こんにちは。
評価事業コーディネーターの千葉です。
2/14(水)〜16(金)に、『伴走評価エキスパート育成講座』最後の研修である第3回定期研修を開催しました。
最後の研修のテーマは、“おいしいカレーライスのレシピをつくろう!”でした。
16名の参加者の『伴走評価』の取り組みをケース・ストーリーとして発表いただき、うまくいった要因、うまくいかなかった要因などを抽出し、伴走評価の実践に必要なエッセンスを抽出してレシピにまとめます。
今回は、カレーライスのメタファーとして以下のように対応づけて参加者に提示しました。
@素材:伴走先団体の基本情報、評価対象となっている活動についての情報など。
A調理工程:評価設問および実際の評価調査で、何を具体的に行ったかを時系列に記述したもの。
Bできたカレーライス:評価結果のハイライト。
C美味しく調理するために活用した職人の技:伴走評価に活かした参加者のそれぞれのスキル・ノウハウ(暗黙知)など。
Dレシピの秘訣(スパイス?):参加者から、伴走評価やDEの経験からの学びと、今後DEを実践する人へのアドバイス。
初日は、アイスブレーカーで言葉のカードをめくりながら近況報告をおこなったあと、12月の集中研修の振り返りからスタート。少し時間が経っていますが、皆さん大事なことはしっかり覚えていました。
16名の参加者にケース・ストーリーを発表してもらい、グループディスカッションによりうまくいった要因、うまくいかなかった要因などを抽出し、レシピとして@〜Dをまとめていきます。
初日は参加者のポテンシャルを十分に引き出せたと言えずでしたが、翌日の朝どのように進めたらよいかを参加者と一緒に議論したことで、2日目からは議論がとても盛り上がりました。研修内容もまさに参加型でタイムリーに発展的に変えたことで、とても学びの多い時間となりました。
最終日は、御茶ノ水のソラシティカンファレンスセンターに会場を変えて、明治大学の教授で本事業の指南役でもある源先生にも加わっていただき、4グループがまとめたレシピを発表しました。
どのグループの発表も本当に素晴らしく、ノウハウがたくさん詰まっていました。1期生の皆さんにご協力いただいたおかげさまで、国内でDE・伴走評価を実践していく上での具体的なレシピがたくさん出てきました。この多すぎる学びをどうまとめ消化していくか、運営側も真剣に考えています。
そのほか、参加者によるマイストーリー(人生を語ってもらい、相互理解を深めつつ伴走評価の学びにも落とすセッション)やリフレッシュのためのクリエイティブな体操などもおこないました。
源先生には出来上がったレシピへのコメントの他、源先生のマイストーリーや評価者倫理についても語っていただき、あらためて評価者としてあるべき姿を考える機会もいただきました。
最後に参加者からの感想を一部紹介します。
★16のケースからDEのエッセンスを抽出し、レシピにまとめたことでDEの世界観が実感につながった感じがしました。
★全員のケースワークを聞いて、同じDEを実践していても、16組の団体×伴走評価者の組み合わせが、すべて違う色を放っていたことが驚きとともに新鮮でした。誰かのノウハウが直ぐに自分の伴走評価に役立つというより、自分の伴走のやり方や考え方の癖や足りないところを知る機会となりました。
★DEは、ソーシャルイノベーターとの共創。団体へのタイムリーなフィードバックは、評価者にもとても大切な気づきと成長の機会を与えてくれる。どちらかが一方的に与え、与えられるものではないことが実感として得られたことで、意識が変わりました。とにかくとっても気づきの多い3日間でした。
今年度の『伴走評価エキスパート育成講座』研修は、これで終わりになります。
次年度は、1期生の方々にも協力いただきながら、国内でDE・伴走評価が実践されるような環境づくりに取り組んでいきたいと思います。
次年度の動きもお楽しみに!!