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第64話 箕面の山で植樹に参加しませんか![2007年12月03日(Mon)]



 箕面市の広報紙「もみじだより」平成19年12月号の12ページ「市民の広場 オアシス」に、箕面だんだんクラブから「箕面の山で植樹に参加しませんか!」と催しの案内を掲載しています。
 市民の皆さんに私たちの活動を知ってもらうよい機会ですので、もう少し具体的にお知らせすることにしました。


植樹をする日時・場所など

 植樹をする日は、12月16日(日)・22日(土)です。午前10時から午後3時までです。雨天の日は中止です。
場所は「体験学習の森」と言っても、なじみが薄いと思います。箕面市立環境クリーンセンターの北側の森の中です。
 広報紙にも書いていますが、問い合わせは電話722−5094の福井が説明させていただきます。

 費用は無料ですが、お弁当はご持参ください。私たちの活動拠点の「豚汁広場」でお茶や昼食時には名物の豚汁を作って召し上がっていただけると思います。

 道具などはこの行事を主催する箕面だんだんクラブで準備しています。
植樹した記念に植えたクヌギに自分の名前を書いていただきます。フェルトペンで書いた字が消える数年後にどんなに大きく育ったかを見に訪れられてはいかがですか。

 11月末に各家庭に「もみじだより」に配られましたが、早速に「箕面クワガタ探検隊」の皆さん約30名が親子で参加される予定です。
 箕面クワガタ探検隊の野外活動の一環ですが、午前中に参加される方は植樹作業に加わっていただきます。昼食時には豚汁広場で名物の豚汁を召し上がってください。この豚汁材料代として大人100円、子供50円をいただきますがご了承ください。なお、午後は、昼から参加される方を含めて、クワガタの幼虫捕りとサツマイモを焼いて食味するなど別のメニューを予定されています。


クヌギの苗木を植えます

 苗木は財団法人大阪みどりのトラスト協会から「平成19年度みどりづくり輪活動支援事業」として植樹(クヌギの苗木)の助成を受けて購入したものです。

 クヌギはブナ科コナラ属の落葉樹のひとつです。樹高は1〜20mになります。葉は秋に紅葉し、紅葉後に完全な枯葉になっても枝からなかなか落ちず、2月くらいまで枝についていることがあります。
 クヌギは幹の一部から樹液がしみ出ていることがあり、カブトムシやクワガタなどの甲虫類やチョウ、オオスズメバチなどの昆虫が樹液を求めて集まります。
クヌギは成長が早く植林から10年ほどで炭材・ホダギ(椎茸)、薪等に利用できるようになります。伐採しても切り株から萌芽更新が発生し、再び数年後には樹勢を回復し、持続的な利用が可能な里山の樹木のひとつで、かつては農村に住む人々に利用されてきました。今でも川西市黒川地区では茶道用の道具炭の生産が続いています。


樹皮や野草を食べる鹿

 今回植樹する『体験学習の森』には、スギやヒノキ、アカマツ、ヤブツバキなどたくさんの樹が植わっています。そのなかに、クヌギやコナラ、アベマキなどブナ科コナラ属の木も植わっています。

 クヌギやコナラなどは、秋には木の実のどんぐりができます。今回のクヌギ苗の助成を受ける以前は、このどんぐりを発芽させて育てたり、クヌギの苗を譲り受けて育てたりしてきました。しかし、この森には猿やイノシシ、アライグマのほかにたくさんの鹿が生息しています。この森にやってくる動物の中でももっともやっかいなのが鹿です。

 最近は私たちの活動地域まで毎晩やってきて野草だけでなく樹皮を食べています。鹿は手当たり次第野草などを根こそぎ食べつくしてしまうので全国各地で鹿の食害が問題になっています。

 折角育ててきた苗木は大きくならないうちに鹿に食べられてしまい、現在わずかに育っている状況です。
 そこで、鹿の食害を防止するために写真1のように、植樹した苗木を竹で囲んで防護具としていますが、万全な対策とはいえません。




    写真1 鹿の食害防止用に苗木を竹で囲んだ状況

 最近は鹿が増えすぎて好んで食用としてきた若い苗木や桜の樹皮が少なくなり、今まで食べられていなかった樹皮でも食べられています。また、比較的食べ物が豊富な時期でも樹皮が食べられているのを見かけるようになりました。

 2007年4月24日付けの読売新聞によると、見出しで「カワウ狩猟鳥獣指定へ 環境省方針」の記事の中で「農産物を荒らすニホンジカについても捕獲を解禁」と出ていました。


鹿の天敵は?

 その昔日本にオオカミがいた明治時代までは鹿の天敵はオオカミでした。
 1905年に奈良県東吉野村で捕獲された若いオス(後に標本となり現存する)が確実な最後の生息情報で、過去50年間生息の情報がなく、ニホンオオカミは絶滅種になっています。したがって、鹿の天敵がいなくなるとともに、狩猟で生計を立てていた人たちも老齢化して今では鹿はどんどん増えるばかりです。


鹿の食害対策

 今回植樹するクヌギは2年生で70〜80cmほどに育った苗木を買うことにしました。鹿に食べられないように、試験的にヘキサチューブを苗木に被せて苗木を保護する方法や、苗木の周りを割った竹で囲う方法などの対策をとることにしています。
 ヘキサチューブは、苗木に被せて苗木を保護する六角形(ヘキサ)のポリプロピレン樹脂製の植生保護管です。




       図1 ヘキサチューブの概念図

 チューブ内部の保湿効果により、異常気象等による乾燥から苗木を守り、風による強制蒸散を防ぎます。チューブが苗木を包み込むため、シカ・ネズミ等の獣害から苗木を保護できます。これらの風・食害のストレスを排除するので、苗木の成長が促進され、チューブ内は温度が高いため光合成速度が速く、成長促進にもつながります。

植樹する場所

 今回植樹する場所は、主に3箇所を予定しています。
 1箇所目は、クリーンセンターバス停で下車して体験学習の森の活動拠点まで勝尾寺川の支流沿いの道(写真2)を登ってくる途中の道沿いに植えることにしています。




     写真2 植樹する勝尾寺側支流の道沿い

  2箇所目は、マダケが植わっていたところです。ここに植わっていたマダケはテングス病にやられてしまったのです。
 
 この病気は病原菌に犯されたもので、マダケなどに顕著な被害が見られます。特に、近年、日本各地のマダケ林に猛威を振るっていて、竹林の衰弱が急速に進んでいます。
この病気の対策は、「伐って燃やす」のみですから、元気なマダケにまで蔓延しないように写真2のように伐採しました。マダケを伐ってしまった跡地にクヌギを植樹することにしました。




     写真3 テングス病にやられたマダケの跡地に植樹

  3箇所は私たちが小鳥の水場(写真4上)と名付けている場所より上の斜面(写真4下)です。



        写真4 小鳥の水場とその上の斜面

 この小鳥の水場は、わずかに伏流水が流れています。また、この場所へ行く途中の道沿いは勝尾寺川の支流ですが、木々に覆われた渓流になっていて小鳥たちの休息場所だったり、敵から襲われそうになった時の隠れ家になったりしているようです。だから、渓流沿いの草むらは草刈りをしないように注意しています。

 この付近は小鳥の水場という名のとおり、小鳥たちが集まってきて騒がしいほどさえずりが聞けます。

 植樹する主な場所は上記3箇所ですが、このほかにも作業道の側にも植えることにしています。


里山とは


 NPO山麓委員会の「山麓(里山)の樹林管理ガイドライン」の「里山とは」によると、
「かつては農村の背後にあって薪炭林など生産林として使われている山のことでした。
ところが、今ではほとんどの里山は生産林でなくなり、主に農村・農地あるいは市街地地域(住宅地など)に接する山を「里山」とみなす考えが広がりました。この考え方では、主として“位置関係”から「里山」を考えます。さらに、スギ・ヒノキなどの人工林を除いて、いわゆる“雑木林”(落葉広葉樹林・アカマツ林など)に覆われた山を「里山」とする意見も根強く存在します。このように各種の考えが整理されていないことから、この「ガイドライン」では不必要な混乱を避けるため、厳密な記述をする場合には「里山」という言葉を原則として使わないことにします」と書いています。


 私たちが活動する「体験学習の森」はかつて4つの村の共有財産として里山の役目を果たしてきました。その面積は252,798.75uとなっていて、甲子園球場グランド面積の17倍強の広さです。
 このような広大な体験学習の森で現在活動している区域はごく限られた面積です。

 この「体験学習の森」を将来どんな森にするのか、その全体像は今後の課題ですが、当面は昆虫、小鳥、リスやウサギ等の小動物の餌となる実のなる落葉樹(クヌギ、コナラ、アベマキ、クリ、エノキ、ネズミモチ、ムラサキシキブ等)の植樹と育成が目標です。

 今回は成長の早いクヌギを植樹します。
 
 参加された皆さんの手で植えたクヌギが数十年後には、幹は太く、たくさんの枝葉をつけて茂り、大きなどんぐりの実を結んでいることでしょう。

 「体験学習の森」に、自分の手で植樹したクヌギの何年後かの成長した姿を、想像するだけでも楽しいではありませんか!


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