残念で残念で [2009年08月31日(Mon)]
日本のボランティア界のけん引役を果たしてきた、社団法人日本青年奉仕協会−JYVA(ジバ)が自己破産を宣告し解散するという。未だに信じられなく残念でならない。 JYVAの設立は1967年。西の大阪ボランティア協会、東のジバと言われ、両団体は日本のボランティア界をリードしてきた。特にJYVAの事業のメインの一つである「ボランティア365」のOB・OG達は今の日本のボランティア界にて活躍している人たちも少なくない。また途上国支援に身を投じNGOで活躍している人たちも多い。個人的には、災害救援活動でもJYVAのスタッフはもとよりOB・OGの皆さんと行動を共にしてきたことも数え切れない。 JYVAは英文名の「Japan Youth Volunteers Association」の略。阪神大震災を経て、NPOという言葉が誕生し、そのあたりから「ボランティア=奉仕」という言葉は既に死語になってきた。ボランティアは日本語として定着する中で、あくまで「奉仕」という言葉に拘り続けてきた。以前JYVAの関係者に団体名を今流に「ボランティア」という言葉を入れたらどうかという進言をさせていただいたこともあったが。しかし、あくまで「奉仕」という言葉に拘りをもっていたように思う。そのことは、海外青年協力隊の産みの親で、JYVAの創設者、戦後の青年の教育活動に情熱を注いだ故末次一郎先生の哲学をあくまで大切にしてきたのだろうか。 解散の原因になった資金繰りにはいつも苦労をしていることは知っていた。その建て直しのためにスタッフも無給で働く月もあると聞いたこともある。 日本のボランティア界に大きな偉業を残し消え行くJYVAに最大の拍手を贈りたい。そして、このような団体が日本からなくなる運命にしてしまう日本社会に対しその将来に不安すら感じてしまう。 ----------------------------------------------------- オールとちぎ通信163号 内陸地震温泉再建 |