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このサポセンを見よ! 指定管理者NPOの実力 [2007年10月18日(木)]
 NP0法が施行され、市民活動への期待が高まるとともに、21世紀に入った頃から、各地の自治体で整備されるようになった施設が、いわゆる、市民活動サポートセンターです。
 しかし、ハードな設備の立派さよりも、本当に必要なのは、ソフトな事業の充実ぶり。かつて「すぐやる課」で名を馳せた千葉県松戸市では、指定管理者のNPO法人が活躍中です。
 一口に、自治体が設置する市民活動サポートセンターといっても、その運営形態は、直接、自治体職員が業務を行う公営から、NPO法人や運営委員会に業務委託するもの、最近では、指定管理者制度を導入するものまで千差万別です。
 また、機能の面でも、単に会議室や印刷機等の貸出しか行っていないものから、講座や相談が充実しているものまで、これまた多種多様です。

 しょせんは、市民活動を知らない公務員が設置する施設であるため、とりあえずは、ハードな設備が整っていて、その貸出を行う管理人がいればよい、と考えがちです。コスト的にも、それが一番安上がりではあります。
 しかし、サポセンが、市民活動に参加する人を増やす、地域課題の解決に取り組む市民活動を支援する、といった目的の施設だとすれば、むしろ、講座や相談の機能を充実させる、地域の主体をつなぐコーディネートを行うといったことの方が重要です。

 そういった意味で、松戸市の「まつど市民活動サポートセンター」の指定管理者である、NPO法人コミュニティ・コーディネーターズ・タンク(CoCoT=ココット)は、いま一番の注目株です。

 もともと松戸市では、サポセンの開設や市民と行政のパートナーシップのあり方を、公募市民59名による「松戸市パートナーシップ検討委員会」で検討し、サポセンの運営や機能に関する提言をまとめたという経緯があります。
 その検討に参加した市民が、提言の内容を現実のものにするために、自らNPO法人を立ち上げて、サポセンの指定管理者となったのが、NPO法人CoCoTです。いわば、市民参加の機会が、市民自らの行動を促し、協働に展開した事例だと言えます。

 CoCoTの優れた点は、ソフト事業の企画力と実行力にあります。若者向けのボランティア体験の企画から、シニアの地域デビュー講座まで、幅広い年齢の人材育成にも対応しています。
 なんと言っても、そのネーミングが面白い! 若者向けは「レッツ体験!2007」、シニア向けは「DeBanda!出番だ!」など、印象的で親しみやすく、呼ぶにも簡単な名称の企画を実施しています。

 もちろん、名前がいいというだけでなく、企画の内容も、毎年、改善を続けて、パワーアップを果たしています。
 例えば、主に中高生や大学生が、夏休み期間中に、市内の市民活動団体、保育や福祉施設などでボランティア体験をする「レッツ体験!」。最初に、ボランティアに行く団体と出会うオリエンテーションがあり、ワークショップを行っています。
 そのワークショップのファシリテーターを、この2007年は、若者たち自らやってもらおうと企画したのが、ファシリテーター養成講座です。私は、その養成講座で講師を務めさせていただいたのが、CoCoTとのなれ初めとなりました。

 また、つい先日、再び、講師をさせていただいたのが、「松戸的協働事業必勝講座」という、これまた、魅力的なネーミングの講座。協働によるまちづくりの担い手を育てることをめざして、これまでも開催してきましたが、今年は、難産の末、松戸市で「協働のまちづくり条例」が制定されたのをきっかけに、時間数や講師数を増やして、より充実させる形で実施しています。
 その他、相談業務も充実しています。

 CoCoTは、草の根で市民活動を行ってきたベテランから、やる気に満ちた若者まで、市民活動を支える志を持った人材を、コーディネーターという企画部門のスタッフとして、サポセンに配置しています。
 もっとも、松戸市からの指定管理料は、スタッフの社会保険料を負担できるほど十分なものではなく、若いスタッフは他の仕事とかけもちしながら働いており、課題はいろいろとあるようです。

 そんななかでも、これだけの事業をこなすというのは、「市民活動を支えたい」という、NPOならではの(公務員では、本気では持ちがたい)ミッションがあるからでしょう。
 市民活動を支える事業の経験、また、自ら企画した講座で講師から学ぶことも、必ず自分のキャリアとなって、「食べていける」技となりますので、ぜひ希望を持ってがんばってほしいと思います。

 現在、同じ千葉県の四街道市で任期付職員を務めている私のもとには、よく県から提供されるNPO関連の情報が回ってきます。さすがは「NPO立県」を標榜するだけあって、おそらく他の都道府県以上に、県が市町村職員向けに提供する情報や研修の機会は充実していると思われます。
 そんな情報や研修の視察先といったなかに、まつど市民活動サポートセンターの名前をよく見かけます。やはり、県内で初めてサポセンを指定管理でやっているという面が注目を集めるのでしょう。

 まだまだ、全県的な活動を展開している、先行の中間支援NPOのネームバリューや既存の実績に隠れて、県の公募事業などへの新規参入を阻まれているといった場面もありますが、その実力に、私としては、太鼓判を押したいと思います。
 今後必ずや、まつど市民活動サポートセンターでの指定管理者の実績を引っさげて、CoCoTの実力が広く知られるときが来ると確信しています。

NPO法人コミュニティ・コーディネーターズ・タンクCoCoT http://npo-cocot.com/
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