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NPOが押さえておきたい省庁情報(2017/08/21-25) (08/30) ビオキッチン京都
NPOが押さえておきたい省庁情報(2016/11/7-11) (11/21) 兼間道子
キフカッションのご案内【寄付月間2016公式認定企画】 (11/11) 隠岐
【開催報告】資金調達シリーズ「初めての助成金編」〜助成金獲得ではなく活用という視点で考える〜(日本財団CANPAN・NPOフォーラム)2016年7月26日午後・東京 (07/26) 大貫
【開催案内】資金調達シリーズ「初めての助成金編」〜助成金獲得ではなく活用という視点で考える〜(日本財団CANPAN・NPOフォーラム)2016年7月26日午後・東京 (07/01) 鵜飼
【開催案内】NPOのためのデザイン×CANPAN Vol.02 〜広報を溺愛する人の時間〜(日本財団CANPAN・NPOフォーラム)2016年5月20日(金)午後・東京 (05/15) 森谷
【開催案内】『すぐやる人の「出会う」技術』出版記念セミナー出会いの達人・久米信行さん(CANPANセンター理事)に聞く!〜仕事“相手”から信頼し合える仕事“仲間”へ〜2015年12月18日(金)東京・夜(日本財団CANPAN・NPOフォーラム) (12/15)
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【開催報告】CANPAN会議2014〜あらためて学び、知り、考える、NPO活動とCANPAN〜2014/3/1 [2014年03月03日(Mon)]

今回のCANPAN・NPOフォーラムは、これからのNPO活動についてあらためて考えるという大きなテーマと、CANPANの運営から見えてきたNPO運営ノウハウというニッチなテーマをあえて組み合わせました。

あらためてNPO活動について、みなさんと一緒に考えて共有したい。
あらためてCANPANについて、知ってほしい、活用してほしい、知見を伝えたい。
そんなシンプルな想いで企画しましたが、本当に深い学びの場になったことと思います。

CANPAN会議2014
〜あらためて学び、知り、考える、NPO活動とCANPAN〜


日時:2014年3月1日(土) [セミナー]13:30〜17:30 [交流会]17:45〜18:45
場所:日本財団ビル2階会議室
主催:日本財団CANPAN 
協力:IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]
参加者:約60名

<スケジュール>
13:30 オープニング
・本日の趣旨
・自己紹介タイム(グループごとに自己&団体紹介、今日のセミナーに期待することなど)

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13:40〜14:55 セッション1:あらためて学ぶ
基調講演「社会事業:これまでの15年、これからの15年」
IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所] 川北秀人さん


【基調講演 講師プロフィール】
IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所] 川北秀人さん
1964年大阪生まれ。87年に京都大学卒業後、(株)リクルートに入社。国際採用・広報・営業支援などを担当し、91年に退職。その後、国際青年交流NGO「オペレーション・ローリー・ジャパン」の代表や国会議員の政策担当秘書などを務め、94年にIIHOE設立。
大小さまざまなNPOのマネジメント支援を毎年100件以上、社会責任志向の企業のCSRマネジメントを毎年10社以上支援するとともに、NPOと行政との協働の基盤づくりも支援している。
★主な役職
IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所] 代表者
「NPOマネジメント」編集発行人(2011年4月まで)
「社会的責任に関する円卓会議」
  総合戦略部会委員(NPO/NGO代表協議員)
  兼 「持続可能な地域づくり」ワーキンググループ主査
★ブログ
川北秀人on人・組織・地球 https://blog.canpan.info/dede/
IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所] https://blog.canpan.info/iihoe/

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【川北さんの基調講演概要】
<前置き>
「社会を変えたいのか、社会のよさそうなことをしたいだけ(趣味)なのか?」。どちらでも構わないが、個人としてではなく、組織としてはっきりさせる必要がある。Wantで動くかNeedsで動くかを考えなくてはならない。
これまでの20年で公益分野で大きく変わったことは、政府とNGOと企業の連携の増加やインターネットによるコミュニケーションの革命である。情報を関係者にどう配信するかではなく、どうやって取りに来てもらうかを考える必要が出てきている。
介護保険制度によりNPOの法人格取得は増えてきたが、最近ではNPO解散団体が増えており、NPOの六分の一はすでに解散している。そのような状況で、どのようにNPOを支援するのかを考える。

<日本のこれから>
世界の中の日本の立ち位置を今まで通りを続けることは難しいことを直視する必要がある。
日本のGDPが世界で占める割合が最大であったのは1994年で割合は18.1%である。
2013年では6.8%、2018年の予測では6.1%(1960年代同様)となっている。
今の延長上でこれからの日本を考えるべきではない。
インフラの経年劣化、住民の高年齢化等を見据えて活動をする必要がある。

<市民活動団体について>
市民による社会運営の方法としては「社会制度化→救済策の実施」ではなく、「NPO等による救済策の実施と評価→社会制度化」の意識を持たなくてはいけない。
・NPO=利他的、Needsベース、受益者負担も求めつつ、不足金は寄付や補助金で補てん。
・同好会=利己的、Wantベース、自費運営。
→NPOと同好会は違う。中間支援組織は現場の過去、現在、未来のニーズを見据えた、効果を生む事業とNPO組織づくりの支援が必要。中間支援組織はNPOより1歩先の視野と半歩先のプログラムの意識が必要。

<NPOが社会を変えるには>
NPOの問題としては、制度や権利についての認識不足、調査不足、提案不足、広報戦略不足があり、これによって社会を変えられない。
感情が中心ではなく、事実に基づく行動と説明である必要がある。事実に基づくニーズであれば、人々に伝わり広がり共感される。
ニーズを体感する→ニーズの原因、背景を調査する→ビジネスモデルの仮説を磨く。
対処療法や思い付き中心ではいけない。
目的としては、受益者を増やしていくのか減らしていくのかを考える。
自分たちが囲い込む受益者を増やすのではなく、対象者のニーズを満たし、もっといい状況にする活動を行う意識を持つべき。
受益者を特性ごとに類型化し、分析し、原因背景を把握したうえで、最適なスタイルを模索する必要がある。
NPOにとって大切なことは、明確な目標、多様な資金源、活発な理事会である。

【川北さんのプレゼン資料】




15:10〜16:30 セッション2:あらためて知る
CANPANスタッフより、参考になる事例、分析、ノウハウをお伝えしました。
また、セッションの開始にこんなクイズをご用意しました。

CANPANクイズ
1.CANPANの団体情報データベース
   2013年は前年比で訪問数??%増、ページビュー数??%増
2.CANPANブログ
   新規訪問の割合は??%
   検索サイト(Yahoo!、Google)からの流入は??%
   ソーシャルメディアからの流入は??%
   パソコン以外の端末で見られている割合は??%
3.CANPANオンライン決済
   1件あたりの寄付金額で一番多い金額帯は???円
   寄付件数が一番多い月は?月
   寄付金額の合計額が多い月は?月と?月
   寄付金額が一番多いのは?曜日
4.CANPAN助成プログラム白書
   助成金の採択率は??%
★答えはこの記事の一番最後に掲載しています。

(1)団体としてCANPANを活用するということ
・サイトとしてのCANPANの規模感

CANPANサイト2013年12月末の概況
アクセス数
 サイト訪問者:56万人/月  ページ閲覧数:168万PV/月
サイト登録・活用数
 ユーザ数:36,116人  団体登録数:18,091団体
 ブログ数:10,769ブログ   ブログ記事投稿数:9,294記事/月
オンライン決済(2013年累計)
 契約団体数:183団体  流通金額:190,631,1864円  寄付件数:38,236件
CANPAN公開情報の連携・活用
 連携・活用数:25組織・Webサイト

【参考資料】



・NPOが活用できるWebサービス「CANPAN」
見えないものを可視化する。
Share the CANPAN. Share the knowledge . Share the future.
参加者がほしい、仲間がほしい、寄付があれば、
信用って、伝えたい、見習いたい、
助成金がほしい、ノウハウを知りたい、見つけてほしい

今、ほしいものは、目の前にないもの。
それをCANPANで手に入れる。

【参考資料】



(2)CANPANの運営から見えてきた組織マネジメントのヒント
・CANPAN団体情報データベース アクセス分析

(※)2012年2月にサイトリニューアルしたため、2012年は3〜12月分の実績のみ
  2012年 ユーザー数  335,994  訪問数   503,486
  2013年 ユーザー数  915,734  訪問数  1,290,313
  ★2012年に比べて、2013年はアクセス数が激増している。
今まで以上に「団体を探したい!」という人が、こういうデータベースで団体を見ている。また、検索ページでCANPANは上位に表示されるため、見られやすい。

【参考資料】



・CANPANブログ アクセス分析
ブログは個人ユーザーとしての利用が他のソーシャルメディアへの移行で減少している。
記事数も減少していることから、アクセス数も減少傾向。
但し、団体としてしっかり情報発信を考えているところはしっかりブログの活用を考えている。
これからは個人的な情報発信はfacebookやTwitterに移行して、ブログは団体のホームページに近い使い方されて公式な活動情報のプラットフォームとして発信され、そして情報が蓄積されていく。

【参考資料】


【参考資料】
2013年CANPANブログ・ベストランキング100
https://blog.canpan.info/cpforum/archive/154


・CANPANオンライン決済 寄付傾向
2013年実績
 契約団体数:183団体  流通金額:190,631,1864円  寄付件数:38,236件
その都度寄付をしてもらう形の他に、マンスリーサポーターなど継続課金(毎月、毎年の自動引き落とし)による寄付の伸びが著しい。
1回あたりの寄付の金額は10,000円が一番多い。
3月は一番件数が多く、5月、10月は寄付金額の合計が多い月である。
月の中で上・中・下旬では特に傾向はみられない。
平日・祝日・休日では、平日が若干寄付金額が高い。なかでも、金曜日が一番金額が多い。
時間別では、午前10〜12時、午後9〜11時が寄付のゴールデンタイム。


・CANPAN助成プログラム白書(速報版)
CANPAN助成制度データベース
・全国規模で申請募集を行っていて、公益活動団体が活用出来る助成制度を掲載
・毎週、助成機関のWebサイトを確認し、助成プログラムの最新情報を随時更新
・データベース形式で、募集時期や申請上限額などの条件で詳細検索を行うことができる
→「CANPAN助成プログラム白書」とは、これらの助成プログラムのデータを分析し、今すぐ活用出来るリアルな助成金の姿をまとめた調査報告書(速報版)

締切月別の助成プログラム数:
  助成金の募集締め切りが多い月は、5月と11月(それぞれ47件)。
申請上限額別の助成プログラム数 :
  申請上限額が100万円のものが59件。
   上限額100万円までの助成プログラムは158件で、全体の52% 。
決定平均額別の助成プログラム数:
  決定件数と助成金総額が公開されている助成プログラム194件。
   平均額100万円以下の助成プログラムは124件で、全体の64%。
助成金総額別の助成プログラム数:
  対象助成プログラム231件。
  合計額32,137,864,043円 助成金総額5000万円以下のものが180件で、全体の78% 。
採択率別の助成プログラム数 :
  対象助成プログラムは105件で、採択率の平均は32.1% 。
  申請件数31,310件 採択件数11,070件。


【事例紹介】地域におけるCANPANの活用(きょうとNPOセンター)
きょうとNPOセンター 岡本さん (活動事例の紹介)
きょうえん(京都の公益活動ポータルサイト)においてCANPAN認証を利用。

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<認証の仕組み>
情報開示度に応じてステップ1、2、3の「認証」マークをつける。
Step1:ガイダンス認証。CANPAN情報開示度が3あれば認証される。第三者の確認なし。
→組織として情報開示に積極的に取り組んでいることを認証するスキーム。
Step2:事務局確認による認証。CANPAN情報開示度が3以上に加え、開示情報が正確であることを事務局が確認した上で認証。登録情報の原本が必要。
→情報開示内容が信頼に足ることを認証するスキーム。
Step3:第3者評価による認証。CANPAN情報開示レベルが5であることに加え、専門調査員による訪問調査とヒアリング、第三者審査委員会の審議のうえで認証。*社会的認証開発推進機構との連携にて有料で実施(2年ごとに更新)。
→団体が特に信頼に足ることを認証。

<活用例>
・京都地域創造基金との連携:融資やサポートプログラム参加の条件として活用。
・京都市市民活動総合センターとの連携:一部のサービス利用申し込みの際、一部の提出資料を省略可能。

<情報開示の事例>
・NPO法人テラ・ルネッサンス:会員寄付者に向けて情報開示を行っている。
・NPO法人山科醍醐こどものひろば:CANPANブログによって情報開示を推進。HPにバナーを張っている。





(3)CANPANネットワーク
・CANPAN公益ポータルとデータ連携とサービス






16:45〜17:30 セッション3:あらためて考える
ワークショップ

・今日の気づきと明日からのアクション
・あらためて2014年の目標と活動

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【参加者のみなさんが記入したワークシート】


17:45 セミナー終了


ボランティアで参加してくれた太田晴子さんが、当日の様子をTwitterでまとめてくれました。
http://togetter.com/li/636431
太田さんのTwitterアカウント→https://twitter.com/ot_haru
★まとめありがとうございます!


【CANPANクイズの回答】
1.CANPANの団体情報データベース
   2013年は前年比で訪問数213%増、ページビュー数46%増
2.CANPANブログ
   新規訪問の割合は49.20%
   検索サイト(Yahoo!、Google)からの流入は52.53%
   ソーシャルメディアからの流入は4.45%
   パソコン以外の端末で見られている割合は7.08%
3.CANPANオンライン決済
   1件あたりの寄付金額で一番多い金額帯は10,000円
   寄付件数が一番多い月は3月
   寄付金額の合計額が多い月は5月と10月
   寄付金額が一番多いのは金曜日
4.CANPAN助成プログラム白書
   助成金の採択率は32.1%

ご参加いただいたみなさま、基調講演をいただいたIIHOE川北さん、事例紹介をしていただいたきょうとNPOセンター岡本さん、どうも、ありがとうございました。
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