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CSOネットワークのブログ

一般財団法人CSOネットワークのブログです。
一人一人の尊厳が保障される公正な社会の実現に向けて、
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評価事業、SDGs関連事業などについての記事を書いていきます。


DEシンポジウム「ソーシャル・イノベーションを支える”評価”〜発展的評価(DE)の可能性〜」開催しました! [2017年12月26日(Tue)]


こんにちは。

CSOネットワーク主催『伴走評価エキスパート』育成事業事務局の松田(日本ファンドレイジング協会所属)です。


2017/12/10() に、明治大学駿河台キャンパス・グローバルフロント1階グローバルホールにて、明治大学ガバナンス研究科シンポジウム「ソーシャル・イノベーションを支える”評価”〜発展的評価(DE)の可能性〜」が開催されました。『伴走評価エキスパート』の育成研修はDEを用いて行っており、今回は日本で初のお披露目イベントでした。当日は、今回の研修参加者のほか、評価者や研究者、学生など、120名以上もの評価やソーシャル・イノベーションに関心ある方々に参加いただきました。


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第一部は、DE研修で既にビデオ通話での質問セッションをもったパットン氏による、基調講演から始まりました。DEが誕生した背景として、大きな変革をもたらすため、イノベーティブな取り組みを評価する必要性が生まれたことが挙げられ、DEの定義や特徴、8つのプリンシパルについて改めて確認することができました。また、DESDGsの関係についても講演では触れられました。国と国や、分野横断的な課題解決が求められている中、各課題をシステム論的に理解し、その複雑な状況の中で実施された事業を評価するときに、DEが有用であると述べられました。


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第二部では、集中研修の講師も務めていただくマッケグ氏により、DEの特徴とニュージーランドの事例の発表が、また源氏より、日本におけるDE的な事例の発表がありました。既に過去の研修でも一部触れられていた内容について、改めて本人から聞くことで内容の理解を深めることができました。また、経営学を専門とされる北大路氏より、経営学における「創発戦略」とDEの親和性について、話を伺うことができました。研修参加者から、「マネジメントとDEの違いは?」という質問が出ることもあり、その問いを整理するのに役立ったという声を聴くことができました。


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また、評価を専門とする参加者が多く見受けられたため、質疑応答も評価に関する専門的な内容が多くみられ、普段の研修とはまた異なる視点を得ることのできるシンポジウムだったのではないかと思います。


参加者の感想のご紹介です。

「全体的に非常に示唆的な内容であった。さらなる内容習得や、実践事例を知るための方法を知りたいと感じた。(源先生のDE的手法とDEとの違いの有無など)」


「日常では、煩雑状況でのプロジェクト評価の機会が圧倒的に多いなか、今後複雑状況における評価も必要になってくると思われる。様々な機会を通じこうした評価についても学び試行していきたい。」


「海外からの識者と日本の研究者の議論を聞けてよかったです。DEのケース・スタディを1本なり2本を30分程度例示してもらえたらより理解が深まったと思う。」


このシンポジウムを皮切りに、4日間の集中研修がスタートしました。次のブログでは、参加者の田中さんより、この研修の様子をご紹介させていただきます!



松田典子

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