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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2017年9月生活記録 【第13期生 山田 茉侑】[2017年10月06日(Fri)]
9月も終わり、朝晩だけでなく昼間もぐっと冷えてきました。
今回は受講しているクラスの様子と、近況についてお話ししたいと思います。


受講しているクラスについて

◆Grammar
英文の構造のルールの学習から始まり、現在形、過去形、現在進行形、過去進行形・・・と、今は現在完了形の学習をしています。
中学、高校の時に習った英文法を再び学んでいますが、ためになる話も多いです。
例えばSeeとLookの違いなど。
SeeとLookの違いがよく分からない全国の受験生の皆さん!安心して、ナンシー先生が素晴らしい説明をしてくださりました。


Look・・・視線の先にあるものを”見る“
See・・・視線の外にある外界の情報を”見る”


see look その1s_S__176234504.jpg

つまり、上記の絵でいうと、Bさんは「Aさん」を見ている(Look)。
でも、意図しなくても、「鳥がいる」、「他の人が雑談している」、「花がある」、「机がある」という情報が見える (See)。



さて、問題です。⑴と⑵のどちらにLookとSeeが入るでしょうか。
It's night. There's no moon. Mayu is outside. She( ⑴ )at the sky. She ( ⑵ )  more stars than she can count.





答えは、

see look [s_S__176234505.jpg


⑴ is looking  ⑵sees

視線は空を向いているので、⑴にLookが入ります。
数え切れないほどの星が情報として入ってくるので、⑵にseeが入ります。
(一つ一つの星に視線をうつしているわけではないので、この場合seeなのです。)

Watch以外の「見る」の英単語のニュアンスが曖昧なままだったので、この機会にクリアになりました。


◆Reading
現在は、教科書や、様々なトピックの英文を読んで、それぞれのフレーズが全体の中でどのような役割を持っているかを分析しています。例えば、Main Idea(筆者が一番言いたいことが書かれている文)、Topic sentence(段落の中の中心的な文)、Major supporting Details(Topic sentenceを支持する文)・・・と、様々な役割があります。
その中でも、Main Ideaが一番大事なのだそうです。Main Ideaを掴むことで文全体の流れがわかり、英語の長文が読みやすくなります。

◆Writing
例年は、一冊の本を使ってWritingの練習をしていたそうです。
ですが、今年は入学したばかりの学生が多いため、本を使わないことになりました。その代わりに、いろいろな本の中からナンシー先生が何ページかを抜き出して、それらを使ってWritingの練習をすることになりました。
例えば、「外来種による生態系の破壊」、「インディアンの女の子が白人学校に入学するお話」、「人種差別に苦しむ男性が本によって世界観が変わるお話」など多岐にわたる分野の文献を読んでいます。その後、毎回ナンシー先生からいくつか問題を出され、エッセイの下準備として英文で問題に答えています。
最後は、今までに下準備としてまとめた英文を使って、本格的にエッセイを書き上げています。

◆Deaf culture
この講義では、ろう・難聴・聴それぞれの持つアイデンティティや、言語観などについて学びます。この作業を通して、自分自身を振り返り、現在までどのような価値観を持ってきたのかを分析する講義です。

この講義を担当しているトム先生の話は全て面白いですが、その中でも特に印象に残ったことがあります。それは、「“そのつもりはなくても”ろう者が、ろう者自身を障害者ではないと言うことで、他の障害者を差別してしまっているのではないか」という考え方です。
この話を聞いた時、大学時代に他の障害学生から情報保障をしてもらったり、ろう学生が他の障害学生に手話を教えたりなど、障害学生同士で助け合いをしていたことをふと思い出しました。障害学生同士の助け合いをテーマに、とあるコンテストで発表をしたこともありました。そのときは、発表することで精いっぱいだったのですが、トム先生のお話を聞いてこの発表の真意が今やっとわかった気がしました。

◆Deaf community
この授業では、週に1回、3時間の授業の中で、ASLや英語、デフカルチャーについて幅広く学んでいます。時には、アメリカ国歌のASL表現について学んだ時もありました。
「銃声が飛び交う中、一夜怯えて壕の中にうずくまっていた。夜が明けて外を見てみると、アメリカ国旗が見えた。ああよかった、この国は占領されなかったのだな。」アメリカ国歌の意味の解説の後に、トム先生がASLで歌うのを見たときは、鳥肌が立ちました。ろう者が誇りに思う言語で、自国の歌を歌えるのは素敵なことだと思いました。

◆全体的に・・・
アメリカの学校のホームワークは1日で終わらないほど多い、という今までの留学生の言葉が骨身にしみています。徹夜や一夜漬けが通用しない世界とはこういうことなのかと。なので、毎日ホームワークと追いかけっこをしております。次の授業が始まるまでに終わらせられるよういつも机に向かっておりますが、時には追い抜かされることも。ヒィヒィ言いながら、それでもストレス解消の時間を作ることも忘れずに毎日過ごしております。例えば・・・


◆スーパーに行きました!
9月は、ホストファミリーがいない日が多かったので料理を始めました。
スーパーに行くと・・・カボチャがたくさん!

おばけカボチャ1s_S__176234507.jpg

おや、奥に大きなカボチャがありますね。
9月の半ばから、スーパーに大きなカボチャが売られるようになりました。すっかり秋の匂いがしてきます。ホームファザー曰く、これらのカボチャは食べるものではなく、飾るものだそうです。

おばけカボチャs_S__176234508.jpg

写真ではわかりにくいですが、直径60cmほどあります。


◆ホラー映画を見に行きました!
友達と5時間ほどカフェで勉強した後、息抜きに、ピエロの出てくるホラー映画を見に行きました。
怖いシーンで、ピエロが数秒間ガタガタ震えるのですが

ホラー映画s_S__176234506.jpg

前の席にいた観客の何人かが、ピエロの動きに合わせてガタガタ動き出したのです(笑)!後ろから悲鳴も聞こえてきました!
観客の反応が良すぎて、観客との間に一体感が生まれたような錯覚を覚えました。ホラー映画ですが、観客のおかげでおもしろく見ることができました。



最後に・・・
10月といえば、ハロウインですね!みなさまにとって楽しいハロウインになりますように。
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