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【開催報告】NPOや図書館の情報発信に効く!広報のコツ×取材のツボ (日本財団CANPAN・NPOフォーラム)2015年8月24日(月)午後 [2015年08月24日(Mon)]

今回の日本財団CANPAN・NPOフォーラムは、NPO広報の達人シャンティ国際ボランティア会の鎌倉幸子さんと、ジャーナリストの猪谷千香さんを講師にお迎えして開催しました。

トップ.png

お二人の共通点といえば、「図書館」。昨年、猪谷さんは『つながる図書館』(ちくま新書)、鎌倉さんは『走れ!移動図書館』(ちくまプリマー新書)を刊行しました。お二人とも、図書館の中の人ではなく、本業は広報・情報発信の達人です。「思わず行きたくなる図書館」と思ってもらえるような情報の見せ方、出し方についてお話いただきました。

報告会やイベントで集客を向上させたいなどのNPOの皆さん向けに、現役広報担当と記者による明日から使えるプレスリリースの実践ワークショップも行いました。また、鎌倉さん、猪谷さんからのフィードバックもいただき、大変学びの多いワークになりました。

日本財団CANPAN・NPOフォーラム
NPOや図書館の情報発信に効く!広報のコツ×取材のツボ
〜ジャーナリスト猪谷さん&NPO広報の達人シャンティ鎌倉さんに聞く!〜


日 時:2015年8月24日(月)13:30〜16:30(受付13:10)
場 所:日本財団ビル2階会議室1-3
対 象:NPOや図書館など、地域や社会のための活動・組織の関係者で広報・情報発信について実践的なことを学びたい方ならどなたでも
参加者:25名
主 催:日本財団CANPANプロジェクト


本.png

『つながる図書館』(ちくま新書)著:猪谷千香さん
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480067562/

『走れ!移動図書館』(ちくまプリマー新書)著:鎌倉幸子さん
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480689108/


今回は、ご参加いただいた特定非営利活動法人アイセック・ジャパン 広報・ブランド戦略担当 廣瀬さん(立教大学4年)より講座のポイント・感想をいただきました。わかりやすくまとめていただいておりますので、ぜひご覧ください。

<スケジュール>

13:30 オープニング
    ・本日の趣旨説明
   ・本日の流れ

13:35 セッション1「広報のコツ」
    シャンティ国際ボランティア会 鎌倉幸子さん

鎌倉さん.png

【セッション1 「広報のコツ」 ――シャンティ国際ボランティア会 鎌倉幸子さん】

プレスリリースを発行しても、SNSを使ってみても、今ひとつ思ったような反応が得られない……。そんな悩みを持っている広報担当の方は少なくないはず。(報告記事を書かせていただいている私も、所属する学生団体でまったく同じ悩みを抱えています)

どうしたら伝わる広報ができるのか?
広報を「発信」する立場である鎌倉さんが気をつけていることを実際の実例も交えながら教えていただきました。

▼セッションのポイント
◇「言葉、ことば、コトバ。」とにかく「ことば」にこだわる
→「ことば」は0円。私たちの工夫しだいでどんどん変えていくことが出来る
◇「広報」とは、いかに「Relations=関係」を構築するか
◇継続的な信頼関係を作るために、「自分軸」で考える
→「自分ならどんな人を信頼するか」が基本
◇「ソーシャルメディア」は更新するだけではなく、絡みが生まれて初めて成り立つ
◇ツーウェイ・コミュニケーションを確保すること
→「誰に伝えるか」を考え、「伝わる『ことば』」を選ぶ
◇どんな広報でも「デジタル・イン、アナログ・アウト」
◇広報の相手は「他人」
→自分でわかっている言葉も伝わらないことがある


<感想:とにかくこだわる。こだわってこだわってこだわる。でも、その努力は見せてはいけない>

鎌倉さんの一言一言、全ての事例から「ことば」への愛着とこだわり、緻密に考えこまれた選択が見えてきました。けれど、不思議なことにパッとその「ことば」を見ると、全くその背景のかけられた時間や試行錯誤を感じること無くスッと自然に体に入ってきます。

しっかり考えこまれ、読み手のことを慮った「ことば」だからこそ、受け取り手に優しいのだと思いました。「ことば」にはしっかりこだわる。隅々まで、思考する。けれど、その努力を見せつけるのではなく、むしろ自然に届けることほど大切なのだと感じました。



14:00 セッション2「取材のツボ」
    ジャーナリスト 猪谷千香さん

猪谷さん.png

【セッション2 「取材のツボ」 ――ジャーナリスト 猪谷千香さん】
発信したものはどうしたら取り上げてもらえるのでしょうか?
また、広報とはプレスリリースや日頃のSNS利用だけでしょうか?
セッション2では実際に新聞やネットメディアに携わってこられたジャーナリストの猪谷さんに、広報を「受け取る」立場から、取り扱われる「ツボ」をお話いただきました。

▼セッションのポイント
◇その情報にニュース価値はあるか?
→ニュース価値はメディアによっても変わる
◇記事を構成するのは「5W1H」
◇動画や写真も重要な要素
→特にネットメディアはビジュアル勝負!
◇リリースのタイミングも重要◇悪いニュースの時ほど、取材対応が大切
◇SNSも活用していくべき
→SNSから「バズらせる」、それをメディアが取り上げ、さらにSNS上でも「バズる」
◇理由・背景を説明出来るようにすることが大切 ――炎上への対策


<感想:きちんとした対応には、発信時からの準備が必要>

セミナー終了後の26日、鎌倉図書館が流したツイートが話題になりました。
9月の新学期に向け、学校が辛い子へ「無理に学校に行かないで図書館へおいで」といった内容の発信をしたものです。多くの賞賛の声が集まり拡散される一方で、教育委員会では本ツイートが物議を醸し、一時は削除も検討されたといいます。最終的に削除はしないという決定が下されたのは、好意的な声が多かったことに加え、図書館側がしっかりとその意図を説明したからだと言います。

このニュースを見たとき、真っ先に猪谷さんの「どうしてそれを行おうと思ったのか、きちんと説明できれば問題ない」という言葉、また「外に多くの味方を作り『必要なものである』と思ってもらえるか否かの分かれ目」という説明を思い出し、こういうことなのか、と思いました。事実、私はこのニュースを見て大変図書館へ好意を抱きました。

たったひとつのツイートでも意味を込める。しっかり説明出来るようにする。その志に「広報とは、愛だな」と感じました。


14:25 鎌倉さん&猪谷さんによるクロストーク
    「伝わる情報の書き方、届く情報発信とは?」

クロストーク.png

【鎌倉さん&猪谷さんによるクロストーク「伝わる情報の書き方、届く情報発信とは?」】
お二人それぞれのセッションが終わった後はいよいよクロストークです。テンポの良い掛け合いで笑いも交えながら、現場で活躍するお二人だからこそのお声を聞くことができました。

▼クロストークのポイント
◇大切なのは「Ask and Thanks」
◇「鳥取県立図書館はAmazonよりも早い」
→言い方一つで全くインパクトがかわる
◇危機管理広報が大切
・誰を出して、誰に話させるか。
・何を着るか、立ち居振る舞いや、どのような対応をするかなど細かいところ
・メディアに対して嫌な顔は絶対にしないこと
・説明に理を通すこと
・事実は捻じ曲げない
・わからないことははっきり「わかりません」と伝え、「いつお伝えします」ということも伝えること
◇一番の危機のときにしっかり広報として動けるかは、日頃の鍛錬
→平和時にいかにメディアと付き合えているか
→いかにSNSを運営出来ているか


<感想:日頃の広報が、危機管理に繋がる>

クロストークを通して特に印象的だったのは、危機管理広報についてです。広報を担っている人間として、危機管理広報が必要になる場面は怖くて仕方ありません。けれど、お二人のお話を伺っていると、日頃の広報も危機管理広報も根本は変わらないのだと感じました。

どれだけ相手のことを考えるか。どれだけ丁寧に言葉を選択するか。しっかりと根拠やなぜを考えているか。そういったことが日頃から行えていないと、危機管理広報以前に足元を掬われるのだなと感じました。発信する物にも、発信する相手にも、とにかく誠実であること。その必要性を強く感じました。


14:45 休憩

15:00 ワークショップ:プレスリリースを書いてみよう
    ◇言葉の選び方、見せ方などを2人でクロストーク
    ◇プレスリリースを参加者が実践
    ◇グループでシェア

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【ワークショップ:プレスリリースを書いてみよう】
最後はいよいよ参加者がプレスリリースの作成に挑みます。はじめに、お二人からプレスリリースを書く上で気をつけたいポイントをいくつか紹介いただきました。実際にプレスリリースに挑戦した参加者は、最初はどうしたものかと悩む人もいたものの、お二人のアドバイスや見せていただいた例を元に思い思いに執筆を開始。今までとは一味ちがったプレスリリースが出来上がっていきました。

数名全体の前で発表したものへ鎌倉さん・猪谷さんからフィードバック。その鮮やかな指摘や柔軟な視点に会場からは「なるほど!」「たしかに!」といった声があがりました。


16:25 クロージング

16:30 終了

<全体を通しての感想 ――最大限の想像力をもって、人と向き合う>

発信するのはサービスやモノ。扱っているのは言葉。けれど、広報が向き合っているのは果てしなく「人」であると感じた一日でした。どんな人が読んでくれるのか。読み手はどう思うのか。とにかく想像力をフル回転させてイメージしていって初めて「伝わる広報」ができるのだと体感しました。

特に、お二人によるプレスリリースへのフィードバックを伺っていると、もっともっと色々な視点を持って受け取り手を想像しないといけないのだな、こんな見方もあるのか、とまるで手品を見せられているようでした。まだまだ未熟ですが、私もこれを機により「ことば」にこだわり「人」に向き合う広報を心がけていきます。


<講師プロフィール>
●鎌倉 幸子さん
 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
 広報課長兼東日本大震災図書館事業アドバイザー


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大学院では異文化経営学を学ぶ。1999年3月、シャンティ国際ボランティア会に入職。同年4月より、カンボジア事務所図書館事業課コーディネーターとして図書館建設、小学校での図書室設置、絵本・紙芝居出版と配布、図書館員育成に携わる。その後東京に戻り、2011年1月より東京事務所広報課・課長として、メディア対応、講演活動など行なっている。著書に『走れ!移動図書館』(ちくまプリマー新書)、共著に『図書館は、国境をこえる』(教育史料出版会)がある。

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
HP http://sva.or.jp/
Facebook https://www.facebook.com/ShantiVolunteerAssociation
Twitter https://twitter.com/sva_1981

●猪谷 千香さん
 ジャーナリスト


【写真】猪谷さま.JPG

東京生まれ。明治大学大学院博士前期課程考古学専修修了後、新聞社で長野支局記者、文化部記者などを歴任。その後は転職して、ドワンゴコンテンツでニコニコ動画のニュースを担当。2013年4月からはハフィントンポスト日本版記者として、図書館を始め、地方行政や女性問題など多岐にわたるテーマを取材している。著書に『つながる図書館』(ちくま新書)、『日々、きものに割烹着』(筑摩書房)。共著に『ナウシカの飛行具、作ってみた』(幻冬舎)など。

★★★気づきの共有シート★★★
参加者のみなさんからもポイントや感想をたくさん書いていただきました!



講師の鎌倉さん、猪谷さん、ご参加いただきましたみなさま、本当にありがとうございました!
Posted by 藤川 幸子 at 18:00 | NPO支援 | この記事のURL | コメント(0)
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