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第166話 体験学習の森の話題「クサギの油炒め」[2012年05月28日(Mon)]
箕面市体験学習の森では4月中旬に咲くソメイヨシノからヤマザクラに続いて、カスミザクラやウワミズザクラは下旬に咲いていく。
5月に入って、これらサクラは葉桜になっていまい、ウワミズザクラに小さな実が付き始めていた。

 5月12日の活動日に満開だったゴマギの花(写真1)は、第4土曜日の27日には小さな実をつけ始めていた。


IMG_4440.jpg


写真1 ゴマギの花(2012年5月12日撮影)


 27日の活動日に、ゴマギの木から少し登った「小鳥の水場」の上には、あまり知られていないがきれいな花が見られた。
 作業道から外れた急斜面にはジャケツイバラの花(写真2)が見事に咲いていた。


P5260021.JPG


写真2 ジャケツイバラの花(2012年5月26日撮影)


 丈夫で鋭い刺を持っているので、仲間たちは目の敵にしていて被害が無いように作業道では切り取ってしまうが、道から少し外れていたので観賞用に残しているのだろうか。

 さらに登ると、キリが淡紫色の花(写真3)をつけていた。この時期には箕面山中ではところどころで見かけるが、この森では貴重な1本のようだ。


P5260027.JPG


写真3 キリの花(2012年5月26日撮影)


クサギ(臭木)の葉を摘む

 キリやジャケツイバラの写真を撮りに登っていく途中で、笊(ざる)を持ったFさんたちに出会った。「もしかしてクサギの葉っぱだろうか」と聞くと肯いていた。

 クサギの葉っぱが昼食のおかずの一品に出たので、どこに生えているのか、午後からFさんに連れて行ってもらった。
 クサギは枝や葉に強い臭気があってみんなから嫌われる木である。活動拠点近くでよく見かけたが、最近は見かけなくなった。
 残しておく必要もない植物として、下草と一緒に刈り取られたのだろう。

 行く途中で未だ木といえない小さいクサギ(写真4)を教えてくれた。


P5260046.JPG


写真4 小さなクサギ(2012年5月26日撮影)


 群生していたのは、午前中登っていったジャケツイバラの花やキリの花の先で、クサギ(写真5)が密集していた。

P5260053.JPG


写真5 群生しているクサギ(2012年5月26日撮影)


クサギの実

 中野進 著―花の不思議と生きる知恵」(花伝社発行)の「クサギ」の章に「数年前の春のことである。友人から電話があり、種を播いたことも植えた覚えもないのに、庭に見たこともない木が生えてきたと言う。どうも気になる木なので早速見せてもらった。何とそれはクサギだった。『これは小鳥が山から運んで来てくれた贈物ですよ。4、5年したら白い花が咲き、青い実が付きます』」と書いていた。

 写真4の小さなクサギも小鳥が実を食べて糞から育ったのだろう。

 Fさんが「秋になるときれいな白い花が咲くよ」と話してくれたが、どんな花なのか検討もつかないので、Nさんから借りた菱山忠三郎著「夏・秋の樹木−ポケット図鑑(主婦の友社)」の写真を借用した。


img281.jpg


写真6 「クサギの花と実」(夏・秋の樹木から引用)


 上記「花と日本人」のクサギの章の出だしに、「8月も終わりに近い頃、カラスアゲハが掠めていくのを追ってみたら、クサギの花の周りに仲間のチョウが何匹も飛び回っていて、かすかにヤマユリのような香織に誘われて吸蜜にやってきた」と書いているが、結実したころには小鳥たちも実を食しているに違いない。


 クサギの油いため

 以前丹波の山奥で育った友人に「クサギの葉っぱを調理して食べた」と言ったら「あの強烈なにおいの葉っぱを調理して食べたとは信じられない」と軽蔑のように話していた。

 そのことを思い出して調理してくれたFさんに話すと「調理の仕方を知らないからだ。岡山県吉備中央町の道の駅『かもがわ円城』では『クサギ菜のかけめし』として郷土料理として食べられる。クサギの若葉を煮て乾燥させ、水で戻し細かく刻んだものに鶏のささみや人参、玉子、などをごはんの上に盛りつけたどんぶりものだ」と話してくれた。

 Fさんは、悪臭と苦味を取るためにゆでてよく水にさらしたクサギの葉っぱ(写真7)の「残ったのを家で乾燥させてから料理に使う」と見せてくれた。


P5260043.JPG


写真7 ゆでて水でさらしたクサギ


今日の昼に出たクサギの油いため(写真8)は、乾燥の手間を省いたので、油いためにしたそうだ。

P5260040.JPG


写真8 少し残ったクサギの炒めもの


 写真8では、最初誰かが持ってきた漬物の食味だろうと思って、ひとつまみだけ食べてみた。そのとき初めて摘んできたクサギの葉っぱがFさんの手料理であることを知った。独特のにおいは消えていて、野菜のいため物の感覚だった。

飢餓を救ったクサギ

 若葉の頃の採取したクサギの葉っぱは、ゆでて乾燥させて保存食として冬の野菜が少ない時期に湯がいて大豆などと煮て食べると、これで結構飢えを癒すことができたという(花と日本人)。

 インターネットで「くさぎ菜(広島の植物のノート別冊)」によると、「クマツヅラ科のクサギは全体的ににおいがある、たいていの人には『臭い』、だからクサギの名が付いた。ところが、クサギの若葉は山菜として古くから食べられている。多くの山菜と異なり、東北地方ではなく、富山県、三重県以西の本州、四国、九州(奄美まで)で利用されている。分布の中心が暖温帯にあるからだろう。広島県内では、旧比婆郡・神石郡の直売所では、クサギの葉を茹でて乾燥させた『くさぎ菜』が販売されている。ポリ袋に詰められた黒っぽい乾燥葉で、100〜200円位。調理法はおろか名前さえ書いてないものがある。分かる人には分かる、というのだろうが、もったいない」と書いていた。


シカの好む植物

 昼食事の「クサギ」談義の時、「生えている植物はほとんど食べられる」と話していたが、今日の作業で4年前に植樹したクヌギの周りのシダ類を刈っている仲間がいた。

 これらのシダを食べてくれれば、作業が省けて助かるのだが、シカは様々な植物をエサにし、その数は1千種を越すと聞いたことがある。
シカはシャガの葉っぱやシダ植物でもゼンマイやワラビなどは食べるようだが、写真9のように、クヌギの植樹をした周りのシダはさっぱり食べてくれない。


P5260035.JPG


写真9 クヌギの周りのシダ類の刈り込み


 そういえば、小鳥の水場へ登っていく途中、10メートルほど先の岩陰から灰色をした野うさぎが走っていった。

(平成24年5月28日)
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