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見義不為無勇也

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木の値段と山の価値 [2009年01月30日(Fri)]
久しぶりに自宅の近くにあるホームセンターをぶらついて来ました。商品として売っているスギの丸太を切っただけの腰掛け2,980円、丸太半割のベンチ8,800円。山主さんがこのあたりの太さのスギを売買する価格は取り出す時の手間にもよるが「一本で」せいぜい千円から2千円。植林してから既に40年は経っているのに、その程度の価値しかないのが現実。この丸太椅子なら1本から20個は取れるだろう。

日本の木材の流通経路は結構複雑で、家を建てたい人が山主さんに行って木を買える仕組みになっていれば林業は成り立つかもしれないが、木の販売ルートは旧態依然とした制度が根強く、遙かカナダ・シベリアなど遠い外国から運んできた木材にすら国産材は値段で負けてしまう。
日本は国土の68%が森林。その内の40%がスギ・ヒノキの人工林。山が経済的価値を持てれば山の手入れも進みもっともっと美しい森がふえるのでしょうが・・・。これは多分素人考えなのだろう。



先にご紹介した椎茸のホダ木を切り出した山は、山の面積1反(300坪)で約5千から1万円ぐらいが山主さんにいく値段(木の太さや本数などによって違ってくる)。雑木林はとても安い。ホダ木の販売価格は業者取引で1本150円。切り出した手間賃はホダ木1本40円〜50円。椎茸屋さんにホダ木屋を売る業者さんは1本当たり100円前後が儲けになる計算。

手間賃はホダ木を千本切っても4万円。3千本切るのに1ヶ月以上は掛かる。しかもかなりな重労働で雨や雪では仕事にはならない。もちろん刈り払い機やチェーンソーの燃料代や刃などの消耗品はすべて自分持ち。
第一次産業の復活はもうありえないのでしょうか?
Posted by coco at 23:06 | 木や森のこと | この記事のURL