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「ゴム動力車を作って学ぶ『力』の科学」 [2017年07月22日(Sat)]

山田和明先生 (626x640).jpg
子ども大学かわごえ 2017年度第2回授業

7月15日(土)  東京国際大学第1キャンパス314教室

「ゴム動力車を作って学ぶ『力』の科学」
山田和明・東洋大学理工学部機械工学科准教授


「身の回りにあるが、目に見えないモノ。それは何でしょう」。
はじめに先生は学生に問いかけました。「幽霊」「空気」などの答えが出ました。先生は「『力』もあるね」と言い、階段を上る、引っ張ったり、押したり、回したりなどの「力」を使う動作を挙げました。そして、モノを動かすのに力=エネルギーが必要で、それを蓄えるには、どうすればよいかについて説明がありました。

 まず電気を蓄える。それは「電池」や「バッテリー」などで蓄えます。電気を起こすにはどうするか。水の力を利用した水力発電がそうです。水を高い所から流し落としてタービンを回し、電気を起こします。夜間はモーターで水を高い所に汲み上げ、それを落として発電し、足りない電力を補います。これを揚水式発電と言います。黒いパネルを使った太陽光による発電も、いまあちこちにありますね。

次に、引っ張る力を、どのようにして起こし、蓄えるか。(画面に「からくり人形」を写しました)、ぜんまいを巻いてバネに力を蓄え、これを使って人形を動かします。

実験手伝いする大学生 (640x427).jpg
押す力をどう作り、蓄えるか。(助手が大きな風船に空気を押し入れて、ふくらませます)。風船に入った空気を「圧縮空気」といいます。おもちゃの車に乗せたペットボトルに空気を圧縮して入れ、栓を抜くと、空気がボトルの口から強く噴き出して、その力で車が走ります。これで50mは走ります。圧縮空気だけで走るエコカーや、圧縮空気を使ってタービンを回して発電することも、いま実験中です。

回す力をどう蓄えるか。回転エネルギーですね。コマを回すと、やがて止まります。抵抗があるからです。その抵抗がなければ、いつまでもコマは回り続けます。太陽光で直径2mのコマを回転させて発電し、その電力を蓄えることも研究中です。太陽光を利用する自然エネルギーです。ただし、天候が悪いと、コマは回りません。それが難点です。

暑さ・寒さも蓄えられます。夜中に余った電気で氷をつくり、それを冷房に使います。寒さを保存できるわけです。電気で水を温めて温水にして使うこともできるわけです。
このように、身の回りにある「力」を利用して、明るい未来を築いてください。

工作している学生達 (640x427).jpg
2時間目はゴム動力車の模型づくりをしました。先生が設計した画用紙のシートを部品ごとに切り離し、組み立てて、輪ゴムで動かす工作。みんな一生懸命に取り組んでいました。時間切れで家に持ち帰った学生もいました)

授業で作成した、ゴム動力車作成動画は下記から

「国際緊急医療援助と災害救助」 朝日茂樹先生 [2017年06月15日(Thu)]

遠藤理事長挨拶 (640x540).jpg
2017年6月4日(日)子ども大学かわごえの入学式が、川越市の東京国際大学の教室で行われました。開始30分以上前から学生が保護者に連れられ集まりだし、ボランティアスタッフはその対応に追われました。募集人数を上回る応募がありましたが、今期の入学者は189名となりました。
入学式では来賓あいさつの後、遠藤克弥新理事長が今期の抱負を語り、国際的に活躍する人材育成への意欲を披露しました。
入学式 (640x427).jpg
今期第1回授業の講師は、日本体育大学教授で医学博士の朝日茂樹先生です。
JICA国際緊急援助隊医療チームに参加して、世界各地で医療活動を行ってきた、朝日先生のお話しは、2011年3月11日の東日本大震災の時の映像からスタートしました。
朝日先生は新白河から3Km 先のトンネル内で被災、緊急停止した新幹線で即座に臨時医療チームを結成し、ともに被災者となった乗客230名の救護を開始した。その後、寝食を忘れ、東日本大震災の被災地を転々としながら2週間、医療援助を提供し続けた。そのプロフェッショナルな覚悟を話されました。
朝日先生(640x498).jpg
海外の医療援助活動の写真を見せながら、SKK(寒い・暗い・危険)のキーワードでわかりやすく災害現場の様子を伝え、災害への心構えを伝えるとともに、学生たちに 国際機関で働いて欲しいとのメッセージを届けました。

国際的に活躍するには道具としての英語は、アジア英語で十分と話しました。何も医療設備がない救急車の写真を見せ、貧しい国では設備に恵まれない、災害が起こりやすいなど厳しい状況を伝え、世界は将来の君たちが必要だと強調しました。

災害時の課題をクイズ形式で問いかけ、学生が座る場所まで行って話しかけていた。
水が使えるようになるのは、災害から1週間後、水は重要で最低 1人 4リットル/日が必要だとか、トイレが重要で、段ボールでつくる 簡易トイレの説明は、保護者にも大いに参考になった。

地震津波は何回もやって来る。 災害時に役立つものは何か、危機管理の要点 は「ひょっとしたら」と思うことだと。

授業の後、この日は天気が良かったので教室を出て、朝日先生、遠藤理事長を囲んで全員で記念写真を撮りました。撮影は川越在住の阿部英明プロカメラマン。
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「親子学セミナー」  子ども大学かわごえ [2017年03月29日(Wed)]

遠藤克弥学長 (640x484).jpg

2017年3月26日(日)、子ども大学かわごえの親子学セミナーが、川越駅西口近くのウェスタ川越一階の、多目的ホールで行われました。

先生方の話を聴き、「記憶力だけの入試は終わる」と実感しました。これから大学受験を控えている親御さんにその講義の一端を下記ご紹介します。

子ども大学学長(東京国際大学 副学長)遠藤克弥氏
「新しい学力アクティブ・ラーニングで大学入試はどう変わるか」と題して、約1時間話がありました。
不連続性の時代、予測不能の時代に求められる学力とは? AIが進化し、消える仕事が多くなる時代に必要となる資質・能力の育成、生きていく知識・技能の習得とは?
それは、未知の状況にも対応できる「思考力」「判断力」「表現力」だと話す。

それを学ぶ方法が、アクティブラーニングで、これからは児童・生徒参加型授業や協同学習などが取り入れられるようだ。学ぶプロセスが重視され、他者との関わりの中での学習で「多様性」「個別性」ネットワーク形成力・交渉力が磨かれる。

大学も社会に有用な学生を教育し輩出することが求められるので、入試も変わらざるを得ない。入学者受け入れ方針を示し、その人材をどんなカリキュラムで教育し、必要な技能を身につけさせるかが問われる。

世界に通用する人材育成を見据え、高校・大学の姿が変わっていくのだと思えるお話しでした。

安原輝彦市町村支援部長 (640x594).jpg

埼玉県教育委員会市町村支援部長 安原輝彦氏
「小中学校における アクティブラーニング「学び合い学習」について」と題して、小中学校の様子を交えた話がありました。

学校の教室の天井までの高さはどのくらいか?(小学4年の問題)
選択肢として 1m、3m、6m、12mを挙げ、正答率が 49.4%だと報告
生活実感としての長さがわかっていないのを感じた。(大人も怪しい)
なぜ学び合い学習なのか?
求められる生き方、変化し続ける社会の中で、学校という学びの場を活用
知っていること、できることをどう活用するか?
社会や世界との関わりよりよい人生を送るか?
この問いに答えるような教育を目指しているようだ。

従来の認知能力(方程式が解ける、漢字が書けるなど)から非認知能力(困った人を助ける、我慢して練習できるなど)を伸ばすことに重点が置かれる。
非認知能力は学力と相関があることが明らかになっている。

これからの社会では、批判力、議論する力、討論から逃げない力を育成するために、多くの子どもが集まる教室での教育が大切になる。そこに「学び合い学習」の効用があると話した。「我が子中心主義」の価値観を、親が転換することが求められている。
埼玉県教育委員会は、「学び合う学習、協働的学び」を推進しているとのことでした。

教育指導要領の改訂で、受験が大きく変わることを、受験を控えた本人・親が認識する必要がありそうです。入学試験でスマホ持ち込み自由となる時代は、もうすぐかもしれません。その時、子どもたちにどんな能力を身につけさせましょうか!

最後に「こども大学かわごえ」の新年度の学生募集の説明があり、親子学セミナーは終了となりました。  
詳細は、こちらから 

雨の中、お集まりいただいた皆さまに感謝!!

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「技術立国日本の底力」 [2017年02月22日(Wed)]

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2月18日の授業

2月18日(土)2時から川越市の大東公民館で、子ども大学かわごえの今期最後の授業と修了式がありました。
授業は城西大学経営学部非常勤講師・佐竹博先生の「技術立国日本の底力」。先生は横河電機で40年間、工業用コンピューターの研究開発に取り組まれたということです。

会場風景KDK_1320 (640x377).jpg
はじめに「技術立国とは」の説明があり、「産業技術、科学技術などを育成し、それらに基づいて国を発展・繁栄させること」「底力とは、普段は表面に出ないが、いざというときに発揮する強い力」と述べました。

つぎに「技術立国を代表した日本の製品」として、トランジスタラジオ、液晶電卓、卓上食器洗い機、液晶テレビ/プラズマテレビ、デジタルカメラ、DVDレコーダを挙げました。
「日本の技術立国を支えるのは中小企業の世界最先端技術」として、東京都大田区の中小企業40社が協力した世界最速の「下町ボブスレー」の開発(来年の韓国・平昌での冬季五輪に出場予定)や、日本の伝統研磨技術をiPod/iPoneに利用したこと、ロケット部品やパラボラアンテナづくりの紹介がありました。

また、「技術立国を支えた世界的技術」として、ほとんど失敗のない世界トップレベルの大型ロケットH2A、ハワイのすばる望遠鏡、世界一高い電波塔・東京スカイツリーが取り上げられました。そして「世界をリードする日本の技術」として、モノとインターネットをつなぐIoTが普段の生活をより便利にすることや、介護ロボットなど多種なロボットの未来について話があり、最後に学生たちに「努力は才能に勝る」「よい習慣は才能を超える」というメッセージを贈りました。
◎講座終了後先生に直撃取材の学生記者KDK_1392.jpg
授業終了後、修了式があり、学生170人全員に修了証、授業感想の良かった学生20人に「はなまる賞」、毎回出席した学生47人に「精勤賞」が授与されました。
「自然の神秘と音楽」 尚美学園大学   漢那拓也 講師 [2017年01月23日(Mon)]

201701漢那先生のスライド (640x430).jpg2017年1月7日(日)尚美学園大学の教室で、世界的な電子音楽作曲家の冨田勲さんに師事していたサウンドクリエーターの漢那拓也(かんなたくや)講師から、「自然の神秘と音楽」というテーマで講義が行われました。

始めに自己紹介を兼ね自分が制作にかかわった「初音ミク」が登場する『イーハトーヴ交響曲』や『ドクター・コッペリウス』の映像を見せ、子どもたちに新しい音楽表現を感じてもらいました。
 漢那拓也先生の講座風景DEF_9686 (567x377).jpg次いでクラシックのヴィバルディの「四季」、プロコフィエフの「ピーターと狼」を聴いてもらい、自然とつながる音楽を解説しました。

気温の変化を使って、数字の羅列もグラフにするとその意味するところがわかるのを理解してもらってから、数字の変化を音楽にする世界へ案内しました。

音楽の3要素を、音を繰り返すとリズムが生まれ、音を上げ下げするとメロディーが、音を重ねるとハーモニーが生まれるのを感じてもらい、いよいよテーマへと

子どもたちのなじんでいる時間割を使って、教科に音を割り当てて、パソコンのプログラムを介して音楽をつくる工程を見せ、聴いてもらいました。201701講座風景 (640x430).jpg

最後は土の中の微生物の種類をデータに変換し、音楽を作り、映像でも見せて、講義を終わりました。少し難しかったかもしれませんが、最先端の音楽づくりを感じて、未来のアーティスト、ITクリエイターが誕生することを期待しましょう。


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エコプロ2016 〜 環境とエネルギーの未来展[第18回]訪問の報告 [2016年12月17日(Sat)]

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子ども大学かわごえ特別授業 
エコプロ2016 〜 環境とエネルギーの未来展[第18回]訪問の報告

エコプロは日本最大級の環境展示会で、多くの企業や団体や大学がその取り組みを発表しています。今年は「持続可能な社会の実現に向けて」をテーマに、環境とエネルギーのイベントや展示が行なわれていました。

エコプロ2016  http://eco-pro.com/2016/

 12月10日(土) ウェスタ川越を朝8時に出発したバス2台で、東京ビッグサイトを目指しました。エコプロの参加人数は、子ども大学かわごえの学生73名、保護者・スタッフ36名の合計109名でした。

東京ビッグサイトには予定通り10時に到着し、いざ見学。
会場内では班毎で自由見学。学生たちは、地図を片手に興味のあるブースへと急ぎ足で向かって行きました。

下水管の中を確認するロボットを操作したり、水素カーの原理を実験と共に学んだり、
間伐材で作られたアロマオイルでアロマウォーターを作るなど、たくさんの企業の取り組みを、真剣に学んでいました。

学生から「野菜くずがのったピザを試食したらおいしかった。」「車の廃棄する部品をもらった。」などの声を聞き、身近なところにエコがあることを学べたのではないかと思いました。

午前見学を終え、お昼休憩はバスの中で。お弁当を急いで食べ終え早く見学に行く班もあれば、ゆっくりと休憩を取っている班と、色々でした。

午後の見学を終え14時45分に集合場所に戻ってきた皆さんの顔は、充実した見学の成果で予想していたよりも元気そうに見えましたが、、帰りのバスの中ではほとんどの方が睡魔に襲われていました。

風は強かったですが天気に恵まれ、帰りのバスからの、お台場の観覧車、東京スカイツリー、東京タワーと、はとバスツアーに参加したようでした。

渋滞もなく予定通り17時に川越に到着。外は真っ暗になっていましたが、全員無事に見学を終えることができました。

(スタッフ談)
往路復路とも出発が若干遅れたにもかかわらず、到着は予定通り、バスの運転手さんに感謝です。参加者の日頃の行いが良いのかも!
順調にこの特別授業を終えられたのも、学生と引率保護者の方たちのご協力があったからこそだと思っています。
ボランティア活動で運営されている『子ども大学かわごえ』を実感しました。本当にありがとうございました!

(学生感想文から)
いちばん印象に残ったことは何ですか?
・ 全ての団体がエコに真剣に取り組み、エコの方法を教えてくれたこと。
・ 水素と酸素を使って作るリチウムイオン電池や燃料電池は、二酸化炭素を排出せず、環境にやさしいエネルギーで、さらに、水素はつきないクリーンエネルギーであること。
・ トウモロコシからプラスチックが作れること。

(保護者感想文から)
今日の授業(見学)はお子様にどのような影響を与えたと思いますか?
・ 思いもよらないものに形を変えて再利用されていることが、驚きだったようだ。節約する気持ちが少しは芽生えたと思う。
・ 展示会という雰囲気を覚えられたのと、環境について考えるいい機会になったのではないかと思う。
・ エコについて、興味を持てたと思う。発電についていくつかのブースで違う形での発電方法の説明が聞けたことが楽しかった様子。

DSC_0397バンダイナムコブースで説明を真剣に聞いてる (640x420).jpgエコプロ2016 (640x425).jpgDEF_8857エコプロ (640x358).jpg
「民主主義と私たち」 講師:東京工業大学   池上彰教授 [2016年11月30日(Wed)]

 11月26日(土)尚美学園大学で、子ども大学かわごえの正規授業が行われました。今回の講師はテレビでおなじみの、東京工業大学の池上彰教授で、講義タイトルは「民主主義と私たち」、階段教室は生徒と保護者で一杯になりました。池上さんはとても忙しい中、2009年度から毎年ボランティアで、子どもたちに講義をしに川越に来ていただいています。
 今話題になっているアメリカのトランプ次期大統領候補の話題から入り、今回行なわれた選挙は大統領そのものではなく、選挙人選挙だったこと、来年1月に大統領選挙が行われることなど、大人でも良くわかっていないことを解り易く説明していました。
 後半は子どもたちからの質問を受けて回答するなどして、盛り上げていました。どんな質問にも、その質問の意味を解釈して、回答していたのが印象的でした。
 講義が終わり、池上さんを囲んで記念写真を撮り参加者の思い出作りができました。
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