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第167話 9月になって活動を再開[2012年09月04日(Tue)]
 例年8月の1ヶ月間は夏休みで活動を休止しているが、9月1日の第1土曜日から活動を再開した。久しぶりの活動で28人もの参加をみた。
 その中に生活情報紙・朝日ファミリー(毎月2回朝日新聞への折り込みで、阪神間・北摂地域などに配布されている)を読んだ豊中に住む方男性の参加があった。

 朝礼のとき、「カシノナガキクイムシによる新たな被害が出てきている。活動期の今は臭いをよぶので当面はクヌギやカシ類の間伐はしないように」と注意があった。

 竹炭やきの担当者は、2ヶ月ぶりの窯出し(出来上がった竹炭を窯から取り出す作業)を9時から始めて朝礼の始まる10時には窯の中の清掃を終えていた。
 この時期の竹炭やきは気温が高く、窯内も早く温まるので、12時前には空気量を絞る作業を行っていた。
煙道口の温度が70度くらい以上になると、炭材に火が付いて白色に薄い黄褐色の煙が混じり、つんと鼻をつく刺激臭がしてくる。
 昼食時にもくもくと吹き出してくる刺激臭の煙にいぶされて、煙の少ない木陰で弁当を広げる人もいた。


P3080036.JPG


写真1 炭材が着火しだすと煙が充満


 作業は竹炭やきのほかは、厳しい暑さなので本格的な間伐作業などは控えて、コナラやクヌギなど今まで植樹してきた木の手入れや、道具の整備などを行った。
秋の気配を見つけに森の中へ入ってみた。



ダム湖の水位

 活動拠点の「豚汁広場」を少し上がった勝尾寺川の支流には治山事業で建設した砂防ダムがある。このほとりから季節の変化を見るために定点で写真を撮っている。
6月23日の活動日にはダムから越流(写真2)していたが、9月の第1土曜日には、すっかり干上がっていた。


P6230059.JPG


 
写真2 ダム湖の水位(2012年6月23日撮影)


 ふだん見慣れているダム湖には越流がなく、これ程まで水位が下がっているのを見たのは珍しい(写真3)。


P9010171.JPG


写真3 水位が下がってしまったダム湖(2012年9月1日撮影)


 今年の夏は、8月18日に近畿地方でも集中豪雨があり、奈良市や宇治市では床上浸水などの被害が出た。箕面市に近い高槻でも冠水があったようだ。
 JAFに出動を依頼した時、待ち時間が長かったが、宇治市や、奈良市だけでなく、北摂でも浸水による車両のレッカー移動の依頼が多かったと話していた。

 今夏は全国各地で集中豪雨があったが、関東地方では利根川水系では取水制限をしているようだ。全般的に今夏の大阪は少雨の傾向なのだろうか。


セミの鳴き声

 ダム湖から杉林を抜けて「もりもり園地」近くに来ると、ミンミンゼミとツクツクボウシの鳴き声が聞こえてきた。
 箕面の市街地では「シャア、シャア……」と朝からうるさいほどクマゼミの鳴き声が聞こえていたが、最近ではその五月蝿(うるさ)さがめっきり減った。
 最近は公園でセミのなきがらを見ることが多くなった。6本の足を上に向け、仰向けに死んでいる。


IMG_312911.jpg

写真4 木にしっかり掴まって鳴くクマゼミ


 「『セミのなきがら』は漢字で亡骸を使う方が良いか」と検索していたら、「昆虫のなきがら」についての質問が出ていた。
 「セミやカナブン、ゴキブリは、なぜ死ぬと足を天に向けた格好で死ぬのでしょうか」の質問に、ベストアンサーは「生きているときは足先でどこかを掴んでいるので安定して身体を固定していますが、死ぬと単純な物理法則が働き、重心は広い面の上に来ようとします。体側の上は不安定ですから背中の上が一番安定な重心の位置です」とMSNの相談箱に出ていた。


アブラゼミとクマゼミ

 9月1日の朝日新聞夕刊に、「万博公園アブラゼミの楽園」の記事が目にとまった。「クマゼミが一番多いと言われる大阪府で、吹田市の万博記念公園では大半がアブラゼミで、クマゼミは1割ちょっと―。日本万国博覧会記念機構が実施した『セミのぬけがら調査』で、そんな傾向がわかった」という。

 この体験学習の森では、クマゼミの鳴き声を意識したことがなく、ツクツクボウシやヒグラシなどを聞くことが多い。クマゼミは森より市街地の方が好きなようだ。

 上記の記事で大阪市立自然史博物館の初宿(しやけ)成彦主任学芸員は、「アブラゼミが生き抜くためには、鳥から身を守る茂った森と、幼虫が過ごす軟らかい地盤が必要だという研究例を紹介。かつてはアブラゼミが多かったが、都市化とともに1980年代初頭にクマゼミ優位に逆転した。万博記念公園にアブラゼミが多いのは、森が豊かな証しと言っていいだろう」と書いている。

 ちなみに、先週土曜日テレビ朝日の「探偵ナイトスクープ」で、中国人の奥さんが日本人の主人にセミを食べさせる話題を放映していた。中国人の奥さんは、幼いころから夏になるとセミを食べていたと言う。採ったばかりのセミの中身を出してライターであぶって食べていたが、主人は「エビみたいに、食べられる」と言っていた。近くの公園で捕獲したのはクマゼミのようだった。

 我が家の犬は、落ちてバタバタして動いているセミには興味があるが、食欲はないようだ。戦時中、疎開した先の田んぼでイナゴを獲って食べるといっていたが、口に入れた記憶はない。


「小鳥の水場」付近の経年変化

 7月28日の活動日に「小鳥水場」付近のシダなどの雑草を刈る作業をしてすっきりしていると思っていたのに、1ヶ月強の9月2日には作業道が隠れてしまうほどに、ダンドボロギクで覆われてしまっていた(写真5)。  

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 写真5 ダンドボロギクに覆われた作業道(2012年9月2日撮影)



 昨年9月28日に公開した「第154話 秋の気配」でこの雑草を取り上げたが、平成22年のこの時期にわずかに見られた。たんぽぽの綿毛に似た長い白色絹毛の冠毛が風で散布され増殖していく。森林の伐採地や山火事の跡に増えていくので、アメリカでは「火の草(fire weed)と呼ばれている。

 2012年7月28日の作業時の写真を探していたら、2009年2月に小鳥の水場付近を撮った間伐した荒地に植樹した後の写真が出てきた(写真6)


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写真6 小鳥の水場付近(2009年2月8日撮影)


 写真7は、写真6とほぼ同じ場所から今年9月1日の活動日に撮ったもので、雑草と区別しにくいが、植樹したクヌギなどは全体的に植生保護管からぐんと伸びて2メートル以上に成長している。

P9010174.JPG


写真7 小鳥の水場付近(2012年9月1日撮影)


 植樹した木々は、植生保護管(ヘキサチューブ)で、管内の保湿効果や鹿の食害に守られて順調に育っている。
 数年後には昆虫類が住みつく森に変わっていくことだろう。


(平成24年9月4日)
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