記録 (第5期生 川俣郁美)[2010年02月16日(火)]
遅くなりましたが、


明けましておめでとうございます。




☆2010年☆



2009年もあっという間に過ぎ去った。
昨年も多くの出会いと発見に恵まれ、充実した1年であった。
今年もさらに出会いの輪が広がっていくことを楽しみに、
様々なことを吸収しながらより一層磨きをかけたいと思いますので、
今後とも皆様のご支援・ご指導よろしくお願いいたします。



◆◇ブラジル◇◆◇
冬休みは南アメリカ、ブラジルへ行ってきた。
ブラジルを訪問するのは2回目である。熱くてフレンドリーなブラジル人と、地域によって異なる種類豊かなソウルフード、豊かな自然が恋しくて航空券を購入した。今回も前回旅したルートとほぼ同じだったが、多くの新発見をした旅であった。

ブラジルは2002年に手話を言語として認めただけではなく、国の公用語としても認めたために、あちこちに手話クラスや通訳養成コースがある。手話講師をしているろう者や手話講師になるために大学へ通っているろう者にたくさん会った。レストランやホステルにも手話のできる聞こえるスタッフやお客さんがいた。

年末年始はブラジルのRecife(レシフェ)に住む愉快なろう者たちと共にビーチで過ごした。夏服で新年を迎えるのは初めてで、2010年になったという実感がしばらく湧かなかった。
毎日ビーチへ行き、夜はみんなで一緒に作った夕食をほおばりながら、レシフェろう連盟の活動や、ろう者ならではのおもしろ談、ろう者のアイデンティティなどを朝まで語りあったりして、濃い日々を過ごした。

ブラジルのカウントダウンはみな白い服を着ておめかしをして(真新しい姿で新しいスタートを迎える、という意味)浜辺へ行く。0時に花火が次々に打ち上げられ、みんなでハグを交わしたりダンスをしたり海へ飛び込んだりして新年を迎えるというとても賑やかなものであった。


☆年末年始を過ごしたビーチTamandare☆




◆◇大学入試◇◆◇
12月にACT(American College Test)という大学入試を受けてきた。日本でいうセンター試験のようなもので、各大学が指定するスコアを超えればその大学に入学することができる。日本のセンター試験と違うところは、ACTは2ヶ月毎に実施されていること、そして、センター試験の受験資格は高卒または卒業見込みの者のみに対し、ACTには制限がないことである。また、日本の大学入学は4月のみであるのに対し、アメリカの大学は学期ごとに入学することが可能であるため、アメリカの大学は日本の大学よりも高等教育機関で学ぶ機会が多く与えられていると言えるだろう。
私は、去年の4月、10月、12月にACTを受験し、12月にやっとGallaudet大学入学条件であるスコアを超すことができた。3月中に入学申込書類をGallaudetへ送付する予定である。



◆◇春学期◇◆◇
今学期の履修クラスは以下の通り。
- Intensive University Preparatiory Program/Academic Reading(英語・リーディング)
- Reading and Writing Composition/101A (英語)
- Elementary of Statistics and Probability (統計学)
- General Psychology(一般心理学)

今学期はGallaudet大学のソーシャルワーク学部の前提履修科目である統計学と一般心理学のクラスをとった。もうすぐソーシャルワークのクラスを履修することができると思うとわくわくする。クラスの詳細は来月の生活記録で報告したい。



☆オーロニ大学に咲いていた花☆

Posted by 川俣 郁美 at 21:46 | 奨学生生活記録 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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