大勢の小学生が犠牲になった旧河北町の大川小学校。一見すると山に囲まれた小学校に見えるが河口(海)から近く、何と海抜1メートルちょっと。なぜこんなところに小学校が建てられたのだろうか?と疑問に思うのです。ましてや小学校は有事の時に避難所になる施設でもあるのです。
北上川は日本有数の大河。津波に限らず水害の危険性も多いに懸念される場所にこの小学校は建っていたのです。
小学校の周りの山は急峻で小さな子どもが容易に駆け上ることはできない。今回低学年の子が犠牲になったのもそれが原因しています。
河川の大規模決壊は橋脚などに流木や瓦礫がからみついて(ストレーナ現象)ダムがつくられ流水が堤防を越えて起きることが多い。今回の大川小学校の惨事は、海岸の松林の流木が小学校のやや上流部にある大橋の橋脚にからみつき、川が堰き止められ、そして決壊し学校に濁流が流れ込んで起きた。
上流部での大雨によって橋脚に瓦礫や流木がからまり氾濫・決壊したと仮定した場合。
今回の津波による氾濫・決壊。どちらをとっても極めて危険地帯に小学校は建っていたことになります。ということは行政が小学校の安全な立地選定を怠った結果による人災だと思うのです。
今回の大川小学校の惨事は、教師が児童を校庭に並ばせ点呼を取って逃げ遅れたことが議論になっていますが、それ以前の問題として立地を議論しなければ、そもそもそんな危険極まりない学校で教鞭を振るっていた先生達が気の毒でなりません。
多くの先生方も児童の救出に専念し命を落とされたことを忘れてはならないと思うのです。
※ストレーナ現象
https://blog.canpan.info/makezu/archive/93今日、大川小学校の脇の道を車で通り過ぎた時、ご両親と思われる方々が佇んでおられました。未だ行方不明の子ども達は早くご両親のところへ帰って欲しいと願うばかりです。
未だ引き取られていない児童たちの遺品の数々です(涙)
遺留品などの洗浄を行っているボランティアが「一年後のぼくへ」という手紙を見つけ、悲しすぎて思わず手が止まってしまったという。遺留品洗浄ボランティアのメンタル面が心配です。
※28/108
https://blog.canpan.info/coco/archive/1574