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株式会社大和証券グループ本社:候補企業 [2007年09月14日(金)]

株式会社大和証券グループ本社

大和証券グループでは,(1)社会に必要とされる事業活動の遂行(2)社会・環境配慮型事業(3)社外へのCSR推進活動(4)企業市民活動(5)CSRマネジメント,の5つのアプローチをCSR活動と位置付け活動しています。これらの活動を通じて,持続可能な社会の実現を目指してまいります。
重要なステークホルダーとして従業員を考える
従業員を大切するというトップメッセージ

大和証券グループの『持続可能性報告書2006』のトップメッセージには,次のように書かれている。「従業員1人ひとりが仕事,会社に誇りを持つことが社会からの信頼,持続的な発展につながる」と。同グループの「従業員を大切にする」というCSRの方向性が明確に打ち出されている。

また,持続可能性報告書の表紙からも「従業員を大切にする」という大和証券グループのCSRの方向性が見て取れる。その表紙には,従業員の赤ちゃんの笑顔の写真が飾られている。自分の赤ちゃんの顔写真が,自分の会社の報告書の表紙を飾るのである。自分がいかに会社に大切にされているのかを実感できるに違いない。大和証券グループにヒアリング調査にいくにあたり,「従業員を大切にしている」ということが持続可能性報告書を読んだ第一印象だった。

ヒアリング調査では,同グループ本社CSR室の豊田氏にご協力を頂いた。「従業員を大切にする」というCSRの方向性について,豊田氏は「社長が就任当初から言っていることですが、当社グループが本当に良い会社であるために,従業員が『経営陣を信頼できる』『自分の仕事に誇りを持てる』『仲間の連帯感を共有できる』という3つが実現することを目指しています。従業員がこの3つを実感できるような施策を組むために,各部署が動いています」という。「従業員を大切にする」というCSRの方向性には,トップからのメッセージが強く影響しているのだ。

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女性が働きやすい職場作り

そして,『持続可能性報告書2006』を読んでいて,女性が働きやすい職場環境を作ろうという同グループの意識の高さが目立った。このことについて豊田氏は「証券業界の仕事では,資産運用のアドバイスや金融商品の販売などで,親切で丁寧な説明をすることが求められるなど,仕事の結果をあげてくるところに男女に差はなくなっている」ために,「結婚や出産で,女性が職場をやめないですむ会社にしていくことが必要である」という。そのため女性支援の施策が充実している。

結婚・出産等の理由により退職した正社員に対して再雇用する機会を提供しているのはもちろんのこと,特に目を惹くのは「育児休職・育児時間の取得期間延長」である。『持続可能性報告書2006』でも,育児休職・育児時間の取得期間を従来の「2歳に達する前日まで」から「3歳に達する前日まで」に延長したと書かれていたと思えば,今年から残業免除の期間を「小学校3年終了まで」,残業制限の期間を「小学校卒業まで」に拡大している。

ヒアリング調査では『持続可能性報告書2007』の原稿も見せて頂いた。そこでのトップメッセージにも「大和証券グループは,女性が辞めない会社にします」と書かれており,「女性の働きやすい職場作り」の意識の高さをうかがい知ることができる。こうした努力の成果なのか,2007年度の大和証券グループ連結新卒採用数において,総合職・エリア総合職では,男性570名,女性610名と,女性の採用数が多くなっていることも特筆すべきであろう。

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制度を整えることよりも,制度を利用する意識が大切

人材の尊重と活用において,最も力を注いでいるのが「制度を使える雰囲気を作る」ことだという。つまり「制度」を整えることよりも,その制度を利用する従業員の「意識」「考え方」が変わることの方が重要であると考えているのだ。

もちろん今回のヒアリング調査では,従業員一人ひとりにその意識を確認することはできないが,「休職制度利用中に同僚が仕事をカバーしてくれた」「職場復帰後の戸惑いに対して上司がサポートしてくれた」など,豊田氏から語られるエピソードからは,その意識が従業員の間にまできちんと浸透していることをうかがい知ることができた。

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投資に社会的視点をという課題

人材の尊重と活用という面では,先駆的な展開をみせている大和証券グループだが,CSR全般として考えるとまったく課題がないわけではない。多くの企業では本業を通じたCSRを展開しているのだが,大和証券グループではその部分で更なる進展が望まれる。

製造業と違って,環境への負荷を低減する技術・製品を開発するなどはできないが,SRI(社会的責任投資)のように,金融がCSRをけん引する可能性は大きくある。その方向性として,同グループでは「投資というものに社会的視点をいかに入れるのか」を考えていきたいという。そのためには「社会的視点を持った投資が高いリターンを生むようにする」「こうした考え方が社会に浸透すること」が重要だとしている。

もちろん課題も多いが,重要なテーマであることは間違いない。『持続可能性報告書2007』の原稿にも「投資に社会的視点を」という題目の座談会の様子が書かれている。

パートナーシップ・サポートセンター調査員から
大和証券グループのCSRとしては,人材の尊重と活用,特に女性が働きやすい職場づくりという面では,群を抜いて充実している印象を受けた。もちろん,女性に対してだけではなく,障碍者雇用,高齢者雇用,従業員への研修制度などにも力を注いでいる。トップの意向が強く反映され,制度が整備されるだけでなく,制度を利用するという雰囲気が社内に浸透している点にも好感を持つことができた。また,今回の調査では詳しく聞けなかったが,NPOなどとの協働を通じた企業市民活動にも注目していきたい。(Ko)
Posted by 2007CSR大賞 at 09:00 | 候補企業について | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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