「この商品を作り出すこと自体が地球環境に貢献し、農家の人たちに収益を与えることになる」。
インテリアや雑貨を扱うセレクトショップへの卸しや小売りなどの自社の事業を「イデアインターナショナル」(港区)の創業者で社長の橋本雅治さん(47)はそう表現する。
同社のコスメチックブランド「アグロナチュラ」は、橋本さんがイタリア北部のピエモンテ州を訪問したことがきっかけで生まれた。
橋本さんは有機栽培に取り組む農家の質の高いハーブなどに驚く一方、それに見合った収入が得られていない実情も知った。
「あまりに不条理」とマーケティングなどを請け負い、日本での商品化に着手。石油由来成分を使わないボディーソープなどが、折からのオーガニックブームにも乗って売り上げを伸ばした。
現在は「ビオリスタ」という新ブランドも展開。同社の売り上げの4分の1を占めるヒット商品となり、農家の経営も安定したという。
このフェアトレードの精神は、新しいブランド「イデアルート」も生み出した。手縫いのサッカーボールの生産をめぐっては、発展途上国で子供たちが単純作業などに従事する「児童労働」の問題が取りざたされていた。
同社はフットサル用のボールを、パキスタンの児童労働のない企業から一括購入。1個につき1ドルを途上国の子供たちの教育や災害復興のために寄付しているほか、ボールに付属するエコバッグは、働く障害者を支援する団体が製作している。
イデアインターナショナルは7月28日に大証ヘラクレスに上場を果たすなど、業績も好調だ。五十嵐洋・コミュニケーション部長は「NPOやNGOが利益を出さずに社会貢献しているが、弊社は今後も事業を通じて社会貢献していきたい」と話している。
【佐藤岳幸】<2008年8月13日 毎日新聞東京都内版掲載>

■写真説明 有機栽培された新鮮なハーブを、専門のスタッフがひとつひとつ選別していく=イタリア・ピエモンテ州で、同社提供

Posted by CANPAN運営事務局 at 15:42 | 貢献人たち(マイECOコラボ連載) | この記事のURL
















