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【ファンドレイジングスーパースター列伝】Vol.42 市川量造、小林有也、松本市民/松本城(日本) [2018年02月11日(Sun)]

松本の気概を示す松本城

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<篤志家と新収益源確立>
明治に入り、廃藩置県及び廃城令で存在の正当性を失った天守閣。松本城もその例外ではなく個人に売却され解体される運命にありました。それに反抗したのが時の副戸長であった市川量造氏。
地元ばかりでなく東京や大阪にも足を運び、人々に広く募金を呼びかけました。さらに天守をつかって、当時流行りであった博覧会を開き人々に骨董品の展示を見てもらって、その観覧料を資金にあて買い戻しに成功しました。

<市民運動と寄付金調達>
明治の終わり、老朽化と財政難から再び天守閣に危機が訪れます。これを救ったのが旧制松本中学校の校長の小林有也氏。
明治34年「松本天守閣保存会」を発足させ人々の賛同と寄付を得ながら、明治36年から修繕工事を始め大正2年に完了させました。それは小林氏の死の10か月前のことでありました。
完成にあたり小林氏は次の3か条を遺訓として生徒たちに贈りました。
「諸子はあくまで精神的に勉強せよ。而 (しか)して大に身体の強健を計れ。決して現代の悪風潮に染み堕落するが如(ごと)き事あるべからず」
翌日、講堂で全校生徒にこの遺訓が伝えられたと き、嗚咽の声が響きわたったという。

<アドボカシーと公共政策としての執行>
太平洋戦争が終わったのち、昭和21年秋に連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)民間情報教育局の美術顧問であったチャールズ・エフ・ギャラガ―が長野県内に文化財保存状況調査のため立ち寄ったさいに松本城の現状を視察しました。
その結果、解体修理の必要を認め文部省に早期に着工するように勧告しました。この動きを受けて、東京国立博物館保存修理課長大岡実や東京大学教授藤島亥治郎らが調査にあたり、地元でも昭和23年に「松本城址風致地区保存会」(のちに松本城保存会)が組織され、資金調達や文部省への陳情書の作成に協力しました。こうして、国の直轄工事として昭和25年6月8日に起工式を行う運びとなりました。

<市民の活動プラットフォーム>
現在も、多くの市民の力で松本城は支えられています。お城にみえる観光客の皆様に松本城や町の魅力をより知っていただこうとユーモアを交えながら案内するボランティアグループ、糠袋を使って天守の床を一生懸命に磨く床磨きボランティア、草取りや落ち葉の清掃に来てくれる小中学生、イベント活動などを蔭から支えてくれている古城会のメンバーなどなど、さまざまな形で市民が活動しています。

<コメント>
深刻化した状況に立ち上がった2人の個人。その後、政策に定着させた松本市民と国。さらにその価値を伝えあいながら、それを維持するボランティアの日々の活動。近代化、西欧化という大きな時代の流れに単に抗うのではなく、自らの気概を世代を超えて守り抜き続ける「松本」を推薦します。

◎松本市:松本城の歴史
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/miryoku/siro/rekishi.html

◎市民タイムス【脚光】:25.小林有也
http://www.shimintimes.co.jp/yomi/kyakko/kyakko25.html
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恒例の第1回「オールド・ファンドレイジング大賞」応募事例のご紹介です。
5つ目のエントリーは長野県松本市にある「松本城」です。

この物語も、今回初めて知りました。
江戸時代から明治の転換期、日本はまさに寄付天国だったのではないでしょうか。


松本城のWebサイトに「松本城の価値」というコーナーがあります。
『価値』というキーワードを前面に押し出しているのはいいですね。
以下、コーナーの記事のタイトルです。
・国宝指定と修理のあゆみ
・天守築造年代
・住民が守った松本城
・世界遺産登録の取組み
・松本城を残し伝える

松本城の価値として「住民が守った松本城」というのが、しっかり定義づけられているのがステキです。こちら、その記事です。今回の寄付物語もまとめられています。
http://www.matsumoto-castle.jp/value/citizens

Wikipedia:松本城


By 663highland - 投稿者自身による作品, CC 表示 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=26679521
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