鳥取県内にはサルの展示施設が県内3大都市に一箇所ずつ在ります。
いずれも官営ですが、米子市のサル舎は、米子市ライオンズクラブが大阪大学から譲り受け、米子市に寄贈した経緯があり、その後もライオンズクラブ、大阪大学の比較行動学研究者が継続的にサポートしています。
岡山県真庭郡勝山町神庭の滝周辺に、大阪大学の人間科学研究科附属比較行動実験施設が管理する勝山第一実験所が在り、生息するニホンザル餌付け集団(=勝山集団)のフィールドワークをしている。
サルはそこから貰い受けたのですが、研究者側は展示飼育水準に一定の条件を付けたので、米子市湊山公園の猿舎の施設水準、飼育水準は県内で一番高い。
もっとも繁殖制限していませんから、全部は飼えない。当会では余剰とみなされたサルの譲渡先を問題にしたことがあります。
参照:http://www.geocities.jp/torikyouzoo/m.yonago.PDF
鳥取市のサル舎は、施設規模を鑑み”不適正種飼育”にあたるとして、サルは去勢手術を受け、繁殖はしていません。いずれ閉鎖されます。
倉吉のサル舎の飼育状況は一番悪く、施設の問題だけでなく近親交配の問題も抱えています。害獣駆除対象となったサルを、無造作に飼育し始めたため、問題が生じた時には予算等の関係もあり、担当者が頭を抱えてしまい解決出来ないで先送りしてきた。先送りすればするほど問題は深刻になっていく。
地元新聞は「2013年度の改修事業を目指す」と簡単に締めくくっていますが、箱物を新しくしただけでは解決する問題じゃない。飼育体制を抜本的に変えないと。
読売は予算の問題を強調していますが、私はこちらのほうが正しい見通しだと思います。
近く、倉吉に行くつもりでいますが、安易にサルを飼うべきじゃない。
昔ながらのやり方を惰性で続けてきた結果が、動物虐待を長引かせています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サルの住まい改善へ 打吹公園のサル舎
2012年01月04日
鳥取県倉吉市は、サルにとって好ましい住環境ではないといわれる打吹公園のサル舎改善に乗り出す。地面を掘り下げて人が上から見下ろす形になっている現在のサル舎について獣医ら専門家から「サルがストレスをため込んでけんかや病気を発症する一因」との指摘もあり、人の目線よりも上にした飼育環境に変更することで改善を図る。
同公園ではミニブタやヤギ、ウサギ、モルモット、鳥類など約15種類が飼育されている。地下方式のだ円形のサル舎(面積約130平方メートル)は1958年に設置され、現在は24匹飼育されている。
本来は木の上で生活することが多いサルにとって、人の視線を上から浴びる環境は好ましくなく、市によると、地下方式のサル舎は全国的にも少ない。ストレスを感じたサルは攻撃的になり、いじめや仲間の毛をむしる原因にもなると考えられ、けんかに負けたサルが逃げ込む場所も必要だという。
また、サルの寝床にも問題がある。夜間はいたずら防止で外から見えない場所に移動するが、寝床スペースは4畳程度。24匹のサルが狭い空間にすし詰めになっている状態は改善が必要で、サルの“プライバシー”確保を指摘する声もある。
市は新年度の早い時期にサル舎改築の検討会を立ち上げ、市民意見も求めて改築案をまとめる方針で、2013年度の改修事業を目指す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
上から目線 好まザル 倉吉の打吹公園飼育舎
専門家指摘 市、改修検討へ
2012年2月10日 読売新聞
半地下形の構造で地上から人が見下ろす形になっている猿飼育舎(倉吉市の打吹公園で) =
倉吉市は2012年度から、同市仲ノ町の打吹公園にある半地下形の猿飼育舎の見直しを始める。来園者が地上から見下ろす状態になっているため、専門家らから「人間の目が気になり、ストレスがたまりやすい環境にあり、攻撃的になってけんかしたり、病気になったりする原因になる」との指摘を受けたという。改修検討会を設置するほか、市民から意見を募るとしている。(上田貴夫)
同園の猿飼育舎は1958年に開設。地面を掘り下げた半地下形の楕円(だえん)形で、広さ約130平方メートル。現在、ニホンザル24匹を飼育している。
市によると、国内の動物園などの猿用飼育舎は、かつては半地下形が主流だったが、野生では木の上で生活する猿にとって、「周囲が見渡せず、人に上から見下ろされることで不安になり、ストレスがたまる」という観点から、現在は多くが地上形のおりに変更されているという。
猿は不安やストレスを感じると攻撃的になったり、他の猿の毛をむしったりすることがある。同園でも一部でけんかしたり、毛が抜けたりした猿がおり、原因ははっきりしないが、ストレスも一つの要因になっているのではないかとみられている。
市は中国地方の先進的な動物園を視察し、専門家らから話を聞くなどして飼育環境を研究。飼育舎の形状に加え、猿が夜間に眠る地下室も約20平方メートルと手狭なことからストレスを感じやすく、弱い猿の逃げ場がないことも課題に挙がった。
一方で、同園は入園料が無料なうえ、猿よりも子どもたちが直接触れ合えるモルモットなどの小動物が人気で、市の担当者は「多額の予算をかけてまで改修することに市民の同意が得られるかどうか」と懸念する。市は改修検討会で広く市民の声を集め、改修するべきかどうか是非を判断したいとしている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サル舎ガラス割られる 昨年末、43匹無事 鳥取・米子の湊山公園
産経新聞 1月18日(水)7時55分配信
鳥取県米子市が運営する湊山公園のサル舎「猿が島」で昨年末、ガラスが割られていたことが分かった。悪質ないたずらとみられ、飼育するニホンザル43匹に、けがなどはなかったが、サルたちはしばらくの間、おびえた様子だったという。
被害があったのは、サル舎(約200平方メートル)内のガラス張り観察室。12月31日朝、飼育員が、金網入りのガラス1枚(縦約1メートル、横約50センチ)に大きなひび(長さ約40センチ)が入っているのを見つけた。
サル舎は午前7時から午後6時まで無料開放。近くに管理棟があり、観察室は夜間、施錠している。30日夕に餌を与え、施錠するまでの約1時間の間に割られたらしい。飼育担当者は「夕方は、破損しているのに気づかなかった。強く足げりしたようだ」と話した。
ガラスが大きく破損した場合、サルが逃げ出す可能性もあり、同市は交換したうえで、「ガラスをけらないでください」と注意書きを張り出した。
サル舎は昭和61年のオープン。現在は親ザル38匹、子ザル5匹を飼育し、市民の憩いの場として、家族連れらが訪れる同市の人気スポットになっている。
今月3日には京都・福知山市にある動物園のサル山に花火が打ち込まれ、サルたちが、やけどをする被害があっただけに、米子市維持管理課は「これまでもガラスが破損するケースがあった。サルたちをおびえさせるようないたずらはやめてほしい」と話している。
下は2009年3月、改修工事が終了した湊山公園のサル舎
米子市湊山公園の猿舎観察室に展示された「お猿さん紹介パネル」