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私たちの山で炭やきしていた昔をたどってみました(その5)[2007年10月09日(Tue)]

  前回は東大寺大仏の鋳造に必要な銅が多田銀銅山から供給されていたとの伝承があり、その鉱石を精錬するために鉱山に近い北摂の山々で製炭技術が生まれ、炭の生産がされるようになった理由のひとつだと書きました。

 もうひとつの理由として自然総研のTOYRO倶楽部の「豊かの国・摂津」では、「この地方の自然環境。材料となるブナ科の落葉高木クヌギの林があり、炭焼窯をつくるのに適した良質の粘土があった。冬の寒さも炭焼きには都合がよい。ちなみに、クヌギは切り株から出た『ひこばえ』(萌芽)が成長して樹木として再生する生産性の高い樹種。一定のローテーションを守れば半永久的に資源を供給してくれる」と書いています。
 そこで、今も池田の菊炭として炭焼きをしている川西市黒川の炭焼き窯を見てきました。


妙見口駅で「21世紀の健康野菜・ヤーコン」を売っていました

 今回の多田銀銅山と川西市黒川へは50ccのバイクで訪れました。
 バイクは小回りが利くので、あちこち寄り道しながら走りましたから、帰宅してから豊能町観光協会の「とよの観光マップ」で位置関係を確認して見ました。

 その観光マップを図5に示しました。




     図5 豊能町周辺の地図

  このあたりは兵庫県川西市と大阪府豊能町、能勢町が入り組んだ山間の町です。
 能勢電鉄一の鳥居駅をUターンするような形で北へ進み、昔よく行った能勢カントリーゴルフ場の前を通り抜けると能勢電鉄妙見線終点の妙見口に出てきます。

 妙見口の駅前では、取れ取れの栗などがみやげ物店で並んでいました。平日でしたが、小学生の遠足やハイキングの人たちでにぎわっていました。
 丹波栗の横にサツマイモによく似た「ヤーコン」が置いてありました。初めて聞く珍しい名前に釣られて2袋買いました。

 その説明用リーフレットには「21世紀の健康野菜・ヤーコン」の中で「ヤーコンは南アンデスの原産のキク科の食物です。芋の形はサツマイモとそっくりで生で食べることが出来ます。味は梨とレンコンの間でみずみずしく歯ざわりがよく甘味があります。生活習慣病に勝てる健康野菜と期待されています。豊能町では、きれいな水と空気を利用して健康野菜ヤーコンを特産物として栽培しております」と書いていました。

 昨日の夕食の一品にヤーコンのきんぴらがありました。しゃきしゃきしてあっさりした味で美味しかったですよ。


里山の空気を満喫してきました

 私は菊炭が北摂の山の中で今でも作られている程度の知識しか持ち合わせていませんでしたが、「みのお 森の学校(里山連携講座)」を受講の中で、11月18日には「里山林観察」として、川西市黒川方面へ行く講座が組み込まれていて菊炭がこの地で生産されていることを知りました。

 秋晴れの清々しい空気の中、一庫ダム湖の知明湖(チミョウコ)のほとりにある川西市青少年野外活動施設「知明湖キャンプ場」に隣接する「黒川ダリヤ園」を目指して行きました。




   写真1 一庫ダム湖のほとりの黒川地区の里山

 写真1はその近くの山並みを写しました。写した場所は兵庫県道沿いでしたが、この県道の際は山が迫っていました。したがって川西市黒川は一庫ダム湖のほとりに開けた谷間のようです。

  黒川ダリヤ園で炭焼き窯のある場所を尋ねると、バイクで5分も走らずに見つかりました。細い山道を少し登っていくと右手に民家があり、小学生くらいの子供とその母親が道沿いに出ていましたのでたずねたところ、その家が菊炭を生産していました。
 炭焼きはもっと寒くなってからするそうで、許可を得て炭窯を見せてもらいました。




     写真2 菊炭生産の炭窯


  炭窯は大小2つありましたが、焚口の開いている大きい方の窯を写しました。屋根の隙間から少し見える煙突の径が太いのが印象に残りました。

 写真3は窯の側に置かれていた菊炭はサンプル用か説明用のようでした




       写真3 菊炭

  写真3に示すように、切り口が菊の花のように美しいことから「菊炭」と呼ばれています。インターネットの菊炭を検索すると、「北摂津の山々で製炭され、大阪府池田市へ集積された事から『池田炭』ともいわれます。炭の材料にはクヌギを用います。生産するには大量のクヌギ材を必要として乱伐採がされていたように思いがちですが、この樹種は元株が残っていれば何度でも生えてくる木なので乱伐どころか何度でも再生して使っていたのです。炭には10年くらいたった木が使われます。ローテーションさせて伐採していました。そのため、川西市黒川地区には日本一といわれる里山が残ったのです」と書いています。


 炭焼き窯の家の奥さんに、「元株が残っていれば何度でも生えてくる木・台場クヌギ」が炭焼き窯の先にあると教えてもらい、台場クヌギをカメラに収めてきました。



        写真4 台場クヌギ

 炭窯の近くの林にはこの台場クヌギが10本近くはありました。



 私たちが管理する森林ではこの台場クヌギを見たことはありませんが、この冬にクヌギの苗木を200本植えることにしています。
 過去4〜5年前からクヌギ苗を植え続けていますが、鹿による食害でほとんど育ちません。
 今冬には初めてヘキサチューブという商品名の保護筒のなかで育つのを待つ計画です。ただ、成木になっているツバキやその他の木の樹皮が冬場鹿に食べられているので不安はあります。

 クヌギを植えるのは10年から15年先に子供たちが、この山(箕面市と協定書結んでいる『体験学習の森』)に来て野外活動の場として、自分でカブトムシ、クワガタムシを取る体験を楽しんだり、落ちてくるドングリが森の小動物の餌になるのを期待してのことです。

 いまや山で木を育てるのは、子供を育てるのと同じように息の長い仕事です。菊炭つくりは別にして、クヌギはキノコつくりのホダギとして利用もできることも併せて期待しています。
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