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No.232【ファンドレイジングスーパースター列伝】北海道大学巌鷲寮(日本) [2018年08月20日(Mon)]

北海道大学巌鷲寮

鹿島建設のHPで、面白い事例をみつけたので、ご紹介します。

『北海道大学の敷地内にその昔、巌鷲寮(がんじゅりょう)という学生寮があった。昭和初期の話である。岩手県出身者のために建てられたこの寮と、鹿島建設の間には深いかかわりがあった。』
https://www.kajima.co.jp/gallery/kiseki/kiseki35/index-j.html

現在は、佐藤・新渡戸記念寮という名称で、北海道札幌市にある、札幌市内及びその近郊の大学に入学する学生のための学生寮として運営されています。名称は、北大の初代総長の佐藤昌介先生、佐藤先生の盟友で寮を訪問したこともある新渡戸稲造博士に由来しています。
この寮は「一般財団法人巌鷲寮」によって運営されています。
https://www.ganjuryo.jp/



鹿島建設のHPの記事から、寄付集めの部分を引用します。

寮建設寄付金集めに奔走
大正13(1924)年12月3日、岩手県学生寄宿舎設立相談会が作られる。佐藤を顧間、葛西勝彌を建設委員長、栃内を幹事長に据え、翌年8月から寄付募集を開始した。その範囲は岩手県を含めた旧南部藩(*7)、北海道在住岩手県関係者、樺太や東京にも及んだという。しかしこの頃は、緊縮財政による不況で失業者が増加していた時代。特に昭和2(1927)年3月には時の大蔵大臣片岡直温の失言(*8)で昭和の金融恐慌が始まる。まとまった寄付などとても集まる状態ではなかった。「共鳴し、賛成してくれる人には金がなく、実力のある人は財布の口を締めるに懸命で、目前の名利の対象とならない育英事業の寄付などにはそっぽを向く傾向があるようだった」(*9)と栃内は嘆いた。

最終的に地元盛岡に行って大がかりな募金活動を行う。盛岡銀行頭取の金田一国士の口利きもあって、寄付申込者数249名、寄付申込総額は25,430円(約4000万円相当)に上った。建設予算は当初28,500円(約4500万円相当)だったから、着手金としては十分足りると思われた。しかし前述のような金融恐慌の中、金田一は失脚し、あてにしていた大口の出資が見込めなくなるなどして、最終的に受領できた寄付金は10,400円50銭(約1650万円相当)、申込総額の4割程度に留まることとなる。
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完成後も続いた資金集め
寮史の鹿島精一の写真には「最初の寮を建設し、不足額を帳消しにした郷土の先輩」(*18)とあるが、「建設期の裏話として、建築費の一部の何千円かの未払金を、栃内先生の懇請で、鹿島精一氏が棒引きして下さったと伝えられている。しかし、その事実の片鱗さえ伺える資料は事業報告にはもちろん、その他の資料でも見出せなかった」(*19)。つまり精一は利益を度外視して工事を請け負ったかもしれないし、多額の寄付をしたかもしれないが、不足額を帳消しにはしなかったと思われるのである。事実学生たちは寮完成後も巨額の未払金返済のために寄付金集めに奔走している。

昭和3(1928)年と昭和5(1930)年の夏休みには、東北各地で寮建設御礼と寮生活の紹介を兼ねた建設資金調達巡回映画会を開催する。映画は寮や大学の生活、北海道の開拓、スキー、水泳など十数巻あり、学生たちが司会から弁士まで務めた。娯楽の少ないこの時代、巡回映画会は大盛況だった。盛岡では昼夜3回映写したが、各回それぞれ千人近く入ったという。入場料は小中学生5銭(現在の90円前後)、大人10銭(現在の180円前後)だった。80数円(現在の13万円弱に相当)の利益は建設資金に寄付された。映画会は寄付金集めの目的の他、鹿島組に建設費支払の猶予を求めるデモンストレーションの意味もあったらしい。
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すごいファンドレイジングですね。
建てたのはいいものの、その後も寄付集めをしていたという物語がすごいです。


こちらの記事も参考に。

#108 寮生よ、人と交われ(1)〜巌鷲寮創立秘話〜
2017年11月23日
【いいね!HOKUDAI】
http://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/like_hokudai/contents/index.php?page=article&storyid=1359

#115 寮生よ、人と交われ(2)〜支え合い、引き継ぐ寮生たち〜
2018年05月10日
【いいね!HOKUDAI】
http://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/like_hokudai/contents/index.php?page=article&storyid=1455


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