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市民会議の提言・報告は誰が書く? [2007年02月21日(水)]
 2月も半ばを過ぎ、年度末。ファシリテーター稼業にとっては、支援している会議の提言や報告がまとまる季節です。市民が参加する会議、あるいは、市民が主体となる会議など、いわゆる「市民会議」の場合、従来からある審議会とは、いろいろな点で異なります。
 その1つが、提言や報告(審議会なら答申)を誰が書くか、という点です。今年度、私が関わった会議も、いくつかのタイプに分かれます。
 まず、行政が書くタイプ。相模原市にある「住みよい小山をつくる会」は、このタイプです。この会は、地域住民が主体的に、自治会、老人会、子ども会、商店会、公民館、社協などの団体を超えて話し合う場として、市の「都市内分権」の方策として制度設計されました。
 しかし、今年度は、全市から選ばれたモデル事業ということもあり、行政の事務局が付いています。従来からの地域団体が母体となっていることもあり、住民の側にも、行政が事務作業を担うことに違和感はない模様です。もう少し「自分たちで」という気概がほしいところですが、今年度はそこまでは行きませんでした。
 小山地域は、在日米軍再編で一部返還が決まった相模総合補給廠のある地域で、昨年8月から、基地跡地利用をテーマに検討しています。この3月までに『相模総合補給廠一部返還に伴う跡地利用に関する意見書』をまとめることになっています。
 行政の事務局には、議論していないことまでついつい意見書に盛り込んでしまいたくなる誘惑もあったようですが、それでは、従来の審議会の事務局と変わりません。あくまで話し合われたことだけを文章化するようにと、ファシリテーターとしてお願いしました。

 次に、行政以外のコーディネーターが書くタイプ。「旧立川市立多摩川小学校運営協議会」は、このタイプです。廃校になった旧多摩川小学校(その後、たまがわ・みらいパークと名称が決定)の運営を市長から委嘱された、17名の委員(うち5名は市の課長)による会です。
 事務局は、立川市社会福祉協議会が母体となった中間支援組織、市民活動センターたちかわが担っています。私も形の上では、その市民活動センターの協力スタッフとして、ファシリテーターを務めています。
 この会は、今年度内に、来年度の運営体制、プログラム実施、施設・設備管理のルールを定めた『たまがわ・みらいパークの活用について』を報告としてまとめることになっています。文章化は、市民活動センターが、会の議論に即した形で行っています。
 なお、その(中間)報告には、来年度の運営主体となる(仮称)企画運営委員会を市民主体で立ち上げる旨が書かれていますが、早速、今年度の運営協議会の委員が自主的に発起人となって、来年度の運営を担う方向に動き出しています。

 最後に、市民が書くタイプ。
 「四街道市市民参加条例市民委員会」は、19名(うち職員2名)からなる会で、行政の事務局も付き、私もファシリテーターとして関わりましたが、提言となる『四街道市市民参加条例骨子案』は、起草チームをつくって委員自身で書き上げました。昨年8月に、市長に提出しています。
 また、「パートナーシップ市民フォーラムさがみはら」は、昨年度、その組織づくりを行う準備会のファシリテーターとして、私も関わりました。今年度、公募市民約110名による市民フォーラムが立ち上がってからは、事務局や会議進行も含めて、市民の自主運営で行っています。
 現在、協働事業の仕組みやパートナーシップの基本となる条例など、参加や協働の制度案づくりの活動をしています。実は、この2月20日(火)、22日(木)、25日(日)と、市民フォーラムがまとめた『相模原市における市民と行政の効果的な協働事業の仕組み 協働事業提案・検証制度の創設』の提言をめぐって、タウンミーティングを開催中です。
 提言(素案 2月12日版)は、制度の内容といい、文章の表現といい、非常によくできています。市の政策について、市民による自主組織が自分たちでここまでの提言を書けてしまうと、行政は市民との付き合い方を変えていく必要がありそうです。

 パートナーシップ市民フォーラムさがみはら http://sagamihara.web.infoseek.co.jp/

 市民会議の提言・報告の書き手ひとつとっても、市の政策の立案・実施などにおける、市民と行政の役割分担は、着実に変わりつつあるのを感じます。
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