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Vol.418【ファンドレイジングスーパースター列伝】同情金(日本) [2019年05月22日(Wed)]

同情金

かつて、「同情金」という名称で募金活動がなされていたんですね。

赤い羽根共同募金の「地域歳末たすけあい」のページに紹介されていたので、長めですが、引用します。
https://www.akaihane.or.jp/saimatsu/

『1906(明治39)年、救世軍の山室軍平中将が「日露戦役中は、前線の兵士に慰問袋を送り、戦勝の今は貧乏と戦う貧困家庭を慰問激励しよう」と提唱したのが、歳末たすけあい運動の起こりと言われています。それに応じた毎日新聞(注・現在の毎日新聞とは異なる)が、紙面を通じて同情金を募集し、一般の人々に呼びかけました。その後、昭和初期の世界的な不況が契機となって、全国各地に方面事業助成会の主催する歳末同情週間が広まりました。この寄付金で、気の毒な人たちなどに餅などが配られましたが、戦争が激化するに従い、この募金は中止されました。

戦後、混乱した社会経済状態の中で、戦災者、引揚者、傷痍軍人、失業者など、助けを必要とする多くの人々がおり、その日常生活は非常に悲惨でした。このため、政府の提唱で、「国民たすけあう運動」を展開しようという計画が進められました。また、全日本民生委員連盟でも、「歳末同情運動」を計画しました。
しかし、同時期に共同募金運動の計画が進められており、厚生省の調整のもとに、「共同募金」としてまとめられ、「国民たすけあい共同募金運動」として、共同募金が始まりました。この動きとともに、共同募金とは別に、再び歳末同情品を募集する動きが各地で自然に起きてきました。これが、地域歳末たすけあいの起こりです。その後、民生委員・児童委員協議会が主催する歳末たすけあい運動として発展していきました。全国各地で、歳末時期に、生活相談、健康相談、就職斡旋、生活困難者への慰問・激励など、幅広い活動が行われました。』


昭和34年の静岡県富士川町(現在は富士市)の広報誌ではまだ「同情金」という言葉が使われていました。
http://www3.city.fuji.shizuoka.jp/fujikawa/pdf/kouhou/fk007_0.pdf

昭和32年の佐賀県伊万里市の広報誌には、前年の昭和31年の歳末同情金の募金額や配分額が詳しく掲載されています。
http://www.city.imari.saga.jp/secure/9547/No.34(S32-2).pdf


こんなWeb記事も発見しました。
https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/image/fukuoka/0706.html
福岡市内に白衣の傷痍軍人
「白衣で同情金/福博版「限りなき舞踏」/さいきん福岡市にアコーディオンを鳴らし、ギターをひき素人のど自慢的な歌をうたって人を集め同情金を募るという白衣の三人連れが現われ話題となっている、歌と音楽が一通り終ると黙然と頭を下げて喜捨を待つのだが「傷い者連盟」の箱に入る同情金は意外に多く附近の人からは果物や菓子類など与えられたりしている、師走の声をきくと道行く人の足もあわただしく、加えて金詰りとあればこうした募金方法が案出されたものと見られるが、この一行は数日前大阪から来て博多駅前の旅館に泊っての生活であり、かつ傷い軍人を売物にしての募金行為は昨年の次官通告で禁じられたものであり福岡警察署でも内査をはじめた(写真は歌う白衣の三人連れ)」(「西日本新聞」昭24・12・4)


中外商業新報 第一三三五六号 大正一二年五月一一日 独首相から渋沢子へ謝状 同情金寄贈に対し(DK400010k-0003)
第40巻 p.61
中外商業新報 第一三三五六号 大正一二年五月一一日
    独首相から渋沢子へ謝状
      同情金寄贈に対し
独逸の窮状に対し深く同情し金員を寄贈したことは既に報道の通りであるが、右に付最近同国内閣総理大臣クノー氏は左の如き感謝状を寄せたと
   ○書翰次掲ニツキ略ス。
https://eiichi.shibusawa.or.jp/denkishiryo/digital/main/index.php?DK400010k_text#DK400010k-0003


なるほど、以前は「同情金」という表現がなされていたことは発見でした。
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