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がんになったことは不運であっても不幸ではない!? [2017年09月19日(Tue)]
がんサポートコミュニティー創設者である故竹中文良は、自らのがん体験について「がんになったことは不運であったけれど、決して不幸ではなかった」と常々語られていました。
ふと「不幸とは?」と考えてみました。それは悲しみや怒りを招くこと?それとも否定的な気持ちを想起させてしまうこと?
豪ニューサウスウェールズ大学の社会心理学者ジョー・フォーガスは、否定的な気持ちが驚くような利点をもたらすことを研究しています。フォーガスによると、怒りや悲しみは「要求度の高い状況に最も対処しやすい情報処理戦略」を発達させると指摘しています。
フォーガスが行なった記憶力の実験では、雨の日にヴェルディの『レクイエム』を流す憂鬱な雰囲気と、晴れの日にギルバート&サリヴァンの曲を流す陽気な雰囲気だった。結果は「憂鬱で低調な雰囲気」にいた人たちは4倍の記憶力を示すという結果でした。また違う実験では死とがんについての短編映画を見せられ、憂鬱な気分に陥った被験者の方が、噂話の正確さを判断したり、過去の出来事を思い出したりする課題の成績が良かったと報告しています。
がんを体験された方が時として何事にも集中力と熱心さを高められているように、また普段の何気ない風景が今までと違うように見えたりと、より細かなことに注意が向くようになるのは、いわゆる不幸の源泉である悲しみや否定的な気持ちのお陰かもしれません。対して幸福はその逆の効果をもたらすとフォーガスは指摘しています。
ロシア文壇を代表する作家アルツィバーシェフは「それ自体の不幸なんてない。自ら不幸を思うから不幸になるのだ。」と言及しています。確かに何事も「楽しいことを探せば楽しいことばかり、悲しいことを探せば悲しいことばかり」になってしまいます。
今日では、生涯のうち男性の約1.7人に1人はがんと診断される可能性があります。男性のがん患者は女性の1.3倍です。今この時を「がんの時代」と言っても過言ではないでしょう。この時代にあって故竹中文良の「がんになったことは不運であったけれど、決して不幸ではなかった」という言葉を改めて噛み締めています。
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