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発言しやすいタウンミーティングの進め方 [2007年03月06日(火)]
 国の「やらせ質問」事件以来、「タウンミーティング」のイメージがすっかり悪くなりました。先日、アドバイザーとして参加した、「パートナーシップ市民フォーラムさがみはら」による出張企画も、「タウンミーティング」の名称を使うのを避けていたほどです。
 でも、肝心なのは名前より中身。よりよい「タウンミーティング」の方法とは、どんなものになるのでしょうか。
 「パートナーシップ市民フォーラムさがみはら」は、公募市民による約110名の市民会議です。相模原市長とパートナーシップ協定を結び、平成18年度は協働事業の仕組みの提案、19年度はパートナーシップの基本を定める条例の提案をテーマに活動しています。
 パートナーシップ協定のなかで、市民フォーラムは、「幅広い市民の意見・要望を集約するため、フォーラム等のイベント開催」や「地域団体やNPO、企業、大学など、既存の団体等との情報の交換や相互調整など」を行うことを約束しています。
 会員同士による検討だけでなく、より多くの市民を巻き込んで検討することが、市民フォーラムに課せられた使命であるわけです。そこで、今回、2月20日(相模大野)、22日(橋本)、25日(相模原)に、市内の主要3地点でタウンミーティングが行われました。

 3回のタウンミーティングは、基本的な流れは共通で、(1)基調講演 ⇒ (2)協働事業の仕組み(案)の発表 ⇒ (3)市民団体からの活動事例の報告 ⇒ (4)フロア討議、というものでした。
 つまり、基調講演で学識者から協働の意義を学び、市民フォーラムによる協働事業の仕組み(案)の発表を聴き、市内各所のNPOや自治会などの活動事例を知って、参加者全体で協働事業の仕組み(案)を検討する、というものでした。
 私自身は、平成17年度に、市民フォーラムの組織づくりを行う「準備会」のファシリテーターを務めた縁で、今回は、報告された活動事例へのコメント、フロア討議を踏まえてのまとめのコメントを行う、アドバイザーとして参加しました。

 さて、基本的な流れこそ同じでしたが、3つの会場で大きく異なったのは、フロア討議の進め方でした。
 今回のフロア討議の目的は、市民フォーラムが考えてきた協働事業の仕組み(案)に対して、多くの市民の意見を聴くことです。ですので、まずは、多くの人が発言できるような方法をとる必要があります。

 相模大野の場合は、国のタウンミーティング同様に、会場から手を挙げてもらって、1人ずつ発言する方法がとられました。協働事業の仕組み(案)の内容を理解するのに、十分な時間がなかったこともあり、なかなか手が挙がらず、討議は活発なものにはなりませんでした。
 続く、橋本では、小グループに分かれて検討する方法がとられました。しかも、協働事業の仕組み(案)というだけでは焦点が絞れないこともあり、実施フロー(提案→事前協議→プレゼン→選定→実施→中間ヒアリング・報告会)の図に対して、意見や疑問を出してもらうことにしました。
 すると、これが効果テキ面、5つに分かれた各グループとも活発な意見が寄せられました。出された意見を付箋に書きとったものが実施フロー図に貼られ、後で発表が行われました。その発表を聴くだけで、各グループでどんな意見交換がなされたかよくわかりました。全グループの発表を踏まえて、最後にコメントをさせてもらいました。
 最後の、相模原は、これまで2回のタウンミーティングを踏まえたまとめ、という意味合いもあったのでしょうが、司会者が発言者を指名し、質問を投げかける形で展開していきました。もちろん、手を挙げて発言する人もいましたが、前2回のタウンミーティングの内容を知らない人には、発言しづらい流れだったのではないでしょうか。

 もう1つ、フロア討議をするうえで大事なのは、議題を明確にすることです。橋本は、実施フロー図への意見を求めたことも、意見交換が活発になった要因でした。
 また、私も、事例報告後のコメントの際に、「皆さんがすでになさってきた活動にとって、今回の協働事業の仕組みの提案が、本当に『使える』ものなのか、という観点でフロア討議をしていただければと思います」と言うのを忘れませんでした。
 このように、「こういったことについて議論をしてほしい」と議題を明確にすることも重要なのです。

 グループでの検討にしても、議題の明確化にしても、「ワークショップ」と銘打たれる会議では、参加者が発言しやすくするための基本的な工夫とされるものです。
 「タウンミーティング」と一口に言っても、主催者と参加者の質疑応答を目的とするもの、それほど多くの人数にならないものなど、いろいろとあるでしょう。しかし、ある程度の人数が参加して、提示した案について参加者から意見をもらう目的で行う場合は、参加者が発言しやすい工夫を何より心がける必要があります。
 「パートナーシップ市民フォーラムさがみはら」も、今回は、タウンミーティングの進め方について学ぶ場になったようです。ぜひ読者の皆さんも、目的を達成するにはどういう手段がふさわしいかを考えて、タウンミーティングを企画していただければと思います。

 パートナーシップ市民フォーラムさがみはら http://sagamihara.web.infoseek.co.jp/
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