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株式会社コミュニティタクシー:候補企業 [2007年09月14日(Fri)]

株式会社コミュニティタクシー

駅待ちなし。流しなし。乗るには電話予約が必要。しかも繁忙時には30分待ち。それでも待つお客さんがいる。柔軟なサービス精神とそこから漂う安心感。こんなタクシー、他にない。「うちはタクシー業ではありませんよ。生活支援業ですよ。」便利屋事業やサロン事業とも連携し、今や地域に不可欠なサービスを提供しています。
 移送・生活サポーターとして<地域生活支援企業>を目指す
市民のためのタクシー会社

元々岩村社長はトラック会社を経営していた。時代はバブル景気から一転、経営状況は厳しくなるばかり。「いったい何のために仕事をしているのだろうか。仕事とはもっと人から喜ばれるものなのではないだろうか。」

そんな折、タクシー業が規制緩和されると知った。自身、客としてタクシーを使っていて思うに「そういえば気持ちよく乗せてもらえることは少ない」。短距離の場合などは乗車拒否をされることすらある。

しかも岩村社長の地元・多治見市は、車が主な移動手段でもある。特に高齢者にとっては、バスと共にタクシーは市民の足として欠かせない存在のはずである。しかし、タクシーに対する市民の満足度は決して高いとは言えない。ここに「市民の市民による市民のためのタクシー会社」設立を決意し、2003年1月、株式会社コミュニティタクシー(以下、コミタク)は設立された。


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地域に不可欠な存在へ

最近、「コミュニティビジネス」というビジネス形態が注目を集めている。地域の問題を、地域資源を活かしビジネス的視点も取り入れてながら解決しよう、というビジネス形態である。ここではビジネスは会社を継続させるための手段であり、目的はあくまで地域の問題解決なのである。コミタクは、構想段階から事業コンセプトを「コミュニティビジネス」と定めていた。このコンセプトこそがこれからの時代に必要なビジネスのあり方である、と岩村社長は考えていたからである。

コミュニティビジネス事業者は、何よりも企業理念を大切にする。コミタクの企業理念は、「地域住民の生活環境向上、高福祉社会の形成、地域経済の活性化に寄与する」と定められた。この理念のもと、市民の視点に立ったサービスが次々と展開されることとなる。これはコミタクの顧客層を見れば分かりやすい。コミタクは高齢者に人気がある。高齢の顧客に病院への送迎を頼まれたドライバーは、到着後自然と病院への受付まで付き添う。

ドライバーの中にはヘルパー2級の資格を持っている者もいるし、福祉車両も所有している。さらに必要に応じて2名体制で移送支援を行うなどケアは厚い。もう一つ、コミタクならではの顧客がいる。それは子ども達である。学童保育や塾への送迎時、今までなら親が車で送迎するところを今ではコミタクが担っている。子どもを持つ親から見て、コミタクは子ども一人でも安心して預けられる存在として認知されているのである。

コミタクは、地域のタクシー業界の中では1割程度の台数シェアしかない小さい存在である。それゆえ、時間帯によっては予約しても30分待ちになることもしばしば起こる。しかし、それを“待つ”お客さんがいるのである。もはや地域に不可欠な存在として市民から認知されているのである。

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市民によるタクシー会社

どうしてコミタクのドライバーは、そんなに懇切丁寧な対応ができるのであろうか。実はコミタクのドライバーズマニュアルは、創業時に集まったドライバー同士が何度も話し合いながら作りあげたものである。しかも、そこの集められたドライバーで、タクシードライバー経験者は一人もいなかった。だからこそ、顧客視点で「こんなタクシードライバーだったらいいのに」という意見を結集することができたのである。徹底的に顧客視点で作られたドライバーズマニュアルのサービスが悪いはずがない。

また、給与体系も特徴的である。通常タクシードライバーといえば歩合制である。しかしこれが様々な問題を生み出していることを岩村社長は見抜いた。ドライバーの過密労働による安全性の減退、短距離の乗車拒否などのサービス低下などは、ここに原因があったのである。コミタクのドライバーは固定給である。これによりドライバーは安心して顧客サービスに専念できるのである。コミタクのメンバーは、なぜかリストラや廃業、自己破産、離婚などを経験した人生の再チャレンジャー組が多い。そういった人たちが「地域の役に立ちたい」と言って集まってくるのも、コミタクならではかもしれない。

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市民のタクシー会社

タクシー業界の常識を覆すコミタク(コミタクからすると、理念に基づいて考えていたら、既存のタクシー業界とは全く違うサービスになった、というだけであろう)は、最初から順風満帆だったわけではない。創業当初は、いくら地域貢献を謳っても「どうせ金儲けでしょ」と思われることも多かった。現実は金儲けなど程遠く、赤字続きの経営が続いていたのである。しかし、そういったピンチにいつも助けてくれるのは、実は市民だったのである。

コミタクは株式会社だが、その株主は73名もの市民なのである。創業からしばらく、知名度不足もあり赤字が続いたが、市民株主たちは「コミタクを潰してははならない」と、何度ものピンチに際し増資に応じてくれたのである。中には、「困っているならなぜ早く言わない」とありがたい文句を言う株主もいたとか。

今や地域でも押すに押されぬ有名企業となったコミタク。現在は、タクシー事業のほかに便利屋事業、貸し切りバス事業、福祉事業、新交通システムとしての「住民主体のバス事業」を展開。2006年3月には、経済産業省「創業・ベンチャー国民フォーラム2006」地域貢献賞を受賞している。

地域の未来・志援センターからのコメント
 

岩村社長に今回のインタビューをさせてもらって一番印象に残ったのは、「CSRって何?」(笑)。実は、何度説明しても分かっていただけませんでした(苦笑)。

「なぜそんなものが必要なのかがわからない。普通に経営していればいいじゃないか。」

そう。岩村社長にとって、普通に経営することが、そのままCSRだったのです。「CSRなんて難しい言葉使わなくていい。CSRなんて言わなくても、それが当たり前になる社会の方が大事です。」日本の全ての企業がこういう企業であればいいのに、と思いました。

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