今回のテーマは、「市民事業の地域拠点としてのコミュニティカフェ」。まず、埼玉県川口市のコミュニティサロン・ひだまり代表でNPO法人志民アシストネットワーク理事の山田たみ子さんが、1996年に女性の生きがい探しの会「ティンカーベル」を立ち上げ、市内の公的施設で月1〜2回、講座・勉強会・施設めぐり・旅行・フリーマーケットを行ったのち、2000年に「民間の公民館」「みんなの居場所」を目指して個人でひだまりをオープンしたことを話しました。現在は、飲食の提供や会員の手作り品や東南アジアの商品の販売を行うかたわら、昨年から志民アシストネットワークで埼玉県地域支えあい推進事業「安心おとどけ隊」サービスも行い、利用人数・時間は順調に伸びています。
続いて、埼玉県飯能市のNPO法人ぬくもり福祉会たんぽぽ会長の桑山和子さんが、やはり公民館活動から助け合い事業を始め、介護保険事業に参入し、農業分野のソーシャル・ファームを行っていることを話しました。そして、昨年から居場所づくりを始め、ソーシャル・ファームで出来た野菜を素材にした総菜、弁当を販売するカフェを、改修した空き店舗に準備中だそうです。
右が山田さん、左が桑山さん
このあと、中国・四国地方に多い茶堂という歴史的な存在と現代のコミュニティカフェを重ね合わせて考察した書籍「生涯学習論―大人のための教育入門」を最近上梓した、地域の居場所研究の第一人者・久田邦明さんが来場していたので、お話しいただきました。久田さんは12月24日(土)の第4回「芝公園・梁山泊セミナー」で「地域の居場所という可能性―茶堂からコミュニティカフェへ」というテーマで講演します。
セミナーの参加希望者は、
https://blog.canpan.info/com-cafe/img/188/ryozanpaku12.25.pdf
をご覧ください。参加費無料。
●参考記事
https://blog.canpan.info/com-cafe/archive/188
久田さん
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