2月17日(土)現在、立候補を表明しているのは4名。以下は、表明順です。
小松恵一氏(58)。助役として西野区政の終盤を支えてきた人物で、西野区長からの後継指名も受けています。
佐伯正隆氏(58)。無所属での出馬ですが、共産党推薦です。
内田秀子氏(57)。区議会議員3期目。生活者ネット所属でしたが、退会して、無所属で市民団体の応援を受けます。
松原忠義氏(64)。区議3期後、都議会議員3期目。無所属での出馬ですが、自民党大田支部は推薦を決定済です。
西野区長は、区民との協働を正面に掲げるタイプではありませんでしたが、行政マン出身の区長らしい手堅さはありました。大田区には、区民協働による施設運営のモデルケースとなった、3つの施設があります。
まず、「エセナおおた(男女平等推進センター)」は、初めてNPO法人を指定管理者とした施設です。「NPO法人男女共同参画おおた」は、行政直営時代より来館者数を1.7倍に増やし、部屋の利用率も10%高め、主催講座は常に定員オーバーという成果を挙げています。
次に、文化活動支援施設である「おおた文化の森」は、委員委嘱された「大田文化の森運営協議会」がソフト面を担っています。委員が発案した「文化プレーヤー」というボランティア制度に200名以上の区民が登録し、数多くのプログラムを実施しています。
最後に、統廃合された小学校の跡地施設を活用した「こらぼ大森(区民活動支援施設)」は、地元住民がつくった「NPO法人大森コラボレーション」が運営を受託しています。スタッフも地域から雇用され、地域住民が地域施設の運営を行うケースとなっています。
少しずつタイプの異なるケースですが、いずれも、役所と格闘しつつも、やる気にあふれた区民の創意工夫で、それぞれのケースの先進的な事例に育ってきています。
今後の課題は、こういった区民の力を引き出してきた手堅い成果を、その他の仕事の分野、その他の地域に波及させていくことです。区民の力が発揮されることで、区民本位の事業が展開されるのは、西野区長自らが示してきたところです。
ひるがえって、一般的な大田区職員の仕事のスタイルを協働的に変えるにはいたっていません。むしろ、行政マン出身のベテラン区長による長期政権のもとで、個々の現場からの創意工夫は発揮されにくい環境になっています。
協働による区政を広げるには、これまでトップダウンで生み出した成果を参考にして、こんどは現場で柔軟に考えながら行動していくことが求められます。そんな職員体質に切り込む改革は、同じ行政マンの後継者によって成し遂げられるものではありません。
区民の力を活用しなくては、行政の仕事も十分に成果を挙げられなくなる今後。区民に思い切って仕事を任せ、現場の職員のチャレンジを認めるような、そんな協働のセンスを持った区長を、ぜひわれらが大田区でも生み出したいものです。
大田区長選挙は、4月22日(日)投票です。区長引退というめったにない節目の「大」選挙です。区民の皆さん、候補者の声をよく聴いて、変化の一票を投じましょう!