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プロフィール

小3からインターネットに触れ、中学生の時には日記サイトが半年で100万PV達成、会員500人規模のSNS型オンラインゲームを運営。高校では商学・簿記を学びながら、独学でアフィやSEOを体験。明治大学商学部に進学、勤めていたセブンイレブンでは店長を体験。「広告研究部」で研究代表を務めながら、広告会社や通販会社でインターン。
明治大学「ブログ起業論」3期を首席で卒業したのち、二十歳で起業。


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【書評】ヒットメーカーの贅沢アイデア本→目のつけどころ 著/山田真哉氏
テーマ:書評  2010/10/25(Mon)

アイデアや突き抜けた企画の書き起こし方や、トークのなかで一瞬で冴えた発言をするコツなどを、フレームワーク化し効率よく生成できるようにするためのアイデア本。実際に山田真哉さんの代名詞でもる「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」という有名なミリオンセラー会計本は、自分も高校生のときによんだものですが、まぁ感銘を受けたことを覚えています。その本の内容はもちろん。会計をここまでざっくりゆるく面白くするそのセンスに、です。








廣瀬は高校のときに簿記を一生懸命やってたので、会計にはとても親しく、その取り組み方はともするとスポーツみたいな感じですらあったのですが、そのなかで、「ひとに会計を教える・伝える」みたいなところにも興味をもちはじめていた頃でもあったんですね。当時ちょうど弁護士がテレビにでるのが流行り始めた(いまでこそ定番ですが行列のできる法律相談〜とか、そのときレギュラー放送はじまった)ときでもあったので、弁護士の法律問題で番組ができるなら、会計士のお金のテーマでも番組ができるんじゃないかな?とかも、思ってました。
そうそう、なんか明治大学商学部に商業高校推薦ではいるときにも、公認会計士になって、会計と○○の融合で新しい分野がどーのこーの書いてた気も・・・会計士にならなくてすみません明治大学さん。

さてそんな時代・俺的背景のなかで、「さおだけ屋」という会計をおもしろく伝えるためのテーマ設定の方法に、めちゃめちゃ面白く、嫌に悔しくも感じたものです。

この「目の付けどころ」は、そんな山田真哉さんのアイデアの生成方法を惜しみなく公開した本。ミリオンセラーのヒミツが、書いてありました。すげぇ。企画や広告やプロジェクトにも活きるフレームワークが目白押し。正直、買ったまま読まずにいたのですが、もっと早く読んでおけばよかったなぁ。特に2章だけでも読んでおく価値あり。確かに自分も、うまくいった仕事やうまくいかなかった仕事もあるなかで、突き抜けた体験のなかには、こういうアイデア発想法があったようにも思います。無自覚につかっているスキルがあるとすれば、それを自覚することのも、なにかこう開花するためのひとつ重要な通り道なのかもしれません。

そしてこの本のタイトルにもなっている「目の付けどころ力」みたいなものって、結局なにかによって事前に図れるものでもないし、検定なんかで図れるものでもないし、数値化できる実力でもないですよね。あと練習によって養うことも厳しい。ではどうやって習得し、活用するかというと、まず、「知ること」だと思うんです。
こういう発想法で活躍しているひとがいる、と。そして、廣瀬が知る限り、アイデア生成法なんて有限だったりパターンの組み合わせだと思うので、いろいろなひとが出しているアイデア本をまとめてなにが本質なのかを見極めようとは、いつもしてます。

本書は、山田真哉さんのやさしい人柄も伝わってくるほどやわらかい物腰で語ってくれることもあわせて、とっても読みやすく、またそのなかでも割と即効性があるほうの本、なんじゃないですかね。


【書評】面白いM&A本「会社の売り方、買い方、上場の仕方、教えます!」
  2010/10/15(Fri)

結構前から会社になぜか置いてあって、最近手をつけた本。なんとも解りやすいタイトルのついでに、「世界一カンタンなM&Aの本」という帯もついているのですが、これがハンパない。薬事法なら一発アウトなキャッチコピーですけど出版業界はこれいいんですね。(すみません、ひと夏、薬事法という敵と戦ってきたのでココ敏感です。










本当に世界一カンタンだと思う。簡単すぎてなにも解らないですけど。それくらい簡単で、この本のおもしろさは、小説仕立てのストーリー&ケーススタディで超絶M&Aコンサルタントをしてる小娘さんがかわいいということです。なんかこの本読むとM&Aが身近に感じられて不思議な感覚になるのですが、上場や吸収合併とは企業の発展だけでなく、八方塞がりな状況を打破するためにもいいんだとか、従業員の夢にもなるとか、数字や仕組みや法律や会計あたりでなく、上場の本質を突っついてきてくれる本です。

あとM&Aコンサルタントの小娘さんのアイデアによってブレイクスルーしていく諸所のビジネス問題が、すごく痛快な本。読みものとして全然アリ。理論的なことはぜんぜんわからないけど。


もちろん、上場企業ってパブリックな存在だし、利害関係大きいし、厳しい審査あるし、夢物語のようにはいかないんだけど、制度の細かーいところや知られざる実態を駆使してカラクリのようにものごとを進める様は、上場に限らずいろんなコンテンツで有益な切り口ですね。
余裕があればここでブログ記事も「上場のほんとのところ」みたいなまとめの感じに仕上げるんですけど、今日はめっちゃふわふわしたファジーな感じで締めくくりたいと思います。






【書評】セムコ社「奇跡の経営」367ページから選ぶ3つのリーダーシーップの話
  2010/10/14(Thu)

リカルド・セムラー氏による「奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ」という本を春だか梅雨だかに読んで、大変な感銘をうけ、ボリューミーで消化し難い分厚い本をその後も何度か読み直していたわけです。ブラジルで急成長を遂げるスーパー企業セムコ(セコムじゃないです)についてまとめられた本、表題どおり奇跡の経営をしているわけですが、その成功哲学や思想が書かれています。








どこの星のどんな企業だよと思うほど自由奔放で、具体的には以下のような超・非常識カンパニーです。



 ・組織階層がなく、公式の組織図が存在しない。
 ・ビジネスプランもなければ企業戦略、短期計画、長期計画といったものもない。
 ・会社のゴールやミッションステートメント(経営理念)、長期予算がない。

 ・決まったCEOが不在ということもよくある。
 ・キャリアプラン、職務記述書、雇用契約書がない。
 ・作業員を監視・監督していない。

 ・服装規定や出張規定もない、出勤時間もとくに決まりはない
 ・好きな時に出勤してもいいし、好きな時に帰ってもいい
 ・社員は給与さえも自身で決定する。




めちゃくちゃです。


何を言っているのか、初めはよく解りません。



でも整理してみるとわかってくるんですけど、



セムコの思想は、「月曜日に会社に行くのが憂鬱なんて、そんな状態でいい仕事ができるか?」から自由奔放なシステムがはじまり、「社員を自立したオトナとみなし、そんなオトナが組織に悪影響を与える判断をするはずがない」という信頼関係からこの仕組みも維持できていて、こんな非常識カンパニーでも、ほんとうの社員の幸せを確保しながら、経済的にも大成功しているらしいのです。


出社は自由だし、大事なW杯の試合観戦があるならさっさと帰って良い(なんなら出勤すらしなくていい)けど、そういうときはクライアント様との打ち合わせを無断欠勤したりしないよう事前に、予め調節したり、仕事を片付けてから私用をエンジョイするものだそう。
確かにそうですよね。何時に起きようがテレビを見ようが自由にやりたい放題でも、クライアントとの約束は守るし、納期も打ち合わせも営業も時間守りますよね。一人社長をやっていたり、フリーランサーだったり、小規模のチームでお仕事をしているひとは、個人の業務レベルではこういうのはあるあるネタです。なるほどなるほどねーと理解できるところはあるのかもしれない。

本書を後半まで読むと、「キャリアプラン、職務記述書、雇用契約書がない」「社員は給与さえも自身で決定する」というめちゃくちゃ設定は、人間の深層心理にそった考えからたまたま生まれた文化であることが解ります。人間の深層心理とは、どの世界でも共通な、部下のやる気を引き出したり、リーダーとして最高の仕事をするための成功法則です。
ですからリカルド・セムラー氏による「奇跡の経営」は、カタチこそへんてこりんで夢物語ではありますが、労働者を信じる経営者としての思想を究極までにカタチにしただけです。会社のルール/文化は、人間本来の姿を描いたらたまたまこうなった感が強いだけのようです。

フリーランサーの個人業務レベルではあるあるネタにすぎない「勤務時間自由」「給料も会社が潰れない程度に自由に決める」というのを、3000人の社員規模の会社でやってるのが、なによりも奇跡で驚きなんです。それは奇跡のリーダーシップ。


つまるところ、経営(マネジメント)というよりかは、究極のリーダーシップの本だと感じました。





「奇跡の経営」367ページから選ぶ3つのリーダーシーップの話として、特に印象的だった箇所をピックアップします。


 ■「ミーティングは嫌なら参加しなければいい」

 →過去にもまとめた記事あり。こちら



 ■部下にマニュアルを超えたファインプレーをしてもらう1つの方法

 →過去にもまとめた記事あり。こちら



 ■軍隊式や厳格な管理体制は20世紀型のマネジメント。21世紀型は「コントロール破棄」

 →過去にもまとめた記事あり。こちら



それぞれ、各記事に半年くらいまえにまとめてあったので、ぜひ。この本に興味があるひとにとってヘッドラインがわりにはなるといいな。



ちなみに、わが社でも全部ルールをぱくってうちも奇跡の経営だぜ!とか、興奮気味にテンションがあがりますが、翻訳者あとがきの部分において、「この仕組みをかたちだけ真似してもうまくいきません、労働者とちゃんと話してどういう形態にしようかとみっちり議論してくださいね」とやさしく諭されます。

またこういうのって、本質を理論・実践から深く理解して、そのうえで「自分流」のリーダーシップを形成することがなによりも大事ですよね。こういうのは、ただのヒント。俺流のマネジメントをはやく生み出せる力をつけたいです。
【書評】ジョブズって何者なのか。『スティーブ・ジョブズ名語録〜人生に革命を起こす96の言葉』
  2010/10/13(Wed)

アップルCEOのスティーブ・ジョブズ名語録。iPadが発売されたあとの、比較的最近の本ですが、ジョブス氏の半生を追いながら読むことができます。1ページ1語録と、その解説がついて、軽くて小さいし読みやすいです。







この本の冒頭では、「ジョブスは優れた技術者でもないし、優れた経営者でもない」と、言われています。技術者はその都度雇い入れてるし、経営には腕利きの経営者を数多く雇い入れてる。ではiPod、iPhoneなどの成功はどこから導き出されているのか?本書は、読みやすい割りに、そういう答えは書いていないです。
ですので、普通に読んでしまうと単なるジョブス氏すげーで終わってしまう本。出てくる名言やフレーズなんていうのは、表現されたあとの生産品でしかなく、それを生み出す魂はなんなのか、ここが解らないと、名言に心打たれてやる気がでたりエネルギーに満ち溢れても、ただの模倣なだけのような気がして。火種を探って、名言といわれているフレーズを生み出す根底の部分を見つけよう、そう思って読み進めていました。


優れた技術者でもないし、優れた経営者でもないジョブス氏は、じゃあなんだったのか、というと、廣瀬の解釈としてはこんな感じです。



■ジョブス氏は優れたマーケッターだった。


2010年を迎えても未だにプロダクト・アウトが盛んなIT業界のなかにあって、1980年代から徹底的なマーケット・インの思考回路でものを生み出し続けてきたのがジョブス氏、だったのです。
プロダクト・アウトとは、「洗濯機が5万円で製造できたから8万で卸して小売希望価格は11万ね」という、作り手起点の発想。

ホームページ制作やシステム設計なんてまだ典型的なプロダクト・アウト主流で、制作費にこれだけ人件費と原価がかかるから、じゃあ価格はいくら、納期はここ・・・という世界ですよね。家を建てるのと一緒だからしょうがないとみる向きもあるけども、逆にそこに対しての「マーケット・インなホームページ制作って無いよね」というセグメンテーションを攻めることもできるかもしれない。

アップルでいうと「消費者が求めるパソコンの大きさがコレだから、マッキントッシュはこの大きさに収めて」という起点。ジョブス氏はエンドユーザー起点の発想でした、常に。世の中はあらゆるものが、ちょっと忘れるとついついプロダクト・アウトになりがち、そんななかで常にマーケッターとしての発想を忘れないからこそ、クールな切り口で名言が多く残っていったんだと思います。



 「何をほしいかなんて、見せられるまでわからない。」

 「アップルが勝つにはマイクロソフトが負けなければ、
  という視点を乗り越えていかなくてはならない。」




■ジョブス氏は優れたコミュニケ−ターだった。


営業がうまいし、プレゼンがうまいし、ひとを口説くのがうまいし、部下を動かすのもうまい。表現巧みにフレーズを操るし、遠慮しない。ジョブス氏をアーティストと例えるひともいるし、本人もどうやらアーティストと表現している向きがあるけど、アーティストというよりかは、マーケッターが自分の発想をトークでうまく伝えられる饒舌なスピーカーを持っているようなものなのかなと感じています。

もちろん洗練されたマーケティングがそれ自身の華麗なブレイクスルーポイントをもって芸術的、という意味でのアートはあると思うんですけど。自分の中にあるコンセプトがあって、それを伝える伝道師としての表現力が高く、ひとを感動させる技法・ひとを突き動かす方法を持っているからこその、これらのような名言もでてきてると思うんですよね。



 「ビル、二人をあわせるとデスクトップの100%をおさえている。」

 「君ができないっていうんなら、誰か別の人を探さなくちゃ。」




■ジョブス氏は優れた経営者だった。


本書の冒頭で「優れた経営者ではなかった」といってるけど、結局、よき経営者だったのではと思うわけです。

もちろん経営者のタスクっていろいろあって、ファイナンスだったりマネジメントだったり開発技術部門だったり、実際のオペレーションだったり営業フェーズだったり、キャッシュフローや利益額の管理だったり、その各種機能にさらに管理レイヤーを貼り付けて事業回したり。恐らくそういうのには向いていなかった向きもあるんだろうなと本書読んでもそれとなく伝わってはくるものの、でも、経営者としてのスピリッツの部分で、やっぱり偉大だなと思わせる節がところどころに散見されます。


 「お金が目当てで会社を始めて、成功させた人は見たことがない。」

 「フォードだって苦しんだ時期があった。なんでもする。
  便所掃除だってするさ。」


ジョブス氏は”宇宙に衝撃を与えるために””ひとびとをより幸福にするために”突き進んでいるし、どん底を知っているから強い。経営者としてのスピリッツが羨ましいほどに満ち溢れていて、やっぱり結局、よき経営者だったのではと思うわけです。


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ここまで書いて気づいた、「ジョブスは優れた〜だった」ってなんか故人のような書き方をしてしまってるけど(なんかすみません)、もう無意識に歴史上の人物みたいな扱いですらありますよね。
でも、名言・名語録ってやっぱり眺めて関心するだけのフレーズ集になってしまいがちっていうのはずっと思ってて、そこの根底にある魂そのものを素因数分解してみつけていかないと自分のものにならない、物凄く能動的なコンテンツだと思うのです。



でもここまで深堀りしてそういえばマックもiPodもiPadもiPhoneも持ってない、ということに気づき、iTunesもインストールされてないし、自分はファンなのかなんなのか解らなくなってきました。昔はiPod miniからnanoまでは持ってたからそれで解ったつもりになってるけどいいかな?みたいな。
【書評】「やり抜く技術」(久米信行/著)を教え子が読んでみた
  2010/10/12(Tue)

明治大学の恩師・久米信行さんの新刊、手にとってはいましたが、ようやく読破しました。「すぐやる技術」「認められる技術」と、若者・新社会人向けに”ご縁を形成してブレイクスルーする方法”(→これを若者が好きなちょいゲスな表現におきかえると、人脈バリバリになって成功する、的なところでしょうか)を伝授するシリーズの新刊です。







たまに学生にこう聞かれます。



「ビッグになるにはどうしたらいいですか?」



まずもちろん廣瀬が別にそういう存在でないことは前提ですし、なぜそういった質問を頂けるのかも、わかりません。起業しているという珍しい存在からか、年下の子たちからそういう相談を受けることは多々あります。相談をいただけるだけでも有難いことですね。


当然自分がそういう存在でないので答えに詰まるわけですが、ビッグになる方法、ならなんとなく知ってます。そこでこういう答えを定型文として使ってます。。



「この本に書いてあることを半分でもホントにやったら、なれるよ。」



って言って「すぐやる技術」「認められる技術」とシリーズを教えたり貸し出してあげたりしていました。貸し出してあげてた、というのはその場にもちろん本があればですが・・・常に3冊持ち歩いて配ってたら日本実業出版さまに営業志望でリクルートにいけますね。
「やり抜く技術」とあわせてシリーズ全体を通して”すぐやる3部作”と呼ばれているようですが、ポジショニング的にも、初心者向けの「すぐやる技術」と、若干レベルが高い「認められる技術」とあわせてその中間くらいの内容なので、完成、って感じですよね。

そもそもビッグというのがどういうものを指しているのか非常に曖昧なコトバですが、組織のなかで突き抜けたり、ご縁を築いているうちに、ぬるく過ごしている同年代のひととの差だったり「角度」というものが体感できることはあるでしょう。みんなが想い想いに描く成功とかビッグというのがもしその先にあるとすれば、「ビッグになるにはどうしたらいいですか?」という質問に対して、黙ってこの本を差し出す僕の答えというのも間違っていないのかもしれません。

というのも、僕も必ずしも実践できているわけでもなく、修行中の身と常に感じています。





またこの本「やり抜く技術」は、外面的な印象のコントロールに話題が及ぶこれまでの2部と比べて、自分の内面をうまくコントロールしていこう、という方法論が中心になっていると感じました。

心折れそうなとき、
くじけそうなとき、
なんか不安なとき、
先が見えないとき、
イライラするとき、


先人の師匠やセンパイ・上司・恩師たちは、どのようにしてバランスを保っていかれたのでしょうか。そこあたりへのフォーカスが印象的で、そんな意味では、「攻め」と「守り」でいうと後者。

無性に不安だったり、なんか心折れそう、というのは、社会人でももちろんあると思いますが、まさに学生あるあるですね。「やり抜く技術」が一見イケイケな内容におもえて、ここらへんの守りの本だなーと気付いて意外でした。

過去シリーズの2冊はこちら。


【書評】すぐやる技術


【書評】認められる技術





【書評】広告、WEBにも。伝えることの全て→「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」
  2010/10/11(Mon)

プレゼンテーションだけで400ページもある、アップルのスティーブ・ジョブズを題材とした「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」を読みました。ジョブス氏のこれまでのプレゼンの例や分析付きで充実の内容。読み応えMAXですね。







■人々を惹きつけるプレゼン 18の法則、というのは公開されていて、以下です。


<ストーリーをつくる>
・構想はアナログでまとめる
・一番大事な問いに答える
・救世主的な目的意識を持つ
・ツイッターのようなヘッドラインを作る
・ロードマップを描く
・敵役を導入する
・正義の味方を登場させる


<体験を提供する>
・禅の心で伝える
・数字をドレスアップする
・「びっくりするほどキレがいい」言葉を使う
・ステージを共有する
・小道具を上手に使う
・「うっそー!」な瞬間を演出する


<仕上げと練習を行う>
・存在感の出し方を身につける
・簡単そうに見せる
・目的に合った服装をする
・台本を捨てる
・楽しむ



■最初の2ページくらいで気づきました。




これは、プレゼンテーションの本ではありません。




いや、バリバリのプレゼン本なんだけど(廣瀬はなにをいっているのか?と言われそうだけど)、伝えるツールがたまたまジョブスのプレゼンが題材なだけであって、本書に記されている内容は「伝えることの全て」であることは間違いありません。というか、本書も途中で構築したストーリーや体験などは、WEBや広告やPRやクチコミなど全ての媒体に共通して使われるよう設計がしてあるという風にもかかれています。

この本で学べるたくさんの”伝えるコツ”というのが、これがもう応用利きまくりの万能スキルなわけですよね。

具体的には、


 →広告に使えます。

 →ブログに使えます。

 →営業に使えます。

 →ツイッターでも使えます。

 →ホームページ制作でも使えます。

 →チラシつくりにも使えます。

 →スピーチに使えます。

 →就職活動に使えます。

 →なんなら、女性を口説くためにも使えるかもしれない



観衆の視線をあつめ、飽きさせず、ワクワクさせる。たまたま本のタイトル的に、といいますか、リアルタイムの場で空気を共有するプレゼンテーションに表現方法が集められていますが、”伝えるコツ”という武器を習得することで人生を有利に運べそうな、重要な本質が隠されていることに自分の意識が集まりました。

<ストーリーをつくる>だけ読んでも十分。ここまででもう凄いよねぇ。ものの伝え方が改善されるだけでなく、発信方法を起点にして、伝えるもの自体までなおすべき箇所を発見できる。マーケティングにも応用できて、コンセプトメイキングの箇所にもマッチするし、通販サイトで大事なストーリーの構成、体験の提供まで応用が効くような気がしました。




■プレゼンに使うには要注意だな、とも思いました。


伝えるコツが凝縮された本ではありますが、ジョブスのクールでイケてるプレゼンの事例が豊富にでているので、プレゼンテーション術を高めるための本としてもかなりの機能性を保持しています。iPodをポケットから出したり、マックブック・エアーをA4の茶封筒から出したりといったパフォーマンスなんかも数度と取り上げられています。

でも、たとえばauやドコモのお偉いさんがでてきて、アンドロイド端末やエクスペリアをポケットからだして発表とかしちゃったら、結構それはそれで恥ずかしい。ソフトバンクの孫社長ならまだいいかもしれないけど、じゃあ、auやドコモのお偉いさんとジョブス氏と孫社長の差ってなんだろう、とか考えるわけですよ。

本書の本質は、ひとにものを伝えることはなんだろね、ということであって、そこは十分に真似すべき部分。
でも、ジョブス氏の事例があるような、個々の表現方法だったり台本のト書き(脚本などにおいて、俳優が声に出す台詞以外の部分のこと)の部分なんかは、ジョブス氏の事例をじっくり見極めたうえで自分で作り出さなきゃいけないんだろうなぁと思ったわけですね。

本質をとらえずに、ジョブス氏のマネをしてただポケットからデバイスを取り出すマネをすると火傷をしそうですが、プレゼンがエンターテイメントになっててグルーヴ感バリバリの空気つくってたら、アリ。うーん、一夜にしてできることじゃないだろうなぁ。(一夜にしてできることじゃねーよ的なことが、第3部「仕上げと練習を行う」の内容でもあるんですけどね。)


---


明日にもスライドを使ったプレゼンが控えていて、プレゼンテーション自体を可及的速やかになにかしら改善したいなら、「プレゼンテーションZEN」のほうがオススメ。
「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」はもっと本質をじっくり付いて分析した、重量ある内容。読む/読まないで人生に差がつくタイプのスキル本ですね。予め「伝える方法」を習得するつもりで読んでも良し。非常に良書でした。


【書評】ケーススタディ凄すぎ「女子高生ちえの社長日記2&MBA日記」
  2010/10/10(Sun)

1,2,3巻まででてる「ちえの社長日記」シリーズ、1冊目はごくかんたんな単語帳ですなんて記事をかいたけど、そんなこと言いつつ読破し、2巻目・3巻目まで読んでしまいました。おもしろい経済小説。








2巻目「女子高生ちえの社長日記2 M&Aがやってきた」
3巻目「女子高生ちえのMBA日記」



2巻目の見所はM&A(買収合併)の攻防。
社長の座を狙う専務が、社長ちえの資金繰りをわざとショートさせるために架空の売上をつけながらメチャクチャな経営計画で銀行融資をストップさせ、第三者割り当て増資を企むというもの。怖っ!とか思いながら買収されるよくあるパターンとして自ら気をつけなければいけないポイントだなと強く認識し、そのなかで経営ABC分析やマーケティングなど各論へのわかりやすい展開もおもしろかったです。

3巻目の見所は、これまでの1巻・2巻と打って変わって急にレベルアップする内容と、ちえの会社の製造する音響部品のリコール問題。
様々なフレームワークと、それを活かしたアイデアを生み出すところまで描かれており、2巻・3巻ともにストーリーに引き込まれてあっという間に読めた本。



特にMBA日記に関しては、一般的には難しいとされているビジネス的内容をここまで噛み砕いてケーススタディに落とし込んでいる本はほかにはなかなか無いのではないかというレベルまで簡単になっています。

もちろんMBAを習得できるビジネススクールの内容や宿題のボリュームというのは、取引先の社長様も最近まで通われていたこともあり、相当に大変であることは理解しているつもり。宿題に分厚い本が3冊(来週まで的な)とか、当たり前にでてくるそうですからね。
実際にビジネススクールに通って、重いバットで素振りをし続けたのちに、フレームワークや思考方法などの武器を揃えてどういったアイデアに昇華できるのか、どういった場面で活躍をするのか、といった事例が盛り込まれていて、勉強意欲を掻き立てる部類の書籍でもあると思います。



またもうひとつ特徴をあげるとすれば、ビジネス書・起業本のなかでも、「マネジメント」「戦略」「マーケティング」「ファイナンス」「オペレーション」「人事」「社長スピリッツ」など様々な分類に分かれますが、ちえの社長日記は本当にごちゃまぜの本。1つの本で1テーマがいいというわけではありませんが、習得した内容をよく整理整頓するために、よくちえの社長日記と対比される”もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら”とは違ったジャンルであることは予め認識が必要かと思います。

特に学生さんにオススメできる本。
【書評】ビジネスをしたい学生にオススメ「女子高生ちえの社長日記 1巻」
  2010/10/09(Sat)

萌え系イラストの女子高生ビジネス小説として大ブレイク中の「もしドラ」(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら)にあやかって最近露出が増えてきたけど、実は3年前に出版されていたという萌えビジネス書の先駆け「女子高生ちえの社長日記」を読みました。











個人的な結論としては


 ・全体を通して、ビジネス単語集
 ・すでにビジネスをしている人がターゲットではない



だったので、廣瀬にダイレクトに感動を与える系統のものではありませんでした。一通りの基本を抑えることが出来ているのかな、とバロメータ代わりになったほか、ストーリーも冷や冷やする展開が引き込まれて結局読破。2巻と、つい最近でた3巻まで買ってしまってるので、とりあえず読んでおこうかなと思ってます。女子高生ちえへのスペシャル待遇など含めて、ところどころのあり得なさ具合は本なので割愛。


でも、本として好き。たぶん学生さんたちも好きそう。なのでおすすめできます。


社長というタイトルなので一見「起業本」に見えますが、どちらかというと「学生向けビジネス基本書」みたいな位置づけ。特にビジネス用語をとりまとめてて、女子高生ちえと一緒に新入社員のつもりでお勉強ができるつくりになってます。当然ながらビジネスのようなことをしたい学生は必須ですね。2巻3巻目はまだ読んでないんですけど、特に1巻では以下のような単語がわかりやすくさっくり解説されていて、


 ・減価償却
 ・OEM
 ・ISO
 ・POS
 ・知的財産権
 ・B2B
 ・需要と供給
 ・棚卸
 ・JIT、カンバン



・・・などなど。その他にも工場用語もたくさんでてきますが、とりあえずビジネスをしたい学生ならここらへんの単語がわからなければ早急にこの本を読んでみる価値はあるでしょう。


というのも、結構商学系の授業でも、ビジネスモデルの解析とか任天堂・アップル・グーグルの話がみなさんお好きなようで、でもそれって基礎体力的なところにはならないと思ってて。現場の零細企業同士・中小企業同士ででてくるコトバが操れないと、ちょこっとぉー学生団体でフェスやるんでー協賛をーとか企業さんに乗り込んでもまず苦戦する。苦戦してよくわからない学生に偉そうな広告代理店とかに間とられる。

だから、戦略本だとかアメリカのベンチャー企業の成功本だとか、ドラッガーのマネジメントより、もっともっと基礎のところって、こういうところだと思うんですよね。

起業スピリッツOK!なに売るかもOK!とかそれ以前の問題として。もちろん熱い学生たちは突き抜けた行動力でなんとかなっちゃう場合もあるし、B2Bも知らないけどフリーで食えてるWEB屋さんも知ってるし。

それでも、もし自分になにかの長があるとすると、高校生時代にビジネス基礎・マーケティングからマネジメント・簿記会計までのフレーズや用法がつい楽しくて覚えまくったことが、いまの自分を形成していることは物凄く痛感するわけです。だからこそ、わかりやすく単語解説してビジネス現場の会話の雰囲気までどことなくわかる本というのは、無条件で学生におすすめできますね。
もちろんビジネスって語彙力だけじゃなくて、様々な要因があることを忘れてはいけないけど、じゃあ任天堂・アップル・グーグルかっていうとそうでもなくて、この本みたいなところも突く必要あるよねって思う。

社員教育の一環でぱらぱらめくってもらうのもアリかも。



そして、かなり解りやすいので、こういうシリーズで「女子高生・彩のインターネット広告日記」とかつくってくれてメディアからメディアレップ、SEOからPV、UUからCVR、CPC・・・など解説してくれる本があれば即買いだわーとか思うのでした。