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授賞式 記念シンポジウム(3) [2007年12月05日(Wed)]

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<せ・みNPOセンター>自分たちの生活と地元の企業を結び付ける視点を

(紅邑)私たちも、ノミネートをするために、いろいろな情報から地域企業にアプローチをしてみたのですが、調べてみると、面白い取り組みがたくさんあることが分かりました。私たちもそういう視点で企業を見ることがまずなかったですし、生活と企業を結び付ける習慣・視点がなかった。自分たち生活と地元の企業、支店の活動を結びつける視点が出てくると、関心の持ち方は変わってきます。



写真左:せ・みNPOセンター 紅邑晶子氏

「このクッキーは、安くておいしいけれど、どういうプロセスでここに届いたのか?」

主婦(夫)の人たちと話をしたときに、「目の前のこのクッキーは、安くておいしいが、どういうプロセスでここに届いているのか?本当にこれでいいのか、考えたことある?」と尋ねたことがありました。いろいろな食品の表示偽装問題が起こっており、問題が起きた時に、それを買わないという選択もありますが、日常的にそういうことについて関心を持つことが、学校教育や地域のPTAなどから考えることが出てくるといいのかな、と思います。


地域でコミュニケーションを積極的に進めていくために


(川北)地域でちゃんと正直にやっている会社が表現していく、伝える上でのポイントがあるとするとそれはどういうところでしょうか?

<せ・みNPOセンター>市民が企業に期待することを伝えることも必要かも。

(紅邑)今回、企業のヒアリングをして、当たり前のこととして認識しているので、わざわざ自分たちで言うほどではないという反応も、何社かありました。市民が企業を評価してこの会社が地元にあって良かったなと思う関係性を、わたしたちが企業と市民を仲介していく形で仕組みを作っていくことが必要かもしれません。

(川北)情報出しっぱなし、もらいっぱなし、一方通行にしないための工夫は?

<九州電力>ホームページモニターの声がダイレクトに反映できるようにしている。

(橋口)ホームページモニター制度があって、モニターが2千何百名います。その人たちにCSR報告書のモニターを求め、昨年が500名、今年が800名、意見をいただきました。意見をダイレクトに経営トップの会議に見せて、課題を出して、それを翌年度の事業計画に盛り込んでいます。

(川北)生協は、全員が経営者で利用者ですよね。特に大切にしたい事柄について、どうやって聞いたり、確認したりしているのでしょうか?

<ならコープ>黙っていて、そのまま離れていく人がないように、ここが大きな課題。

(横田)基本的に組合員の権利としては、平等です。利用状況別の分析、アプローチが課題と思っています。しっかりと着手はできていないですが…。

<ソニー>NPO・格付機関との接点

(石野)CSR関連の団体や機関投資家から直接フィードバックをもらう機会は結構あります。直接対話から意見をもらって、翌年にレポートの参考にするようにしています。

<サッポロHD>各地の事業所で、地域団体との意見交換会

(端田)専門家やNPOとの第三者意見交換会を各地の事業所でやっています。声を聞く仕組みとしては、CSR関連のホームページを読んだ感想を2000人ぐらい分析して、さらに人数を絞りこんで他社とレポートを読み比べていただくことをしています。

<アレフ>恵庭のえこりん村

(嶋貫)恵庭市に150ヘクタールの土地に庭とレストランを作り、「えこりん村」をグループ企業で運営しています。牛、馬、羊などの、いろんな動物もいます。環境配慮の取り組みを実際に見ていただき、私たちのやっていることを体験できます。また、私たち自身も、恵庭市の市民会議に出て行って、行政の取り組みに企業として何ができるか、協議しています。

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