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里山も危機に [2008年10月05日(Sun)]
戦後、国の施策によって進められた拡大造林で日本の山はスギ・ヒノキの針葉樹が建材目的として多く植えられました。その後、安価な輸入材や後継者不足で人工林は荒廃の一途を辿っています。
また一方で、燃料としての炭を焼くために残されてきたナラやクヌギといったいわゆる里山を形成する雑木林も今危機に瀕しています。薪炭林は一定の炭の太さを維持するため、そして半永久的に材料を確保できるようにと「萌芽更新」を約10年〜12年周期ごとに繰り返し、結果として山は維持され、樹木にとっても状態の良い環境が作られてきました。
炭の需要が無くなり萌芽更新がされない状況が何10年もの間続き、老木となり集団枯死する現象が問題となっています。
原因は甲虫のカシノナガキクイムシが媒介する菌が原因とされています。スギやヒノキも人が人工的に植えた木、そして秋をきれいに彩る落葉樹の里山のナラ・クヌギも人が植えた木です。人が手を加えた山はどちらもしっかりと手入れをしないと日本の里山は不健康な山になっていきます。

5年前に萌芽更新をされた落葉樹

紅葉シーズンの前に茶色に色づいて見える山は、それは紅葉ではなく菌に汚染された木の可能性が十分にあります。
Posted by coco at 12:10 | 木や森のこと | この記事のURL