事務局の昆布山は6月13日(土)、徳島県美波町で講師を務めました。
同町は人口約7,500人、高齢化率40%超の過疎化、高齢化が進んでいる町。南海トラフ地震が発生すると、10mを越える大津波が予測されており、就職や結婚を機に、町外に転出する「震災前過疎」という現象も起きています。
このような状況下、多世代交流や高齢者の生きがいづくり、介護予防等を目的に、遊休化している高齢者福祉センターで2014年10月から、自主防災組織の女性役員たちがコミュニティカフェ「まったりカフェ・みなみ」を2週間に1回開いています。
同町では今年度、地方創生予算交付金を活用して、高齢者福祉センターを改修し、多世代交流拠点として整備する計画があります。今回、あらためて町民にコミュニティカフェの必要性や効果を考えてもらうため、事務局に講師派遣を依頼してきたものです。
会場となった由岐公民館には町民約40人が集まり、講演『コミュニティカフェが生み出す地域の絆』に耳を傾けました。講師はコミュニティカフェの定義や必要性、効果、分類などの基礎知識を開設したあと、全国の27事例を紹介。どのように始めたらいいかや、人材確保、持続活性化のための課題にも触れました。
会場からは「近くの食堂の営業の妨害にならないか」「今まで開いているカフェでが来ている人がいつも同じだが、来ない人に来てもらうためにはどうしたらよいか」「近くの駅舎にも居場所があるが、どのようにすみ分けたらよいか」など、都市部とは違った課題やこの町なりの問題について、質問が寄せられていました。
※コミュニティカフェや認知症カフェについて、テーマに応じて、事務局や担当理事、コミュニティカフェ運営者等の講師を派遣します。
また、行政等でのコミュニティカフェ開設講座、地域デビュー講座等の企画・運営を承ります。
詳細は、下記までお問い合わせください。公益社団法人 長寿社会文化協会(WAC)
全国コミュニティカフェ・ネットワーク 事務局
TEL:03-5405-1501
E-mail:com-cafe@wac.or.jp