第5回市民が選ぶ CANPAN CSR大賞2011 表彰式&講演会
2011年12月07日(Wed)
■自分の会社の存在意義を再認識
2011年11月11日、あいにくの雨の中、多くの聴衆の方にお集まりいただき、「第5回 市民が選ぶ CANPAN CSR大賞2011 表彰式&講演会」が、東京、赤坂の日本財団ビル大会議室で開催されました。
今回のテーマは「東日本大震災復興支援」。
今年は個人で申込みをされた方も多く、CSRへの意識の高さを感じられた笹川陽平日本財団会長によるオープニング挨拶基調講演を行ったグロービス経営大学院副研究科長の田久保善彦氏この未曾有の災害の中、日本企業のCSRの真価が問われた年ともいえる2011年。
大災害を目の当たりにして、すべての日本企業が被災地や被災者のために企業として何かしたいと感じたことでしょう。
最初に基調講演を行ったグロービス経営大学院 副研究科長 田久保善彦氏は、「しかしながら実際にそれをできた企業とできなかった企業があります。実際何かをできた企業ではどんなことがキーファクターとなったのでしょうか」と問いかけました。
田久保氏は、「それは現場で自然発生的なリーダーが生まれたこと、現場の動きをトップが支持して実現させる体制がとれていたことが大きい」と指摘し、「特に現場とトップが近い距離にあるスムーズなボトムアップ体制や、そして何より強い使命感が経営陣も含めて社員一人ひとりにあったことなども重要な要素でした」と述べました。
また結果として、震災へのCSR活動を通し、上司部下、部署の違い、自社・取引先など縦割りの仕切りを越えて社員や取引先など関係者全員が一体感を得ることで、なぜ自分の会社が存在しているのか、自分に何ができるのかを再認識し、被災者の手助けをしながらも、逆に被災者の方から勇気をもらった社員が多かったという見解を述べました。
社会に貢献ができ、さらに自社の社員のモチベーションを高めるという期待以上の結果になったわけです。
ダイバーシティ研究所代表の田村太郎氏やCSR情報誌「オルタナ」編集長森摂氏の総評では、市民投票による一般の方のコメントをふまえて、今回の震災で何かしら寄付した企業は93%にのぼると言われていますが、市民から評価を受けている企業というのは、ただ寄付したということではなく、本業とつながっている活動や、市民が参加可能でコミュニケーションできるようなCSR活動が市民から評価を受けている点を指摘しました。
■グランプリはヤマトホールディングス
活発なCSR活動をしていた企業が多い中で、今年ののCSR大賞を選ぶのは大変難しいことでした。
弊財団では一部上場企業へCSRアンケート、「オルタナ」編集部のご意見などを参考に有識者がまず14社をノミネートし、その後、選考委員会および約22,890人の市民によるインターネット投票の結果、各賞は次のように決まりました。また当日は代表取締役社長 社長執行役員の木川眞氏による熱意のこもったプレゼンテーションが行われました。
笹川会長から賞状とタテを受け取るヤマトホールディングス代表取締役社長の木川眞氏左から、特別賞を受賞した八木澤商店代表取締役社長の河野通洋氏、準グランプリ・東北企業部門を受賞したファミリア代表取締役の島田昌幸氏、準グランプリ・一部上場企業部門を受賞した富士フィルム執行役員、関口伸永氏、グランプリを受賞したヤマトホールディングス代表取締役社長の木川眞氏、コミュニケーション賞を受賞したフェリシモ代表取締役社長の矢崎和彦氏【グランプリ】
ヤマトホールディングス株式会社
投票数:3,954票
同社代表取締役社長の木川 眞氏よりプレゼンテーション
社員が自発的に行った支援物資の無償搬送をバックアップした企業体制や、宅急便1箱につき10円の寄付という取組みなどが評価されました。
プレゼンテーションでは災害直後の無残ながれきの山の中、クロネコのロゴが入ったトラックが走る写真が紹介され、支援物資を運ぶ写真の中のトラックが、人々のライフラインをつなぐ希望であるかのように見えたのが印象的でした。
【準グランプリ 1部上場部門】
富士フイルム株式会社
投票数:2,584票
同社イメージング事業部 担当部長 板橋 祐一氏よりプレゼンテーション
本業を活かし、地震や津波で汚れてしまった思い出の写真の洗浄作業を、社員だけでなく被災地のボランティアとともに連携して行った取組みが評価されました。
最初は「写真」という“なくても生きていけるもの”のためにボランティアを派遣するのは、受け入れる被災地側にご迷惑がかかるのではないかという懸念があったそうです。しかし実際写真洗浄を行ってみると、被災者の方たちに大変喜ばれました。
写真に残された“思い出”という“励み”も生活物資とはまた違う大切さを感じさせられました。
【準グランプリ 東北企業部門】
株式会社ファミリア
投票数:1,787票
同社代表取締役の島田 昌幸氏よりプレゼンテーション
東北地方で農産物の販売やコンサルティング事業を展開するファミリアでは、震災直後の被災者への炊き出しや、野菜の一次産業を基軸とする雇用創出、放射能の風評被害対策などを行いました。
また企業の規模に合わせた農業再生支援に積極的に取り組んだ姿勢などが評価されました。
プレゼンテーションでは、震災直後、ご自身も被災され支援を受ける側の無力な立場の経験から、共感して支え合って買い続けていくというソーシャルビジネスの原点を考えされたという体験談を語ってくれました。
【コミュニケーション賞(オルタナ賞)】
株式会社フェリシモ
投票数:2,661票
同社代表取締役社長の矢崎 和彦氏よりプレゼンテーション
カタログ通販を展開するフェリシモでは、多くの寄付つき商品を販売してきました。単に寄付がついているからお客様が買ってくれるのではなく、商品がいいから買ってくれるというスタンスで、クオリティの高い寄付つき商品を展開してきました。
またその寄付先の選定をお客様アンケートに基づいて行うなど消費者とのコミュニケーションを重視した取り組みなどが評価されました。
【特別賞】
株式会社八木澤商店
投票数:1,617票
同社代表取締役社長の河野 通洋氏よりプレゼンテーション
陸前高田市にある醤油と味噌の老舗、八木澤商店は、自宅や自社工場も被災し事業を再開できない中、無償で避難所などへ支援物資を届けてきました。
また、みんなが知り合いという愛する地元地域を襲った悲劇に、陸前高田市という地域そのものが復興するため、地元企業や銀行と連携した産業再生の取り組みを行っている点などが評価されました。
以下はノミネート企業です。
【ノミネート企業】
岩手県北自動車グループ
有限会社オイカワデニム
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
株式会社資生堂
積水ハウス株式会社
東京海上ホールディングス株式会社
株式会社東邦銀行
株式会社ファミリア
株式会社ファミリーマート
株式会社フェリシモ
富士フイルム株式会社
株式会社八木澤商店
ヤマトホールディングス株式会社
株式会社ユナイテッドアローズ
CANPAN CSR大賞2011ノミネート企業一覧
2011年11月01日(Tue)
CANPAN CSR大賞2011ノミネート企業一覧
各社の取り組みレポートを以下よりご覧いただけます。
有限会社オイカワデニムhttp://www.canpan.org/csr2011/oikawa_report.html株式会社資生堂http://www.canpan.org/csr2011/shiseido_report.html東京海上ホールディングス株式会社http://www.canpan.org/csr2011/tokiomarinehd_report.htmlカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社http://www.canpan.org/csr2011/ccc_report.html株式会社八木澤商店http://www.canpan.org/csr2011/yagisawa_report.html株式会社ファミリーマートhttp://www.canpan.org/csr2011/familymart_report.htmlヤマトホールディングス株式会社http://www.canpan.org/csr2011/yamato-hd_report.html富士フイルム株式会社http://www.canpan.org/csr2011/fujifilm_report.html積水ハウス株式会社http://www.canpan.org/csr2011/sekisui_report.html株式会社フェリシモhttp://www.canpan.org/csr2011/felissimo_report.html株式会社ファミリアhttp://www.canpan.org/csr2011/familiar_report.html株式会社ユナイテッドアローズ http://www.canpan.org/csr2011/united-arrows_report.html岩手県北自動車株式会社 http://www.canpan.org/csr2011/iwate-kenpokubus_report.html株式会社東邦銀行 http://www.canpan.org/csr2011/tohobank_report.html
市民が選ぶ「CANPAN 第5回CSR大賞」受賞企業発表!
2011年10月24日(Mon)
選考委員会および約22,890人によるインターネット投票の結果、市民が選ぶ「CANPAN 第5回 CSR大賞」の受賞企業が決定しました。受賞企業は以下のとおりになります。
【グランプリ】 ヤマトホールディングス株式会社 投票数:3,954票【準グランプリ 1部上場部門】
富士フイルム株式会社 投票数:2,584票
【準グランプリ 東北企業部門】
株式会社ファミリア 投票数:1,787票
【コミュニケーション賞(オルタナ賞)】
株式会社フェリシモ 投票数:2,661票
【特別賞】
株式会社八木澤商店投票数:1,617票
11/11(金)に開催するCSRフォーラムにて、受賞企業の方々から、実際の取組み内容についてプレゼンテーションを行っていただく予定となっております。
第5回CANPAN CSR大賞 表彰式・講演会
2011年10月04日(Tue)
市民が選ぶ「CANPAN第5回CSR大賞」
2011年11月11日(金)13:30〜17:00 日本財団ビル
〜2011年テーマ 震災復興支援〜
東日本大震支援で企業が果たした役割とは
今年の3月に発生した東日本大震災では、NPOのみならず、いち早く被災地に駆けつけ、支援活動を展開した企業も数多くありました。今年のCSR大賞では、CSRの観点から震災に取り組まれた企業を、市民の目線で選び、表彰します。
企業の規模や置かれている状況によって、取り組みの内容も様々ですが、本大賞では、大企業の取り組みのみならず、被災地にありながら優れた取り組みをされた中小企業の取り組みにも注目していきます。震災が発生したその時、企業経営者や社員は何を考えたのか。各社の取り組み事例を紹介しながら考えていきます。
■実施概要
【日時】2011年11月11日(金)13:30-17:00
【参加費】無料
【会場】東京都港区赤坂1−2−2 日本財団ビル 大会議室
【定員】150名
【主催】公益財団法人 日本財団
【共催】一般財団法人ダイバーシティ研究所、株式会社オルタナ
【後援】公益社団法人経済同友会、読売新聞東京本社、毎日新聞社
【協力】いわて連携復興センター、みやぎ連携復興センター、ふくしま連携復興センター
【お問い合わせ先】日本財団CANPAN運営事務局
TEL/03-6229-5551
E-mail contact@canpan.info
■お申し込み
定員になりましたので、お申込みは締め切りました。たくさんのお申し込みをいただき有難うございました。
■プログラム■
13:30-13:40 開会挨拶:日本財団 会長 笹川 陽平
13:40-14:20 基調講演:経営の視点で考える震災復興(グロービス経営大学院 副研究科長 田久保善彦氏)
14:20-14:40 表彰式:グランプリ/準グランプリ/コミュニケーション賞/特別賞
14:40-14:50 休憩
14:50-16:30 受賞企業による発表
グランプリ/準グランプリ/コミュニケーション賞/特別賞
16:30-16:50 総評(ダイバーシティ研究所 代表 田村太郎氏)
16:50-17:00 閉会
■基調講演
経営視点で考える震災復興
グロービス経営大学院 副研究科長 田久保善彦氏
田久保善彦氏 プロフィール
慶應義塾大学理工学部卒業、同大学院理工学研究科修了。スイスIMD
PEDコース修了。株式会社三菱総合研究所にて、エネルギー産業、中央省庁(経済産業省、文部科学省他)、自治体などを中心に調査、研究、コンサルティング業務に従事。現在グロービス経営大学院及びグロービス・マネジメント・スクールにて、マネジング・ディレクターとして企画・運営業務・コース、教材開発等を行なう傍ら、グロービス経営大学院及びグロービス・オーガニゼーション・ラーニング企業研修における思考系科目・リーダーシップ開発系科目(クリティカル・シンキング、ビジネス定量分析、経営道場、リーダーシップ開発演習、ストラテジック・インプリメンテーション、企業の理念と社会的価値、MMP総合経営、EMP総合経営)の講師を務める。著書に『ビジネス数字力を鍛える』
『社内を動かす力』(ダイヤモンド社)、共著に『21世紀日本のデザイン』(日本経済新聞社)、『日本の営業2010』『全予測
環境&ビジネス』(以上ダイヤモンド社)等がある。
■CSR大賞ノミネート企業14社(50音順)
ノミネート企業からグランプリ、準グランプリ、コミュニケーション賞、特別賞が選ばれます。
岩手県北自動車グループ/有限会社オイカワデニム/カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社/株式会社資生堂/積水ハウス株式会社/東京海上ホールディングス株式会社/株式会社東邦銀行/株式会社ファミリア/株式会社ファミリーマート/株式会社フェリシモ/富士フイルム株式会社/株式会社八木澤商店/ヤマトホールディングス株式会社/株式会社ユナイテッドアローズ
◇◆◇復興支援をテーマにNPOの情報発信と資源循環を考えるフォーラムも開催!◆◇◆
CANPAN・NPOフォーラム「情報開示と発信で資源を循環させる」
テーマ:復興支援〜「何をしたか」ではなく、あえて「何を発信したか」〜
開催日時: 2011年11月12日(土) 13:00〜17:00
積極的な情報開示・発信で資源循環を生み出しているNPOや中間支援組織、
あるいはそのためのITサービスを提供している企業・団体をゲストとしてお呼びし、
具体的な実践例をお話しいただきます。
詳細はこちら
http://blog.canpan.info/cpforum/