CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
2006/4/28ブログ開設時からのアクセス数
UL5キャッシング
最新記事
カテゴリアーカイブ
リンク集
最新コメント
月別アーカイブ
http://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/index2_0.xml
第15期留学奨学生、募集開始[2018年04月20日(Fri)]
第15期留学奨学生、募集開始

2018年度第15期留学奨学生の募集が始まりました!

<大学・大学院進学コース>…学位取得を目指す方向け
 第1次応募〆切(留学先決定者): 2018年6月30日(土)
 第2次応募〆切(上記以外の方): 2018年8月20日(月)
<キャリアアップコース>…専門性を高めたい社会人向け
 応募〆切:2018年8月20日(月)

*応募書類には、外国語(英語等)の証明(英検やTOEIC,TOEFL等の結果)の添付が
 必要になります

日本やアジア諸国のろう者コミュニティで必要と思われる
分野で活躍することを志す ろう者・難聴者を支援します!


募集の詳しい内容は、こちらからご確認ください。
http://www.npojass.org/archives/16974

たくさんのご応募、お待ちしています。

support-logo_1.png


<留学説明会>
東京他会場で、順次開催予定。決まり次第、お知らせします。


事業担当 根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 10:30 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
2018年3月生活記録 第11期生 <牧谷 陽平>[2018年04月08日(Sun)]
「おめぇなんか先生クビだ!!」
「おめぇ,ろう者学勉強してないんだろ?数学もまともに勉強していないんだろ!いやだー,こいつに教えてもらいたくねえよ。」
「えー,こいつと同じ大学 (RIT) になんか行きたくねえよ!地元の大学にいくっちゃあこった!このRITのステッカーなんか必要ねえな。(ベリベリベリ…RITのステッカーをはがす)」
「おめえの話なんかつまんねえよ!さっさと授業内容を進めていくことやな!」



一体全体,何が起こったのでしょうか。ちょっと私の体のゼンマイを巻き戻してみますね。
それは3月4日。。。この日から,卒業式目前まで,この留学の総まとめである教育実習を,行うことになりました!場所は。。。

IMG_1340.JPG
<ろう学校の正門>


ここです!2年前の英語研修のときに住んでいたCalifornia州に戻りました!というのも,California州に戻りたかったわけでもなく,教育実習をする場所を大学の先生と相談して,いくつかのろう学校に教育実習を依頼したのですが,12月になっても何の連絡が来ず,12月末ごろにやっと教育実習を受け入れてくれる学校から引き受けの返事がきたので,このろう学校で教育実習をすることになりました。今回は写真と一緒にこの学校のことを紹介します。

まずここのろう学校の特徴と言えば…私の先生が「このろう学校は教室を出ると廊下なんかなく,外なんだよ」ということを思い出し…来てみると本当に開放的な空間が広がっていました。

IMG_0725.JPG
<高等部の写真>
IMG_0961.JPG

<中学部の写真>
高等部の写真ではわかりにくいのですが,
中学部の写真を見てわかるように,違う世界に来た気分でした


教室に入ると,そこは日本と似ているようで似ていない教室が…。日本の場合は,中学校から高校までは生徒が同じ部屋にいて,先生が教科ごとに変わって毎時間,教室に違う先生が入ってきます。つまり部屋は全部,職員室なんですね。職員室 (兼) 教室。毎時間,生徒が入れ替わりでこの部屋に入ってきます。

IMG_0748.JPG
<私の指導教官の部屋>


他に,MSSEから教育実習で中学部の社会の実習をすることになったクラスメイトがいたので,お願いして担当の先生にも会って,その先生の部屋も見せてもらいました。

IMG_1002.JPG
<中学校社会の先生の部屋>


IMG_1005.JPG
<社会とは何か,を説明したものです>

IMG_1006.JPG
<いろいろな思考をするためのヒントです>

IMG_1004.JPG
社会で習う4本の"世界"「政治」「経済」「社会」「文化」と「地理」「技術」
を先生が "視覚構造化 (いわゆるマッピング)" したものです
これが私の欲しかったものです!


なんと,シンプルな私の教官の部屋に対し,こちらの教室はいろいろな工夫がされていて,つねに生徒が思考回路を生かせるように設計されていました。
また,隣の部屋は保体の先生の部屋で,教室には性教育の道具がありました。生徒にとっては実物が教室にあることはとても効果が大きく (とくにろうの子どもたちは言葉で説明するよりも実物の方が分かりやすい),これらを触りながら正しい使い方を学ぶことができることに感心しました。
IMG_0727.JPG
<性教育の道具です>


ここの時間割というか,アメリカ全体での学校の時間割は奇妙なものです。ここのろう学校の高等部は授業が毎時間52分で,休憩時間が4分という,中途半端な時間分配になっています。しかも金曜日は偶数校時と奇数校時が交互に隔週であり,金曜日の場合は1校時が65分です。
IMG_1003.JPG
<社会の先生の部屋にあった時間割です。アメリカ大統領をのせるなんて粋です>



教育実習が始まり最初のうちは授業を担当せず,クラスの見学を兼ねて,問題演習をするときに問題を解くのを手伝っていました。とあるクラスは,高校1年生(日本でいう中学3年生と同じ学年) のワイルドなクラスです。誰かが,筆記用具を忘れて先生の鉛筆を借りるときに,白板に誰が何を先生から借りたか,書き留めるというルールがあります。その白板に何々を借りると書いたついでに,ちょっとした遊び心から,変なことを書きだした生徒の書いてあることに他の生徒がつられ,白板に落書きをしてしまうという,ワイルドなクラスです。もう授業の間じゅう,おしゃべりが尽きず,もはやおしゃべりに来ているかのようなクラスでした。これはもはや,教室ではありません。動物園です。生徒たちは立ち回っておしゃべりしたり,他ごとをしていたりして,授業に集中することがほとんどありませんでした。彼らの授業のときに,いろんな生徒の問題演習を手伝うのですが,「あっちいけよ!何見てんの!」とか「なんでお前が教えているんだよ!」とか罵詈雑言をこちらに浴びせてきます。もちろんこの生活記録の最初にあった罵詈雑言も,彼らの言葉です。

やれやれ…ここで教育実習を2カ月することになるのか…頭がもうすでに痛い状態です。でもここで2カ月強,ふんばれば卒業はもう目の前ですから,頑張っていくことにします。
2018年3月生活記録 第10期生 辻功一[2018年04月08日(Sun)]

こんにちは、今日も生きています。
10期生の辻 功一です。

ヒヨコのお饅頭でおなじみ「銘菓ひよ子」は東京発祥?それとも福岡?
正解は1912年に福岡で生まれ、1964年に開催された東京五輪をきっかけに東京へ進出し一躍有名になったそうです。
なぜ銘菓ひよ子の話?と思われた方もいらっしゃると思いますが、実はアメリカにも「Peeps」というひよ子に似た菓子があるんですよ。1953年、ロシアからの移民によって生産され始めたそうです。ただし、こちらは饅頭ではなくマシュマロです。食べたことはないのですが、カラフルな色が目を引きます。

201803.jpg

find_peep_123rf.jpg


MGMT 456 (Entrepreneurial Analytics)
「起業のための分析論」
統計を用いたデータ解析の方法を学んでいます。本来、データ解析はエクセルなどのソフトですぐ出来るものですが、基本的な理論を知る必要があるということで、計算式から始めています。後半は実際にエクセルなどを用いて解析を行う予定です。

MKTG 468 (Entrepreneurial Marketing)
「起業のためのマーケティング」
約2週間位のスパンで一つのビジネスプランを5人のチームで作り、プレゼンテーションするといったプロジェクトを繰り返しています。
常々思うのですが、アメリカの学生はプレゼン中によく手をズボンのポケットに突っ込んで話しています。文化の違いと言われればそれまでですが、あまり馴染めないスタイルですね。。。 教授の評価はまちまちで、気にしない教授もいれば、身だしなみをきちんとしてちゃんとした姿勢で話すようにと指導する教授もいます。
聴覚障害者の場合はというと、常に手を出しているので関係ない話かも知れません(笑)

ところで、ある日イギリスに本社を置く某グローバル企業の事業説明を聞く機会があったのですが、その際ダイバーシティにも力を入れていると説明を受けました。
聴覚障害者の就業員は会議などでどのようにコミュニケーションをとっているのかと尋ねたところ、聴覚障害者の就業員はいないとのことでした。ただし、LGBTQやあらゆる人種を受け入れて共に業務を行っていると付け足ししてきました。
そこで僕は、彼らは音声によるコミュニケーションをとっているので強いて言うならカルチャーの違いであるが、聴覚障害者はまずコミュニケーションバリアがあるので彼らと同列に比較はできないと言ったところ、うやむやな回答が返って来たので、それ以上は問いませんでした。
それにしても残念ですね。まだまだ聴覚障害者の雇用には大きな壁が立ちはだかっています。

以上です。
日本ASL協会から8,188km離れたチコ大学からの報告でした。
ありがとうございました。
2018年3月生活記録 【第13期生 山田茉侑】[2018年04月08日(Sun)]
3月、待ちに待った春休みが到来しました!
今回の春休みは、EHDI(Early Hearing Detection &Intervention: ろう難聴早期介入学会)に参加し、帰りは車でコロラド州からカリフォルニア州まで横断しました。

EHDIは、主に義務教育以前の乳・幼児期、特に0-3歳児の言語発達から指導法、親支援などを幅広く取り扱っている学会です。今回は、雰囲気を知るのと、帰ってからの勉強の題材になるキーワード拾いを目標に参加してみました。
実は、以前からEHDIはAudismの雰囲気が強い、と何人かから伺っておりました。しかし、個人単位でお話した専門家の方たちは日常会話に困らない手話スキルを持っておりました。そして、講演者もろうから聴者までおり、内容も多種多様でした。年々雰囲気が変わりつつあるのかもしれません。どの方も親子の関係性について一生懸命考え、その上で言語獲得を最優先課題として熱心にお話ししており、とても勉強になりました。

また、EHDIの一環でコロラド州にあるろう学校2校のうち1校を見学しました。
Rocky Mountain Deaf School (RMDS)

ロッキーマウンテンろう学校.JPG

こちらは、保護者の要望によって建設された学校です。このようなろう学校はアメリカで3校あり、Charter School(チャータースクール)といいます。ASLを最大限に使用した教育を目標にしており、最近できた新しい校舎も、ろう文化を多く取り入れておりました。窓ガラスが多く、校舎の中心にある職員室もガラスの壁でできておりました。そのため、外の光で校舎全体が明るかったです。

トイレが、UNISEXでした。男女のマークもなく、中は広くてシャワー付きでした。ドアが開けっ放しなのもろう文化ですね。

UNISEXトイレ.JPG

また、面白いことに、あえて生後24ヶ月から英語の語彙力強化を目標に「指文字プロジェクト」をスタートしているそうです。12-30%ほどの指文字がASLの中で使われることを考え、導入に踏み切ったそうです。
他のアメリカのろう学校教員からは、子どもの指の力や手話の発達の関係で、指文字の導入時期には慎重になっているという話をよく伺います。なので、プロジェクトとして早期のうちから施行していることに驚きました。
どの年齢だったかは見逃してしまいましたが、週に2-3回、30分ずつ指導の時間を作っているそうです。また、6つの段階に分け、子どもの発達に合わせて指導していると伺いました。
そして、ある程度大きくなったお子さんの指文字は、手話化することもあるそうです。例えば「B/u/t」という指文字が、数年後はNMM (Non-manual markers)などを含み、その時々で様々な意味を持つ手話としての「But」になるそうです。表現の一つとして真似したくなるような魅力的な「But」でした。
日本語の指文字の「ムリ」が手話化したのと同じようなものかと思います。



EHDIの帰り、コロラド州からカリフォルニア州まで車を走らせました。ところどころ立ち寄った観光地もよかったのですが、真っ青な空の下でどこまでも広がる荒野に果てしなく続く一本の車道、これは壮観でした。一生忘れられない景色です。一本の白い道が、アメリカの広大な各州を繋いでいるのだと思うと言葉に尽くしがたい感動を覚えました。

車から.JPG

広大な大地.JPG

そんな春休みが終わり、日常が始まりました。
以下、クラスの状況についてお知らせしたいと思います。

◇Deaf Education
このクラスは、アメリカの教育のシステムを知るための入り口になる大変有意義なクラスです。このクラスで学んだことが、EHDIでの勉強の理解に繋がりました。例えば、section 504が通常学級に適応されるのに対して、IDEA法は特別支援教育に適応されることをクラスで学んだのですが、EHDIで出会った専門家から、保護者との対話ではこのような法律の部分にも発展すると教わりました。それぞれの学校でできることとできないことを話す、と知った時は目から鱗でした。

また、こちらのクラスで出されるエッセイのテーマは毎回面白いのです。
前回は、「ろう教育に関するシステムについて国に提案したいこと」これは考えるほど深みにハマるテーマですね。今回は、「両親への手紙」。2つのビデオを見て、自身の親が選択してきた言語や教育方針を見つめ返しながら親に手紙を書くのです。簡単なプレゼンもあり、周りの学生が何を書くのか楽しみです。わたしも、内容を考えるのに2週間苦心しましたが、未だに内容を思いついては却下の繰り返しです。

◇Reading & Writing class
以前から悪戦苦闘しているクラスです。
「ベイエリアでホームレスになったら、どこに住み、どこでゴミ漁りをするか」というエッセイから始まり、今回は洋書を読んで「なぜ主人公はカルトにひきこまれたのか」というエッセイを書きました。どちらも興味深いテーマです。しかし、best文法, best引用, best構成と、エッセイの書体をこれでもかというぐらいベストな状態にした上で、先生を納得させる論考でないと簡単にDやF評価をいただいてしまいます。心が折れやすい、要注意のクラスです。最初は30人以上いた大所帯のクラスでしたが、映画プライベート・ライアンのように一人また一人と消えていき、現在は気づいたら半分いるかいないかになってしまいました・・・。

今回エッセイを書いて気づいたことがありました。
それは、辞書を多用すると、ナンシー先生のグラマーチェックががっつり入ることです。
例えば、以下の文章
「彼女の両親は、ますます彼女を腫れ物に触れるかのように扱った。」
レポートの書き始めに、「腫れ物に触れるかのように扱う」を辞書で検索し、ひっかかった英文「treated with kid gloves」を使いました。この文章を見たナンシー先生の眉間にシワが。
なんと、「treated with kid gloves」は、overprotect(過保護)と似た意味を持ち「腫れ物に触れるかのように扱う」という意味からズレるそうです。

Treat someone with kid gloves
タクシーの運転手が白い手袋をつけていることから「丁寧に、大切に取り扱う
」という由来から転じて、現在は「甘やかす」という意味になったのだそうです。
例えば、
1)野球で負けたチームの子どもたちが泣き叫ぶので、それ以降は賞を二つ用意し、勝敗に関わらず両チームに賞を渡すようになった。
2)子どもがレストランでふざけた結果頭をぶつけ、「別の席に座りたい!!」と泣き叫ぶので(席自体に問題はないのに)席を変わった。
上記のようなシチュエーションで、誰かを甘やかすときに「treat someone with kid gloves」を使用するそうです。

英語でエッセイを書くときに、うまい言い回しが分からない時は、自分の言葉で別の表現を考えたほうがいいのだなと、真っ赤なエッセイを戒めに思いました。

それでは、次月にまたお会いしましょう。
2018年3月生活記録 【第13期生 橋本重人】[2018年04月08日(Sun)]
 こんにちは。残り7週間で、ここオーロニ大学の春学期のクラスが終わると思うと、嬉しくなると同時に寂しくもあります。嘘です。正直言うと、嬉しい気持ちが90パーセントくらい占めるのではないしょうか。今までの奨学生の先輩方のブログの記事を読んで、春学期は秋学期よりもハードになることを覚悟の上で受けていましたが、聞きしに勝ると言ったところでしょう。特に英語クラスは、やっと課題が終わっても次から次へと課題が出てくるので、一息つく間もありません。気づいたら、一緒に受講していた学生の何人かがやめていっています。また、体調管理にはとても気を遣います。

  3月10日にオーロニ大学のカフェテリアで、ASLクラブ主催の恒例行事であるInternational Luncheon(国際昼食会)がありました。様々な国際留学生(アフリカ、タイ、中国、韓国など)が出身国に因んだ手料理を振る舞い参加者みんなで味わったり、それぞれの国の文化の理解を深めたりするという国際色豊かな行事です。日本担当である私は、前日にアジア系のマーケットに赴いて準備したニンジン、油揚げ、シメジ、こんにゃくを使い、早朝の5時から炊き込みご飯のおむすびを作り始めました。その甲斐もあり、参加者からは「おいしい!」「ヘルシーでいいよ」などお褒めの言葉をいただきました。その行事が終わる間際に、何個か余った炊き込みご飯のおむすびを全部カバンに詰めてルンルンと持ち帰ったおばさんを私は忘れられません。
s_インターナショナル.JPG
会場の様子。

s_炊き込みご飯.JPG
早朝から作った炊き込みご飯のおむすび。

 行事の半ばには、それぞれの国の留学生がスライドを見せながら自分の国について紹介をするという試みもありました。日本の紹介は同期の山田さんがプレゼンを行いました。@日本はどこにあるかA日本で活躍しているろう者たちB日本のろう者がよく働く仕事の種類C日本手話クイズ、という流れで進めました。質疑応答の時間では、興味を持った参加者が様々な質問をしてきました。「日本のろう者は実際に聞こえる人と対等に働くことができているか」「日本のろうの教員は全員で何人いるか」「理容科の卒業生は独立できているか」など答えに窮するような質問もあり、下調べする必要があったなと反省しています。また、参加者を惹きつけるように、プレゼンする人の身だしなみも意識すると良いとも思いました。例えば、日本のプレゼンをする際は着物や甚平を着た方が、より興味を持たれるのではないか、と言ったようにです。今後のプレゼンの参考にしたいと思います。

s_プレゼン.JPG
プレゼンテーション。山田さん、お疲れ様でした!

 最後に、オーロニ大学のブックストア(売店)に行くと、なんと卒業式で使うあの服が展示されていました。ガウンと帽子(正式にはモルタルボードと言います)、タッセル(モルタルボードから吊るされているストラップのような飾り)があり、全部緑色でした。大学によって色が違うそうです。ちなみに、ギャローデット大の大学院生は黒でした。日本だと袴をレンタルするのに数万円はかかるのに、ここでは合計で40ドルもいかないぐらいです。ある友人に聞くと、その友人は先輩のおさがりを着ていくそうです。

s_卒業.JPG
2018年3月 生活記録 【第12期生 西 雄也】[2018年04月07日(Sat)]

この日は半袖でも大丈夫かなと思ったら、何日か後に雪が降るほど寒くなり、また暖かくなって来たという、気温や天候の変化が激しい日々が約2、3ヶ月続き、段々と暖かくなる方に向かっているなと思うこの頃です。

IMG_2751.JPG
↑ワシントン記念塔の近くで
多くの人々で賑わっています。近くの場所では桜の花が咲いていました。)


◆クラス
EDU 670 Teaching Students with Disabilities (障害のある学生への教育)
研究資料や生徒のプロフィール(数学やライティングスキルは良いのですが、大きくリーディングが苦手、そして、時々一つのことに集中しやすかったり、しにくかったりなど)の様々な一例が書かれた文面から、様々な対象者の行動やバックグラウンド、特徴を抜き出し、何の発達障害(ADHDやLDなど)に当てはまるのか、また、発達障害の分類に当てはまらなくともその生徒の弱いポイントがあった場合、どのように対応するべきか(ユニバーサルデザインを活用するのが良いのか、個別の対応や支援が良いのかなど)を分析したり、議論するという取り組みを行いました。

EDU 793 Field Experience in Edu(教育現場体験)
四月に入る頃にモデルろう学校(MSSD)の教育現場体験が終わりました。この体験を通して、アメリカのろう教育の現場の様子を一部知ることができるという貴重な体験ができたのは良かったと思っています。
また、この期間はデフアートを生徒に教えるプログラムが少なかったので、担当の教師と相談したところ、De'VIAを取り入れたクラスを行う時に改めて招待してくださるとの連絡を頂いたので楽しみにしています。

IMG_2773.JPG
↑MSSDの美術科教室の入口


◆春休み
三月中旬からの春休みが始まる前は、課題がとても多く出された時期があり、クラスメイトの何人かから課題の多さや将来のことに対するストレスの話題をよく聞きます。その中で励まし合うこともあるという、ハードな日々を過ごすことがありました。無事に終えることが出来た時はでホッとしたのですが、かなり疲れてしまいました。
そして、春休みの何日かは友人の結婚式に招待されたので、友人と車でウイスコンシン州まで行き、参列してきました。

ウイスコンシン州は自然が多い場所でチーズが美味しいことで有名なので、チーズを美味しくいただくことができました。
それ以外の日は、ワシントンDCで宿題をしつつ、ホームパーティも行ったので、これまでの疲れがとれたという良い気分転換になりました。

IMG_2674.JPG
↑ウイスコンシン州のマーケット
(チーズを美味しくいただきました)


2018年3月生活記録 12期生 福島愛未[2018年04月06日(Fri)]
こんにちは、12期生の福島です。


3月も終わりに近づく頃、ようやく暖かくなり、キャンパス内の花が咲き始めた時、
突然雪が降り始めました。1日で、キャンパス内で雪だるまが作れるほど積もり、案の定学校は、お休みになりました。Gallaudet Universityに入学して早2ヶ月、この大学は雪や風、大雨に弱く、すぐに休校になることがわかってきました...

スクリーンショット 2018-04-05 午後1.05.09.png

(車も、すぐに出せないほどの雪でした)


■□Studies■□
■Public Presentations
今月学んだのは、「Demonstration Presentation」です。
これは、プレゼンターが、聴衆と一緒に取り組みながら、新しい知識を提供するプレゼン方法の一つです。
クラスでは、鶴の折り方から、メキシコの家庭料理の作り方、イギリスのお菓子の作り方、パナマの伝統ダンスなど様々なアイデアがありました。特にメキシコの家庭料理は、驚くほど美味しく魅力的なプレゼンでした。

最初は、日本の文化を伝えるプレゼンにしようと、折り紙を使うことを考えていましたが、アメリカでは、折り紙はかなり浸透しており、クラスメイトのほとんどが知っていました。これでは人を魅了させるプレゼンができないと思い、テーマを「トントン相撲」に変えたところ、大ウケしました。
スクリーンショット 2018-04-03 午後3.42.43.png


このプレゼンを成功させるためには、聴衆は誰なのか(学生か、子供か、社会人か、日本人か、アメリカ人か、建築の仕事をしている人かなど)を見極め、それに合わせたプレゼンが必要で、相手に合わせたリアクションも重要になることを学びました。


■Deaf Culture
今月は、ろうコミュニティの言語、Deaf Artやデモについて学びました。どれも魅力的な内容でしたが、特に印象に残ったデモについて取り上げます。
3月7日に、職場や教育現場でのろう者の権利を主張するデモがありました。Deaf Grassroots Movement Rally 2018というデモで、Gallaudet UniversityからDCの中心にある国会議事堂まで歩くという経験をしました。
スクリーンショット 2018-04-03 午後3.18.56.png

平日の風が強く、寒い日にも関わらず、約500人のろう者が全米から集まり、ろう者の権利を主張しました。

このデモのきっかけは、今までろう者の生活を保証していたADA法の一部が、今後変更される可能性があるからです。これにより、ろう者が働く時、手話通訳を要望しても、企業側は、すぐに行動を起こす必要がなくなり、ろう者にとっては大打撃を受けることになります。

スクリーンショット 2018-04-03 午後3.19.24.png


国会議事堂の前で様々なプレゼンターが、約4時間に渡って権利を主張しました。その中でも、あるろう学校の校長先生が「このデモによって、ろう者の生活を劇的に変えることはできない、でも聴者に少しずつわかってもらうために、私たちは常に行動を起こす必要がある。常に戦い続けるのだ。そのためにデモに参加し続ける必要がある。」という言葉に、ただ不満をいうだけでなく、行動に起こさないと変わらないのだと改めて考えさせられました。

正直なところ、日本にいた時は、このようなデモに参加したことがありませんでした。それはデモに参加しても、生活が変わると思わなかったからです。でも、何もしないよりは、参加することによって、この生活を少しずつ変えていけるのではないかと実感した日になりました。

日本に帰国後は、積極的にろう関係のデモに参加したいと思います。


■Independent Study (Deaf Space)
今月はDeaf Spaceに関する基礎を学んだあと、プロジェクトが始まりました。

Gallaudet Universityの図書館の地下には、Sand Boxという部屋があります。ろう者が経営しているConvoという企業が投資し、学生がより活躍できる場を提供するために、リノベーションされた部屋ですが、わかりにく場所にあるため、多くの学生はその部屋の存在を知りません。

そこで、もっと多くの学生にその存在を知ってもらうために、プロジェクトとして、建築的改善案を作ることになりました。
今まで、大学の課題として設計をした経験は少しありますが、どこか現実味がない内容でした。しかし今回は、提案したものが実現するかもしれない可能性があるため、より利用者の目線で設計案を作ることができるいい機会です。


今月も、日本では経験できないような多くの機会に恵まれました。
最近は、帰国後、どのようにDeaf Spaceを広めていくか悩んでいましたが、講義や様々な人と交流する中で、自分にとってベストな方法がつかめそうな気がしています。

春学期も残り、1ヶ月を切りました。

日本でDeaf Spaceを広めるために、4月も悔いのないように積極的に行動したいと思います。ではみなさん、また来月きらきら
13期 橋本奨学生&山田奨学生(続編)[2018年03月24日(Sat)]
13期 橋本奨学生&山田奨学生(続編)

お待たせしました!橋本13期生と山田13期生の話の続きです。

留学1年目、オーロニ大学(カリフォルニア州)に在学中の2人ならではのトーク。
どんな話をしてくれるのかな。


左:橋本13期生、右:山田13期生(2018年2月26日撮影)


<お知らせ>
2018年 第15期留学奨学生、まもなく募集開始です
・留学先(国)は、アメリカ、ヨーロッパ、アジア…と世界の国々
・募集コースは、
 1)大学・大学院進学コース(学位取得を目指す方向け)
 2)キャリアアップコース(専門性を高めたい社会人向け)
*募集開始時に、当協会ホームページにて、再度、お知らせします。


事業担当者:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 19:57 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
13期 橋本奨学生&山田奨学生[2018年03月15日(Thu)]
13期 橋本奨学生&山田奨学生

米国のオーロニ大学(カリフォルニア州)に留学中の橋本13期生と山田13期生です。
大学構内から、2人揃って元気な姿を見せてくれました。


左:橋本13期生、右:山田13期生(2018年2月26日撮影)



オーロニ大学の紹介 
サンフランシスコから約1時間、サンフランシスコ湾岸のフリーモント市にある公立のコミュニティカレッジです。丘の中腹にあり、大学からはフリーモント市内やサンフランシスコ湾・半島を一望することが出来ます。

Ohlone1.JPG


大学には、デフセンターがあり、ろう者と難聴者のための教育や就労のためのプログラムも提供されています。
当協会のパートナーシップ(協力関係)団体(2007年7月14日〜)
Ohlone FBLogo.jpg
50周年を迎え、オーロニ大学のロゴが新しくなりました!
(オーロニ大学デフスタディーズのFacebookから写真引用)


事業担当者:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 22:54 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
2018年2月生活記録 第10期生 辻功一[2018年03月08日(Thu)]

こんにちは、今日も生きています。
10期生の辻 功一です。

ここチコでは今年はこれまで比較的暖かい冬でしたが、遅ればせながら寒波の影響を受け、急激に寒くなり、時折冷たい雨が降るようになりました。花粉症の症状が出ていたので、もう春なのかと完全に油断してました。

チコから車で3時間ほど走らせたところのシャスタ山麓のスキー場でも、1月までは雪が全く降らず閉鎖を余儀無くされていたところが、突然やってきた雪の嵐でみるみるうちに積もり、ここ何年かの間でも最も良いコンディションとなったそうです。

Shasta ski park
<ニュースで数年に1度の大雪!って言ってました>

さて今学期も早くも1ヶ月がたちました。ほぼ三分の一を消化したことになります。

MGMT 456 (Entrepreneurial Analytics)
「起業のための分析論」
チコ大学ビジネス学部の教授は起業家が多く、ほとんどの教授が何らかの事業と掛け持ちで講義をしています。
その中でも特にこのクラスの教授はいくつものビジネスを経営しています。
レストラン、ウエスタンウエア(西部劇に出てくるカウボーイのあれです)、チコ一等地の地主でテナント運営(現在はコーヒーショップが入ってます)などなど。
講義は主に確率論・統計学を学び、それを市場分析や経営分析に使うといった内容です。

MKTG 468 (Entrepreneurial Marketing)
「起業のためのマーケティング」
マーケティングの機会を見つけ、評価する → 市場リサーチ → セグメンテーション分析し、ターゲットを選択する → ポジショニング → 開発 → 市場テスト → ローンチ → ブランドの構築と維持という順に各ステップごとに掘り下げて講義を受けています。

アップルのスティーブ・ジョブスが亡くなってからもう6年たちましたが、今もプレゼンテーションなどの話になると引き合いに出されます。やはりアメリカ起業家たちにとってジョブスは偉大なる神なのですね・・・!

先日、ASL通訳者さんの自宅庭で育てているイチゴをプランターに植え替えるお手伝いをしました。
このイチゴ、2年前に僕が植えて昨年無事に実をつけたのですが、雑草の増殖が激しく裏庭のプランターに避難させることにしました。
今年も真っ赤なイチゴを実らせてくれることを期待してます。

201802-1.jpg
<ビフォー>

201802-2.jpg
<アフター>

以上です。
日本ASL協会から8,188km離れたチコ大学からの報告でした。
ありがとうございました。
| 次へ