奈良中央信用金庫
奈良中央信用金庫は昭和23年創業以来「常に地元の皆さまと共に、地元の発展に貢献する」という理念の下、協同組織の金融機関として、預金と融資を通じて社会的役割を果たしてきました。さらに全国に先駆けてNPOローンを創設したり、役職員個人と金庫本体からのマッチングギフトで拠出金を積み立て、社会貢献活動に役立てています。
地域貢献の理念がCSRにつながる
『ちゅうしんチャリティコンサート』から始まる
奈良中央信用金庫は、“豊かな社会生活の実現”“地域社会繁栄への奉仕”という信用金庫のビジョン実現をめざして設立された地域密着型の金融機関である。
奈良中央信用金庫のCSR活動は、1991年8月に開いた『ちゅうしんチャリティコンサート』が地元への文化貢献・社会貢献活動の始まりである。
会場に足を運んだ顧客に募金を呼びかけ、それに奈良中央信用金庫の役職員がマッチングギフト形式で募金を行い、地域の福祉施設整備を支援するなどに活用されている。
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『NPOローン』の創設
阪神・淡路大震災をきっかけに、市民活動団体に簡便な方法で法人格を与える制度として、特定非営利活動促進法が1998年12月に施行された。2007年7月末には、認証を受けた特定非営利活動法人(NPO法人)が、32,000を突破した。
とはいえ、いかに理想を高く掲げ、意欲あふれる人たちが集まっても、組織として活動を続けていくためには、やはり資金が必要である。その資金が手許になければ、一時借り入れてでも活動を軌道に乗せたいと願う団体は多い。奈良NPOセンターからの強い要請に応じて、奈良中央信用金庫が全国の信用金庫に先駆けて2000年5月、NPO法人を対象に限度額300万円、利率2.8%の『ちゅうしんNPOローン』の取り扱いを開始した。
現在までの実行件数は10件足らずと多くはないが、奈良中央信用金庫役職員がNPOの存在に関心を高め、またNPO活動に関わる人たちの間で「奈良中央信用金庫」の存在感が高まったのは間違いない。
ちなみにこのNPOローンがきっかけとなりその後全国の信用金庫に広がった功績が認められ、2002年6月、全国信用金庫協会の『第5回信用金庫社会貢献賞・特別賞』を受賞している。
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NPOローンがきっかけで高まった社会貢献の機運
『ちゅうしんNPOローン』の創設を機に、奈良中央信用金庫内では地域貢献、社会貢献の機運がいっそう高まった。
会長・理事長のかねてからの意向も受けて、2001年4月には希望者を募り、役職員によるボランティア組織「ちゅうしんボランティアクラブ」が設立され、同時に「なら・ちゅうしん基金」が創設された。奈良中央信用金庫役職員のほぼ全員がこれに賛同し、毎月の給与からの300円と奈良中央信用金庫本体からの同額拠出金分を合わせ、年間およそ200万円を社会貢献活動のシードマネーとして積み立てている。
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「なら・未来創造基金」の誕生
「なら・ちゅうしん基金」の主な使い道は「なら・未来創造基金」への全面協力である。「なら・未来創造基金」とは、奈良NPOセンターと奈良中央信用金庫が協働で2003年に立ち上げたコミュニティファンドで、奈良を元気にし、豊かに暮らせる地域社会をつくるための研究やそれを実現するためのプロジェクトを行う市民活動団体に助成金を提供している。
この助成の特色は、市民活動団体が他の助成制度で困る点をできる限り取り除こうとしたところにある。
(1)助成対象団体の法人格の有無、活動期間、活動分野は問わない
(2)他から助成を受けた事業でも対象とする
(3)人件費に当ててもいい
(4)一般管理費も認める
2007年まで5回にわたり、延べ29団体に総額750万円の助成を行っている。毎回20〜30団体からの応募があり、書類選考、公開プレゼンテーションを経て8人の選考委員によって助成団体が決定される。
こうした貢献が認められ、2005年、全国信用金庫協会の『第8回信用金庫社会貢献賞・地域再生しんきん運動優秀賞』を受賞した。
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「その他のCSR活動」
奈良中央信用金庫では、この他にも以下のような活動を行っている。
(1)『高齢者擬似体験装具の寄贈』/小中学校などでの教育用に開発された高齢者擬似体験装具を年に2〜4セット奈良県社会福祉協議会へ寄贈する。(2006年度からは、点字学習セットを同協議会を経由して地元小学校へ寄贈)
(2)『NPO会計セミナー』/NPOで事務・経理を担当するスタッフを対象に、収支計算書などの会計書類の作成をサポートするセミナーを毎年4回シリーズで開催する。
(3)『ヒマラヤ桜の植樹』/環境浄化木「ヒマラヤ桜」を営業エリア内の小学校に順次植樹している。
(4)『ちゅうしん子育て応援団』/奈良県の“なら子育て応援団”に加入し、多子世帯支援の金利優遇商品を取り扱っている。
(5)『こども110番』/奈良県警とのタイアップにより、地元児童の見守り活動を行う。
奈良NPOセンターからのコメント
地域貢献が「当然の使命」
今後、「官」から「民」への流れは加速し、医療、福祉、介護、教育、環境などさまざまな分野の民営化が進むものと予想される。奈良中央信用金庫では、公共サービスを担うこうしたNPOを支援することは、地域金融機関である奈良中央信用金庫にとって地域貢献、社会貢献として「当然の使命」であると考え、役職員一同が積極的にCSR活動に取り組んでいる。NPOを支援するという一貫した奈良中央信用金庫の姿勢は、地域を豊かにすることをめざす信用金庫の中でも高く評価されてよい。