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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2018年5月生活記録 12期生 福島愛未[2018年06月08日(Fri)]
こんにちは、12期生の福島です。

5月の半ば、ここワシントンDCでは、梅雨のような時期がありました。運転中に、滝のような雨が降り、前が見えないのにも関わらず、周りの車とのスピードに合わせて運転しないとクラクションを鳴らされるため、ヒヤヒヤする瞬間が度々起こりました。大阪育ちの私は自転車・電車っ子だったので、このような経験がなく、DCの梅雨はもうこりごりです。

そのような反面、ホームステイ先でソウルフードであるたこ焼きを披露したり、ベビーシャワーを経験したり、友達の誕生日を祝ったりと楽しいことも経験しました。


さて、5月初旬は、期末テストのシーズンでした。今学期の集大成です!

□Studies□

□Public Presentation
最後に行ったプレゼンは、Group Presentationです。今学期、一番手こずったのがこのプレゼンです。今までは一人で行うプレゼンだったので、自分の好きな時にPPTを作ったり、プレゼンの練習を行うことができますが、グループだとそうは行きません。発表内容を決めるための会議には私ともう一人の学生しか参加せず...仕方がないので二人で内容を作り上げました。当日、何もしていないメンバーがひょこっと現れ、何事もないように発表に参加していた時は唖然となりました。が、プレゼンが終わった後に先生と話し合い、グループ内でメンバー同士を評価する機会があったので、ひとまずホッとしています。

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(手話がとても魅力的な先生で、このクラスで眠くなった時はないほど、素敵な話術を持っています!)

□Deaf Culture
テストの代わりにこのクラスでは最終プロジェクトがありました。ろうに関するテーマを自由に設定し、それについてリサーチします。私が選んだのは、もちろん「デフスペースデザイン 」です!
デフスペースデザイン がどのように生まれたのか、どのように広まって行ったのか、に加えてアメリカで初めてのろう建築家Olof Hansonについても調べました。彼は1880年〜1930年代の間、多くの建物を設計しました。その建物にはDeafSpace Designのアイデアが多く詰まっています。彼は、DeafSpace Designの概念が生まれるよりもずっと昔に、ろう者の生活スタイルに合わせた設計を行っており、そのアイデアは現代建築にも取り入れることが可能です。
 プロジェクトは無事に終えることができましたが、このテーマは興味深く、まだまだリサーチできる部分が多いので、夏休みも引き続き調査したいと考えています。


□Entrepreneur
このクラスも期末テストはなく、代わりに今学期学んだ内容のまとめと起業に関する将来設計の発表を行いました。正直なところ、ビジネス関連のクラスは今まで全く触れたことがなく、完全に未知の世界でしたが、結果的に良い影響を受けました。これまで、建築関連のことのみ学ぶことを考えていましたが、全く異なる分野も最終的に自身のスキルアップに繋がることを身に染みて感じたクラスでした。最終発表では、人生逆算を用いて起業までにやるべきことをまとめることで、今後の進路が明確になりました。これを元に、夏休みも無駄なく計画を進める予定です。
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(今学期お世話になった先生達。常に新しい情報やアイデアを提案してくれたので刺激的なクラスででした。)


5月11日、Gallaudet Universityでは卒業式がありました。同じろうの大学でも、母校である筑波技術大学とでは全く異なった雰囲気でした。まず、卒業式を見るためにはチケットが必要で、卒業生一人につき5枚のチケットが与えられます。友達のほとんどが家族を優先的に招待するため、このチケットがなかなか手に入らず、式の直前に、手入れることができました!イエイ


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ドンっドン、ドンドンドンっというリズミカルな太鼓の音と共に、卒業式が始まり、在校生によるバイソンソングやダンス、ポエムの披露がありました。そのあとに学長によるメッセージがありました。力強く、惚れ惚れするような手話で、ジーンと胸が熱くなりました。このような盛大な卒業式は初めての経験だったので、自分も経験して見たいな〜と憧れましたが、今のプログラムでは卒業式に参加することはできず...少し残念です。
でも、半年間一緒に勉強してきた友達を祝うことができてハッピーでした。


やっと乗り越えた春学期、これから待望の夏休みです!
遊びまくるぞ〜と言いたいところですが、夏休みの間もDeafSpaceに関するリサーチやプロジェクトに集中する予定です。あと半年で本帰国なので、自分の目的を忘れず、少し息抜きをしながら夏休みを過ごしたいと思います。

では皆さん、また来月きらきら
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