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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2018年5月生活記録 第10期生 辻功一[2018年06月08日(Fri)]

你好、今日も生きています。
10期生の辻 功一です。

2018年秋学期も無事終わり、僕は今、中国の成都にいます。
成都はチベットに近い中国西南部に位置していて、歴史も非常に長く、特に三国志時代では「蜀」の都になっています。そしてなんと大学のすぐ近くには成都武侯祠があり、劉備玄徳や諸葛孔明などを祀っています・・・・とはいえ、三国志に詳しくない方にとってはちんぷんかんぷんですよね。日本の戦国時代の武将で言えば、劉備は豊臣秀吉に、諸葛亮は石田三成に似ていると言われてます。

201805.jpg
<パンダは安定のぐーたらっぷりを見せてくれました>

ちなみに西安市という成都から新幹線で3時間位のところには、有名な史上初の中国統一を成し遂げた秦始皇帝の都、長安があったんですよ。あの兵馬俑で有名なところです。

さて、僕はここへ何をしに来たのかというと、チコ大学の留学プログラムを使って2年前はタイ王国へ留学しましたが、今回は中国で一般教育の残りのカリキュラムを一気に消化するためです。

今回もタイ王国の時と同様、講義は英語で進められ、僕はVRI(遠隔同時手話通訳)を利用します。

約2ヶ月を通して2コースを履修する予定ですが、まずは
Chinese Economy「中国経済」
を受けます。


以上です。
日本ASL協会から3,350km離れた西南民族大学からの報告でした。(近い!)
ありがとうございました。
2018年5月生活記録 12期生 福島愛未[2018年06月08日(Fri)]
こんにちは、12期生の福島です。

5月の半ば、ここワシントンDCでは、梅雨のような時期がありました。運転中に、滝のような雨が降り、前が見えないのにも関わらず、周りの車とのスピードに合わせて運転しないとクラクションを鳴らされるため、ヒヤヒヤする瞬間が度々起こりました。大阪育ちの私は自転車・電車っ子だったので、このような経験がなく、DCの梅雨はもうこりごりです。

そのような反面、ホームステイ先でソウルフードであるたこ焼きを披露したり、ベビーシャワーを経験したり、友達の誕生日を祝ったりと楽しいことも経験しました。


さて、5月初旬は、期末テストのシーズンでした。今学期の集大成です!

□Studies□

□Public Presentation
最後に行ったプレゼンは、Group Presentationです。今学期、一番手こずったのがこのプレゼンです。今までは一人で行うプレゼンだったので、自分の好きな時にPPTを作ったり、プレゼンの練習を行うことができますが、グループだとそうは行きません。発表内容を決めるための会議には私ともう一人の学生しか参加せず...仕方がないので二人で内容を作り上げました。当日、何もしていないメンバーがひょこっと現れ、何事もないように発表に参加していた時は唖然となりました。が、プレゼンが終わった後に先生と話し合い、グループ内でメンバー同士を評価する機会があったので、ひとまずホッとしています。

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(手話がとても魅力的な先生で、このクラスで眠くなった時はないほど、素敵な話術を持っています!)

□Deaf Culture
テストの代わりにこのクラスでは最終プロジェクトがありました。ろうに関するテーマを自由に設定し、それについてリサーチします。私が選んだのは、もちろん「デフスペースデザイン 」です!
デフスペースデザイン がどのように生まれたのか、どのように広まって行ったのか、に加えてアメリカで初めてのろう建築家Olof Hansonについても調べました。彼は1880年〜1930年代の間、多くの建物を設計しました。その建物にはDeafSpace Designのアイデアが多く詰まっています。彼は、DeafSpace Designの概念が生まれるよりもずっと昔に、ろう者の生活スタイルに合わせた設計を行っており、そのアイデアは現代建築にも取り入れることが可能です。
 プロジェクトは無事に終えることができましたが、このテーマは興味深く、まだまだリサーチできる部分が多いので、夏休みも引き続き調査したいと考えています。


□Entrepreneur
このクラスも期末テストはなく、代わりに今学期学んだ内容のまとめと起業に関する将来設計の発表を行いました。正直なところ、ビジネス関連のクラスは今まで全く触れたことがなく、完全に未知の世界でしたが、結果的に良い影響を受けました。これまで、建築関連のことのみ学ぶことを考えていましたが、全く異なる分野も最終的に自身のスキルアップに繋がることを身に染みて感じたクラスでした。最終発表では、人生逆算を用いて起業までにやるべきことをまとめることで、今後の進路が明確になりました。これを元に、夏休みも無駄なく計画を進める予定です。
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(今学期お世話になった先生達。常に新しい情報やアイデアを提案してくれたので刺激的なクラスででした。)


5月11日、Gallaudet Universityでは卒業式がありました。同じろうの大学でも、母校である筑波技術大学とでは全く異なった雰囲気でした。まず、卒業式を見るためにはチケットが必要で、卒業生一人につき5枚のチケットが与えられます。友達のほとんどが家族を優先的に招待するため、このチケットがなかなか手に入らず、式の直前に、手入れることができました!イエイ


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ドンっドン、ドンドンドンっというリズミカルな太鼓の音と共に、卒業式が始まり、在校生によるバイソンソングやダンス、ポエムの披露がありました。そのあとに学長によるメッセージがありました。力強く、惚れ惚れするような手話で、ジーンと胸が熱くなりました。このような盛大な卒業式は初めての経験だったので、自分も経験して見たいな〜と憧れましたが、今のプログラムでは卒業式に参加することはできず...少し残念です。
でも、半年間一緒に勉強してきた友達を祝うことができてハッピーでした。


やっと乗り越えた春学期、これから待望の夏休みです!
遊びまくるぞ〜と言いたいところですが、夏休みの間もDeafSpaceに関するリサーチやプロジェクトに集中する予定です。あと半年で本帰国なので、自分の目的を忘れず、少し息抜きをしながら夏休みを過ごしたいと思います。

では皆さん、また来月きらきら
5月生活記録【第13期生 山田茉侑】[2018年06月08日(Fri)]
今月は、縁あってOSD (The Oregon School for the Deaf)の寮とNightmare Factoryを見学する機会を得ることができました。OSDは、アメリカで3校あるCharter Schoolのうちの1校です。3月の生活記録で紹介したRMDS (Rocky Mountain Deaf School)、OSDどちらも保護者の要望によって建てられた学校です。保護者の要望での建設だからか、こちらの学校でも、ASLでの教育に力を入れておりました。寮のスタッフもろう者の割合が多いです。

こちらの学校は、減少傾向にあるものの児童生徒の数は100人ほどです。


寮の広間には、ビリヤードなどの大型ゲーム機が設置されており、アメリカらしさを感じました。ちなみに、他のろう学校でこのような大型ゲーム機が設置されているのを見たことはありません。

広間.JPG

VR(テレビ電話リレーサービス)が女子寮・男子寮に各2つ設置されておりました。そして、本来の目的にそれた使い方をする人がいるため、部屋でのVRの使用は禁止されているそうです。

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こちらの学校の寮、とてもVIPなのです。
3~4人で一部屋を使用するのですが、一つ一つの部屋がとても広く、4人でシェアしても余るほどの空間があります。そして、各部屋にトイレ、バスが完備されております。また、いくつかの部屋にはキッチンもついております。
補足ですが、卒業した生徒で次の進路に向けて準備をしている人、教育実習生、アシスタント用のAPTが寮と同じ建物内に設置されています。



ブログ冒頭にあるNightmare Factoryというキーワードに引っかかった方もおられると思います。なんとこの学校、Nightmare Factoryというお化け屋敷を一般公開しているのです!世界的に見ても有名なお化け屋敷だそうです。
今回は特別にお化け屋敷の内部とバッグヤードを案内していただけることになりました。

チラシの写真です。
チラシ.JPG

チケットは$10になるそうです。

入り口の写真です。
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毎年11月は、1ヶ月の間お化け屋敷を一般公開しているそうです。
こちらスタート時点の内部の写真です。

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歯科技工、ドール、ピエロの部屋など様々なテーマの部屋がいくつもありました。全体で30分ほどの距離です。オフシーズンにも関わらず、見学の途中途中で作業をしていた生徒や先生たちが驚かせようとしてきて、かなりサービス良かったです。


こちらの学校、本格的な姿勢でお化け屋敷の開設に臨んでおり、ホラー大好きなわたしでもこのお化け屋敷は怖いと思いました。その怖さ故、世界各地、例えばインドや中国からこのお化け屋敷を目的にアメリカまできている人もいるそうです。1ヶ月間で約100,000人もの人が集まるそうです!


11月の一般公開に向けて、小学部から高等部までの児童生徒たちが一年中準備しているそうです。そして、このお化け屋敷の開設によって、得た費用でペンや消しゴムの教材費などが賄われているそうです。

どの授業の活動の一環でお化け屋敷を開設しているのかなど、質問をしたかったのですが、残念ながらその機会は得られませんでした。いつかまたこちらの学校の関係者と会う機会がありましたら、報告したいと思います。
2018年5月生活記録 【第13期生 橋本重人】[2018年06月07日(Thu)]
 こんにちは、日本では梅雨入りしていて、蒸し暑くなっている頃でしょうか。ここでは全く雨が降りません。そのためか、先日まで緑色だったオーロニ大学の後景となる丘全体が、すっかり黄色に覆われています。秋学期からここを去る私は「もう緑色の丘は見られないのか」と寂しく感じます。

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(丘の上を散策した時の写真)

さて、春学期のクラスを全てパスすることができました。心からホッとしています。ということでオーロニ大学での回想を二回に分けて書きたいと思います。今回は、受講した3クラスの感想を書きます。

1.Grammar(文法クラス)
秋学期より続けての受講でした。担当の先生は丁寧に学生一人ひとりの答案用紙を添削をしてくださいました。秋学期では基本的な文法を学びましたが、春学期はさらに細かく、私の苦手分野である助動詞の使い分けについて学ぶことができました。日本にいた時には曖昧に理解していたことも、このクラスを通して学び、理解を深めることができました。アットホームな雰囲気で、受講生同士の関係も良いのが印象的でした。クラスを休んだりすると会った時に必ず「今日のクラスいなかったよね。大丈夫?」と気にかけてくれました。私にとって、リラックスしながら学ぶことのできたクラスでした。

2.Reading & Writing(読解・記述クラス)
読解と記述を学ぶクラスです。この春学期で一番苦労し、毎回緊張しながら受講したクラスでした。課題でのエッセーを書くにあたって意識するようになったことは、自分の意見を書くだけではなく、論述の根拠を文献やインターネット等から探して引用したり、文章を組み合わせて読み手が読みやすいかどうかを何回も推敲しながら作成することでした。担当のマーガレット先生は本当に厳しい方で、国際ろう学生であろうと他の聴学生であろうとその指導はまったくの平等でした。最初は、融通の効かない先生だなぁと苦い思いもしましたが、受講した5ヶ月で読解、記述ともに力がついてきたと感じている今、その先生に感謝でいっぱいです。
このクラスを受講したろう学生は同期の山田さんと私の二人だけでした。お互い情報交換したり、ポイントにズレがないかどうかを確認したりしました。長年ろう学生を指導している先生が言うには、やはりメインストリームクラスにいるろう学生はろう学生同士助け合いが多いそうです。山田さんはライバルであり、よき仲間でもありました。

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(左から私、担当のマーガレット先生、手話通訳のアンバーさん、同期の山田さん、手話通訳のバンスさん)特に、通訳のアンバーさんは本当に表情がとても豊かな方です。演劇の経験があると聞いたときはとても納得しました。

3.Deaf History(ろう歴史クラス)
毎週木曜の夜6時から9時10分までのクラスでした。担当がフリーモントろう学校の高等部で、実際に歴史を指導しているろうの先生です。秋学期のDeaf Cultureクラスや春学期の他のクラスで度々アメリカの歴史的人物や出来事を聞く機会があったのですが、それぞれを深く知ることはできませんでした。しかし、このクラスを通してそれぞれの出来事の理由、経過、結果を丁寧に学ぶことができました。例えば、「アメリカ手話の語幹は一般的に言われているようなフランス手話だけではない。他の国の手話からの影響もあり、全部で4種類の手話からアメリカ手話ができた」などです。また、アメリカのろう文化やろう運動の歴史についても知ることができ、とても充実したクラスでした。

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(担当のベア先生と。フリーモント聾学校の歴史博物館にて。)

2018年5月 生活記録 【第12期生 西 雄也】[2018年06月07日(Thu)]

早いもので、大学院での生活が、もうじき一年経過しようとしています。

◆春学期を振り返って・講演会
 春学期の授業を振り返ると、セオリーを考えることの多かったクラスだったように思います。それでも無事に最終テストやプロジェクトを終えることができたので、一安心しています。
 その他、言語獲得のクラスに関して、理論をまとめるのが少し難しい内容もあり、幅広い視点から学ぶためにも、他の大学で開催された、言語学について有名なMayberryという方の講演会に参加してきました。その講演会のテーマは言語の重要な時期を再考することであり、早期からバイリンガルを身につけることにおいて重要なことは何かについてなどを取り入れての内容でした。
 それ以外は、クラスメイトからの誘いによって、ケンダルろう学校で本校のシステムについての講演を拝聴しました。
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↑言語獲得のクラスにて


◆ギャロデッド大学・大学院卒業式
 ギャロデッド大学での卒業式に参加しました。何人かの知人や友人がそれぞれ卒業の晴れ舞台を飾っており、この卒業式に参加する前は自由に参加できると思っていたのですが、チケットが必要だと聞かされたときは驚いたものです。その後、友人からチケットを頂き、参加したところ、会場は満員でした。この光景を見て、チケットが必要だということに納得したものです。
 ギャロデッドの卒業式では、会場全員が手話での段取りが行われ、全員が見えやすいようにモニターに写し、モニターの上に字幕形式で文字通訳が行われていましたまた。盲ろう者のための通訳や聴者への音声通訳はあるのですが、その中で少し驚いたのは、ろう通訳者がいることでした。それは、英語対応手話や中間手話に対して、ろう者に分かるようにASLやろう者にわかりやすい手話で通訳するものでした。話には聞いていましたが、この場で見れることに感激しながら観ることができました。

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↑ギャロデッドの卒業式
会場は満員!!

◆その他、イベント
 クラスが終わった後しばらくは、これまでの疲れが溜まっている状態だったのでゆっくりと休むと共に5月中は友人の招待により、多くのイベントがあったので参加しました。
イベントは、バーベーキューやキャンプ、そしていくつかのホームパーティや誕生会などに参加しました。様々な職種の方と交流し、ろう学校関係の職種についている方とも情報交換や交流をすることができたので、気分転換にもなりつつ有意義な経験をさせていただくことができました。

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↑ホームパーティ

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↑バーベーキュー形式で誕生会
(この時は子供達だけでゲームをしていました)

 余談ですが、あるパーティの中で日本ではあまり聞くことのない話があり、パーティの中で退役軍人や現役軍人の方がいました。戦争の経験談を聞くだけでなく、その方がもうじき現地(他国)へ発つことになり、しばらく帰ってこれないので、家族との別れや悲しみを目のあたりにすることもあった時は、なんとも言えない気持ちになりました。
また、一般市民の一人ですが、足の一部がエグりとられたような状態になっている方がおり、その理由が酔っ払いによってライフル銃で撃たれたとのこと、ショックでしたが、アメリカではこのように銃問題を抱えているなと日本の平和さを一層、再認識させられたものです。

 その他、いくつかのパーティで、日本の料理が食べたい!というリクエストがあり、たこ焼きと天ぷら、トンカツ、をそれぞれ作ることになり、皆さんから好評を頂きました。

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パーティのために作った日本料理。
(この中では天ぷらが一番好評だったようです。)


以上で五月の生活記録ですが、
来月はワークショップに参加するので楽しみにしています。


2018年5月生活記録 第11期生 牧谷陽平[2018年06月06日(Wed)]

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卒業式の前に、MSSEのみんなで朝食会をしたときの思い出の写真です。
MSSEの同期です

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Tommie MSSEクラスで唯一の黒人の先生でした。
先生の肌の色で、クラスの雰囲気が変わるということは経験して初めてわかります。

みなさん今回でもう、最後の生活記録になります。
3年間、私の波乱万丈な留学生活を見ていただき、そして支援していただき、
本当に感謝しています。

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2年間、お世話になった MSSEのボスGerry と私の指導教官Chris です。
2人とも、私のことを親切にしていただき感謝しています。

5月はアメリカを去るまで、毎日、睡眠時間を削って、最後の大学院の、卒業のまとめを
仕上げる一方で、教育実習も最後の大詰め、朝の8時半から晩の22時まで生徒への最後の指導や支援をしてきました。
聾学校を去るのは悲しかったけれども、次の段階へ進まなければならない、と前向きに考えました。

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MSSEからの留学生3人です

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みんなで撮った、卒業前の集合写真

アメリカの大学のシステムは日本のと違って、一人ひとりステージに上がって卒業証書のカバーを受け取るというものでした。中身に卒業証書はありませんでした。6月中旬に郵送してくれるとのことで、楽しみです。

また、卒業式当日に着るガウンの下には、パジャマを着ても、ガウンで隠れるということでした。(私は日本の着物を着ていきました。でもガウンで隠れてしまいましたが)


卒業後は日本に帰り、日本の友人との再会を楽しみました。
これからは日本を含め、世界のろうたちと関わりながら、ろう交流の場、ろうの言語を守っていくことを前提にして、その発展を助長していきます。

みなさん、これからもよろしくお願いします。
Posted by 事業担当者 根本和江 at 08:54 | 奨学生生活記録 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
第11期 牧谷陽平奨学生、帰国[2018年06月05日(Tue)]
第11期 牧谷陽平奨学生、帰国

5月25日、第11期の牧谷陽平奨学生が留学を修了し、無事に日本に帰国しました。

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<故郷に到着〜っ −高松空港>

留学中は、ニューヨーク州にあるロチェスター工科大学/国立聾工科大学(RIT/NTID)で、特殊教育を学んできました。
今後の活躍にご期待ください。
ご支援いただいたみなさま、ありがとうございました。

*牧谷陽平奨学生の留学報告会は、2019年1月に開催予定。
 (参加申込の受付開始は、今秋から。募集開始時は、改めてご案内します。)


事業担当:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 18:17 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
2018年4月生活記録 第11期生 牧谷陽平[2018年05月16日(Wed)]
4月はもう最後になるということで,現場で起こったことをそのまま,みなさんのところに届けます。これを読んで,日本の教育がどれだけ素晴らしいか,改めて考え直すのも一つのきっかけになれたらいいなと思っています。

4月は喧騒な日々を過ごしました。California School for the Deaf での春休みを終え,残り4週間ということで,担当するクラスも徐々に増えていきました。日本の教育実習では3週間の間でせいぜい6回まで,私の場合はいろんな事情も重なって,8回だったのですが,個々のろう学校では,最初の3週間で15回以上も担当しました。4月にはクラスも増えていき,1日に6時間もこなす日もありました。2か月間の教育実習では100時間以上もクラスを担当しました。生徒も多様性で,いろんな生徒がいました。特に女子はネガティブで,私が絵を描いたときにへたくそ!わからねえよ!!とか,あんたの言ってることウソばっかり!!などとこちらのやる気を削いできます。なのでこちらからも「あなたのその発言でこちらのやる気がそがれるんだよ」とはっきり言います。黙っておくよりも,気分がよくないことは,はっきりと言って伝える,これが大事ですね。

また,日本ではモンスターペアレンツ (本音を言うとカタカナ表記はよろしくないです。モンスターペアレンツだとかモンスターペアレントだとか議論をする人が出てきたり,ペアレンツの意味が分からない人も少なくなかったりするので, Monster Parents と表記する方が,まだ誤解は少ないです)が問題になっているのですが,このろう学校でもモンスターペアレンツはいます。しかもその人は,同じろう学校の職業に関する授業を受け持っている先生でした。つまり,生徒の母親が,同じろう学校の別の授業を担当している,ということです。先月号でも言いましたが,高校1年生(9年生)の授業です。とある生徒は勤勉で成績もいいのですが,先生の話を真面目に聞きません。いわゆる授業中はおしゃべりだけして,課題だけをこなすというタイプです。私はそれがほかの生徒の学習の妨げになるということで,これも成績に入れることにしました。それは,授業中に説明した問題をきちんと配られた資料に書き込む。簡単なことです。私が問題の解説をして,生徒みんなで議論したこと,解答を書き込んでいく。それをうつすだけです。ですが,その生徒はおしゃべりをしていて,解答を全く書いていませんでした。それに対して,私は授業中の態度を0点にしました。するとその生徒はうろたえて,その資料をなんと,ゴミ箱に捨てました。私はそれを拾い,生徒の所に戻しましたが,生徒はそれを受けつかず,ごみ箱に捨てる一方でした。今まで,自分が正しい,自分のしていることが間違っていないと,自分の誇りが高くなっていたところに,それを折るようなことが入ってきて,それを受けつかないようでしたね。これぞ,アメリカの典型的なパターン。我慢が足りない!

その数日後,私の指導教官の電子メールを確認したところ,その生徒の母親からの電子メールが来ていて,そこには「私の息子は勉強もできる。なのに教育実習生が息子の授業を受け持つようになって,息子は理解できない。(あのー,息子さん,授業中おしゃべりばっかりしていて私の説明を聞こうとしない。。。これって誰に問題があるのでしょうか?)しかも教育実習生は息子の手話言語をきちんと読み取れていない。(あのー,私はアメリカ手話言語を始めて3年目ですよ?あなたの家庭はろう家族であって,息子さんは16年もアメリカ手話言語を使っているんですよ? 逆に息子さんが日本手話言語を3年学習して,私たちが使う手話を100%理解できるのでしょうか?)しかも,息子さんの成績に0点をつけた。この問題を解決せずに,教育実習生の指導を続けるのはやめてほしい(もしもし,この0点は,授業中の活動の点数ですよ。。。私に指導をやめさせてほしいという前に,息子さんときちんと話し合いましたか?息子さんのしていることは全部正しいと言い張るんでしょうか。)」
これにたいし,私の指導教官の返事は
「教育実習生はここのろう学校に来て,すべてのことに圧倒されている。いわゆる “カルチャーショック(文化的衝撃)” が起きているのです。しかも,息子さんたちの授業を受けもったのは先週のことだし,教育実習生にとっても,生徒たちにとっても,お互いに歩み寄るための十分な時間がとれなかったため,こういうことが起きているのだろう。私たちは改めてこれについて話し合い,もう一度成績をつけなおすことにする。一方で,授業中は,生徒は実習生の話を集中として聞いていない。そのあたりも影響している。」と毅然とした態度で母親を納得させていました。

ここで注意してほしいのは,私の指導教官は私にそんなことを全く言わなかったのです。私が一生懸命になって頑張っているところに,それを崩すようなことはさせまいと,毅然とした態度をとってくれたのでしょう(その後,これについて指導教官と話はしました)。教育実習を受け持つ先生はかなりの根気がいります。私の指導教官には感謝しています。

他の授業では,章の中間テストと章全体のテストをしましたが,中間テストのクラスの平均が33%で,全体のテストをするのがとっても心配で,生徒とみんなで議論して,他のもので章のテストをすることにしました。それは自分で問題を作り,自分で解く。かなりの知識と思考を必要とします。私はこのプロジェクトを100点満点ではなく,160点を超える配点で作成し,100点を超えた分は,中間テストの補填にあてるというやり方をとりました。その結果,みんな頑張ってプロジェクトを作成し,成績もあがりました。

この教育実習は私の時間もほとんどとれませんでした。朝の8時から昼過ぎ3時まで授業,そのあとの放課後は個別指導を5時ごろまでして,その後は成績処理や翌日の準備をして,18~19時に帰宅する毎日でした。さらに20時半から22時ごろまでは寄宿舎へ個別指導をしに行きました。その後はまた帰宅し,シャワーを浴びたり,次の日の準備もすることがあって,寝るのが1時になることが日常でした。毎日14時間の勤務は大変でしたが,これはとてもいい経験になりました。
2018年4月生活記録 【第13期生 山田茉侑】[2018年05月08日(Tue)]
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写真は、SFの日本人街で行われた、お花見イベントの様子です。


こちら、桜が咲きようやく春がやってきました。日中は半袖でも過ごせるほど暖かいのですが、夜はかなり冷えこみます。1日外出するときは、夜のことを考えて防寒具が必要になります。

今月は、アメリカの出産前祝いパーティとクラスについて報告したいと思います。

◇友達の出産前祝いパーティ(Baby shower)
アメリカでは、パーティは基本的に公園か家が好まれます。
今回は、うららかな天気で景観がよく映える絶好の行楽日和だったため、公園を選びました。公園でパーティなんて、何年ぶりでしょうか、子どもの時以来です。

パーティでは異文化をひしひしと感じました。
1)パーティ自体がサプライズ形式だったため、パーティを悟られないよう主役の友達を公園まで誘導する各々の仕掛けを作りました。
「カフェで集合しましょう」「今日はいい天気だから公園でお話したいな」「(公園についた後)あの二人、シビアな問題を抱えているらしく、相談のため二人だけになりたいみたいですよ(その間二人でパーティのセッティングをする)。」
訝しく思われていたそうですが、まさか、という心情だったらしく、ガッツポーズです。

2)ゲーム大好きアメリカ文化のためか、パーティ中はずっとミニゲームが絶えませんでした。例えば・・・2人ペアになって、どちらのチームがより早くオムツ(トイレットペーパー)を片方の人にしめられるか、競い合うゲームをしました。綺麗さは重要視されないようです。
また、友達妊婦さんの腹囲を当てるゲームもしました。
最初に友達妊婦さんがリボンを腹囲の長さに切り、その後参加者たちでリボンの長さを推測するゲームです。

他にもたくさんの妊娠出産になぞったゲームをしました。Baby shower gameで検索すれば、ヒットします。最後は、友達妊婦さんに様々なことを教えてもらいました。そこでも、また異文化を感じました。アメリカにおいてベビークラスは一般的ですが、メキシコでは一般的ではないようです。家族形態が、祖父母を含む大家族なため、出産育児について家庭内で情報が引き継がれるためだそうです。たくさんのことを学ばせてもらったパーティでした。
母子ともに元気な姿で会えることを楽しみにしております!

以下、クラスについて報告したいと思います。
春学期も残り2週間になりました。

◇Reading& Writing クラス
先月、こちらのクラスの受講生の半分がギブアップしたと報告したと思います。
その拍車は最後まで緩めることなく加速し続け・・・結果、33人の受講生で始まったクラスだったのですが、現在は9-10人しか受講生が残らなくなってしまいました。教室の端っこに座っているため、全方を見渡せるのですが、最近は寂しい空間を感じるようになりました・・・。
ですが、このクラスの先生は、かつてのアメリカの現実、ジム・クロウという法律や奴隷制度に焦点を当てた研究をしており、その繋がりでアイデンティティの抑圧や危機をトピックにしたエッセイをたびたび読みます。そのためか、ろう学生に人気のあるクラスです(ただし英語に強いろう学生)。とても興味深いテーマを扱うクラスですが、先生はかなり厳しいです。再提出の融通が聞かないため悪い成績を取ると、もう二度と直せません。Fや Dの成績から始まり、週の3日は徹夜していた日々もこれで終わるのかと思うと、とてつもない開放を感じます。今後の学校生活では、十分な睡眠の取れる日々であることを願ってます・・・。
また、このメインストリームクラスを受講したおかげで、かえってろうの先生方のフレキシブルさを再実感しました。学生の背景や都合に合わせて柔軟な対応をしてくださる方が多いのです。例えば、中間テストの成績に納得できない場合、学期末テストの前に再試験を受けられるチャンスをくださります。

◇child develop deaf experience
今学期唯一トム先生の演劇のような手話を見続けられ、かつ学生同士の議論が熱く、一番大好きなクラスだったのですが、それも今週で終わりです。さみしくなります。
最後のプロジェクトとして、フリーモントろう学校の保護者方に伝えたいことをパンフレットやプレゼンなど何らかの形で残す課題を、本日提出したばかりです。クラスの中から1つ選んで、本当に保護者方にお渡しするそうです。
「言語剥奪」や「IQ」、「第一言語としての手話が英語獲得にもたらす影響」、「認知発達」 など、友達の発表を聞いただけでもテーマは多彩でした。ほとんどが自分の経験からテーマを選んでおり、とても興味深かったです。経験は強い武器ですね。
わたしは、「聞こえる友達との対等な関係性」をテーマにし、障害認識やエンパワーメントと結びつけてポスターを作成しました。QRコードをつけてムービーも見れるようにしました。インテグレートした友達からはあるあると共感してくださり、発表中補足するかのようにその方の経験談も聞くことができました。関係性の問題は世代も国も問わず、どこでも同じですね、改めて問題の深さを感じました。


◇Deaf Education
先週は、ろう生徒の卒業後の就労支援や進路について学びました。そこでセーフティネットの多さにただただ驚きました・・・。
アメリカでは、SSIが障害学生の大学に通うのにかかる学費や生活費の一部を賄います。そして、日本の障害者年金と同じVRという制度もあります。ただし、SSIもVRも州によって支給される範囲はまちまちです。ですが、日本と比べ、こちらのセーフティネットの存在は大きいと思いました。
これらセーフティネットは状況次第でプラスにも捉えられ、マイナスにも捉えられます。
ですが、VRだけでは生活できないため、仕事をかけもちして学んでいる友達も見てきました。また、夢を叶えるために一生懸命勉強し、テストの勉強会の時は、合わない時間の中から唯一都合のつく時間を見つけて、遠いところから集まってくる友達も見てきました。その方々を見ていつも励まされてきました。ぜひ友達には、セーフティネットをうまく使いながら夢を叶えていって欲しいです。わたしも、学べることのありがたみを忘れず、これからも精進して行きたいと思います。
2018年4月生活記録 【第13期生 橋本重人】[2018年05月08日(Tue)]
 こんにちは。日本の皆さんはゴールデンウィークも終わり、しぶしぶ仕事や学校に行っている頃かと思います。もちろんこちらでは大型連休というものはなく、いつも通りに学校に通い続けていました。この春学期も残り2週間、5月半ばにある最終テストに向けて準備を進めています。

 さて4月の生活記録として、まずフリーモントにある幼稚園への見学の報告をしたいと思います。ここフリーモントでは多くのろう者が生活し、手話と触れ合う機会が他の町と比べても多くあります。そういった理由からこの町に引っ越してくるデフファミリーも多く、フリーモントろう学校の生徒の半分がデフファミリー出身です。しかしながら、そのような土地柄にも関わらず、ろう児童を聴者と同じ学校に通わせ、口話で育てようとする家族もいます。私はある幼稚園のスペシャルプログラムに通っているろう児二人の様子を見学させてもらいました。彼らはろうであると同時に発達障害でもあるという事で、見学させてもらえる運びとなりました。
 クラス活動や遊びの時間で、先生たちは一生懸命声をかけたり踊りに誘ったりしていましたが、二人とも全て分かって行動しているとは言えない様子でした。クラスメイトたちと同じように行動すれば良いという感じで、周囲との会話を楽しむ様子はありませんでした。担当の先生に聞いてみると、彼らの保護者は手話を取り入れようとせず、口話で会話をしているそうです。IEP(Individualized Education Program - 個別の教育支援計画)では手話についての記述はなく、先生たちは手話はおろかジェスチャーでさえ使う事ができません。
 個人的には、その保護者の強い気持ちも理解できますが、やはり彼らが学校で積極的に活動や行事に参加できているか、また、指示を理解した上で活動できているかが大切ではないかと思います。答えを見つけることは難しいですが、どのような教育環境がその子らにとって一番いいかは、常に様子を見ながら考えることが必要だと今回の見学を通して痛感しました。


 もう一つ、息抜きとしてサンフランシスコ市内にある日本人街へ行ってきた報告をします。ジャパンタウン地区にて、第51回「北カリフォルニア 桜まつり(Cherry Blossom Festival)」が開催され、パレードもあると聞いたので、サンフランシスコ在住の日本人の方に案内していただきました。 
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(ちらほら桜が咲いていました)

 会場のステージでは、剣道の防具や道着を着用の様々な人種の人々が、それぞれ技や試合を披露していました。実は私も剣道の経験が何年かあるため、そのショーを見ているとだんだんその試合に参加したくなってきました。また、「面(めん)!」「小手(こて)!」と大声を出してみたくなりました。大声を出す事でストレス発散にもなります。他にも日本舞踊や和太鼓演奏、武術、阿波踊りなどのパフォーマンスがありました。その近くのジャパンセンター内では生け花や人形作りなどのデモンストレーションもあり、日本に行けなくてもそこで日本の体験を堪能することができるのです。
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(ステージの様子)
 
 来場者は日本人だけでなく、日本に興味を持って参加する現地の人々が多くいました。その知り合い曰く、毎年20万人以の来場者があるそうです。最後に美味しい日本料理や日本独特の雰囲気を満喫し、リフレッシュすることができました。
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(神輿を担いでいる様子。クライマックスで、大いに盛り上がっていました)

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