株式会社プラスヴォイス
企業理念は「新しい価値の創造を通じて社会に貢献する」。IT技術をベースに、コミュニケーションのバリアフリーを目指し、障害者の生活向上サービスを提供。聴覚障害者がテレビ電話などを通じて手話やメール等で用件を伝え、オペレーターが代行して相手先に電話などで用件を伝える「代理電話サービス」が注目されています。
聴覚障害者の困ったをIT技術を使って解決 買い手良しのCSR
社長の前職は司会業。聴覚障害者の結婚式でのカルチャーショックがきっかけに
あるとき聴覚障害者の方同士の結婚式で司会を依頼され、列席者のなかに聴覚障害者の方もいらした。聴覚障害の方は司会の話は聞けないので、手話で通訳しながら会話をしていた。
このような体験は初めてだった三浦社長は、大きなカルチャーショックを受け、これがきっかけとなり、聴覚障害者のコミュニケーションをIT技術によりサポートできる仕組みを開発したいと考えた。現在、プラスヴォイスは宮城県を拠点に、IT福祉事業を展開。聴覚障害者のためのITライフを支援している。
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いつも使っている手話で健常者と普通にコミュニケーションできるサービス
これまで聴覚障害者は、健常者に対して、筆談やジェスチャーで用件を伝えていた。「遠隔手話サポートサービス」を利用することで、公共の窓口、店頭や病院などの受付担当者などと手話通訳者を介して日常的に使っている手話を使って用件を伝える事ができるようになった。いまでは、宮城県庁、NTT東北病院窓口、KDDIauの店頭などで、聴覚障害者のサポートをしている。
当初は、聴覚障害者の携帯電話メール機能の研究からスタートし、聴覚障害者の通信機能のあり方と直接メールの重要性を全国の聴覚障害者に提案活動をしていた。1998年に有限会社プラスヴォイスを設立、2004年には、株式会社プラスヴォイスへ組織変更。聴覚障害者のバリアであるコミュニケーションをIT技術・通信技術を活用し、情報・通信のバリフリーを作ろうと、新たなサービス開発に取り組んでいる。
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聴覚障害者ができる仕事づくりにも挑戦。記録写真撮影事業が大好評
聴覚障害者が出来る仕事はいくつかあったが、なかでも写真撮影・加工事業は適していると考えた。
その結果、学校や企業からイベントでの写真撮影を依頼され、撮影から画像処理、ポスターやアルバムの製作まで行なっている。高校野球シーズンになると、社員が各会場に飛びまわり、高校球児たちを撮影しとても感謝される。写真の撮影や加工では聴覚は必要がないので、この仕事が成立する。このような仕事が、聴覚障害者の雇用につながっている。
また、先に紹介した代理電話サービスは、現在手話通訳者が会社に待機して対応して行っているが、これからは端末さえ持っていれば、手話通訳者はどこでも勤務が可能になり、在宅による手話通訳者の就労の拡大にもつながると考えている。
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プラスヴォイスの評価
プラスヴォイスの取り組みに対して、2001年5月に日本ITU協会より、ユニバーサルアクセシビリティ賞を受賞。2004年1月に仙台市産業振興事業団より「仙台ビジネスグランプリ2003グランプリ」を受賞。2004年1月に社団法人東北ニュービジネス協会より、第10回東北ニュービジネス大賞を受賞した。
認定事業としては、2002年7月に宮城県より、中小企業創造的事業活動として認定された。2003年3月に通信・放送機構の助成金の認定を受け、2004年4月に独立行政法人情報通信研究機構より、身体障害者向け通信・放送役務提供・開発推進助成金の認定を受けた。
002年12月には、全国初の本格的な遠隔手話サポートサービスを開始し、大きな話題を呼んだ。KDDIauショップ、NTT東北病院、宮城県庁窓口にて、手話サポートを開始。今まであった聴覚障害者と健常者のコミュニケーションの壁をIT技術によって、取り除くことが出来たサービスとして広く評価された。
せんだい・みやぎNPOセンターからのコメント
プラスヴォイスは、IT技術を効果的に利用する事により、今まで聞く事が難しかった「もう一つの声」を、誰もがしっかりと聞く事が出来るようにした。この事により、聴覚障害者が、情報不足による不利益を被る事も、企業などが対応に困る事もなくす事ができた。
今後、商業施設、病院、役所等でも導入が進めば、災害時などに聴覚障害者を強くサポートする事ができるであろう。また、世界中の誰もが、地域、民族、文化等の違いを超え、心から話すというコミュニケーションを楽しめる世の中の実現を目指していることも注目したい。その挑戦が、新たなサービスを生む原動力となり、さらなる社会への貢献を促すと考えられる。