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市民活動で磨いた「技」が行政を変える [2007年08月04日(土)]
 ファシリテーターは、会議の設計・進行のプロではありますが、会議が扱うテーマの専門家とは限りません。むしろ、中立性を保つには、専門でない方がよい場合もあります。
 この7月から、私にとっては「専門外」である、緑地に関するワークショップの仕事を、緑関係のNPO経験が豊富な市民活動仲間の手助けを得て行っています。
 神奈川県相模原市の「木もれびの森」。JR横浜線の古淵駅のほど近くに残された73haの森です。かつては薪炭林であったため、木は定期的に燃料として伐採されていましたが、近代的な生活になってからは、高木が生い茂るにまかせた森となっていました。
 人目が向かないため、不法なごみ捨て場となるなど、地域のやっかいものとなりましたが、都心近郊に残された緑地として保全されることになり、市も地主と使用貸借契約を結んで管理をしています。市と「森づくりパートナーシップ協定」を結び、ボランティア団体が保全活動を行っている箇所もあります。

 市街地に残された森とのつき合い方は難しいものです。貴重な緑をできるだけ保全したいという思いもあれば、日が当たらない、枝がじゃまなど、生活への支障から勝手に伐採してしまう人もいます。
 同じ緑だからと園芸種を植えてしまう、通勤・通学の近道として使ううちに地面を踏み固め、結果として植物を生えさせなくしてしまうなど、悪気はないのに、知らないばかりに、森にとってはよくないことをしてしまう、といったこともあります。

 そんな木もれびの森について、近隣住民にもっとその価値を知ってもらい、森と折り合った生活を考えてもらう。そんなワークショップをすることになり、ファシリテーターとして、設計・進行をすることになりました。
 市民参加の会議は、ファシリテーターと事務局だけで企画・運営してもうまくいかない、というのが経験則です。7月下旬、木もれびの森の保全・活用に関わってきた市民活動団体の皆さん、近隣自治会の役員の皆さんに集まってもらい、ワークショップの進め方を話し合う準備会を、現地で開きました。ワークショップは、9月から来年3月まで行います。

 また、今回は、頼もしい助っ人を得ています。地元大田区の市民活動仲間の牧野ふみよさんです。
 NPO法人Green Works代表として、公共用地の一部などで地域住民が庭づくりをする「コミュニティガーデン」の活動を行っています。その他複数の緑関係の団体で活動し、公園の管理や里山の保全などに、市民や企業が関わるのをコーディネートしています。
NPO法人Green Works http://www.geocities.jp/npo_gworks/
代々木公園ガーデニングクラブ http://www.hananokomichi.com/

 牧野さんも私も、市民活動を通して、自治体と市民の橋渡し役の「技」を磨いてきたという共通点があります。
 行政がにわかに市民参加の会議や市民活動との協働事業を志向しても、そういった場に「市民として」関わったことのない職員にとっては、しょせん「武士の商法」。実際に市民活動を通して、市民間や市民と自治体のコーディネートをしてきた経験を持つ市民こそが、行政の仕事を市民参加・協働型に変えていく可能性を持っています。

 市民社会パートナーズは、そんな市民による市民のためのパートナーです。また、パートナー同士が特技を活かし合う、パートナーシップの場でもあります。
 木もれびの森ワークショップには、そんなパートナーが複数そろって、文字通り、「パートナーズ」で臨みたいと思います。
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