山からの土石流で埋まったこの家屋が我々の担当と割り当てられた時、わざわざ北海道から石巻に帰らず、日本海を船で舞鶴経由にて丹波(兵庫県)に来させていただいた甲斐があったと思った。夕暮れの薄暗い時、この家を下見に来た時お会いしたのがここに住む孫たちと今は一緒に暮らす祖母の方でした。
「ちょっと手強そうに見えますが、それほど大変ではないですから」とお話ししたように記憶している。翌日からこの地区を担当している業者さんとの協働作業が始まる。夥しい流木の処理には業者さんは100%こちらの考えや手順に従って作業を進めてくれる。
今日、別れ際、目に涙を浮かべながらも笑顔で私たちを見送ってくれた祖母さん。やっぱり来てよかったな〜と、改めて思えた丹波水害でした。