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災害と社会の関係 [2009年03月03日(Tue)]
災害ボランティア関連の書籍の紹介です。
シリーズ「災害と社会」
災害は社会の仕組みを可視化する!

@災害社会学入門
A復興コミュニティ論入門
B災害危機管理入門
C減災政策論入門
D災害ボランティア論入門
[以下、続刊]
Eリスク・コミュニティ論
F災害情報論入門
G三宅島 帰島民の意識

先日、仙台で行われた岩手・内陸地震関連のフォーラムにて、阪神・淡路大震災を切っ掛けにずっと災害ボランティア関連のことを研究されているSさんに、本当に久しぶりにお会いできた。

そのSさんが、学識先生の方だけでなく、災害現場で活動している災害ボランティアの方々や、実務家と共に昨年12月に上梓された、「災害ボランティア論入門」を贈呈いただきました。本誌にはそれらの17名の方々が執筆などに関っているのもひとつの特徴であり、実体験が十分に本誌に生かされているのも特徴です。
阪神・淡路大震災から14年を総括し、その間に様々な災害現場にボランティアが関わり、そして未来へ向けてどのように変化をし続けていくのか。そしてそのことが私たちが暮らす普段の社会のなかでどのな意味を訴え続けて来たのかなどなど・・・・。
Sさんとは14年間ほとんどの災害現場でお会いした。研究者でありながら常に現場に立ち、どちらかと言えば猛者たちが多い男くさい災害ボランティア界にあって、ほっとする雰囲気をもった数少ない女性の災害研究員だと感じているのは私だけではないと思っています。


その目次をご紹介させていただきます。

T【理論編】
第1章 リスク社会とボランティア
 第1節 21世紀日本社会の現実とボランティア
 第2節 リスクの拡大と社会の変容
 第3節 人間・社会の変容と市民活動の形成
 第4節 ボランティア・市民活動と公共性

第2章 災害ボランティアの論理
 第1節 「災害ボランティア」とは
 第2節 災害ボランティア活動の論理

第3章 災害ボランティア再考
 第1節 災害ボランティアの14年
 第2節 災害ボランティアについてもう一度考える

U【実践編】
第4章 災害現場におけるボランティア活動
 第1節 阪神・淡路大震災が生み出した仕組み
 第2節 救援活動を動かす仕組み
 第3節 災害救援の新たな仕組みを求めて

第5章 情報とつながり  
 第1節 災害ボランティアと情報
 第2節 ITの可能性と限界
 第3節 広域のネットワークをつなぐ情報

第6章 復興支援の現在
 第1節 復興支援の展開
 第2節 復興支援のこれまでとこれから

V【思想編】
第7章 「減災サイクル」と新たな価値の創造
 第1節 「もう1つの社会」
 第2節 減災サイクルと災害ボランティア
 第3節 「もうひとつの社会」を支える実践知

第8章 災害ボランティアという思想
 第1節 3つの視点から
 第2節 剥き出しの被災者と向き合うこと
 第3節 災害ボランティアやNPOがそこにいること
 第4節 ボランティア・NPO・市民社会の新たなステージへ
 第5節 災害ボランティアはどこへゆくのか?

自分自身も阪神・淡路大震災にもしも関っていなければ、どのような生き方をしてきたのだろうかなどとも、この歳になって考えたりすることもあります。本書を何度も何度も読みかえしながら、自分自身の14年間を振り返ったり、そしてこれからどのように災害に関っていこうかなどとも考えさせられる一冊でした。

本書には災害だけに関らず、これからの街づくりなど沢山のヒントが隠されています。多くの方々に一読をお奨めします。