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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2012年1月生活記録(4期生 川上恵)[2012年02月06日(月)]




今月の生活記録は履修クラスについて報告したい。今学期は5つのクラスを履修している。まず、法律通訳のディスコースクラス(Interpreter Legal Discourse)は主に裁判に関わる通訳、メンタルヘルス通訳のディスコースクラス (Interpreter Mental Health Discourse)は精神保健に関する通訳、今年から新設された盲ろう通訳(Deaf-Blind Interpreting), 実習(Professional Practice I )の場合、実際に通訳の経験をするのではなくギャロデット大学内の聴者通訳とろう通訳の現場を観察したり、クラスで通訳現場での状況判断などについて議論する内容である。リサーチ方法(Research Methods in Interpretation)は、2年生になると自分の決めたテーマで研究をすることになることから、そのリサーチのステップ方法について学ぶことを目的としている。今学期は、法律やメンタルヘルスのように専門分野を学ぶ事になるのだが、将来は役に立つ内容なのでこの機会に色々学んでいきたい。次回の生活記録は、前回のように各クラスについて報告したい。
2011年12月生活記録(4期生川上恵)[2012年01月20日(金)]



新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願いします。

今月の生活報告は、前学期でまだ報告をしていなかった残りのクラスについてまとめてお話したい。そのクラスはFundamentals of interpreting (通訳の基礎)とStructure of Language for interpreters : American Sign language and English(アメリカ手話と英語の構造)である。まず、前者のクラスについてお話ししたい。このクラスは、自己分析に多くの時間を要した。最初あたりのクラスで教授から自分の好きなテーマを選び、二つの言語を使ってプレセンテーションをする機会が与えられた。聴者のクラスメートは、第一言語である英語とアメリカ手話を使うことになったが、私の場合、寿司の歴史というテーマを第一言語の日本手話とアメリカ手話を使ってプレゼンテーションすることにした。日本手話の場合は、日本人にお願いしてプレゼンテーションに参加してもらった。そこで気づいたのが、同じテーマと内容にも関わらず、アメリカ人に対してのアメリカ手話と日本人に対しての日本手話の説明方法が異なるという点だ。それについて分析する方法を学んだ。また翻訳についても基礎が身に付いた上で、アメリカ文化と黒人文化を二つ持ったろう者ナレーターのDVDから翻訳する課題があった。他のクラスメートはアメリカ手話から英語に翻訳することになったのだが、私の場合特別に許可をもらい日本手話へ訳することになった。が、予想以上に大変な作業だった。ナレーターは、私が真似できないほどユーモアがあり、どうやって翻訳すればよいのかと悩んだ。しかし、いい経験になったと思う。後者のクラスについて、その教授はろう両親を持つコーダであり、アメリカ手話と英語の特質をよく知っているのもあって、わかりやすい授業だった。例えば英語の場合、実際にテキストなどに記載されている文法について、話し言葉になるとテキストに従った文法を用いているか、アメリカ手話も同じだろうか、という比較する研究をした。また、CLやロールシフトなどが含まれたDepicting verbという言語学に関することも学んだ。

春学期は、5つのクラスを履修することになり具体的な内容については次の生活記録について報告したい。
2011年12月生活記録 (第5期生 川俣郁美)[2012年01月17日(火)]

☆アンデス山脈☆

 ずいぶんと遅い挨拶となりましたが、あけましておめでとうございます。今年は皆様にとって穏やかで明るい年になりますよう 、心よりお祈り申し上げます。

◆◇ソーシャルワーク援助演習◇◆◇
 ソーシャルワーク演習のクラスでは、一人のクライアントを対象に援助演習を行い、最終レポートを作成した。内容は、@クライアントの情報収集、Aミクロ・メゾ・マクロ問題・ニーズの把握、B具体的な援助プランの作成、C実際に援助、D援助効果評価・援助評価である。
 面接の様子をビデオに録画し、見直すことで、面接の時には気づかなかった点や、自分が面接時に使ったテクニックを自己分析することができた。クライアントの話を傾聴しているという態度を示すために相づちをうっていたつもりだったのに、ビデオを見てみると、 顔が無表情だったり、相づちの回数が少なかったり、クライアントとの会話に沈黙を置かないように、次々話そうとしている自分がいた(沈黙はクライアントが何か重要な事を言おうとしている前兆かもしれない)。
 クライアントに関する情報をしっかり収集・分析し、クライアントのニーズを把握し、そして、クライアントのニーズに応じた対応を瞬時にするのはとても難しい。まだまだ経験が必要だが、今回の演習を通して自分の弱点を把握する事ができた。克服できるよう、これからも練習を重ねていきたい。


◆◇ことば遊びから学ぶ、言語の魅力◇◆◇
 ことば遊びのクラスでは、アメリカ手話ゲーム創作 をした。英語や日本語のことば遊びは山ほどあるが、手話を使ったことば遊びはまだ数少ない。そこで、自分たちで創作しようと言う事になった。簡単そうだが、いざ作ろうとなると、 なかなか案が出てこらず、苦戦した。私たちのグループが考えたゲームは以下の通りである。

@親を一人決め、残りは2〜3人のチームに別れる。
A親、各チームは白紙とペンを用意する。
B親は手形をひとつ選ぶ。
C親と各チームは、お題の手形を使った手話単語をできるだけリストアップする。制限時間は1分間。
D各チームにリストアップした手話単語を言ってもらい、それぞれを板書する。
E親は、自分がリストアップした手話単語を言い、各チームは親が言った手話単語と同じ手話単語があれば線を引いて消す。
F親がリストアップした手話単語をすべて良い終えた後、各チームは親がリストアップしなかった手話単語を数える。
Gもっとも数多くの手話単語が残っていたチームが勝ち。

 私が初めて、手話を使ったことば遊びゲームにであったのはアメリカに来てからである。家に友人を招いてパーティをした時、アメリカ人の友人が「Handshape game (手形ゲーム)をしよう!」と言い出した。これは、まず円になって座り、最初の人がお題(手形)を決め、 右回り(左でも可)にそのお題の手形を使った手話単語を言っていく。既出した手話単語を言ったり、行き詰まったり、間違った手話単語を言ったらアウト。最後まで残った人が勝ち、というゲームである。今まで、手話を使ったことば遊びをした事がなかった私には衝撃であった。
 聞けば、手話を使ったことば遊びは他にも沢山あるらしい。私のように、手話を使ったことば遊びを知らない人はどれだけいるのだろうか。ことば遊びゲームは語彙力や発想力を伸ばすことができるし、手話の 魅力を再発見したり、豊かなコミュニケーションを促進することもできる 。インターネットに投稿したり、ろう・難聴のこどもの集まりや パーティの時などに使ったりして、多くの人と情報を共有し、もっと手話遊びが普及すれば、このクラスを通して強く感じた。


◆◇秋学期を振り返って◇◆◇
 秋学期は、新しいことを学ぶことの他に、それを活かすために学んだ事を応用・実践したり、新しく創作したり、またそこから新しいことを学んだり、多くのことにチャレンジすることができた。そして、学問の楽しさ・面白さを感じずにはいられない秋学期であった。こういうチャンスに恵まれ、とてもうれしく思う。
 今年も精一杯精進していきますで、引き続き、変わらぬご支援・ご指導をよろしくお願いいたします。
2011年12月生活記録 第7期生 川口聖[2012年01月16日(月)]
寒中お見舞い申し上げます。
皆様におかれましてはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。旧年中は大変お世話になりありがとうございました。本年も変わらぬご支援・ご応援を賜りたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。
こちらオーロニ(Ohlone)では、例年になく、昼間に10分程歩いただけで汗かいてしまうほどの温暖な日が続いている。



(「年越し花火」サンフランシスコ市内にて)

☆秋学期を振り返って
英語クラス(リーディング&ライティング)においては、日本語で思ったことを英文で書いたり、英文を日本語で理解することが多くて、時間がかかりすぎている。また、ASLクラスにおいては、表語文字である漢字の文化の影響を受けている日本手語とは違って、表音文字であるアルファベットの文化の影響を受けているASLのためなのか、Fingerspelling(指文字)を使うことが、日本手語より多いような気がして、その読み取りになかなか慣れない状態が続いている。やはり、アメリカ文化と日本文化、英語と日本語、ASLと日本手語というそれぞれの関係が、磁針のN極とS極の関係のように、全く逆方向の関係になっているためなのか、生まれながら日本人である私にとっては、慣れるまでの時間がかかりすぎている感じがしている。


("MOZZERIA"ろうオーナー経営のピザレストラン)

☆春学期の抱負
昨年は、アメリカ生活に慣れる、1クラスだけでもdropout(落第)しないなどのプレッシャーがあって、まわりについていくだけの感じになってしまった。これからは、様々な工夫をしながら、英語やASLをそのまま理解したり、発想したりできるよう、また全てのクラスに好成績を収めるようがんばることを集中していきたい。


(カリフォルニアにお城?!"Hearst Castle")
2011年12月生活記録 第4期生 武田太一[2012年01月11日(水)]





 新年になってからだいぶ日が経ってしまいましたが、改めてあけましておめでとうございます。2011年は東日本大震災や祖父の逝去など、遠く離れたアメリカから見守ることしか出来ない自分への歯痒さや、精神的疲労もありましたが、皆さんの協力の下で1年間過ごすことが出来ました。次の新たな1年間はまたひと味違った経験が出来ることを期待して、留学生活を堪能していきたいと思います。

○秋学期の終了
 12月は秋学期最後の講義、期末試験やレポートで慌ただしい毎日を過ごしていた。特にレポートは久しぶりに10枚から15枚に及ぶ枚数で書き上げた。なかなか集中力がないのと、英語力の足りなさで時間がかかってしまったが、先生の理解や友人の協力を得て、なんとか終えることが出来、安堵している。またこのレポート作成を通して、自分自身の日本での経験を振り返ることや、言語獲得における父親の役割について考えるなど様々な機会を得ることも出来た。

○聾学校でのボランティア
 毎週木曜と金曜に継続してボランティアに行っている。今年最後のボランティアは12月23日であった。この日はクリスマス直前、また冬休み前の最後の登校日ということもあり、クリスマス会を設けることで盛大に盛り上がった。子どもたちは毎年やってくる手話が出来るサンタクロースを心待ちにしており、サンタクロースがやってくると、いつもは語数が少ない子どもも積極的にサンタに話しかけるなど驚きもあった。

○来学期の目標
 今年も昨年同様一時帰国した。前回は雪世界から抜け出すようにボストンから離れたのだが、今回のボストンはまだ雪景色になっていない。異常気象なのかもしれないが、どんな天候であれ、怪我や事故のないように過ごしていけたらと思う。次の春学期は5クラスを受講することになっており、プレ実習も含まれる。今年もいろんなことに挑戦していきながら、多くの経験を得ていきたいと思う。

※今回は写真が全くありません。すみません。

帰国奨学生、第8期留学奨学生の紹介[2012年01月11日(水)]
帰国奨学生、第8期留学奨学生の紹介

4年間の留学を終え、富田3期生が帰国報告
2011年5月にギャロデット大学大学院を卒業し、留学を修了した富田3期生が、12月17日(土)に行われた帰国報告会で、留学を報告しました。

留学目的であった「ろう教育/英語教育」についてを報告


第8期留学奨学生に岩田篤典さん(愛知県)が決定
平成23(2011)年度の留学奨学生選考では、第1次、第2次選考と厳正なる審査を経て、今年度の第8期留学奨学生として、1名が選出されました。
帰国報告会時には、奨学生としてのデビューを果たし、参加者の前で挨拶。
来年の夏の渡米を目指し、これから国内研修をスタートさせます。

 
  第8期留学奨学生
  岩田篤典(いわた あつのり)

  <プロフィール>
  日本福祉大学
  社会福祉学部 保健福祉学科 
  在学





日本財団へご挨拶
2011年12月19日(月)、富田3期生と岩田8期生が、奨学金の助成元である日本財団を訪問し、尾形理事長へ帰国・選出の報告、お礼のご挨拶を行いました。
富田3期生は、4年間の留学生活は貴重な経験となった、大変感謝している。更に勉強を続け、日本の聴覚障害児の早期教育に役立てたい。岩田8期生は、アスレティックトレーナーを専門的に学び、米国での資格取得に挑む決意を伝えました。


↑富田3期生                    ↑岩田8期生


↑報告のご挨拶終了後に、みんなで記念撮影
左から - 日本財団国際協力グループ高橋チームリーダー、吉田同担当職員、岩田8期生、尾形理事長、富田3期生、石井国際協力グループ長



帰国報告会と表敬訪問での挨拶を終えた2奨学生に話を聞きました

●富田3期生


●岩田8期生


今年も、これまで同様、みなさまご支援の程、よろしくお願いします。

事業担当 根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 16:00 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
2011年12月生活記録 (第4期生 福永 梢)[2011年12月31日(土)]
 2011年もいよいよ今日で終わりを迎え、年末のご挨拶をさせていただく時期となりました。今年は公私ともに新地開拓した1年間でした。特に勉学面では、生涯発達論で更年期・高齢期について初めて勉強したことが一番大きかったです。新しいことに臨みながらも無事一年過ごせましたのも、みなさまの多大な支援のおかげです。来年もよろしくお願い致します。よいお年をお過ごし下さい。


***゚ ゚* 「すべての生徒」への責任 *゚ ゚***

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 少年Mは荒れた家庭に育った。日々暴力を振るわれるストレスから非行に走り、学校では問題児として扱われていた。一方、少年Kは明るく前向きで、ゲイであることをみんなに話していた。KはMに恋をし、みんなの前でもそれをアピールしていた。女性を恋愛対象とするMは拒むが、Kはめげなかった。ある日、いつも通りの教室で少年MはKの頭に銃を二発放つ。教室内で悲鳴が上がる中、少年Kはそのまま帰らぬ人となった。
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 スクールカウンセリング入門クラスで、実際にアメリカの中学校で起きたこの事件を題材にして、どう対処するか提案レポートを書くことになった。家庭の問題、性的好みの違い、学校への銃の持ち込み―――深刻な問題が3つ関わっている時点でかなり複雑なケースだ。さらにスクールカウンセラーに求められる役割と責任が重なって、長いこと悩んだ。

 例えば、この事件はゲイ・レズビアンへの差別の表れだとも言われている。スクールカウンセラーはゲイ・レズビアンへの理解を深めるよう働きかけるべきかもしれない。仮にそうとする場合、「この対策によって、ゲイ・レズビアンの生徒が学校生活を送りやすくなる」ことをある程度保証しなければならない。余計に特別視されたり、最悪の場合いじめにつながったりしないか。異性が好きな生徒が自分の問題じゃないからと関心を示さないことはないか。効果ある対策を打ち立てるために、前もって生徒本人、保護者や教師から情報を集めて、ニーズをしっかり把握することが必要となる。よかれと思って何かやるのは無責任で、失敗したとき一番とばっちりを食らうのは生徒であることを頭に入れておかねばならなかった。それに、恋人同士でさえ公の前で積極的にアプローチされることを好まない人もいる。好きでもない人から、何度断っても言い寄られたら精神的に参る人もいる。散々悩んだ結果、性的好みや性的アイデンティティについては、人種、宗教、出身地、能力(学識、芸術、スポーツなど)、障がいなどいろいろある自己ラベルの1つとして取り扱うことにした。

(1)自分の中にある偏見や差別意識を自覚すること。
(2)「自分につけたアイデンティティ/自己ラベルを人から否定されたり非難されたりすること、隠したり嘘をついたりすることは苦しくて悲しいことである」と学ぶこと。
(3)感情的に相手を責めたり傷付けたりする方法のほかに、「私はあなたの○○によって傷付いた」「私は悲しい」「私は怒っている」など、「私は〜」文を使う方法もあることを知って身につけること。

を主な目標とした心理的教育プログラムを提案した。
 米国スクールカウンセラー協会(American School Counselor Association)は、「すべての生徒を擁護する」ことをスクールカウンセラーの最大義務の1つとして定めている。ろう・難聴の子どもについて言えば、ろう、難聴、聴こえる子ども全員をかばいまもり、それぞれが学校生活に適応できるようサポートするということだ。スクールカウンセラーとして、公平を保つ役割と責任を改めて考えさせられた。


***゚ ゚* トリビア:異文化コミュニケーション編 *゚ ゚***

 多文化カウンセリングクラスも終盤にさしかかり、ようやくカウンセリングを専門的に学ぶ手前まで来た。日常生活にも使えそうな豆知識をいくつか紹介する。

❑個人主義はアメリカに独特の文化である。他の国のほとんどは日本と同じ集団主義を重んじている。
❑支援をするとき、欧米、特にアメリカでは「何をするか」を大事にし、それ以外の国は大半が「どのように支援するか」を大事にする。
❑誰かとコミュニケーションをとるとき、人は内容を正確に伝えようとして言葉をつかう。実際、やりとりのうち言葉が占めるのは30〜40%。残りの60〜70%はコミュニケーションのスタイルに左右される。
❑その人の個性は、身ぶりや顔の表情、声/手話のトーンや大きさ、間の置き方などに強く表れる。


留学中奨学生の近況報告-オーロニ大学[2011年12月24日(土)]
留学中奨学生の近況報告-オーロニ大学

報告が遅くなりましたが、11月30日にOhlone大学の川口7期生を訪れました。





↓川口7期生(左)夕食に駆けつけてくれた富田3期生(右)と
 



今後とも本事業の奨学生面々へのご支援をよろしくお願いします。

事業責任者 野崎
2011年11月生活記録 (第5期生 川俣郁美)[2011年12月22日(木)]

紅葉 ギャロデットにて


11月に入り、寒くなってきた。
日本から持ってきたハンテンを引っ張り出し、冷える朝晩はいつもこのハンテンにお世話になる。

◆◇ホームレスチルドレン◇◆◇
アメリカでは、50人に1人の子どもがホームレスらしい。ここでのホームレスとは、具体的には、「家」と呼べる定まった住居がない人のことをいう。 路上生活•車上生活をしている子どもだけではなく、親戚や友人の家を転々としている子どもなども含む。また、ホームレスと聞くと、一人で生活をしているイメージがあるが、ほどんどの子どもは親と一緒にホームレス生活をしている。ホームレスになる理由は、親の失業や、健康問題(病気などで高い医療費が払えず、家を引き払うハメに)、自然災害、アルコール・薬物依存、また親の離婚など様々である。

50人に1人という数字に驚いた。1クラスに1人いるかいないかの割合である。そういえば、以前何人かの友人の家に遊びに行った時、友人の家族の他に、他の家族(父子または母子)が居候していたことがあった。アメリカは、障がい者に対する権利保障は日本よりも進んでいるが、社会保障制度は日本の方がしっかりしていると思う。


 ◆◇多様化した家族構成◇◆◇
ソーシャルワークのクラスで、家族構成の多様性について学んだ。家族には、両親と子どもからなる家族や、シングルマザーやシングルファザーの家族、再婚して義兄弟がいる家族など、様々な家族がいる。といった説明の後で、先生が「あなた達の家族構成は何ですか?」と聞いてきた。

あまりにも立ち入った質問だったので驚いたが、大半の生徒がそれに答えていたのには、さらに驚いた。両親が一度も離婚していない家族は少なく、半分は離婚•再婚していて、両親は未婚と言う生徒や、また、養子だという生徒もいた。アメリカは、人種だけではなく、家族構成も多様化している。


◆◇感謝祭/Thanksgiving◇◆◇
通常、感謝祭は四連休なのだが、今年のギャロ大は七連休であった。私はというと、友人等とボストンとバーモント州へ行ってきた。ボストンでは、4期生の武田さんにボストン大学とハーバード大学を案内していただいた。バーモントではスノーボードをしたり、美味しい感謝祭料理を味わったりと、いい息抜きができた。

あっと言う間に12月に入り、今学期も残り二週間となった。最後まで気を抜かずに頑張りたい。
2011年11月生活記録 第7期生 川口聖[2011年12月17日(土)]
こちらオーロニ(Ohlone)では、夜間は東京と同じ位に寒いが、昼間はまだ秋の感じで、太陽が近くにあるかのようで、寒い朝に通学するために着たコートを脱がないと、汗びっしょりになってしまうほどの日が続いている。さて、11月生活記録を報告したい。

☆なんとか

(お世話になった教材)


11月末になっても、宿題に追われる日が続いている。あともうすぐ秋学期が終わるかと思えば、あっという間の感じである。毎月1回生活報告するたびに、英語力が伸びたなという実感が少しでも得られるようにしたいと思っているにも関わらず、なんとかという感じのままになっている。秋学期が終わった後、5週間程の冬休みに入るが、TOEFLとGREの受験対策も含めて、じっくりと英語学習を続けていくつもりです。

☆生き生き

(日本では見られないような、CSDの化学教室)


11月11日、フリーモントろう学校(California School for the Deaf - Fremont)で、オープンハウスが行われた。保護者や学校関係者だけでなく、地元の一般校の中学生や高校生らしき少年少女なども多く集まった。乳幼児教室から高校まで約450人の学生が在籍していて、それぞれのクラスが公開されていた。日本の聾学校と同じく、10人以下のクラスばかりで、懐かしく感じられた。しかし、日本の聾学校とは違うなと感じるところがあった。
1)日本では、生徒がいる教室に先生がやってくる感じですが、こちらでは、逆に、先生がいる教室に生徒が集まる感じになっている。そのため、職員室がないようで、先生がいる教室が国語教室、算数教室、アメリカ歴史教室などのように、それぞれの教科に合わせた部屋になっている。
2)日本の聾学校の生徒より、こちらの聾生徒のほうが、コミュニケーションが生き生きとしていると感じられた。口話法という「訓練」をする、親と手語会話ができないなど、コミュニケーションにおける不自由さを常に感じている日本の聾学校の生徒とは違って、こちらでは、コミュニケーションにおける不具合があまりないような感じで、更に、ASLはJSLより、洗練しているかのようで、言葉としての誇りがあるような感じがあるからでしょうか。


☆まろやか

(感謝祭パーティ料理)


感謝祭の日(Thanksgiving Day)、11月第4木曜日に祝日となる、アメリカとカナダ(10月第2月曜日)独自の休日である。いつもお世話になっているところで、初めて参加させていただいた。七面鳥料理、サツマイモ料理、キャセロールなど、アメリカの定番料理をいただいたが、多くの日本人が好むような、まろやか、どろりなどの味覚には程遠かった。
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