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日本最南端の島おこし サザンクロスウエディング [2007年05月06日(日)]
 今年のゴールデンウィークは楽しめましたか?私は、友人の結婚披露宴で、有人島としては日本最南端となる波照間島に行ってきました。新郎新婦とも島人(しまんちゅ)ではなく、2人が出会った島です。
 サトウキビ畑が一面に広がり、“果てのうるま(サンゴ礁)”が名の由来である、人口600名程度の離島では、いま島おこしが課題。今回の披露宴は、島を挙げての壮大な実験イベントの意味もありました。
 沖縄県でも最も台湾に近い八重山諸島にある波照間島は、拠点島の石垣島から高速船で約50分。この日4月29日(日)も、船は結婚式の招待客を乗せて、大海原を波照間島に向かいました。
 波照間島の港に着くと、今回の披露宴イベントを企画した「民宿みのる荘」のバスが3台と、軽トラックが待ち構えていました。軽トラの荷台には、椅子が2つ。そこに、石垣島のホテルで式を挙げたままのタキシードとウエディングドレスの新郎新婦が座り、パレードの始まりです。

 私の大学時代の友人である新婦は、スキューバダイビングが好きで、この島に一人旅でやってきました。そのとき、「みのる荘」のスタッフとして働いていた新郎と出会い、その後、さまざまな困難を乗り越えて、今回、めでたく結婚となりました。
 2人に結婚を決意させたのは、「みのる荘」のご主人夫妻。具志堅用高似の少し強面のご主人と、キュートな笑顔の女将さん。島を挙げて祝ってやるから結婚しなさい、と心強い申し出があり、2人は思い出の島を披露宴の地に選んだのでした。

 招待された客はもちろん、新郎新婦も、まな板の上のコイ。「第1回星空披露宴 サザンクロスウエディング」と名付けられた結婚披露宴は、「みのる荘」主催のもと、オリオンビール、沖縄ツーリストなど、沖縄を代表する企業が協力しての一大イベントでした。
 島おこしの起爆剤を探していた波照間島の人々。他にない特徴は?と考えた結果が「サザンクロス」。日本最南端なら、南十字星が一番よく見える。そんな星空のもとで、披露宴をしませんか?というわけです。

 午後7時からの披露宴の会場となったのは、そんな波照間島でも最も南にある、星空観測タワー多目的広場。歩いて3分程度のところには、「日本最南端の碑」も立っています。
 まな板の上のコイだった招待客は、民宿を出発したバスがたどり着いた場所にア然。そこには、オリオンビールのノボリが無数に立ち、食べ物と飲み物を販売するテント。そして、バンドの楽器がセットされたステージ。まさに、お祭り会場と化していたのです。いっとき目を疑いましたが、ステージの上には、まぎれもなく新郎新婦の名前が書かれた看板が見えます。

 これはただならぬところに来たと自覚したときには、スピーカーから流れる心地よい沖縄音楽のBGMと、吹き抜ける宵の風にからめとられて、素晴らしい時間の始まりにワクワクしていました。
 やがて、新郎新婦が琉装(琉球の衣装)に身をまとって登場して開会。地元波照間島の三線バンドや音楽教室の子どもたちが、さまざまな沖縄の芸能を披露して、披露宴を盛り上げます。ステージの前には招待客用のテーブルがありますが、後ろの草っぱらには、島のおバアたちや観光客が思いおもいに座り、一緒に披露宴を楽しんでいました。

 生産量が少なく、島外では売られることのない、幻の泡盛「泡波」も振る舞われてお酒も進み、三線バンドの生演奏に乗って、しだいに、飲めや歌えの大騒ぎになりました。
 私も、地元のニイニイや観光客と酒を酌み交わしているうちに、いささか飲みすぎて仔細は覚えていないのですが、気がついたら、招待客も島人たちも入り乱れてのカチャーシー(沖縄の手踊り)で踊り狂っていました。最後には、ステージの上で、新郎を胴上げ(したような気が……)して終わりました。

 波照間島は、馬の背中のように、島の中心部が高くなっており、そこに集落があります。公共施設と言えば、竹富町役場の出張所、診療所、幼稚園、保育所、小・中学校、駐在所、郵便局くらい。もちろん、道路や農地の整備などでは、公的なお金が投入され、島の暮らしを支えています。それは、島を自転車で一周してみると、国や県のさまざまな工事の看板からも見て取れます。
 しかし、それだけで島が活性化するわけではありません。石垣島との間を1日1往復だけする、9人乗りの飛行機便の存廃が深刻な問題になっていることも、島のあちこちに立っている看板からわかりました。
 そんななか、日本で南十字星が一番よく見える島で、沖縄の芸能や島人たちとの交流を楽しめることをウリにした結婚披露宴は、島に一度に多くの人たちを呼べる機会になります。あてになる行政も大きな企業もない離島で、アイデアをしぼって民間のお金を集めたイベントが、この「第1回」をきっかけに、何回も果てることなく続くことを期待しています。
 私は、これまで離島にはほとんど行ったことがなかったのですが、今回をきっかけに、離島の地域社会、島おこしに大変興味を覚えました。
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コメント
先日は、はるばる、波照間島までおこしいただき有難うございました。
久しぶりにお会いしたのに、あわただしく時間が過ぎお話もできず残念でした
出席した親族には、素晴らしい結婚式だったが、次には普通の式にしてほしいと言われてしまいました。
また暇を見つけて身延に遊びに来てください。
Posted by: 河住 功  at 2007年05月31日(木) 22:19

いやはやものすごい盛り上がりの披露宴だったのですね!!
いけなかったのが残念です。
しかし披露宴のレポートをここに見ることができてよかったです。
新郎新婦の琉装も素敵ですね〜〜。
皆さんの印象に残る最高の披露宴だったのですね。
御二人の幸せを心より祈っております。
Posted by: 朋蔵  at 2007年05月10日(木) 22:41

とても素敵なお話しですね〜〜^^
一生忘れることのできない結婚式になりますし、今度は彼らがキューピッド(ちょい旧い?)になり、新たなカップルを「まな板」の上にのせることにつながったりすると・・・そんなふうに島のファンの輪が広がって、本当の島おこしにつながっていきそうですね♪
最果ての島でサザンクロスウエディング・・・夢があっていいなぁ。
Posted by: jemi  at 2007年05月08日(火) 02:33