「自治始めます。」 まちの憲法を市民がつくる [2006年11月27日(月)]
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いま全国で「自治体の憲法」づくりが盛んです。その「憲法」の名を「自治基本条例」と言います。すでに50を超える自治体が制定済で、制定に向けて動いている自治体はまだまだあります。
わがまちの「憲法」であるからには、広く市民の議論に支えられたものとすることが大切です。流山市では、きめ細かなPI(対話集会)を開きながら、制定作業に取り組んでいます。 ![]() |
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11月25日(土)、「自治始めます。市民フォーラム11.25」が南流山センターで開催されました。主催は、昨年9月、市の呼びかけに手を挙げた30数名の市民による、流山市自治基本条例策定市民協議会(以下、市民協議会)です。
最寄のつくばエクスプレス・南流山駅のエスカレーターを昇りきって地上に出ると、いきなり「自治始めます。」と大書された幟が目に入りました。こんな幟を見るのも初めてなら、条例づくりをテーマとした市民イベントで、駅前でビラを配っているのも、初めての展開です。 フォーラムでの話によると、毎月1回、駅頭に立ってビラ配りをしているとのこと。日頃の活動で、ビラ配りはお手のものだったわけですね。 ![]() 市民協議会は、昨年度中は、勉強会を行いました。私も、2月4日(土)の第5回市民協議会では、先行自治体の自治基本条例を学ぶというテーマで、クイズ形式を取り入れたワークショップを通して講義をしました。 今年度に入ってからは、市長との間に「自治基本条例素案の策定に関する協定」を結び、4つの部会(パブリックインボルブメント企画、広報・宣伝、協議会ニュース編集・発行、原案起草)を組織して活動しています。来年8月頃の市長への素案提出を目標にしています。 「(専門家に頼らない)市民による手作り、徹底したPI、議会と共同歩調」というのが、流山方式の3点セットです。 コンサルタントが裏方作業をしている以外は、学識メンバーもいません。また、市民ががんばるほど、議会に煙たがられるという先例にも学んでいるようです。 でも何と言っても、流山の最大の特徴は、パブリックインボルブメント(PI)を重視して、対話集会を開いていることです。自治会長、各自治会、市議会議員、市民活動団体、地区ごと(自由参加)、有識者、学校(高校生、PTA)、事業者団体、審議会委員などなど、すでに50数回に上っています。 PIによる自治基本条例づくりの先輩、大和市自治基本条例をつくる会でも、通算で約60回のPIでしたので、それを上回る、前代未聞のペースです。 ![]() フォーラムの基調講演をした、辻山幸宣・地方自治総合研究所所長の話にもありましたが、実は、制定したはいいが、例規集に綴じられておしまい、となっている条例も多いのです。「憲法」として自治体運営の最高規範となるためには、市民にいかに知られているかが生命線と言えます。 そのことは、多くの自治体も段々とわかってきていて、市民協議会やつくる会のような市民による策定組織を行う際に、それ以外の市民をどう巻き込むかも議論されます。しかし、策定組織での会議だけで手一杯になり、他の市民へのアプローチはほとんど行えていないのが実態です。 市民協議会では、最初からPIを3点セットの1つに位置づけ、なおかつ、部会制をとることで、PIにメンバーをきちんと配置して、実行できる体制をとったことが大きいと思います。また、PIだけでなく、ニュース編集・発行部会をつくることで、月1回のニュース発行を着実に行っているというのも、驚きです。 国でも憲法改正が日程に上りつつありますが、やらせタウンミーティングなどでなく、実のあるPI手法について見習ってほしいものです。 さて、今回の市民フォーラムも、市民の手づくり感がありました。 夏休みに行った、小学校5、6年生、中学1年生を対象にした、「こんな流山市にしたい」作文コンクール(371編応募)の優秀賞のなかから、小学生2名、中学生3名の論文朗読がありました。小学生からは、身近な生活のなかでの願い、中学生からは、ちょっと背伸びした提案などが出され、聴きごたえのあるものでした。 ![]() 一方で、まだ条例素案のさらにもとになる原案も作成されていない段階でのフォーラムでしたので、具体的な意見交換というより、条例制定への関心の喚起といった側面の強い内容となりました。 「対話の時間」では、市長が壇上に立ったこともあり、市長への質問・意見が最も多く寄せられ、市民協議会との対話というよりは、市長との対話となってしまった印象を受けました。 ![]() もっとも、条例づくりは、まだまだこれから。市民協議会が、対話集会で寄せられた意見に十分に受け答えしながら、まずは原案を作成し、広い市民の議論に支えられて、条例素案を練り上げていくのを期待しています。 流山市役所自治基本条例のページ http://www.city.nagareyama.chiba.jp/section/kikakuseisaku/jichi/index.htm |









