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第81話 泉原水汲み場のごみ捨て場[2008年03月27日(Thu)]


 前回の「第79話 杉林植林地への作業道つくり」のなかで、杉林植林地近くの東海自然歩道沿いの泉原に、水飲み場所があることに触れました。

 ここへ車で行く場合は、主要地方道豊中・亀岡線の泉原(茨木市)から林道西谷線に入って林道の行き止まりの手前に、岩場から水が湧き出ています。北摂山地の奥深い森林の中ですが、土曜日・日曜日には遠くからも水汲みに来られています。
 
 このあたりの最も高い山の標高が620bですから、水場の標高410b近くまでじっくりと岩に沁みこんで、この場所で湧き水になっているのでしょう。この水場を挟んだ舗装道路の反対側は急斜面になっていて渓谷をなしていています。

 林道からは注意して見なければ気がつきにくいのですが、東海自然歩道からそれた散策路の方へ渓谷を下っていくと、左手の斜面には水場(以降水汲み場)から捨てられたごみの山が目につきます。

 「頭隠して尻隠さず」ということわざがあります。「頭を隠した」つもりの水汲み場からでなく、「隠したつもりの尻」の方から水汲み場の方を見上げてみました。


泉原水汲み場

 明治の森箕面国定公園からハイキングで歩くと、東海自然歩道の基点、政の茶屋の標高285メートルからどんどん登っていき、標高535メートルの開成皇子の墓、北摂霊園の580メートルと登りきったあと、標高差170メートルを一気に下った所に泉原水汲み場があります。

 出発して約2時間歩いた手ごろな休憩場所に湧き水があるのですから、咽を潤すには最高です。




      写真1 泉原水汲み場

水質試験成績表

 車で来ている人はたくさんのポリタンクの容器に汲んでおられます。中には神戸ナンバーの車をみかけました。

 ただちょっと注意しなければならないことは、水汲み場には「水汲みの皆さんへのお知らせ」の案内板が立っています。

 それには泉原自治会・泉原活性会の連名で、「この水はおいしい湧き水として多くの方々に連日汲み取り持ち帰られています。よって当方では水質検査をうけ『水質基準適合』の証明をもらってきたのです。また、周囲の環境美化保全と道路整備等にもつとめてまいりました。たまたま阪神大震災により水質を案じ再度きびしくなり水質検査を受けました。

ところが水質基準の一部改定により別にお示しする『水質試験成績書』の通り一項目について『水質基準に適合しない』となりました。このことについて注意してください。お知らせしておきます。平成7年7月」の下に、写真2に示す水質試験成績表(平成9年5月)が掲示されています。




      写真2 水質試験成績表

大腸菌とヒ素


 この水質試験成績表によると、大腸菌群が検出され、ヒ素は0.01mg/l以下の基準に対し、0.023mg/lで、大腸菌について「※印について水質基準に適合しない」となっています。

 国土交通省関東地方整備局京浜河川工事事務所のホームページで「ひそ」を見ると、「砒素の地殻中の存在量は1.8mg/kgで多くは硫化物として産出します。海水中には2μg/リットル程度含まれていますが、一般河川にはあまり含まれていません。しかし、温泉水など火山地帯の地下水には数十mg/リットルの高濃度で含まれていることがあります。

 砒素は昔から毒薬として知られてきましたが、現在では半導体の原料、医薬品、農薬、防腐剤など広く利用されています。人体への影響としては、皮膚の色素沈着、下痢や便秘等があります。

 砒素中毒による事故としては、乳分の安定剤への砒素混入が原因とされる森永砒素ミルク事件(昭和30年)があります。また、鉱山操業時の環境汚染が原因とされる慢性砒素中毒が宮崎県土呂久鉱山及び島根県笹ヶ谷鉱山の周辺地区で発生しています」と書いていました。

 また、「大腸菌は検出されない」という基準に対し、検出されたのはこの北摂山地に棲息する鹿、猪、日本猿、野うさぎ等の糞尿から検出されたのでしょうか。
大腸菌は沸騰させてから飲めばよいのでしょうが、ハイキングで2時間も歩くと、つい咽を潤したくなります。冷たい湧き水だからこそ美味しいのですが、「大腸菌は水質基準に適合しない」と表示しています。
 
 さて、この湧き水で咽を潤すかどうか、判断に迷うところです。


水汲み場の崖下はごみ捨て場

 北摂霊園から東海自然歩道を下りてくると、舗装した林道の終点と交差しています。左手は泉原の集落を通って竜王山から摂津峡へと続いています。まっすぐ険しい岩場を下りていくと、左手に勝尾寺川支流の渓谷沿いの散策路になっています。右手の急斜面には杉が植林されています。少し緩やかになった渓谷あたりの真上が水汲み場になっています。

 そのあたりには写真3、写真4に示すように、水汲み場の林道から投げ捨てられたごみの山になっています。




          写真3 主にペットボトルのごみ

 このペットボトルはこの渓谷をずっと下った、私たちの通称名「狐のベンチ」あたりの茨木市側の険しい山の斜面でも、ところどころ投げ捨てられています。
 
 これらは心無いハイカーが投げ捨てたのは明らかで、せっかく気分よく森林浴に浸りながらも、「誰にもわからないからいいだろう」という魂胆です。
 ペットボトルを捨てられていない「頭を隠したごみのない東海自然歩道」も、箕面市側から見ると、尻を出した恥を知らずのハイカーたちが捨てたごみの山です。

 写真4には使い捨てられた電化製品らしきものなど斜面の木々に引っかかっています。中には車のタイヤ、布団、発泡スチロールの容器なども転がっています。
 
 これら写真4のごみは、水を汲みに来た人たちが、「手ごろで誰にも見つからないゴミ捨て場」があると持ち運んだごみに違いありません。




写真4 発泡スチロールの容器や布団など大型ごみの山

この渓流を下るとホタルの住処が!

 東海自然歩道をそれてこの渓谷沿いの散策路を下ってくると、この砂防ダムが見えます。昭和61年度大阪府治山事業で作った砂防ダムです。
 
 写真3,4のゴミ捨て場を少し下った砂防ダムあたりでは、写真5に見るようにごみの捨て場を流れてきたとは思えないほど、爽やかな渓流になっていて、流れも緩やかな川原になっています。

 近くの川原で一息ついて、子供たちが水に親しむ手ごろ遊び場になりそうです。
 そのためにはゴミ捨て場と化したこの渓谷を清掃してきれいにしなければならないでしょう。




  写真5上段 勝尾寺川支流・砂防ダムの上流の渓流
      下段 勝尾寺川支流・砂防ダム方向を見る


  今後私たちの活動は、この渓谷沿いで活動を進めていくことになります。

 もう一つ気がかりなのは、この谷筋付近でゴルフボールがところどころに転がっているのです。最も近い茨木高原ゴルフ場からは1キロメートルは離れているので、この渓谷まで飛んでくることはないはずです。おそらく林道の行き止まりあたりから渓谷に向かって打ち放ったゴルフボールだろうと思います。

 この渓谷は私たちが活動する森林の谷筋の一つで、昭和60年度治山事業で建設された砂防ダム(鯉が3匹いる)で合流したあと、箕面市環境クリーンセンター入り口で勝尾寺川本流と合流しています。

 さらに下って勝尾寺川の下流域、粟生間谷あたりでは、初夏にはゲンジボタルが舞うほどにきれいな清流になっています。ホタルが生息しやすいように、大阪府のアドプト制度を活用して「アドプト・リバー・勝尾寺川(勝尾寺川ほたるの会)」が河川の清掃をしているとも聞いています。

 しかし、そのずっと上流では泉原水汲み場から投げ捨てられたごみの山が散乱している現実があります。

 ごみの大半は茨木市域に散乱していますが、箕面市と茨木市が協力し合って、このごみの山を清掃してきれいな渓谷にしてはいかがでしょうか。



この記事のURL
http://blog.canpan.info/dandan-minoh/archive/81
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コメント
 コメントありがとうございます。
 この記事を公開した直後に、泉原水汲み場の不法投棄のゴミについて管轄の茨木市産業環境部に電話を入れたことがあります。
 今朝再度問い合わせたところ、茨木市内ではゴミマップはつくっていないという返事でした。また、不法投棄などの防止のため、車では入れないように鎖を取り付けているが、壊されたりしていたちごっこだということでした。
 私たちのグループも協力してゴミを収集することも考えていますが、山林所有者、泉原自治会等との調整も必要だそうです。
 また、斜面のゴミは東海自然歩道を管轄している茨木市農林課が窓口になっているそうです。
 暖かくなって近くで作業を再開できるようになれば、農林課に電話を入れてみたいと思っています。
Posted by:高橋 正克  at 2009年01月23日(Fri) 14:30

東海自然歩道の脇をよく見てみるとゴミが大量に捨てられていることに気付きます最近ゴミマップというのができたらしいので情報提供してみてはいかがでしょう
Posted by:清掃  at 2009年01月20日(Tue) 13:13

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