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プロフィール

小3からインターネットに触れ、中学生の時には日記サイトが半年で100万PV達成、会員500人規模のSNS型オンラインゲームを運営。高校では商学・簿記を学びながら、独学でアフィやSEOを体験。明治大学商学部に進学、勤めていたセブンイレブンでは店長を体験。「広告研究部」で研究代表を務めながら、広告会社や通販会社でインターン。
明治大学「ブログ起業論」3期を首席で卒業したのち、二十歳で起業。


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【書評】セムコ社「奇跡の経営」367ページから選ぶ3つのリーダーシーップの話

  2010/10/14(Thu)

リカルド・セムラー氏による「奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ」という本を春だか梅雨だかに読んで、大変な感銘をうけ、ボリューミーで消化し難い分厚い本をその後も何度か読み直していたわけです。ブラジルで急成長を遂げるスーパー企業セムコ(セコムじゃないです)についてまとめられた本、表題どおり奇跡の経営をしているわけですが、その成功哲学や思想が書かれています。








どこの星のどんな企業だよと思うほど自由奔放で、具体的には以下のような超・非常識カンパニーです。



 ・組織階層がなく、公式の組織図が存在しない。
 ・ビジネスプランもなければ企業戦略、短期計画、長期計画といったものもない。
 ・会社のゴールやミッションステートメント(経営理念)、長期予算がない。

 ・決まったCEOが不在ということもよくある。
 ・キャリアプラン、職務記述書、雇用契約書がない。
 ・作業員を監視・監督していない。

 ・服装規定や出張規定もない、出勤時間もとくに決まりはない
 ・好きな時に出勤してもいいし、好きな時に帰ってもいい
 ・社員は給与さえも自身で決定する。




めちゃくちゃです。


何を言っているのか、初めはよく解りません。



でも整理してみるとわかってくるんですけど、



セムコの思想は、「月曜日に会社に行くのが憂鬱なんて、そんな状態でいい仕事ができるか?」から自由奔放なシステムがはじまり、「社員を自立したオトナとみなし、そんなオトナが組織に悪影響を与える判断をするはずがない」という信頼関係からこの仕組みも維持できていて、こんな非常識カンパニーでも、ほんとうの社員の幸せを確保しながら、経済的にも大成功しているらしいのです。


出社は自由だし、大事なW杯の試合観戦があるならさっさと帰って良い(なんなら出勤すらしなくていい)けど、そういうときはクライアント様との打ち合わせを無断欠勤したりしないよう事前に、予め調節したり、仕事を片付けてから私用をエンジョイするものだそう。
確かにそうですよね。何時に起きようがテレビを見ようが自由にやりたい放題でも、クライアントとの約束は守るし、納期も打ち合わせも営業も時間守りますよね。一人社長をやっていたり、フリーランサーだったり、小規模のチームでお仕事をしているひとは、個人の業務レベルではこういうのはあるあるネタです。なるほどなるほどねーと理解できるところはあるのかもしれない。

本書を後半まで読むと、「キャリアプラン、職務記述書、雇用契約書がない」「社員は給与さえも自身で決定する」というめちゃくちゃ設定は、人間の深層心理にそった考えからたまたま生まれた文化であることが解ります。人間の深層心理とは、どの世界でも共通な、部下のやる気を引き出したり、リーダーとして最高の仕事をするための成功法則です。
ですからリカルド・セムラー氏による「奇跡の経営」は、カタチこそへんてこりんで夢物語ではありますが、労働者を信じる経営者としての思想を究極までにカタチにしただけです。会社のルール/文化は、人間本来の姿を描いたらたまたまこうなった感が強いだけのようです。

フリーランサーの個人業務レベルではあるあるネタにすぎない「勤務時間自由」「給料も会社が潰れない程度に自由に決める」というのを、3000人の社員規模の会社でやってるのが、なによりも奇跡で驚きなんです。それは奇跡のリーダーシップ。


つまるところ、経営(マネジメント)というよりかは、究極のリーダーシップの本だと感じました。





「奇跡の経営」367ページから選ぶ3つのリーダーシーップの話として、特に印象的だった箇所をピックアップします。


 ■「ミーティングは嫌なら参加しなければいい」

 →過去にもまとめた記事あり。こちら



 ■部下にマニュアルを超えたファインプレーをしてもらう1つの方法

 →過去にもまとめた記事あり。こちら



 ■軍隊式や厳格な管理体制は20世紀型のマネジメント。21世紀型は「コントロール破棄」

 →過去にもまとめた記事あり。こちら



それぞれ、各記事に半年くらいまえにまとめてあったので、ぜひ。この本に興味があるひとにとってヘッドラインがわりにはなるといいな。



ちなみに、わが社でも全部ルールをぱくってうちも奇跡の経営だぜ!とか、興奮気味にテンションがあがりますが、翻訳者あとがきの部分において、「この仕組みをかたちだけ真似してもうまくいきません、労働者とちゃんと話してどういう形態にしようかとみっちり議論してくださいね」とやさしく諭されます。

またこういうのって、本質を理論・実践から深く理解して、そのうえで「自分流」のリーダーシップを形成することがなによりも大事ですよね。こういうのは、ただのヒント。俺流のマネジメントをはやく生み出せる力をつけたいです。



この記事のURL:http://blog.canpan.info/creative/archive/317