【開催報告】第3カーブ・プラクティス〜実践から学ぶ、これからのマーケティング〜(日本財団CANPAN・NPOフォーラム)2017年10月16日(月)午後 [2017年10月16日(Mon)]
今回のCANPANセミナーは、今年の5月から7月にかけて「第3カーブ・マーケティング」をテーマに開催したセミナーをうけて、3団体の実践ケースを巡って、「振り返り&実践講座」を開催しました。参加者は8名と少人数でしたが、その分、みなさんでじっくりディスカッションをすることができました。
今年の5月から7月にかけて、設樂剛事務所の松原朋子さんを講師にお招きし、「第3カーブ・マーケティング」に関するテーマのワークショップを連続講座として3回開催しました。第1弾は5月にビジネス、マーケティングの視点で第3カーブ・マーケティングについてのお話し、第2弾は6月に「価値創造」をテーマに、第3弾はNPOの活動や思いを「物語」で伝えるという内容で、それぞれ開催しました。 今回は、このワークショップを踏まえて、受講生のみなさんとご一緒に「振り返り&実践の会」を開催しました。ワークショップから得た学びや気づきを活かしてみた団体のケースを、3名の方に発表していただき、その方のケースをめぐってご参加の皆さんと対話を行いました。また、講師の松原朋子さんからの第3カーブの観点からフィードバックをいただきました。プレゼンターも参加者も、さらなる展開のヒントを得られる場になったと思います。 日本財団CANPAN・NPOフォーラム 第3カーブ・プラクティス 〜実践から学ぶ、これからのマーケティング〜 日 時:2017年10月16日(月)14:00〜16:30 場 所:日本財団ビル2階会議室1・2 対 象:過去にCANPANで開催した第3カーブに関するセミナーの受講者 その他、開催報告記事を読んで、これからのマーケティングに興味関心を持たれた方 参加者:8名 主催:日本財団CANPANプロジェクト <スケジュール> 14:00 オープニング ・趣旨説明 ・みなさんで自己紹介タイム ・キーノート 「第3カーブ・マーケティング」 松原朋子さん( 設樂剛事務所 共同代表 | インターミディエイター ) ■VULCADな社会 ■ビジネス・パラダイムの転換とマーケティング ■第3カーブ ■多様性とイノベーション <講師プロフィール> 松原朋子さん( 設樂剛事務所 共同代表 | インターミディエイター ) 2006年以降、社長直下の部門にて、日本マイクロソフトの企業市民活動(CSR・CSV)およびCSRコミュニケーションを統括。その間、地方自治体との協働で、地域の新たな担い手を養成する「地域活性化協働プログラム」を新規開発し、10以上の自治体と締結・推進(第3回 日経ソーシャル・イニシアチブ大賞 ファイナリスト受賞)。総務省委員(人材力活性化研究会)を経て、同省 全国地域づくり人財塾 東日本支部事務局。 現在は設樂剛事務所にて、次の時代を支える新しい「物語」を提示しながら、革新型経営者たちや様々な領域のクライアントとともに、この先の「未来構想」創出に取り組む。現職の「インターミディエイター」とは、一握りの強いリーダーと、その他大勢のフォロワーという垂直的な構図を打ち破って、多様なアクターの「あいだ」に立ちながら両側を変え、新たな需要と未来を創り出す存在。組織、地域、社会のいたるところが切れ切れの今、インターミディエイターとして新たな結び目を回復・創出しながら、数々のイノベーション促進型プロジェクトに携わっている。「未来構想プログラム」事務局。慶應義塾大学SFC 総合政策学部卒。 Facebook: http://www.bit.ly/N3Program Web: http://www.archipelagos.jp/intermediator.html 14:40 事例発表(セミナー受講生の発表) ・3名の方に取り組みを発表していただきます。 10分発表→10分質疑応答→10分ディスカッションx3セッション ファシリテーター:松原朋子さん( 設樂剛事務所 共同代表 | インターミディエイター ) 今回は少人数ということもあり、ゼミ形式で、発表者のケースについて、全員でじっくりディスカッションすることができました。 発表者の実践を聞いての気づきの共有、さらにそこからの第3カーブ・マーケティングや発表者の活動に関する質疑応答、自団体の活動に置き換えたらなど、様々な視点で会話をすることができました。 発表者のそれぞれの事例報告とその実践から、第3カーブ・マーケティングや、開かれた対話と創造について、参加者全員で考えを深めることができました。 ◆ケース1: 任意団体ORIZURU 代表 小林正昭さん 上智大学グリーフケア人材養成講座の受講生が集まって設立した任意団体、ORIZURU。グリーフケアとは、悲嘆(グリーフ)を抱えている人に対するサポートのこと。今、注目の分野です。新しく団体を立ち上げ、活動を展開する中で、「第3カーブ・マーケティング」のエッセンスをどのように活かせるか、団体代表の小林さんからケースをご発表いただきます。 https://www.facebook.com/orizuru.griefcare/ ◆ケース2: 公益財団法人東京YMCA チャイルドケア事業部 部長 秋田正人さん 伝統と歴史あるYMCAでは、今年、ブランディングの刷新を行ない、新しいイメージに向かって動き始めました。策定した団体の価値を、どのように個々の活動に反映させていくか、活かしていくかが目下の課題。「第3カーブ・マーケティング」で重要視する「物語」をどのように有効に展開していくかについて、YMCAの生のケースを秋田さんからご発表いただきます。 http://www.tokyo.ywca.or.jp/ ◆ケース3: 夢ベジハウス 上林さきさん 多様性(Diversity)、Liquidity(流動性)の時代、シェアハウスで暮らすことを選ぶ方々が増えてきています。ケース3では、ユニークなコミュニティシェアハウスを運営されている上林さんから、「第3カーブ・マーケティング」の学びを活かしたケースをご発表いただきます。夢ベジハウスとは、お互いの夢を応援し合いながら(夢)、食を通じて心と身体を整え(ベジ=食=健康)、仲間と生活を共にすること(ハウス=家族)をみんなで大切にし合う【夢×ベジ×ハウス】です。 https://www.facebook.com/yumevegehouse/?fref=ts 16:40 まとめ 16:50 終了 ★参加者のみなさんの気づきの共有 <連続講座の開催報告> 第1弾「 開かれた対話と創造の場 」 をつくる 〜 第3カーブ・マーケティングとは 〜 2017年 5月 16日 (火) 14:00〜16:00 https://blog.canpan.info/cpforum/archive/900 第2弾「新しい価値観」をつくる 〜 価値創造の新しいパラダイム 〜 2017年6月8日 (木) 14:00〜16:00 https://blog.canpan.info/cpforum/archive/921 第3弾「物語」をつくる 〜第3カーブ時代の新たな思考法〜 2017年7月11日 (火) 13:30〜16:30 https://blog.canpan.info/cpforum/archive/971 発表者の小林さん、秋田さん、上林さん、ファシリテーターの松原さん、参加者のみなさん、どうもありがとうございました。 |