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耐火レンガどうしの接着方法[2007年08月21日(Tue)]

 連日猛暑が続いています。残暑お見舞い申し上げます。 

 8月4日に「暑気払い・ソーメン流し」の後、8月の私たちの活動は、8月25日の第4土曜日まで夏休みに入りました。そこで、この団体ブログを書いている担当者も8人の孫たちと過ごすために休ませていただきました。

 さて、学校の夏休みも残り10日になりましたので、このブログを再開することにしました。

 7月6日に赤レンガどうしの接着のことを書いた後、別の話題を書いてしまいました。
この辺で、このブログのメインである「竹炭作り」に話をもどすことにします。


熱硬性の耐火モルタルは熱を加えても硬化しない?

 私たちの身の回りで見かける赤レンガは、目地材としてセメント系モルタルで接着できますが、耐火レンガと耐火モルタルが現場に搬入されたとき、耐火モルタルの袋にはなんら記載がなく、電話で問い合わせました。

Q 今回現場に入った耐火モルタルの袋に熱硬性のモルタルか、気硬性のモルタルの
  表示はない。
A 現場に入ったのは熱硬性モルタルである。

Q 資料を読むと常温では硬化しないので、熱を加えれば硬化するのか。
A 熱を加えても硬化しないとよく質問がくる。また、耐火レンガが動くという苦情も
  出ている。

Q 熱硬性モルタルを硬化するための方法はどうするのか?
A アサヒキャスター(耐火キャスタブル)13T(コテ塗り)を耐火モルタル1俵につき
  10kg混ぜて使う。

 私は建設業界で40年以上勤めていたので、モルタルといえばセメントと砂を水で混ぜたものだと理解してだけに、築炉業界で使う耐火モルタルも水で混ぜ合わせて使うものだと思っていました。
 
 この記事を書くに当たって再度ネットで検索すればきっちりと書いてありましたが、数多くの情報の中から自分の求める資料を検索するのも骨の折れる作業です。この電話でのやり取りで納入された耐火モルタルを間違えないで使うことができました。


ヒートセット、エアーセット

 インターネットネットの「ヒートセット、エアーセット」を開くと、「一番施工でトラブルや、勘違いが多かったのが、このモルタルです。昨今では一般市場でも購入出来るようになりましたが、どう施工するかまではまず説明はありませんし、店頭においてあるモルタルは、ほとんどが「ヒートセット=熱が加わる事によって硬化する」モルタルだからです。
 また、プロの世界では、モルタルの品質を大切にします。使いにくい、パサパサの製品は2度と使わないようにしたりしますが、そういう選択肢は一般市場では、まず不可能です。全てとはいいませんが、苦情の話しをメールで伺っていると、粗悪品としか思えないようなものも出回っているようです。それから、一番勘違いが多いのが、セメントと同じ施工要領で工事をしてしまうこと。耐火レンガに水を吸わせて、モルタルで積めば、いつまで経っても固まりません。
 
 耐火モルタルでレンガを積む時はレンガに水はつけてはいけません。そして、もう1点大切なのは、耐火モルタル、特にヒートセットモルタルは、セメントと違って、常温では硬化しないことです。温度がかかって焼結して初めて硬化しますが、さして温度が上がらない、例えばバーベキュー炉の場合、モルタルで積んでも、目地のモルタルが生原料のままで、雨水がしみて、流れ出すという相談も良く聞きます。ですから施工の条件によっては違う材料をお勧めする事もあるのです」と書いてありました。


耐火レンガ使用上の注意

 赤レンガを水につけてからセメントをつけて積む。これは正解です。水を吸わせる事によって目地のセメントが良く馴染み、目地切れを防ぐ事が出来ます。
 では耐火レンガを水につけて、耐火モルタルで積んだらどうか。これは大間違いです。吸わせた水がモルタル目地にしみ出し、いつまでたっても目地が固まりません。工事現場でも耐火レンガは雨に濡れないよう厳重にシートでくるんで保管をしています。耐火レンガは水濡れ厳禁で、濡れたら乾燥させると覚えておいて下さい。
 極端な場合を想定しますと、水分が多く残ったまま、急激に温度を上げますと、水蒸気爆発の危険性さえあります。耐火煉瓦工事完了後、こうした水分を徐々に抜くために乾燥焚きという工程もあるくらいです。「モルタル=業界では粘土ペースト状のもの」という意味も間違えないで下さい。


アサヒキャスタブル使用上の注意



 アサヒキャスタブルの袋には写真に示す注意事項が書いてありました。
□乾燥した建物内で保管して下さい。
□開封後はなるべく早くご使用下さい。
□混練水には清水をご使用下さい。
□混練は規定水量で充分に行って下さい。
□混練後は30分以内に施工して下さい。

! 注意
1.粉塵を長期間、吸入し続けると、肺への障害を生じる恐れがあります。取り扱いには、防塵マスクを使用して下さい。

2.皮膚についたり、目に入ると肌荒れ、炎症を生じる事があります。
保護手袋、保護眼鏡を使用してください。もし、受傷された時、ただちに洗浄、医師の診断等の処置を行って下さい。

3.完全に硬化したことを確認して脱枠して下さい。天井、壁などは施工体が充分硬化していることを確認して脱枠して下さい。脱枠時、施工体の下は関係者以外立入禁止として下さい。

4.急激な乾燥により、施工体が爆裂、破壊し、ケガをする恐れがあります。当社の提示した乾燥条件を厳守して下さい。密閉容器内の施工体の乾燥は、容器の破裂を起こす恐れがありますので、絶対避けて下さい。もし、乾燥する場合は、換気口を充分にとって下さい。

5.材料によっては金属ファイバーが配合されています。刺されるとケガをする恐れがありますので、保護手袋を着用し取扱いに注意してください。


築炉工事



防塵マスク、保護手袋をして耐火モルタルの練り混ぜ作業
 

 耐火モルタルの配合はSK32シャモットの耐火モルタル30キロに対し、水10ℓと指示されてきましたが、現場では使用量と硬化時間を判断して耐火モルタル10キロにして練り混ぜました。これに初めて使う建材のアサヒキャスタブルを大しゃもじ1杯を入れましたが、慎重を期して水を指示量より少なくしました。
 モルタルの練り混ぜには会員が提供してくれた電動攪拌器を使用しましたが、硬くて作業が非常に困難でした。





 初日の作業ではこの配合を踏襲しましたが、後で建材店からのメモには「厳密を要するときにはメーカーに従わねばならないが、一般にはレンガ積みに最も適した硬さに練ればよい」と書いていましたので、翌日の作業からは作業性のよい硬さのモルタルを練ることにしました。

 築炉工事の第2日目でまず心配したのは昨日窯の基礎に使った耐火モルタルが硬化しているかどうかでした。耐火モルタルが硬くて練混ぜも困難で隅々までモルタルが行き渡らなかったことが懸念されました。


 24時間の養生が必要なのでまだ硬化している途上で、熱硬性モルタルだから、熱を加えることで硬化することを期待して作業に取り掛かりました。まず煙突周りを耐火レンガで固めると共に、赤土で埋め戻しながら窯の後部を固めていきました。

 こうして、鉄窯の周りを耐火レンガで巻きたてていきました。




 この築炉工事を計画していた段階での疑問点は鉄と耐火レンガの膨張率の違いによる目地の必要性でした。

 そこで、次回は目地について書くことにします。


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