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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2024年2月「文献解題 -参考文献一覧-」鈴木美彩(18期生) 生活記録[2024年03月08日(Fri)]
2024年2月 第18期生 鈴木美彩 生活記録
文献解題 -参考文献一覧-


 言語学部生として最後の学期も折り返し地点にやってきました。日毎に学位取得のその日が確実に近づいてきているのをひしひし感じます。そんな今回は Annotated bibliography、参考文献一覧についてお話ししたいと思います。日本語では文献解題とも言うようですが、一言で説明すると「参考文献に要約と自分の意見を加えたもの」です。その形式は人まちまちですが、基本的にAPAスタイルのような論文の引用とその論文の要点、それに対する自分の意見、の3つが要です。研究する上で論文を読む行為は大変重要で、研究における肝とも言えるほどです。だからこそ、研究において必要になった時にすぐに引用できるよう、これまでに読んだ論文をしっかり整理して自分の保管庫にしまっておかなければなりません。そこで役立つのが参考文献一覧です。私はこの参考文献一覧をGoogleドキュメントで作成しています。引用の形式がすでにあるので、引用したいと思った時にすぐコピーして貼り付けることができます。また、過去に読んだ内容でも、要約があるので何について書いた論文なのかをすぐに理解できます。自身の意見の部分はどう自分の研究課題に結びつけるかの考察に役立ちます。
 私はこの文献解題すなわち参考文献一覧をEEEクラスの課題で取り組んでいます。このクラスはDeanna Gagne 先生による授業で、規模の小さい言語に関する研究に着目した授業です。EEEは Emergence (発生), Ecology (生態), & Evolution (進化) の略で、規模の小さい言語といっても様々あります。最近生まれた言語、村落手話、島の手話、プロタクタイル (触手話の進化版) などなど。毎週様々な研究者の論文を読んでクラス内でディスカッションを行います。毎週新しい論文を色々読んでいくのは楽ではありませんが、毎回興味深いテーマなので刺激のあるクラスです。Gagne 先生が作った格式に従って1ページに納める必要があります。たった6ページの論文でも、30は超えるページ数の論文でも関係なく1ページに納めなくてはいけないので、そこがまた大変です。また、Gagne 先生はその論文の著者の背景も重要視するべきとの考えをお持ちで、ちょっと ”追っかけ” になったつもりで情報を集めることと教えられました。その著者の見解がどのようなものなのか、そしてそれはどのような背景からきているのか、この ”Positionality (ポジショナリティ)” つまり立場をはっきりさせることでその論文の理解も異なってきます。
 この課題に関しては、まず形から入る方が私は集中力が高まるので、最初はAPA式引用に取り組みます。そして研究者の情報をGoogle Scholar や Linkden,著者の在籍している機関のホームページをチェックして情報を集めます。1ページしかないので、この情報は3−4行くらいに納めます。ここでの Googleドキュメントの強みはリンク機能やコメント機能があることです。名前の部分をウェブサイトにリンクさせて後から振り返ることができます。この部分のコメントにはその他のYouTubeなどのリソースをメモしておきます。そして、論文読みに入ります。ここでは辞書と翻訳機能が欠かせません。軽く文章をたどって、意味がわからない箇所にぶつかったら、単語を辞書で調べます。単語が理解できても文章全体の意味が掴めない時はその部分を翻訳機能でタイプして日本語を見ます。ここで気をつけなければいけないのは、プラスにもなるかもしれないしマイナスにもなるかもしれないということです。翻訳がうまくいくと、英語ではこの表現になるのかと学習に大変利益的ですが、翻訳がうまくいかないときはより混乱をきたします。気をつけながら論文の主張など重要なポイント箇所をマークしていき、要約の作成に入ります。
 最後に自身の意見を書きますが、これまたGagne 先生の挑戦状で、論文に対する評価は良い面と悪い面とを両方含むことと言われています。全ての論文は確かな質を持っていると同時に完全なる論文はない、というのがGagne 先生の常套句で、学生はよりクリティカル、批判的な思考をトレーニングできます。決して簡単な課題ではないですが、自分の弱みを発見でき、成長を感じさせてくれるので今の所楽しく取り組めています。
Posted by 鈴木 at 11:50 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
2024年2月「イギリスの食べ物の話」金本小夜(19期生)[2024年03月08日(Fri)]
みなさんこんにちは。
3月ですね。日本は梅や桃が見頃の時期でしょうか。
イギリスも2月半ばくらいから突然あたたかくなり始め、スノードロップや水仙、桜の花などが一気に咲き始めて春めいてきました。
またこの時期は小鳥がたくさん庭先に現れるのですが、それは地面が暖かくなって虫がで始めるから、それを狙って小鳥が集まってくるのだそうです。イギリスを舞台にした児童文学『秘密の花園』にもコマドリが春先に登場していますが、餌を探すためだったのだな、と大人になってから知りました(笑)
ロンドンに引っ越してヨークシャーの自然が恋しくなるかなと思っていましたが、全くの杞憂でした。ロンドンでもたくさんの鳥や動物が見れるので毎日が楽しいです。

しかし一方で今月末に進級試験(Transfer)用の論文の提出が控えているので、ロンドンにいてもほとんど外出ができず、引きこもり気味の毎日が続いています。
ちなみに前にロンドンにいた時にはよく大英図書館を勉強先に使っていたので、今回もそうしようと思っていたのですが、先日資料を確認しようと出かけたところ、なんと昨年末受けたサイバー攻撃のため、カードの新規登録、更新が全てストップ状態とのこと…。3月中にはなんとかできるようになるはず、と受付の人が言っていましたが、本当になんとかなって欲しいですね…。

今は勉強の他は、引きこもっているので毎日の気晴らしがほぼ料理や食べることになっていますが、そういえばイギリスの料理ってみなさんご存知ですか?
イギリス料理はまずいとよく言われますが、実際のところ、すごくまずい料理にはまだ少ししか当たったことがありません(まずいものも少しはあります笑)。どちらかといえば、イギリスの人は食べるのが好きなんじゃないかな、という気がしています。
例えばイギリスで有名なアフタヌーンティー。お昼ご飯と夕ご飯の間に食べるリッチなおやつで、数種類のケーキに、サンドイッチ、そしてイギリス名物のスコーンとジャムがよく3段重ねのお皿に乗って出てきます。イギリスに来る観光客がほぼ必ず食べる人気のメニューとなっているようです。このスコーンにつけるクロテッドクリームは、日本で買うとイギリスの4倍ほどお値段するそうなので、みなさんイギリスで食べて帰る理由はお金的な意味もあるかもしれません…
また面白い名前の料理も多く、ソーセージを入れて焼いたパイの名前はトード・イン・ザ・ホール(Toad in the hole、穴の中のひきがえる)と言って、ソーセージをひきがえるに見立てたものです。他にもバブル・アンド・スクイーク(Bubble and squeak、ブクブクチュウチュウ…とでも訳せばいいでしょうか…)は残り物を刻んで鍋に入れて焼き固める料理なのですが、その残り物を鍋底に押し込めるときに空気が漏れ出る音が料理の名前の由来になっているそうです。
私が好きなイギリス料理としては、シェパーズパイや、ハギスが挙げられますが、シェパーズパイは色々な野菜を混ぜたミートソースの上にマッシュポテトを被せた焼いたもので、そのミートソースの肉には羊肉がよく使われることから、シェパード、羊飼いの名前が付けられたのだそうです。ハギスは元々はイギリス北部、スコットランドが原産の、羊の肉や内臓を刻んでハーブで味付けされたソーセージのようなもので、今では全国のスーパーで売っています。スコットランドではウィスキーを混ぜたクリームソースをかけて食べるのだそうで、私は今ちょっとこのウィスキーソースのレシピを実験中だったりします(笑)
あとゲテモノを一つ紹介すると、ジェリード・イール(jellied eel、うなぎのゼリーよせ)というものがあります。これはぶつ切りにしたうなぎをお湯に放り込んで煮て、うなぎから出てきたゼラチンで自然に固まったものをうなぎと一緒に食べる料理なのですが、まずこのゼラチンに味がついておらず、お酢と塩をかけて食べるだけ、しかもゼリーが溶けないように冷たいままで食べるので、うなぎといえば鰻重しか知らなかった私としてはなかなかショッキングな料理でした。おすすめは…しません…(笑) 元々は労働者階級の人々が手軽に食べれるものとして19世紀頃から広まったそうですが、ロンドンの川にうなぎがいるというのは少し驚きでした。日本のうなぎと同じものなのか、気になるところです。

なんか食べ物のことを書いていたら随分長くなってしまいました…食いしん坊の本性が出てしまいましたね…
次回は進級試験の論文提出直後の執筆となるので、何か楽しいロンドンのニュースでも書けたら、と思っています!
IMG_6202.jpegIMG_6233.jpegIMG_6091.jpeg
写真は左から、コマドリ、日向ぼっこするキツネ、近所の公園に咲く野生のクロッカスです。
Posted by 金本 at 00:19 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
2023年2月生活記録【第18期生 田村誠志】[2024年03月06日(Wed)]
皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。
学業や研究活動をしながら2月を迎えつつ、忙しい日々がまだまだ続いています。卒業までゆったりとしたペースで行こうと思っていましたが...。
2月の活動では、ビジネス部門とともに新しい研究プロジェクトを立ち上げ、プロジェクトリーダー担当しております。研究内容はより学術的なビジネス英単語によるASLの辞書作成であり、ギャロデット大学のビジネス学部で使われている専門用語のASL、実際にASLニュースで使われている専門用語、一線で活躍されている聾者の個人営業、ビジネス用語の知識を有している手話通訳者にご協力いただいております。
なぜこのプロジェクトを立ち上げたのかと言いますと、現在ギャロデット大学はろう児、ろう学生のための手話言語による教育発展向上のためのプロジェクトが多く取り上げられています。その中でも重要なのは教育者や手話通訳者と、学生たちの手話言語によるコミュニケーションです。
実際、とても複雑な専門知識(数学や医学、工学や化学、言語学や英文法)の単語や説明ではそのまま指文字やテキストブック、文章などで説明することが顕著に見られます。数学の積分や微分、三次関数、極値などの説明を文章で読んでも内容が分からず、概念がなかなか理解しにくいでしょう。ですから教育者たちはろう学生たちに、難解な説明や概念を視覚言語による象徴的な説明をするようにしています。その過程で聾者の学生は新たな知識と概念が育むにつれて、専門知識による象徴的な概念が生まれ、彼らのコミュニケーションの中で新たな手話言語が創造されることがあります。この瞬間がろうコミュニティの中で生まれる新たな言語発達の兆しの一瞬として私は感動しますね。

しかし、ろうコミュニティにおける学術的な専門知識の範囲においてまだ十分に行き届いていません。その例としてギャロデット大学のビジネス部門では、ASLのビジネス専門用語による手話単語動画も存在していますが、辞書としては情報が不十分であるためさらなる教育発展のために、前学期のフィールドメソッドで培った経験をもとにビジネス用語の100単語によるデータコレクション作業から手話言語音韻論分析まで取り組み、論文作成まで目指しています。

長くなりましたが、これが新しいプロジェクトの一つになります。現在抱えているプロジェクトは合計で6つぐらいですね...。その上クラスも3つありますので宿題や中間試験も同時並行しつつこなしていますが、体調管理はできるだけ気をつけるように頑張ります。

写真はBusiness ASL Dictionaryのプロジェクトリーダーに就任された時の写真です。
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Posted by 田村 at 01:14 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
■連載■海外留学奨学金 担当役職員のつぶやき<Part.13>[2024年02月26日(Mon)]
■連載■海外留学奨学金 担当役職員のつぶやき<Part13>

『日本財団聴覚障害者海外留学奨学金』を知って欲しい!と担当理事と事業担当者の2人が、事業のこと、募集のこと等を不定期につぶやいています。

キャプチャ.JPG

Nami_吹き出しなし35.jpg新型コロナやインフルエンザの患者数がまた増加傾向みたい。気を付けないとね。

Nemo_吹き出しなし35.jpgそういえば、風邪ひいた時って何を食べますか?奨学生に海外の様子を聞いてみました。米国では、鶏肉と野菜で作るチキンスープを食べるそうです。解熱効果や症状緩和作用があるのですって。

Nami_吹き出しなし35.jpg栄養満点って感じで風邪も一発で治りそう。

Nemo_吹き出しなし35.jpg英国では、hot toddy(ホット・トディ:ウイスキーにレモン果汁や蜂蜜、お湯を加えたもの)を飲んだりもするそう。風邪の特効薬として知られているそうですよ。

Nami_吹き出しなし35.jpg美味しそう、想像しただけで身体が温まるわぁ。

Nemo_吹き出しなし35.jpgですよね。身体を温めた後は、しっかりと睡眠をとる!これは万国共通ですね。

Nami_吹き出しなし35.jpg花粉の季節にもなるし、体調管理はしっかりと!


かわいい日本財団聴覚障害者海外奨学金事業かわいい
2024年度第21期生募集は、2024年4月に日本財団からの助成が正式に決定した後、実施が確定します。
お問い合わせ等は常時受け付け中。
■お問い合わせ先/ 本事業専用Email:ryugaku★npojass.org
 (ご利用の際は、「★」記号を「@」に置き換えください)

<参考>2023年度 第20期生募集要項
20th_Flyer300.jpg
https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/archive/1398


かわいいホップ・ステップ・ジャンプ!かわいい
〜日本財団聴覚障害者海外奨学金事業の成果〜として、支援修了した奨学生達へのインタビュー記事を掲載しています。こちらからご覧ください。
https://www.npojass.org/hopstepjump


事業担当:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 18:35 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL
ホップ・ステップ・ジャンプ!〜奨学生たちの躍進〜[2024年02月26日(Mon)]
ホップ・ステップ・ジャンプ!〜奨学生たちの躍進〜

日本財団聴覚障害者海外留学奨学金事業は、2004年にスタートして20年になりました。これまでに計26名が海外留学を修了し、帰国後、留学で学んだ分野を中心に、ろう教育や情報コミュニケーション支援、相談支援、専門研究など各分野で当事者リーダーの一人として活躍しています。そんな奨学生たちの様子を不定期にご紹介していこうと思います。

●山本 芙由美さん(11期生)●
「ろうLGBTQ+サポートブック第3号」(右写真)を発刊ほか、精力的に活動中
Deaf LGBTQ Center代表として日々活躍する中、10年の歳月を経て、2024年1月、ついに第3号発刊となりました。今回は、多様な性の手話表現の拡大やろうLGBTQ運動10年の歩み、当事者へのインタビュー等が掲載されており、紙面・WEB(ダウンロードも可能)から読むことができます。

ダウンロードできます↓
https://sites.google.com/view/deaflgbtqbook/home/2024
WEB版↓
https://sites.google.com/view/deaflgbtqbook

              
また、『季刊みみ第182号(2023年冬季号)』(全日本ろうあ連盟発行)の特集「考えよう、 ろうLGBTQ+の生きづらさ」の座談会にも参加し、当事者からの意見を語っています。

この他にも、2024年2月11日に京都で開催された「さがの映画祭特別企画第2部シネマトーク」にファシリテーターとして手腕を振るう等各方面で活躍しています

かわいい日本財団聴覚障害者海外奨学金事業かわいい
2024年度第21期生募集は、2024年4月に日本財団からの助成が正式に決定した後、実施が確定します。
お問い合わせ等は常時受け付け中。
■お問い合わせ先/ 本事業専用Email:ryugaku★npojass.org
 (ご利用の際は、「★」記号を「@」に置き換えください)

当協会ホームページには、
かわいいホップ・ステップ・ジャンプ!〜日本財団聴覚障害者海外奨学金事業の成果〜かわいい
支援修了した奨学生達へのインタビュー記事を掲載しています。
留学で何を学び、何を目指し活動しているのかなどを読むことができます。
合わせてご覧ください。

事業担当:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 17:27 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL
オンラインワークショップ・英語の資格試験にチャレンジ![2024年02月26日(Mon)]
ひらめき参加者募集ひらめき
オンラインワークショップ 英語の資格試験にチャレンジ!


海外留学や留学奨学金事業をもっと知ってもらおうと、ついに新企画オンラインワークショップがスタートです!留学といえば、やはり一番気になるのは”英語”。初回の今回は、出願時に提出が求められる英語の資格試験を取り上げます。英語の資格試験と言えば、英検、TOEFL、TOEIC、IELTSの他、留学先の各大学が実施するレベルテスト等さまざま。英語教育を学習してきた留学経験者が、みなさんの英語学習をサポートします。
海外留学に関心を持つろう者、難聴者のみなさまの参加をお待ちしています。

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オンラインワークショップ 英語の資格試験にチャレンジ!
日 時:2024年3月30日(土)午前10時30分〜12時
コーディネーター:秋山なみさん(当協会会長、米国留学)
         大西啓人さん(16期生、米国留学)
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1、方 法:オンライン(Zoomミーティング)*カメラオンでのご参加となります。

2、対象者:海外留学に興味を持つろう者・難聴者及びその関係者

4、参加申込条件:18才以上、留学に関心のある、パソコンでZoomが使える

5、定 員:10名

6、参加費:無料

7、申込方法:申込画面(クリックすると申込画面に変わります)からお申込みください。

8、申込〆切:*3月25日(月)まで*
       お申込頂いた後に、後日、事務局より受付完了メールをお送りします。

9、その他:全体を通しては、日本手話で話します。(日本語音声通訳なし、字幕なし)

*オンラインのため、回線トラブルの場合はご容赦ください。
*アーカイブ配信ありません。    

かわいい日本財団聴覚障害者海外留学奨学金事業かわいい
2024年度第21期生募集は、2024年4月に日本財団からの助成が正式に決定した後、実施が確定します。
お問い合わせやご相談等は常時受け付け中。
■お問い合わせ先/ 本事業専用Email:ryugaku★npojass.org
 (ご利用の際は、「★」記号を「@」に置き換えください)

当協会ホームページには、
かわいいホップ・ステップ・ジャンプ!〜日本財団聴覚障害者海外奨学金事業の成果〜かわいい
支援修了した奨学生達へのインタビュー記事を掲載しています。
留学で何を学び、何を目指し活動しているのかなどを読むことができます。
合わせてご覧ください。

事業担当:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 16:52 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL
2024年2月「受講申請争奪戦!!」森本恵実(20期生)生活記録[2024年02月24日(Sat)]
みなさん、こんにちは。
では2月分の生活記録を書きます。

12月末ごろから2ヶ月半に及ぶ長期休暇もそろそろ終わりを迎えてきました。
韓国の大学では日本より1ヶ月早く3月から新学期が始まります。

今月は受講申請争奪戦!!について書こうかなと思います。
学期が始まる前に一番大事なのは受講申請ですが、
韓国では受講申請の競争率が高いことで有名なのです。

日本の大学では基本的に受講したい科目をそのまま申請し、
その科目が人気な場合には抽選で決めることが大半であると思います。
しかし、韓国の大学の受講申請は「インターネット上の時間を基準に、
申込ボタンを早く押した順に授業を獲得することができる
」のです。
つまり先着順です!
だから受講申請の日は、朝から待機してみんな同時にクリックをし、
激闘の末に自分の理想の時間割を完成させるのです。

そのため、韓国の大学生は、1秒でも早く申込ボタンを押そうと、
インターネットの環境が良い場所で受講申請をします

韓国では、オンラインゲームをする人が多く、
PCバンというネットカフェのような場所で実施する人もいます。

私が在学中である崇実大学では、
受講申請時間が10時〜15時までという時間が設けられてはいますが、
10時にスタートしたらその一瞬で運命が決まってしまうのです…


果たして、

私は理想の時間割を獲得することができたのでしょうか…?





















受講申請争奪戦、無事に勝ち取りました!
理想の時間割とともに今学期も学業に励んでまいります。

Posted by 森本 at 21:35 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
2024年1月「ろう青年会、史上初の合同企画」森本恵実(20期生)生活記録[2024年02月19日(Mon)]
みなさん、こんにちは。
では1月分の生活記録を書きます。

韓国の大学では12月末ごろから2月末まで、長い冬・春休みになります。
そのため、現在長期休暇中です。

1月13日、14日の2日間あるろう青年会の史上初のイベントへ参加してまいりました!
さてそれはどんなイベントだったのでしょうか?

ろう者青年会で初めて、京畿道ろう青年会江原道ろう青年会による
合同のスキーキャンプ企画が行われました。
スキーキャンプ_5.jpg
※旗「合同スキーキャンプ 2024.1/13〜14」

ちなみに、韓国内のろう青年会は14箇所あり、各地域で運営されています。
そのうち私が参加してきたろう青年会が運営する地域である
京畿道、江原道はどこにあるのでしょうか?

京畿道は、ソウル特別市をドーナツのように囲んでいる地域のことで、
江原道は、韓国の右上に位置し2018年平昌五輪の開催地ともなった場所です。
それらの地域で運営しているろう青年会が実施したスキーキャンプへ参加してまいりました。

スキーキャンプ_2.jpgスキーキャンプ_3.jpg

1日目の12時頃スキー場へ現地集合し、13時から17時まで4時間、スキーとスノーボードに分かれて滑ってまいりました。初心者には安全教育とスキーの基本を教える時間を設けていました。このスキーキャンプ企画で初めてお会いするろう者もたくさんおり、リフトに乗った時には自己紹介や世間話など多様な会話があったり、体を動かすことで楽しさを共有することができたり、スキー場ならでは親交を深めることができました。

スキーキャンプ_4.jpg
※黄色のウェアが私です。この日初対面の韓国人ろう者たちと。

夜はクイズやゲームなどのレクリエーションが行われ、
次の日には、豪傑にカニを盛った江陵ちゃんぽんをいただきました。
スキーキャンプ_6.jpg

今回のスキーキャンプ企画についてのインタビューを受けてきました
インスタグラムのリンクを置いているので、もし良かったら見て行ってください^^
※私は最後 4番目に登場します!
Posted by 森本 at 01:57 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
【自己紹介】第20期生 森本恵実[2024年02月12日(Mon)]

初めまして、第20期の森本恵実と申します。

日本ASL協会聴覚障害者海外奨学金事業では、
今までアジア圏へ留学したという前例がないため、
選出頂けるのかとても不安でいっぱいでした…

しかし自分の成し遂げたい目標や熱意をお伝えした結果、
本事業の第20期留学奨学生に無事に選出いただけました。
半年間という長期にわたる審査をしていただき、ありがとうございました。

私の留学先は、韓国ソウル特別市にある崇実大学で、「スンシル大学」と読みます。
明洞という観光地から地下鉄で30分ほどの場所にあります。
2023年9月から編入し、今月で韓国生活5ヶ月となりました。
挨拶_崇実大学.jpeg

主に韓国人ろう者を対象に、
第二言語としての日本語を教える仕事がしたい
と思い、
崇実大学日語日文学科へ編入しました。

ろう者が第二言語を学ぶ時、音声を聞いたり話したりしながら、
健聴者と同じような方法で言語を習得するのが難しい現状にあります。
だからこそ、手話など視覚的な方法で日本語を学ぶことができる環境、
聴覚障害の特性、ろう社会やろう文化について
理解ある日本語教師の人材が必要だと思いました。

崇実大学では、「ろう者への第二言語としての日本語習得の支援」をテーマに、
日本語教育の手法や韓国から見た日本の文化や経済、社会など広範囲にわたって学んでいます。
韓国留学の先駆者として、その目標を達成できるよう、
日韓ろう関係構築に貢献できる人材になれるように邁進してまいります。

このブログでは大学生活だけではなく、
韓国手話や韓国ろう社会についてもお伝えできたらと思っております。
約2年半となりますが、温かい目で見ていただければ幸いです^^

簡潔ではありますが、以上挨拶ブログといたします。
ありがとうございました。

Posted by 森本 at 18:41 | 自己紹介/紹介 | この記事のURL
第20期留学奨学生の紹介[2024年02月09日(Fri)]
第20期留学奨学生の紹介

2023年度の第20期留学奨学生募集選考において、候補者として選出された1名が、2024年1月から奨学生の一員として仲間入りしました。新奨学生をご紹介します。

Photo2-1.jpg
第20期 留学奨学生
森本 恵実(もりもと えみ)

留学目標:ろう者への第ニ言語としての日本語習得の支援
留学先 :崇実大学 人文学部 日語日文学科
     韓国 ソウル特別市

よろしくお願い致します。

事業担当:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 09:00 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL
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